10日の日曜日に観てきました。派手なところはありませんが、ぼく好みのトリオ・ミュージックを満喫。
久々に聴いた北川潔のベース・ワークにも磨きがかかっていて、ケニー・バロンのプレイにぴったりでした。
ドラムスのジョナサン・ブレイクは、シンバルもハイハットも低い位置にセッティングして独特の奏法を観せてくれました。スタイル的にはアル・フォスター風かしら。このひと、ヴァイオリン奏者ジョン・ブレイクの息子さんなんですね。
演奏前にはインタヴューもさせてもらいました。
「プレイするときはストーリーを頭の中で描いている」
「力でプッシュするような演奏はしない」
なるほど、現在のケニー・バロンのスタイルを物語るお言葉でした。
ぼくは留学中、自分で勝手に各楽器の順位をつけていたんですが(笑)、そのときにピアノ部門で常に1位だったのかケニー・バロンです。ニューヨークのライヴ・シーンでもっとも魅力的なピアニストが彼でした。そのことを伝えたら嬉しそうな顔をしてくれました。
【出演メンバー】
Kenny Barron(p)
Kiyoshi Kitagawa(b)
Jonathan Blake(ds)
2013年3月10日 「南青山 ブルーノート東京」 ファースト・セット