次回の放送は開催中の「東京JAZZ」と重なってしまいますし、番組の開始時間である18時には、「東京JAZZ」の会場である丸の内・東京国際フォーラムの地上広場に特設された「DJブース」でぼくのトーク(&ライヴ たぶん)イヴェントもスタートします。ですから分身の術を使って、両方に登場することになっています。
「東京JAZZ」でのイヴェントには、うまく行けば昼の部に出演したミュージシャンがゲストで登場してくれます。目下交渉中で、ぼくも実現することを楽しみにしています。
さて、番組ではただいま上映中の映画『オン・ザ・ロード』を紹介しようと思っています。これは、ぼくも高校のころに読んで感化されたビートニク作家ジャック・ケルアックの出世作『路上』にまつわる物語。
車に乗ってニューヨークから西海岸まで行ったり来たりするロード・ムービーです。時代は1940年代末から50年代初頭にかけて。その時代の若者たちの苦悩や人生観を描いた映画で、当時のジャズがいろいろ登場します。
ということで、特集の前半はその『サウンドトラック・アルバム』から。そして後半は、ぼくが選んだその時代のジャズをかけようかな、と。こちらは、言ってみれば「アナザー・サイド・オブ・オン・ザ・ロード」といった感じでしょうか。
「マイルスの真実」では、前回消化不良を起こした方のために、今回は始めにちょっと話をするだけで、あとはたっぷり未発表ライヴをお聴かせしようと思います。マニアの方は録音の準備をお忘れなく。
そして「ミート・ザ・スター」のゲストは、あの大江千里さん。彼、日本での大成功を断ち切り、ニューヨークに移住してジャズ・ピアニストになっているんですよね。
その2作目『スプーキー・ホテル』(本日発売!)を引っさげての凱旋帰国です。明日(土曜日)は「東京JAZZ」にこのオーケストラで出演し、放送エリアの関東近辺では来週の木曜日(「モーションブルー横浜」)と金曜日(「ブルーノート東京)にもセクステットでのライヴがあります。
その大江さんが新作を携えてスタジオに来てくれました。初対面ですが、会ったとたんにシンパシーを感じました。生き方に共鳴したんでしょうね。
やりたいことをとことんやる。ぼくもそういう人間ですから、「道は違っても似ているなぁ」と勝手に感じていました。
インタヴュー後も意気投合し、いろいろ話してしまいました。連絡先を交換して年末にニューヨークで会いましょう、なんて約束もしました。ぼくの場合、こういうことってほとんどないんですが、大江さんとは昔からの知り合いのような感じがしました。と勝手に思っていますが、彼はどう思ったことやら。
そんなこんなで(何が?)、次回の「Jazz Conversation」は次のようなラインアップになります。
Jazz Conversation #188(2013.9.8.放送)
①【18:00:映画『オン・ザ・ロード』~パート1】
②【18:30:マイルス・デイヴィスの真実(第162回:ロック・フィールドへの進出)】
③【19:00:Meet The Star(第139回:大江千里)】
④【19:30:映画『オン・ザ・ロード』~パート2】
放送も聴いてほしいし、地上広場に特設する「DJブース」にも来てほしいなぁ。