昨日はジャズ・ドラムスの重鎮、猪俣猛さんにインタヴューをさせていただきました。場所は猪俣さんが主宰しているドラム教室兼事務所(?)の「RCCドラム教室」。
これまでに何度かはお会いしていたのですが、きちんとしたインタヴューをさせていただくのは初めて。
気さくなお人柄で、若かりしころから最近のことまでいろいろとうかがわせていただきました。
このインタヴューは来年出版予定の『証言で綴る日本のジャズ』のためのもの。
ラジオで15回放送したものを中心に、それだけでは少し足りないので、現在インタヴューを追加しているところです。あと数名はお願いしたいと思っています。
猪俣さんの言葉で印象に残ったのは「ジャズではキチンとしたアレンジのあるアンサンブルが大切。アドリブ合戦のような演奏は好みでない」というくだり。さすがウエスト・コースト・ジャズに造詣の深い猪俣さんらしいお考えと思いました。
それにしてもジャズ界の先輩諸氏のお話は本当に面白い。戦後の混乱期から紆余曲折を経て名声を確立し、それに奢ることなくいまも真摯に創造性を追求することに余念のないプレイヤー。こういうひとたちの体験談や考えを後世に伝えることがいまのぼくの役割かなと思っています。
昨日のインタヴューでもそのことを強く感じました。