エクストラの椅子も出る満席でした。いまさらながらすごい人気です。
お馴染みのメンバーによるカルテット。お互いの持ち味を知っているだけに、最初からリラックスした雰囲気の中で全員が実力のありったけを見せつけてくれました。
1曲目の「マイ・シャイニング・アワー」から自在な演奏の連続。名手揃いのカルテットは、手堅いプレイだけでなく、発展的展開も聴かせてくれるところがさすが。
王道を行くスタイルは、この音楽に馴染みのないひとでも楽しめるものだったんじゃないでしょうか? それでいて奥の深い演奏も聴かせてくれましたから、うるさ型のファンも満足したに違いありません。
アンコールはエリック・アレキサンダーがピアノを担当し、ピアニストのハロルド・メイバーンがご機嫌なブルースを熱唱。最後はスキャットまで飛び出してノリノリでした。
演奏前のハロルド・メイバーンにインタヴューをさせてもらったんですが、そのときに最高の弟子がエリックだと話していました。
ですから弟子に伴奏をさせて自分が歌っちゃう。しかもアンコールで。こんなところに強い絆で結ばれた師弟愛を感じました。
インタヴューではマシンガン・トークの連続。こちらの質問によどみなく答えてくれました。ハロルド・メイバーン、今年で78歳。お元気でした。
【出演メンバー】
Eric Alexander (ts)
Harold Mabern (p)
Nat Reeves (b)
Joe Farnsworth (ds)
2014年4月29日 「丸の内 コットンクラブ」 ファースト・セット