1週間近く前になりますが、先週の火曜日(2月1日)に新橋の小ぢんまりとしたホールで聴いてきました。メンバーは、テナー・サックスの川嶋哲郎、ピアノのハクエイ・キム、ベースの井上陽介、ドラムスの大坂昌彦。まさに、いまの日本におけるジャズ・シーンを代表するひとたちが結成したカルテットです。
この4人が、パーカーの代表的な曲を演奏する。これがこの夜のテーマでした。手本となったのは、その昔、『スイングジャーナル』誌でゴールド・ディスクに選ばれた『バード・シンボルズ』。どうしてこのアルバムに入っている曲を中心に取り上げたのかは不明です。メンバーの誰かが持っていたのかもしれません。
この夜の趣旨は、普段ジャズ・クラブで演奏している面々に、同じようなレパートリーをコンサート・ホールで演奏してもらおう、みたいなことでした。そのためか、一部と二部の前と終わりに司会者が登場しました。ぼくが若いころに観たコンサートには多くの場合、司会者がいましたから、そのことも意識していたのでしょう。
演奏は熱かったです。この日は、風邪を引きそうないやな予感がしていたんですが、演奏に夢中になり、終わって外に出たら、かなり気分がよくなっていたことに気がつきました。
全員注目のメンバーですが、中でもリーダー作を出したばかりのハクエイ・キムのプレイにはことさら真剣に耳を傾けました。彼のビバップ・プレイもいいですね。アルバムでは超モダンなピアノ・トリオ演奏を聴かせていますが、基本がしっかりしているから、パーカー風のビバップもちゃんとできることがわかりました。
実は、今日、彼のインタヴューをします。それも楽しみです。その前に、もう少ししたら「Step Corporation 日本橋ショールーム」に行かなくては。そこで、次回の「Jazz Conversation」で放送される冒頭30分のパートを収録します。今年は、いろいろと外に出て収録をしたいですね。気分が変わって、いいかもです。暖かくなったら、スタジオ近くの運河で日向ぼっこをしながら収録とか。