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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
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小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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2007-01-29 映画『それでもボクはやっていない』
2007-01-29 映画『それでもボクはやっていない』_e0021965_23552337.jpg 気になっていたので、昨日渋谷の「アミューズCQN」で観てきました。初めて行った映画館ですが、小ぢんまりと落ち着いた雰囲気の映画館でした。椅子もゆったりで座り心地がいいし、全席指定で、最後のほうでチケットを買ったため、後方の壁際でしたが、それほど見にくい印象でもなかったです。

 映画を観て思ったのは、やっぱり司法制度の問題点というか、それを取り巻く状況や認識の劣悪さですね。冤罪が作られる方程式みたいなものが描かれていました。すべて想像の範囲というか、逮捕されたら「こういう扱いや、言葉遣いをされるんだろうなぁ」と思っていたことが、順序正しく表現されていった感じです。
 痴漢という行為に対して、世間も含めてですが、官憲が最初から差別しているんですね。ですから犯人に対する扱いも粗雑です。当然尊敬されなくていいんですが、でも犯人でない場合だってあるわけですから、犯人とされている人物の言い分をまったく無視して、自分たちの思い描くストーリーに当てはめていくことしかしないお粗末な思考や行動は何とかしてほしいものです。

2007-01-29 映画『それでもボクはやっていない』_e0021965_23553726.jpg それで思いました。こういうことを改善してもらわないうちは、裁判員制度なんか始めないほうがいいんじゃないしょうか? 痴漢のような軽犯罪には裁判員制度は適応にならないようですが、重罪を犯したひとであっても、裁判員の前に出てくる以前に、この映画のような取調べを受けて、いい加減な捜査や調査で何らかの罪状を課せられたひとに対して、ひとりの市民として、ぼくはそのひとに対して何かを判断したくありません。ぼくが判断するならば、自分が納得できる形できちんと処理された事件にしてもらいたいですね。
 被告に対し理不尽なことが行なわれていて、検察に不都合な証拠は出されていない、あるいは反対に弁護側に不都合な証拠が隠匿されているような裁判には関わりたくありません。ゲームじゃないんですから、隠し事は一切なし、情報はすべてオープンにするくらいのことは最低限してほしいです。
 裁判員制度を実施するなら、そこがクリアできるような方策をまずは考えてほしいと思います。不十分な証拠を提示されて、何かを判断をしろといわれるのはごめんです。すべての経過をビデオで撮っておいて、それを必要なときは関係者だけ閲覧できるとか、何か方策を考えるべきです。体制や準備が不十分なうちは、というかぼくの場合は、ぼくが納得できない状態では、裁判員に指名されてもやだなぁというのが本音です。

2007-01-29 映画『それでもボクはやっていない』_e0021965_23555348.jpg それはそうと、逮捕されると大変ですね。ぼくだって、自分では意識しなくても、何かの犯罪に巻き込まれたり加担することだってないとも限りません。あってはいけないことですが、医者ですからそちらで事故を起こすことだってあり得ます。無実の罪で起訴されることだってあるかもしれません。生きていれば何が起こるかわかりませんから。
 ぼくは、この主人公のように否定し続けることができるかどうかわかりません。すぐに挫折してしまうかもしれません。耳を貸さない捜査官、検事、判事ばかりではないでしょうが、それにしてもこの映画に出てくるひとたちはひどすぎます。でも、おそらくは似たり寄ったりなのが現状なんでしょう。この映画に対する反論もぼくは聞いていませんし。
 プライドがないんでしょうかね。どういう思いで、彼らは自分の仕事をしているんでしょう? 正義を履き違えているのかなぁ?

2007-01-29 映画『それでもボクはやっていない』_e0021965_2356863.jpg 話は違いますが、そのまんま東さんが知事に就任したときの、役人の態度も予想通りひどいものです。どうして、一緒に最良の方法を考えようとしないんでしょうか? 彼がシステムもルールも知らないのはわかっているんですから、たとえばヘリコプターがあることなんかも教えてあげればいいのにと思います。みんがそうじゃないのはわかっていますが、宮崎県庁にもやっぱり意地悪なひとがいるんですね。なんてかっこ悪いんでしょう。
 これから議会でも意地悪をされそうですが、東さんだって、県会議員だって、県庁の職員だって、みんな宮城県をよくしたいんでしょう? それだったら、方針や考えは違ったとしても、協力できるところはすればいいじゃないですか。個人の喧嘩なら相手の邪魔をしたっていいですが、これは公のことなんですから。その前には、個人のねたみや僻みは押さえたほうがかっこいいですよ。
 知っていることを「聞かれなかったから言わなかった」というのは、そのひとがどれだけ頭が悪いかを自分が認めていることになります。ちょっと機転の利くひとなら、先んじていろいろアドヴァイスができるんですから。その程度のこともできないひとを税金で雇うのは問題でしょう。
 また話は妙な方向に行ってしまいました。これまでに多くのひとがいろいろなところで言ってきたことですが、税金で給料を払われいるひとは、もう少し自分の仕事にプライドを持ってほしいですね。
 『国家の品格』という本が売れていますが、いつから日本人はプライドを失ってしまったんでしょう。見栄を張らなきゃかっこよくないですよ。給食費を払わないのだって、プライドがないからじゃないでしょうか? 『あるある大事典II』もそうでしょう。
 といいつつ、わが身を振り返れば、ぼくだってさまざまな場面でプライドのないことをやっているので、偉そうなことはいえません。ですが、勝手気ままなブログです。言いたいことを言わせてもらうと、こういうことになりました、ってところです。
 
by jazz_ogawa | 2007-01-29 23:56 | 映画&DVD | Trackback | Comments(14)
Commented by 川原孝文 at 2007-01-30 23:11 x
すべては敗戦後の拝金主義です。商人国家にプライドなんかありません。
Commented by jazz_ogawa at 2007-01-31 00:03
川原孝文さん、そうなんでしょうね。でもそう言っちゃあミモフタもないんで、ぼくは自分なりにプライド=見栄を張って生きていきたいと思っています。
Commented by だいすけ at 2007-01-31 11:43 x
 映画鑑賞お疲れ様でした。少し長めな映画でした。が、10点中9点は挙げられる映画だと思います。日本の刑事訴訟を奇をてらわずに直球で描いてあるので非常に意味のある作品だったと思います。
 日本は拝金主義でもプライドが無いわけでもなく、足りないものはポジティブな目標だと考えます。戦後は職種、官民を問わず、がむしゃらに頑張りました。それも日本を復興させて、先進国の仲間入りを果たし、プライドを取り戻したいという大目標があったからです。現在はバブルが崩壊して以来目標らしい目標がありません。要は眠ってるプライドに平手打ちでも食らわせればいいのかも知れません。
 
Commented by 川原孝文 at 2007-01-31 23:38 x
すいません。言い過ぎでした。でもあまりにも経済効率ばかり考えて、失ったものも多くないですか?うまくいえないですが、「街の風情」とかそういったものです。
Commented by jazz_ogawa at 2007-01-31 23:53
だいすけさん、自分の行動や日常も含めて、おかしいところは多々あります。それをすべて是正できたとしても、見方によってはおかしいと思われることもやはり多々あります。それでもここはひとりひとり自覚して、あまり恥ずかしいことはしない、つまり良心に恥じることはなるべくしない、ということじゃないでしょうか? ぼくはいい加減ですから、「なるべくしない」程度にしておきたいと思うのですが。
Commented by jazz_ogawa at 2007-01-31 23:59
川原孝文さん、経済効率を追いすぎた結果の現在というのも間違いじゃないでしょう。その最たるもののひとつが音楽業界ですし。いいアルバムでも売れそうになければ出さない。そんなことを考えていたらブルーノートは成立しなかったはぜですから。
Commented by nda at 2007-02-01 00:23 x
こんにちわ。役人の見栄は真実を曇らせます。逮捕したんだから真犯人だ、起訴したんだから有罪なんだ、警察に検察に間違いがあってはならない、と思いこんでいるわけです。盲目的な正義感を拠り所にしないとつとまらない職業でもあります。そういったところは日米共通だと思いますが、どうせミスするし、どうせ権力を濫用するという前提でチェック機能が働くところがアメリカのよい点だと思いますが。
Commented by jazz_ogawa at 2007-02-01 00:28
ndaさん、アメリカでは取調べをヴィデオ撮影するケースもありますし、逮捕された場合は弁護士を同席させることもできます。それでも、裁判になると日本以上にパワー・ゲームのような要素が強くて、それもどうかなぁ、と思ったりもします。世の中って難しいですね。
Commented by こばやし at 2007-02-02 13:54 x
小川さんは整形外科医でしたでしょうか?だとしたら最近よくテレビに出てくる西川史子先生と同じになるでしょうか?よくよく考えるとよく本業をしながら医者以外の仕事をやっていられるなと感心してしまいます。小川さんは「1リットルの涙」という映画、ドラマを見た事がありますか?この映画だと神経科医の先生が進行を遅らせる事が出来るけど治る事のない病気をヒロインに宣告するのです。もちろん効果的な治療法がないものか研究し続けているのでしょうけど、日に日に状態が悪くなりながらも一所懸命リハビリしながら生きようとする人を診ていかなくてはならない医者もつらいですね。
Commented by jazz_ogawa at 2007-02-02 19:30
こばやしさん、「1リットルの涙」は観ていません。ぼくは整形外科医です。整形外科には完治させるのが難しい病気や怪我が結構あります。最近は高齢者の患者さんも多く、そういうひとたちの症状を緩和させられないこともしばしばです。「年なのだから仕方ない」という考えもありますが、それをいってはおしまいです。医者として、そういうひとたちに何ができるのか、そんなことで日々頭を悩ませています。
Commented by こばやし at 2007-02-02 20:56 x
機会がありましたら是非見て下さい。その際はハンカチをお忘れなく(笑)。
小川さんの著作で見たのですが、あのマイルスにアドバイスをした事があったそうですね。一般人であろうが大御所であろうが医者の前では一人の患者なんですね。当時のマイルスはわらをもつかむ思いで小川さんのアドバイスに従ったからこそ回復したんですね。小川さんともっと前から知り合っていれば70年代後半からの休息期間も短かったかも。
Commented by jazz_ogawa at 2007-02-03 00:31
こばやしさん、マイルスが回復したのはぼくのアドヴァイスも多少は関係したかもしれませんが、本人の努力です。マイルスが手術を受けたのは76年で、そのころぼくはまだ医者になっていなかったので、何のお役にも立てなかったでしょう。でも整形外科医になって、その後にリハビリテーションを勉強したことがマイルスとの出会いで何らかの繋がりを生み、その結果として彼と会えるようになったのは僥倖でした。
Commented by だいすけ at 2007-02-03 01:58 x
 裁判員制度は、閉鎖的で時代の変化についていけない司法の現状を打開する切り札的なもののようです。しかし、アメリカの陪審員制度には問題も多いのでかなり研究しないといけません。「ニューオーリンズトライアル」という映画をご覧になったことがあれば、話は早いですが・・・。
なんにでも最初は付き物なので裁判員制度もやってみないことにはどうなるかわかりません。最近では「公判前整理手続」という裁判官、検察、弁護士が事前に証拠開示や論点整理、裁判のスケジュールを立てるような制度があり、裁判員が召集される刑事事件にはすべて適用されるようです。今は司法も変革期のようですね。
 そのまんま東さんは猛勉強しているようでテレビの受け答えもかっこよかったです。県議会は知事をチェックするのが仕事だと思い込み、知事の足を引っ張るばかりという所が多いですね。知事の汚職なんか見逃しまくりなのに・・・。役人に至っては変化を徹底的に嫌う傾向があるので改革というだけでサボタージュする輩も多いでしょう。高度成長期はすべての目的が一致していたのですが・・・。
京都もひどいですが、どこの役所もひどい有様のようで・・・。
Commented by jazz_ogawa at 2007-02-03 11:27
だいすけさん、裁判員制度は、見切り発車みたいなところがあって、実際にスタートしてからいろいろな問題点が噴出するんでしょうね。でも事前に完璧なものなんて、この手の制度では作れないと思うので、まずとにかくスタートして徐々に改善していこうということになるんでしょうね。それは仕方ないとしても、被告・原告、そして裁判員および関係者すべてにとってはたまったもんじゃない、という思いが生まれるんじゃないでしょうか?
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