インタヴューも兼ねて、先週の火曜日(11月1日)に観てきました。このところパット・マルティーノはオルガン・トリオでの演奏がメインで、今回も若いオルガン・プレイヤー(Pat Bianchi)とドラマー(Shawn Hill)を従え、相変わらずのテクニシャンぶりを聴かせてくれました。
ぼくが観たセットで演奏したのはすべてがジャズ・オリジナル。ジョン・コルトレーンの「インプレッションズ」から始まり、ウエス・モンゴメリーの「フル・ハウス」、マイルスの「オール・ブルース」、セロニアス・モンクの「ラウンド・ミッドナイト」、チャーリー・クリスチャンとベニー・グッドマンが書いた「セヴン・カムズ・イレヴン」など、どの曲でもシングル・ノートを中心にしたご機嫌なプレイを聴かせてくれました。
ファースト・セット終了後はインタヴュー。ダンディという言葉がぴったりのパットさん。
ステージでは寡黙でしたが、インタヴューではいろいろなことを話してくれました。脳腫瘍の手術後に記憶喪失になり、ギターのこともすっかり忘れ、ゼロから再スタートしたことなど、短い時間ではとても物足りなく、それが残念無念。
そしてカムバックを果たした1987年、彼はニューヨークの「ファット・チューズデイズ」に登場します。運良くそのステージをぼくは観ています。そのことを話したとたん、本当に嬉しそうな顔をして、あとはその話で終わっちゃいました。
本当はもっと聞きたいことがあったんですけど、こういう流れは大切です。ぼくは、そのライヴに心からか感動したんですが、そのことが伝えられただけでもよかったかな、と。パットさんも喜んでくれて、思わず抱きしめられちゃいました。
パットさんの笑顔、いいでしょ?