「愛しのJazz Man」を毎週連載している小僧comの「今月の小僧」というコーナーに、本日から4週間、ぼくのインタヴューが掲載されます。興味のあるかたはここ
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これまでに「今月の小僧」では何人かが紹介されてきました。選択の基準は「二足の草鞋を履いているひと」のようです。ただし、これまでのみなさんは本業でも素晴らしいことをやっているひとばかりなので、ぼくのような年齢的には「小僧」であっても「ちんぴら」はどうなんでしょう? 役者不足のような気がしてなりません。
医者といえば聞こえはいいですが、パート・タイマーですから。日給いくらの肉体労働医です。大病院の院長だとか部長じゃありませんし、大学病院の教授でもありません。肩書きはいたって貧弱です。インタヴューしてくれたかたも、本業には触れるのが難しかったんじゃないでしょうか?
というわけで、内容はどうしても副業についてが中心になりました。副業では面白い話がたくさんありますから。ただし、このブログやぼくの本を読んでくださっているかたには目新しい話はほとんどないと思います。
これまでに、自分のことも含めてさまざまなことを書いたり話したりしてしてきました。いまこの文章を書いていて、自分はそろそろネタ切れなんだということを改めて実感しています。これからどうしましょう?
てなことをいっても、これまでにも同じことをあちこちで繰り返し書いてきましたから、これからもしつこくそうやっていくんでしょうね。同じ文章が何度も出てくるのは、レコードやCDでいうならコンピレーションみたいなものと思ってください。
考えてみたら、医者の部分で何か書けることがあるかもしれません。医局時代には笑える話がたくさんありました。専門職ゆえの厳しさもあれば、真剣ゆえにとんでもなく馬鹿げたエピソードもあります。
医者の世界では、世間の常識が通じないところがありますし、ぼくが大きっらいな「過去の習慣を何にも考えずに、これまでもこうしてきたから」という理由で踏襲していることも少なくありません。こういうのって、裁判でも政治でもお役所仕事でも同じですよね。
脱線しますが、名盤と呼ばれているだけで、聴きもしないで「あれは名盤だ」というひとがいます。たとえば「チャーリー・パーカーは偉大だ」とたいていのひとはいいます。たしかに、客観的に考えても、あるいはジャズを40年間聴いてきた経験からいってもパーカーは偉大だと思います。ところがそういっているひとの中で、本当に聴いているひとがどのくらいいるでしょう? パーカーのCDなんてたいして売れていないんですから。
名盤と呼ばれているものの多くはたしかに名盤です。ですが、それを鵜呑みにせず、「ちょっと待てよ」とか「本当にそうか?」といった疑問を常に持ち、自分の耳で確かめてみることが必要です。
ぼくは、ひとのいっていることをあてにしません。あらゆるものごとに対してそんなことはできませんが、少なくとも自分が好きなものに対しては自分で確認することにしています。
『あるある大辞典II』の問題もそこにあります。どうして、あんなことを本気にするんでしょう? 信じられません。簡単に痩せられると、多くのひとが思っているのでしょうか? あの番組を観ていないのでわかりませんが、2週間納豆を食べると痩せられるんですか?
この手の番組で不思議に思うのは、2週間後にはそれが嘘だってわかるのに、そういうことを平然と放送していることです。しかも同じようなすぐに結果が出ることを、何度も繰り返してきたにもかかわらず、かなりの視聴率をあげていることです。
観ているひとも、はなから信じていないんでしょうか? そうなると、納豆が売り切れたこととは矛盾します。本気で信じてはいないけれど、ちょっと試してみようかな、といったところですかね。
それなら、これほど大騒ぎしなくたっていいじゃないですか。本気にしているひとがそれほどいないのなら、東スポやぼくと同じで、「また適当なことをいってらぁ」で済ませればいいと思うのですが、そのあたりの心理がわかりません。
そもそも食事だけで痩せられると考えているとしたら、そのひとがいかに無知であるかをみずからが名乗っていることになります。健康的に体重を減らすためには、適切な食事と運動の両方が不可欠です。
サプリメントについてもいいたくなってきました。食事でもサプリメントでもそうですが、どれだけのひとが適切なものを適量選んでいるのか、おおいに疑問です。飲めばいいってものじゃないことを肝に銘じておくべきです。これも名盤と同じです。自分できちんと確認すべきです。
書いているうちに「憤り」の部分が出てきました。申し訳ありません。今日はこれで終わにします。