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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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2007-12-05 小曽根真インタヴュー
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 昨日は、小曽根真さんのインタヴューを銀座にある所属事務所でやってきました。これは、ダイナースクラブの会報誌『シグネチャー』の3月号に掲載される予定です。小曽根さんは6月に「ダイナースクラブ・クラシックコンサート」(仮)を開くことになっています。その告知を兼ねたインタヴューというのが趣旨です。

 小曽根さんは1983年に「カーネギー・ホール」内の「ウェイル・リサイタル・ホール」でコンサートを開き、初めて米CBS(現ソニー)と契約した日本人ジャズ・プレイヤーとして華々しいデビューを飾りました。留学中だったぼくは、偶然このコンサートを客席で観ていました。バークリー音楽大学を主席で卒業した直後の小曽根さんですが、ニューヨークにいたぼくはまったく彼のことを知りませんでした。

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 コンサートは、「JVCジャズ・フェスティヴァル」(現在の「クール・ジャス・フェスティヴァル)」の一環として行なわれたものです。フェスティヴァルの告知には「OZONE」と書かれていただけです。ぼくは、てっきり新しいフュージョン・グループかなにかと思って会場にいったら、日本人の若いピアニストがひとりでステージに出てきて、オスカー・ピーターソンもびっくりするような超絶技巧を披露したので驚かされました。
 当時は、ウイントン・マルサリスで代表されるように、完成度の高い技術や表現法を身につけた若いミュージシャンが何人か登場していて、小曽根さんもそんなひとりでした。とにかくこのコンサートで彼の存在を知った直後、今度はウイントンと同じCBSと契約したというニュースが伝わってきて、日本人のぼくとしてはとても誇らしい気分になりました。

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 翌年、帰国してぼくはジャズの原稿を書くようになったんですが、そのころに小曽根さんも日本デビューを果たし、その記者会見を兼ねたミニ・ライヴが六本木の「サテン・ドール」で開かれました。ぼくもその場にいたのですが、すでに小曽根さんのライヴを体験していたものとして、内心、「彼がピアノを弾いたらみなさん度肝を抜かれるだろうな」とおおいに期待していました。そして、結果は期待どおりです。
 最初に小曽根さんの演奏を聴いてから、25年近くが過ぎました。そして、いまでは日本のトップ・ピアニストとして、さらには世界のオゾネとして、国際的な大舞台で活躍しています。ぼくはまったくの傍観者ですいが、それでもずっと気にかけていた大好きなピアニストが高く評価されている姿に接することは嬉しいものです。

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 そして、大変名誉なことに、今回のインタビューは小曽根さんからのご使命でぼくが選ばれたとのことです。こういうのって、音楽の原稿を書いている人間にとってはとても嬉しいことですし、今後の励みになります。
 6月のコンサートでは、「モーツァルトのピアノ四重奏 第一番ト単調」とガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」、それにそのときのお楽しみとして、場内の雰囲気に呼応しての即興演奏も予定しているそうです。最近はクラシックの演奏会でピアノを弾く機会も増えている小曽根さんですが、今回が自分の名前で開く初めてのクラシック・コンサートだそうです。

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 インタヴューでは、興味深いお話がうかがえました。2004年に小曽根さんは、1学期だけですが、クラシックの名門として知られるイーストマン音楽院に入学したそうです。そのときのことを、こんな風に語ってくれました。
「クラシックの勉強って、実はほとんどしていないんです。唯一、正式に学んだのは2004年に1学期間だけイーストマン音楽院に入学して、ピアノの奏法をメインに、ルネッサンス時代の対位法、あとは指揮法や作曲法を学んだことです。これは楽しかった。マンハッタンにもアパートがあったんですけれど、ロチェスターにも部屋を借りて学校に通いました」
 しかし楽しかった反面、クラシックのことを知れば知るほど怖くもなったそうです。
「クラシックの場合は、ひとつの音について、その強さとか長さまで厳密に考えられているんですね。それをきちんとやらないと評価されない。しかも教わる先生によって考え方が違いますから、そこがジャズとは正反対なんです。ですから、最初はピアノを弾くのが怖くなったこともあります」
 ぼくはこの話を聞いて、小曽根さんの謙虚さと音楽に対する誠実さを強く感じました。すでに世界的に評価されているピアニストが、その名声を忘れてひとりの学生として素直に音楽を学んでいる。こういう姿勢が、小曽根さんの音楽には貫かれていると思います。

e0021965_2133080.jpg このところよく聴いている小曽根さんの新作『FALLING IN LOVE, AGAIN』は15年ぶりのソロ・ピアノ集です。これが心地いいんですね。ぼくは『CDジャーナル』のレヴューでこんなことを書きました。今日はそれを紹介して終わりにしたいと思います。

 この15年で小曽根の音楽に対する接しかたや考えかたも変わってきたようだ。オープニングがジョン・レノンの曲ともいうのも意表をつかれるが、これが実にいい。ビートルズやエルヴィス・コステロ、さらにはアストル・ピアソラの曲まで取りあげる柔軟さ。88個の鍵盤上を、その柔軟さ以上に10本の指が奔放に動き回る。そして小曽根ならではの音楽が颯爽と奏でられていく。ニューヨークに移り住み、いま一度ジャズとは何か、自分は何者なのかを自問自答し、さらには世界観まで変わってきたのかもしれない。「Improvisation」と題された5曲で示す幅広い音楽性。それらを通して、テクニックはもちろんのこと、それを超えることで到達できる普遍の音楽、いい換えるなら、音楽の桃源郷のようなものまで伝えているのがこの作品である。さまざまな表情を示す小曽根のピアノはどれも耳に心地よい。しかもスリリングだ。まさに至福の1時間が楽しめるアルバム。
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by jazz_ogawa | 2007-12-05 21:19 | Works | Trackback | Comments(16)
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Commented by t_gomez at 2007-12-06 00:59 x
CDジャーナルの小曽根評、良いですね。
特に、「88個の鍵盤上を、(中略)10本の指が奔放に動き回る」なんて、小川さんらしくない(失礼)叙情的な表現で、秀逸だと思います。
小曽根さん、ピアソラも弾いているんですね。このCD聴いてみたい。
Commented by 浦島 at 2007-12-06 07:10 x
先月、私の町で小曽根真さんのコンサートが開かれました。リハーサルを舞台のそでから聴かせてもらいました。あの至福の時間は一生忘れないことでしょう。小川さんのインタビューから小曽根さんの人柄がにじみ出てきます。私も話させてもらいましたが、一流の人は謙虚な人が多いですね。謙虚だから一流になれるのかもしれませんが。
Commented by 高橋 at 2007-12-06 07:19 x
小川さんこんにちは 小曽根さんはピアノ演奏の技術もさることながらお人柄もとてもいいそうですね。クラシックは厳密に決められているのですね、機械のように演奏する方がいいのでしょうか、少し恐いですね。私もこのCD聞いてみたいです。小川さんのニューヨーク記事また楽しみにしています。
Commented by jazz_ogawa at 2007-12-06 07:50
t_gomezさん、そうですか? ありがとうございます。書く対象が気に入っている場合、自然といいフレーズが浮かぶのかもしれませんね。
Commented by jazz_ogawa at 2007-12-06 07:51
浦島さん、「一流のひとは~」はまったく同感です。小曽根さんも、いつも気さくに接してくれます。とてもさわやかな気分にさせてくれるひとですよね。
Commented by jazz_ogawa at 2007-12-06 07:54
高橋さん、小曽根さんはその厳密さが、ジャズにはない面白さでもあると仰ってました。あと2週間ほどしたらニューヨークに行きます。今回はとくに予定はないので、少しゆっくりできればないいなと思っています。
Commented by yuricoz at 2007-12-06 08:17
5年以上前に東京のブルーノートで、小曽根さんのトリオを見ました。
私は、まったく存知あげていなかったので、お話がうまいな~とMCにびっくり!!あとで、DJもやっていらっしゃると聞き、納得しました!!
その後、プラチナチケットのようですね。(その時もかも。)
そんな小曽根さんにご指名されるなんて、すごいです!!>小川さん
Commented by jazz_ogawa at 2007-12-06 11:31
yuricozさん、凄いとは思いませんが、非常に嬉しく感じました。しかも、今回はクラシックのお話が中心だったので、これは小曽根さんが
ぼくを買いかぶってのご指名だと考えています。
Commented by .Double Fantasy at 2007-12-07 00:05 x
こんばんは~ヽ(^o^)丿この前の駒場で、実は、見た瞬間に、このCDを奪い取ったのは私でした。ふふふ。あれからずーっと心地よく聞いていました。ジャンルを越えて・・、本当に素敵です。ありがとうございました。聴診器は一応秘密という事なので、コメント隠しましたぁ♪それから、未だに毎日頭の中がNYの事でいっぱいです。また行きたいです~。
Commented by .Double Fantasy at 2007-12-07 00:08 x
きゃっ、コメント出てしまいました。汗汗・・。すいません消しておいてくださ~~~い。汗汗・・。
Commented by jazz_ogawa at 2007-12-07 00:18
.Double Fantasyさん、せっかくのコメントですし、秘密にすることでもありませんから、このままでいいんじゃないですか? どうしても消去がご希望ならご連絡ください。
ぼくも初めてニューヨークに行ったときは、帰国してからもしばらく茫然自失状態でした。
Commented by .Double Fantasy at 2007-12-07 00:27 x
はいはい、結構ですとも~♪聴診器(?)の事、いいのかなぁ・・?と思ったので(笑)一瞬あせりましたぁ。おやすみなさい。

Commented by かや at 2007-12-07 22:09 x
ブログって楽しいですね!小川君のアクティブな生活には、とても驚かされると同時に感心しますが、色々自分の知らない事が知れて、とても有り難いです。小曽根さんのピアノいつかききたいですね!かや
Commented by jazz_ogawa at 2007-12-07 23:57
かやさん、ブログを始めてから、いままでにない出会いとか、そのほかにもいろいろなことがありました。最初はexciteのスタッフから無理やりやらされた感じだったんですが、いまではかなり大切なものになっています。
Commented by fanfan at 2007-12-08 02:40 x
小川さんこんばんわ。師走、益々お忙しそうですね。yuricozさんと同じく
私もブルーノートで彼のトリオ聞きに行きました。
若いときの小曽根さんの写真、結構、衝撃受けました。
強烈な個性・・・
NYですばらしいクリスマスを!
Commented by jazz_ogawa at 2007-12-08 08:53
fanfanさん、結構みなさん「ブルーノート」に行かれているんですね。若いころの写真は85年前後に写したものだと思います。
ニューヨーク・ブログもお楽しみに。
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