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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
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小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
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コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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2006-07-07 『南佳孝with Rio Novo/Bossa Alegre』
2006-07-07 『南佳孝with Rio Novo/Bossa Alegre』_e0021965_0583724.jpg 南佳孝さんはぼくと同世代のシンガー・ソングライターです。ジャズのフィーリングを持った曲や歌で、デビュー作『摩天楼のヒロイン』が出たときから注目していました。
 このアルバム、はっぴいえんどを解散したばかりの松本隆さんがプロデュースしたこともあって、発売前から注目していました。その時点で南さんがどんなシンガーだか知らなかったのですが、アルバムは期待以上の素晴らしい出来映えでした。
 一番びっくりしたのは、ブロードウェイのショウ・チューンを思わせる曲が入っていたことです。とくに1曲目の「おいらぎゃんぐだぞ」は、ボードヴィル調の《ジャズ・ソング》といった雰囲気で、いっぺんで好きになってしまいました。

 その歌を聴いて思い出したことがありました。当時、ぼくはブルース・バンドを作って、青山にある穴倉みたいなバーで週末になると演奏していたんですね。246を渋谷から六本木に向かって行くと、青山のところに短いトンネルがありますよね。その入り口のところに、たしか「SUV」という名前だったと思いますが、朝までやっているバーがあったんです。
 アルバムが出る少し前のことです。ぼくと似たような年齢の男性がふらりと店にやってきて、1曲歌わせてほしいというんです。そのひとがいまにして思えば南さんだったように思います。何かのブルースを歌ったんですが、独特の声と節回しと顔つきは、『摩天楼のヒロイン』の南さんを彷彿とさせるものでした。
 
2006-07-07 『南佳孝with Rio Novo/Bossa Alegre』_e0021965_053269.jpg ぼくが留学していたときに、南さんがニューヨークに来たことがあります。『SEVENTH AVENUE SOUTH』をレコーディングするためです。そのことは、レコーディングに参加したデヴィッド・サンボーンから教えてもらいました。アレンジがニック・デカロという超豪華版です。もちろん、帰国してからそのアルバムを買っていまも愛聴しています。
 「夏服を着た女たち」なんて、ぼくの大好きなアーウィン・ショウの小説を見事に南さんと松本さんの世界に置き換えたものになっていました。そのあたりの好みににやりとさせられる心憎いアルバムでありました。

2006-07-07 『南佳孝with Rio Novo/Bossa Alegre』_e0021965_0532691.jpg その後に出た『冒険王』も大好きなアルバムです。戻って来れないかもしれない密林に、エルドラドを探して明日旅立つ。その心境を愛するひとに手紙で伝えるというのがタイトル曲の内容です。この世界は松本隆さんが書いた数多くの詞の中でも最高のものだと思っています。
 そしてこの曲では、井上鑑さんが書いたストリングスのアレンジも文句なしの素晴らしさでした。ぼくはストリングスが入った歌や演奏が大好きで、南さんでいうなら、この曲と「夕日追って」のストリングスが最高だと思っていす。こちらは服部隆之さんのアレンジで、曲調からいってもロックやポップスでなく、ジャズのバラードとしてぼくは聴いています。
 ストリングス・アレンジといえば、ぼくはユーミンの「航海日誌」も大好きです。この弦の響きは、何度聴いても胸にじわーっと来ます。

2006-07-07 『南佳孝with Rio Novo/Bossa Alegre』_e0021965_0585372.jpg 脱線しました。今回は南さんの新作『Bossa Alegre』を紹介するつもりでした。ビクターに移ってからの南さんはボサノヴァやジャズっぽいアルバムを発表してくれて、ますますぼく好みのアーティストなっています。今回はボサノヴァ・ユニットのRio Novoとのコラボレーションで、GSの曲などをカヴァーしているのですから見逃せません。しかも選曲が最高です。
 「シーサイド・バウンド」と「花の首飾り」はザ・タイガース、「ノー・ノー・ボーイ」はザ・スパイダーズ、「君をのせて」は沢田研二、「ソバカスのある少女」は鈴木茂。そのほかにも「第三の男」、「A列車で行こう」、「ガチョウのサンバ」、「エスターテ」など、実にセンスのいい選曲になっています。
 「君をのせて」と「ノー・ノー・ボーイ」はフェイヴァリット・ソングで、オリジナル・ヴァージョンは「iPOD和物号」の「一番好きな20曲」に入れて繰り返し聴いています。そういえば、「君をのせて」のストリングスも最高です。「ノー・ノー・ボーイ」は、本来ならマイナーで行くところをわざとメジャーのコードを使っている場所があって、そこが何度聴いても気持ちがいいんですね。これら2曲は、ぼくにとって永遠の名曲なんです。
 南ヴァージョンでは、残念ながらストリングスも入っていませんし、メジャーの展開にもならずありきたりのマイナー展開になっています。しかし、こうした曲を選んでくれたところに、自分と同じテイストを感じて嬉しく思っています。

 楽しみにしていることがひとつあります。小僧comでぼくがプロデュースしているコンサートの3回目に南さんが出演してくれることになりました。ぼくがリクエストしたのは、ジャジーなコンボをバックにジャズのスタンダードとボサノヴァを歌ってもらう、というものです。それプラス、オリジナルの楽曲もジャジーなアレンジでお願いしますと頼んであります。
 もちろん「冒険王」と「夕日追って」もリクエストしているんですが、コンボだと難しいかな? という返事でした。でも、これらの曲をピアノ・トリオくらいのバックで歌ってもらいたい気持ちが強くあるので、今後も粘ってみようかなと思っています。
 コンサートは10月です。「君をのせて」や「ノー・ノー・ボーイ」もライヴで聴いてみたくなりました。どんなコンサートになるのか、いまからぼくはおおいに楽しみにしています。
by jazz_ogawa | 2006-07-07 01:06 | MHR | Trackback | Comments(15)
Commented by kanami at 2006-07-08 00:11 x
南佳孝!CMソングにもなってた“スローなブギにしてくれ”がとっても好きで、YEBISU BARのサイトで期間限定映像がながれたときに、ほぼ一日中食い入るように観ていました。セクシー!歌詞も素敵でした。うわー10月・・・少しお高いですが行ってしまおうかしら・・・
Commented by jazz_ogawa at 2006-07-08 00:23
kanamiさん、この間はゼミナールにご参加いただきありがとうございました。
南さんはぼくが大好きなシンガーのひとりです。秋に南さんが歌うボサノヴァ、ジャズ、それに上質なポップス、ちょっと楽しそうでしょ?
Commented by forcek at 2006-07-08 13:32 x
小川さん、南佳孝は「モンロー・ウォーク」が売れて、郷ひろみが「セクシー・ユー」でカバーしてたのを思い出します(笑)ホントに独特でアーバンな声質がセクシーな人ですよね、しかし小川さんのブルース・バンドも聴いてみたかったなー(笑)
Commented by jazz_ogawa at 2006-07-09 00:01
forcekさん、このブルース・バンドは、「無敵のデモ・テープ」を作ったバンドが母体になったものです。青山や西麻布のクラブで数回ライヴをやっただけで解散してしまいました。
Commented by Vocalshirane at 2006-07-10 12:02 x
南さんは地元湘南で毎年コンサートなさってるとか?定期的にお世話になっているライブハウス馬車道のKAMOMEでもこの前ライブありましたよ。残念ながら行けなかったんですけど。。  このところ日本語オリジナルユニットを立ち上げてて、ある方から「ジャズ歌謡って感じ」な~んて言われました。 ヴォーカリストとしては日本でのジャズヴォーカルの特殊な事情も段々分かるようになって、 これからは JAZZYなポップス、スタンダード、オリジナルのごちゃまぜを目指したいって思ってたところ、この記事に巡り当たりました。  やっぱり ここは日本。って思っちゃいました~(笑)
Commented by 松和のマスター at 2006-07-10 22:53 x
懐かしいです。南佳孝の「摩天楼のヒロイン」。大学時代、麻雀をしながら、喫茶店で本を読みながら、下宿でゴロゴロしながら、良く聴きました。今回、小川さんのブログを見て、久しぶりに聴き返してみましたが、確かに、1曲目の「おいらぎゃんぐだぞ」のジャジーな雰囲気はたまりませんね。全曲、小粋な曲調、アレンジが「にくい」アルバムです。最近の南佳孝さんのアルバムについては情報不足でした。相変わらず、粋なアルバムをリリースされてるみたいで、このブログで紹介されたアルバムを近々、是非、聴いてみたいですね。
Commented by jazz_ogawa at 2006-07-10 23:48
Vocalshiraneさん、ジャズではないけれど、ちょっとジャズっぽい響きのある音楽って好きですね。日本でいうなら南さんの「おいらぎゃんぐだぞ」のほかに、細野晴臣さんの「ろっかばいまいべいびー」とか。アメリカならマリア・マルダーの「真夜中のオアシス」あたりでしょうか。こういうのが昔から大好きでした。Vocalshiraneさんもこういう感じで歌っているのでしょうか?
Commented by jazz_ogawa at 2006-07-10 23:51
松和のマスターさん、『摩天楼のヒロイン』は発売された当時まったく売れなかったですよね。サウンドがあまりに洗練されていたからでしょうか? はっぴいえんど系のファンがイメージしていたサウンドとはまったく違いましたから。でも、売れる・売れないは別にして、ぼくにとってはいろいろな意味で刺激された音楽でした。
Commented by Vocalshirane at 2006-07-11 09:47 x
小川さん、勉強不足で例に挙げていただいた曲は分からないです<(_ _)>。 今までのライブでは美空ひばりの「真っ赤な太陽」やストーンズのサティスファクション、スリードッグナイトのJoy to the world、ホール&オーツのプライベート・アイズなんかを布川俊樹氏(g)のアレンジで
演奏して好評頂いております。 最近素敵な曲を書いてくれる女友達とめぐりあってユニットを立ち上げてライブしたばかりなんです。それをジャズ・ミュージシャンに丸投げ(笑)してやって頂こうって魂胆♪  始めたばかりです。その辺のことは 私のブログにありますので、お時間ございましたら。
Commented by jazz_ogawa at 2006-07-11 14:31
Vocalshiraneさん、布川俊樹さんとお知り合いですか? ぼくは彼の初リーダー作の『Varis』をプロデュースしています。最近はまったくお会いしていないので、チャンスがあればよろしくお伝えください。
Commented by Vocalshirane at 2006-07-11 19:51 x
小川さん、今日布川氏にメールでこういう面白いブログ最近発見しましたとお伝えしたら、そのこと書いてくださいました!
奇遇ですねぇ。現在は私のライブ、KAMOMEさんでは固定メンバーで布川氏にサポートして頂いてるんです♪  素晴らしいアーティストとご一緒できて幸せです。  チャンスがありましたら是非遊びにいらしてくださいませ。
Commented at 2006-07-11 20:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by jazz_ogawa at 2006-07-11 22:20
Vocalshiraneさん、世間は狭いというか、まあジャズ界が狭いってことでしょうね。昔ギターを弾いていたこともあって、布川さんは好きなギタリストのひとりです。最近は直接お目にかかっていませんが、いつも彼のことは気にかけていました。
PPSの会については知人から聞いたことがあります。ぼくの友人にもポリオで苦労しているひとがいますし、患者さんにもポストポリオのひとがいます。どうぞ、体にはお気をつけてください。
Commented by miki3998 at 2006-07-13 22:06 x
小僧.comのゲストナのですか?ぜひ参加したいのですが・・・。
 夏になってぶらっと夜のドライブに出かけると、茅ヶ崎あたりのカフェでブレッド&バターのお兄さんと会ったりします。南さんともあるお店でお見かけしたことがあります。
 ご紹介の曲の数々、懐かしいものばかり、特に鈴木 茂は大好きだったので,お奨めのCDさっそく聞いてみます。
Commented by jazz_ogawa at 2006-07-13 23:22
miki3998さん、まだ正式発表はしていませんが、南さんのコンサートを10月に原宿の「クエスト・ホール」で行なうことが決定しています。いずれ、このブログで詳細はお知らせできると思います。
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