前回は冒頭で毒を吐いてしまいました。ご気分を害した方には大変申し訳ありません。でも、まあ、「小川がまたほざいてらぁ」ぐらいのおおらかな気持ちで大目に見てやってください。悪気があるわけじゃありませんから。
思っていることを正確に伝えるのは難しいです。誰かと顔を見ながら話しているなら真意を伝えることもできるでしょうが、一方通行のラジオ放送では、言ったら言ったきりでおしまい。これ、演奏と同じで、ライヴで出した音を直すことはできません。
ぼくは「腹に一物を持つ」ことができない性質で、つい思ったことを口に出してしまいます。単純なんですね。というのも、なるべく人生を簡単明瞭にしておきたいからです。
隠し事もいやです。誰にでも同じ態度で接したいと思っています。ですから手の内なんかわざとどんどん明かしちゃいます。それで離れていくひともいれば、親しくなるひともいます。賢い生き方とは無縁で不器用に生きていますが、それで十分。いまの人生に不満はほとんどないです。
だから、たまには毒も吐きます。かっこよくいえば本音トークです。そのほうが気分いいじゃないですか。まあ、「相手の迷惑、考えず」ってことにもなりますが。友人や知り合いにも、そういうひとが集まってきてるみたいです。類は友を呼ぶってことですね。
それはそれとして、明日の放送はこんな内容です。今回からPCでも東京・神奈川・千葉・埼玉なら聴けますよ!
Jazz Conversation #012(2010.3.21.放送)
①【16:00:小川隆夫プロデュース(その2)~アコースティック編】
②【16:30:マイルスの真実(第12回:パーカー・クインテットでのレコーディング)】
③【17:00:インタヴュー(第11回:ブランフォード・マルサリス)】
④【17:30:レーベル特集(第3回:パシフィック・ジャズ)】
本音トークといえば、ぼくにとってブランフォードは本音で話ができる数少ないミュージシャンのひとりです。こういうひとと知り合えたことに自分のラッキーを強く感じます。振り返ってみると、本音、あるいは本気で接してきたからいろいろなひとと楽しい時間がすごせたように思います。
プロデュースしていたときもそうです。ありがたいことにたくさんの素晴らしいミュージシャンと一緒に仕事をさせてもらいました。もちろんビジネス・トークは重要でしたが、そのことから離れて音楽のことで彼らと深く接することができた経験は大切な宝物であり、財産になっています。
それがCDという形で残っているんですから、本当に幸せです。音楽ファン冥利に尽きます。その幸せな気分をおすそ分けしたいと思っているのですが、それをうまく伝えることが自分にはできません。結局自慢話になるだけですし、場合によっては毒を吐いてしまうからです。
でも、いろいろなことをやりながら日々は過ぎていきます。困った出来事だって身の回りには起きますが、そういうものもすべてひっくるめて、もう少し楽しい夢を見ていたいですね。スタンダードにこんな曲があるじゃないですか。「Wrap Your Trouble In Dreams」
~ひとつの星すら見えない夜だっていつかは晴れる、ときが過ぎれば。辛い気持ちや悲しい思い出は夢にくるんで捨ててしまおう~
ネガティヴ・シンキングなぼくですが、こういう歌を聴きながら、ときどきは前向きにもなったりします。変なヤツでしょ?
明日は3連休の中日です。車でどこかにお出かけの方は16時になったらInter-FMに合わせください、もし、よければの話ですが。それからPCでも聴けるようになりましたから(しつこい!)、東京・神奈川・千葉・埼玉の方、試しにどんなものかチェックしてもらえたら嬉しいです。
ところで
http://www.interfm.co.jp/radiko/に行くと、下のような画像が出てきます。右側のCDケースの上から3枚目が「Jazz Conversation」になっています。そこをクリックすると(この画像は貼り付けてあるだけなのでクリックしても駄目ですよ)、ぼくのコメントが見れます。