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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
TALK EVENT■
小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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2007-01-14 e.s.t.@渋谷Bunkamuraオーチャード・ホール
2007-01-14 e.s.t.@渋谷Bunkamuraオーチャード・ホール_e0021965_11461396.jpg
 ここ数年、着実に実力と人気を高めてきたのがスウェーデンのピアノ・トリオe.s.tです。とくに昨年ユニバーサルに移籍して発表した『TUESDAY WONDERLAND』がよかったので、今回のライヴはおおいに期待していました。昨日は同じ渋谷で渋さ知らズのライヴもあって、究極の選択を迫られたのですが、散々悩んだ末にe.s.t.を選んでしまいました。不破さんと竹内さん、申し訳ありません。

 e.s.t.はリーダーのピアニスト、エスビョルン・スヴェンソン・トリオの略です。あえてe.s.t.と名乗っているのは、トリオとしての音楽を追求しようとする姿勢の表れでしょう。昨日のライヴでも、トリオとしての表現に独特のものを感じました。3人が一体となった演奏、と書けば簡単ですが、この3人、それぞれが曲者で、いずれもありきたりのプレイでお茶を濁そうなどとは微塵も考えていない様子です。それでいて、特別に奇を衒った内容でないところに好感が持てました。
 編成はアコースティック・ピアノ・トリオですが、そこにプリペイド・ピアノの要素を持ち込んだり、エフェクターをかけたり、ベースも何かのエフェクターをたまに用いたりと、サウンド面での変化も適度に認められます。ただし、これだって別に新しいことではありません。すでに60年代にこういうことをやっていたひともいましたから。
2007-01-14 e.s.t.@渋谷Bunkamuraオーチャード・ホール_e0021965_11463035.jpg 新しいこともやっていないし、奇を衒ったこともやっていない。それでも飛び出してくるサウンドはもっとも新しいピアノ・トリオによるものでした。重要なのは、3人がジャズの伝統をきちんと踏まえた上で、自分たちの感性を素晴らしい形で披露していたことです。
 ただし、それも現代を生きるジャズ・ミュージシャンなら当たり前のことです。きちんとかどうかはわかりませんが、誰だってジャズの伝統は踏まえた上で演奏しています。いまを生きているんですから、素直に自分の感性が表現できるなら、e.s.t.と形の上ではなんら変わることはありません。それでもこのグループが傑出しているのは、どうしてなんでしょう?
 こういうものに答えはありません。そう感じるのだからしょうがいないっていうことでしょう。そう感じないひとだっているわけですし、これはまったく個人的な感想でしかありません。でも、いろいろなひとの評価を聞くと、やはりほとんどのひとが「新しいピアノ・トリオ」みたいな捉えかたをしているようです。そして、それぞれが、そのことに対して理由を述べています。

2007-01-14 e.s.t.@渋谷Bunkamuraオーチャード・ホール_e0021965_11464616.jpg ぼくは音楽のことを書いてお金をもらっていますから、こんなことをいうと自分の仕事を否定することにもなりませんが、音楽に理屈をつけて無理に説明することはしないようにしてきました。いいものはいい。それでいいじゃないですか。ただし、それじゃあ音楽の物書きとしては失格なんでしょうね。ぼくは評論家じゃないんで、そいうことは評論家を名乗っているひとに任せればいいやと、居直っていますが。
 ですから、e.s.t.がなぜ素晴らしいのか、自分なりにその理由を考えはしますが、それはそれです。それより、いい音楽が聴けた喜びとか、嬉しさを伝えたほうが、自分としても楽しいかな、と。これまでにもそうしてきましたし、極端なことをいえば、そういうことしかしてきませんでした。それしかできないからです。だからぼくは評論家じゃないんです。e.s.t.のライヴを観て、昨日は改めて自分の立ち居地を確認していました。

 そういうことなので、ぼくは滅多にコンサート・レポートみたいなものは書きません。ところが、今回はスイングジャーナル誌のコンサート・レポートを引き受けることにしました。それは、彼らの音楽がいかに楽しめたかを書きたくなったからです。
 どんなことを書くかはわかりません。いつものように思いつきを即興で書くことになりますが、そういう行為が楽しめる自分も幸せものだなと感じます。なんだか、今日はいつも以上にとりとめのない内容になってしまいました。

 そうそう、今度の土曜日は「ONGAKUゼミナール」です。「マイルスの遺伝子たち」をテーマに、マイルス・バンドの出身者によるフュージョン作品を中心に聴く予定です。このあたりのミュージシャンには全員にしつこいほどインタヴューをしてきましたから、話しているうちに面白いエピソードを思い出すかもしれません。というわけで、いつも以上に脱線する予感があります。お時間があるかたはぜひいらしてください。
@駒場東大前Orchard Bar 21:00~23:00 チャージ1500 円(w/1 drink)問い合わせ:03-5453-1777
by jazz_ogawa | 2007-01-14 11:51 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(8)
Commented by Sugar at 2007-01-14 22:09 x
マイケル・ブレッカー亡くなったようです。
うーーん、また僕らのアイドルが一人。ぐすん。
Commented by jazz_ogawa at 2007-01-14 22:15
Sugarさん、さすがに早いですね。ぼくもさっき知りました。で、かなりがっくりきています。
夏にパット・メセニーやブラッド・メルドーとレコーディングしています。セッションを覗いたひとによれば、体調は最悪だったようですが、プレイはきちんとしていたとのこと。聴きたいような、聴きたくないような複雑な気持ちです。
Commented by 川原孝文 at 2007-01-14 23:15 x
「7th avenue south」はいつまでやってたのですか?
Commented by jazz_ogawa at 2007-01-14 23:27
川原孝文さん、正確にはわかりませんが、1980年代末じゃなかったでしょうか?
Commented by こばやし at 2007-01-15 18:36 x
昨日のお昼頃ラジオでマイケル・ブレッカーの訃報を聞きました。彼の演奏を聴いた事がない僕がマイケル・ブレッカーで思い出すのはSJ誌のI Love Jazz testでブランフォードがマイケル・ブレッカーの「ニアネス・オブ・ユー」の感想を述べられていた事です。ここでブランフォードはコルトレーンも演奏した「セイ・イット」についてまだ自分のものにしていないのでは?という語りだったような記憶があります。同じテナーマンとして強いプライドを感じさせられました。ここでも別のメディアでも構いませんので小川さんのマイケル・ブレッカーの思い出話を聞かせて下さい。
Commented by jazz_ogawa at 2007-01-15 19:42
こばやしさん、コメントありがとうございます。マイケルのことは今晩中にこのブログにアップしますので、もう少しお待ちください。
Commented by yuricoz at 2007-01-17 11:17
土曜日、イベントが変更になったので、伺いますっ!!しかし、フュージョンがまったくわかりませんが大丈夫でしょうか?
楽しみにしております♪

このところ、身近なとこにも訃報が続けてありました。小川さんも、お気をつけくださいね。
Commented by jazz_ogawa at 2007-01-17 19:32
yuricozさん、それでは土曜日にJBの新聞、持って行きますね。フュージョンがわからなくたって大丈夫です。そのための「ONGAKUゼミナール」ですから。
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