昨日は渋谷タワー・レコードの裏にあるクラブ「渋谷PLUG」で26回目になるHi-Fiのイヴェントをやってきました。ぼくは二番手なので、まだお客さんもちらほら。ですからやりたい放題というか、失敗もあったりで、それも含めて楽しんできました。
ここしばらくは使っていなかったんですが、昨日は久々に伝家の宝刀であるiPODも駆使してのDJです。フォノ端子にiPODを接続しておいたんですが、スイッチがフォノのまんまだったため一発目の音が出なかったり、たまにiPODの反応が遅くて綺麗に繋がらなかったりで、いろいろご愛嬌をやってしまいました。
昨日のテーマは「90年代UKロック」です。ところが、ぼくは「60年代UKロック」の世界に住んでいるので、9を6にひっくり返して、勝手な選曲で行きました。どんな曲かというと、こんなものです。
【songlist】
1.No Matter What/Badfinger
2.Drive My Car/The Word/What You're Doing/The Beatles
3.The Hed Way/The Kinks
4.Eso Beso/Georgie Fame
5.Are You Ready Eddy?/Emerson, Lake & Palmer
6.Roll With It/Steve Winwood
7.A White Shade Of Pale/Procol Harum
8.Sunshine Superman/Donovan
9.Gimme Some Lovin/The Spencer Davis Group
もう1曲何かかけたんですが、忘れてしまいました。最近は忘れっぽくて、どんどんいろんなことを忘れています。頭の容量が一杯になっちゃったんでしょうね。ですから新しいことを覚えるには、その分、何かを忘れなくちゃいけないみたいです。外づけのハード・ディスクがほしいところです。
30分はあっという間ですね。iPODが使えるので、いくらでも曲はあります。60年代の曲はみんな短くて、大半が2分から3分くらいです。ですから次々に選んでいかないと追いつきません。その時間に追いかけられる気分がまたいいんですね。自虐的ですが、そういう、ある意味で切羽詰った状況を楽しんでいました。とはいってもこれは遊びで、深刻な状況じゃないから楽しめるんでしょう。
考えてみると、ぼくは何10年も時間に追いまくられてきました。手術がそうです。延々と麻酔をかけて手術を続けるわけにはいきません。ある程度の時間の中でベストの結果を出さないといけない仕事です。
たとえば複雑な骨折をどこまで元の形に戻せるか? いくらでも時間があるのなら、こちらも満足ができるまで、ああだこうだとやるでしょう。ところが模型を作っているわけじゃないんで、時間には限界があります。その中でいかに要領よく、どれだけ手落ちのない仕事ができるか。そんなわけで、常に時間を意識しながらの手術になります。
でも、世の中、何事も時間との戦いや兼ね合いで動いているんでしょう。レコーディングのプロデュースをしていたときも、まったく手術と同じ気分を味わっていました。スタジオ代がかかるわけですから、いくらでも時間がかけられるわけではありません。想定した時間内でベストのものを作る作業にはかなりのプレッシャーを感じます。ただし、そのプレッシャーがまた楽しいことでもあるんですね。
原稿も同じです。締め切りまでになるべくいい原稿を書きたいと思うのは当たり前です。幸い、ぼくはこういうことにあまり苦痛を感じません。プレッシャーが楽しいなんて変わり者かもしれませんね。だから、いままで二足の草鞋も苦にならずに続けてこれたんだと思います。
ただしこれはぼくの勝手な言い分であって、相手にとっては「おいおい、いい加減にしろよ」ということかもしれません。「プレッシャーを感じない医者に手術をされる身にもなってみろ」とか、「もっと苦労して原稿を書けよ」といいたい編集者もいるでしょう。でも、ぼくはぼくなりにベストを尽くしてきました。
思いつきを書いているので、何をいいたいのかよくわからなくなってきました。勝手に指が動いてこの文章を書いている状態ですから、内容に責任は持てません。自動書記状態です。というわけで、今日はこのくらいでやめにしましょう。駄文をここまで読んでくださったかたがいらしたとしたら、落ちも何もなくて申し訳ありませんでした。