月曜にイタリア人トランペッターのファブリッツィオ・ボッソを聴いてきました。この日は敬老の日で、敬老月間サービス中ということもあったのか、場内は満員。といっても若者が目立っていましたが。それより、70歳以上だとミュージック・チャージ無料というサーヴィスがすごい。
イタリア人が演奏するジャズってかなり好印象を持っています。といっても、別に人種差別ではありません。ただ、ジャズが持つ粋な雰囲気がイタリア人に抱くぼくのイメージとだぶるっていうか。
それならフランス人だって粋だろう! っていう意見もあるでしょう。でも、ぼくのいまの感覚からいくと、フランスよりイタリアのほうがかっこいい。ぼくの中のフランス・ブームは20年前に終わりましたから。
それでファブリッツィオ・ボッソは、ぼくが描くイタリアのイメージをいい感じで体現しているジャズ・ミュージシャンなんですね。しかも、このひと、トランペットがとてもうまい。バラードを吹いてもモーダルな曲を演奏しても抜群です。
「ブルーノート東京」では、カルテットにゲスト・ギタリストのロベルト・セチェートが曲によって参加する形でステージが進行していました。ピアニストのルカ・マヌッツァが弾くフェンダー・ローズもいい感じ。ぼくはマイルスがイタリア人だったらこんなジャズを演奏するかも、なんて思いながら聴いていました。
アンコールの「ニュー・シネマ・パラダイス」も感動的な内容。マイルスのバラードとは違いましたが、こういうプレイをされちゃうとググッときちゃいます。
で、ファブリッツィオ・ボッソといえばハイ・ファイヴ。こちらはイタリア版1960年代ブルーノート作品の現代形(なんのこっちゃ?)みたいな演奏をするグループ。これもかっこいい。
このライヴ盤なんか最高です。新作も出るらしいけど、そちらも楽しみ。
「ブルーノート東京」では畏友の行方均さんともばったり。ハイ・ファイヴは彼の会社から日本盤が出ているものね。カレー屋さんに誘われたけど、土曜日も一緒にカレーを食べたし、そのあとに予定もあったので「また今度」ということで。どうせ、どこかでまた会うでしょうし。