芥川賞作家・平野啓一郎さんとの対談集『TALKIN' ジャズ×文学』が平凡社より10月14日に出版されました。以下に平凡社が作成した資料を貼りつけておきます。
【平凡社の資料】
小川隆夫・平野啓一郎著『TALKIN!’ ジャズ×文学』のご案内
平凡社では10月14日に、小川隆夫・平野啓一郎著『TALKIN!’ジャズ×文学』(よみは、トーキン ジャズ ぶんがく 四六版、232ページ、定価・1680円=税込み)を刊行いたします。
若き芥川賞作家・平野啓一郎氏とジャズ・ジャーナリスト・小川隆夫氏の対話です。
平野氏は1975年生まれ、小川氏は1950年生まれ。年齢も仕事も異なる二人が「ジャズが好き!」ということから始まったトーク・セッション。
どんな音楽を聴いてジャズに〈はまった〉のかという二人の個人音楽史から始まり、ジャズ・ピアノのビル・エヴァンスとショパンの対比、帝王マイルス・デイヴィスの軌跡、ロック(とりわけプログレッシヴ・ロック)とジャズの関係、そしてジャズの未来像まで展開します。
ジャズを中心としつつも、クラシック、現代音楽、ロック、歌謡曲、さらに美術、文学などジャンルを超えて話は広がり、それぞれのお仕事や個人的な体験を踏まえ上で、〈創造とは何か〉にまで対話は深められていきます。
この対話を通して、すでにジャズに関心を持っている人は「聴きなおしてみよう」というきっかけになるかもしれません。またこれまであまりジャズを聴いたことのない人にとっては、「よき入門書」となるでしょう。さらに、この本をより楽しんでいただくために、各章の最後に推薦盤コーナーを設け、本全体では小川氏、平野氏が各々10枚ずつ(計20枚)のアルバムをコメント付で挙げています。
章校正は以下のとおりですが、この機会にご紹介いただければ幸いです。
ジャズは誰のもの?――前書きにかえて 平野啓一郎
1 「ジャズ」との遭遇
2 ジャズの中のクラシック――ビル・エヴァンスのいた風景
3 「カッコよさ」の探求――マイルス・デイヴィスの描いた軌跡
4 すべては「リズム」から
5 ジャズはどこに行くのか
後書き 小川隆夫
以上です。ジャズをこれから聴いてみたいひとにも、すでに親しんでいるひとにも楽しめる内容だと思います。とくに平野さんの幅広い博識ぶりにはびっくりさせられますよ。
自分で書くのも何ですが、平野さんとの対談は本当に楽しいものでした。打ち合わせのときから会話が弾み、ぼくたちも平凡社の編集者も録音しておけばよかったと後悔したほどです。また、対談が終わったあとの打ち上げでもさらに話が弾み、これまたテープを回しておけばよかったと悔やみました。
そんな対談の続きが、11月5日の出版記念イヴェント(青山ブックセンター)で実現することになりました。そのお知らせも紹介しておきます。
【出版記念イヴェントのお知らせ】
小川隆夫×平野啓一郎トークセッション『TALKIN’ ジャズ×文学』(平凡社)刊行記念
「ジャズを聴きなおしたい!」
2005年11月5日(土)15:00~17:00(開場14:30)
会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
定員:100名様
入場料:500円(税込)電話予約の上、当日精算
申し込み先:青山ブックセンター 電話03-5485-5511
それから最後にもうひとつ。今週の土曜日にもトーク・イヴェントを行ないます。会場はアット・ホームないい雰囲気のバーです。興味があるかたはぜひいらしてみてください。
■10.22. 『小川隆夫ONGAKUゼミナール』(第5回:ジャズのたしなみ方~エレクトリック・マイルス)
駒場東大前Orchard Bar 21:00~23:00 チャージ1500 円(w/1 drink) 問い合わせ:03-5453-1777