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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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2008-06-02 『アイム・ノット・ゼア』@「渋谷シネマライズ」
2008-06-02 『アイム・ノット・ゼア』@「渋谷シネマライズ」_e0021965_10403621.jpg
 前から気になっていたこの映画を、おとといの土曜日に渋谷で観てきました。ディランを6人の役者が演じるという、話だけを聞くとどんな映画だかイメージしにくい作品です。それで、実際に映画を観たら、やっぱりちょっとシュールでわかりづらかったというのが本音です。

2008-06-02 『アイム・ノット・ゼア』@「渋谷シネマライズ」_e0021965_10405259.jpg 6人のディラン役の中では、一番ストレートにディラン的だったのが、女性のケイト・ブランシェットでした。このひとのなりきりぶりはなかなかです。彼女をフィーチャーした場面も、実際のことに近いものが多かったですし。
 一番意味不明なのはリチャード・ギアのディランでしょうか。時代設定もよくわかりませんし、キャラクターとしては、こういう一面というか、こういうことを考えているディランもいるんだろうなとは思いましたが。

 ともあれ、6人のディランは、それぞれが本人の分身みたいなもので、彼の多面性がこの映画を観ればわかるとは思います。ただし、その多面性は分裂症気味のものです。そこがディランの歌や言動の面白さなんですが、その面白さはひとりの人間の中に存在するものだからこそと、映画を観ながら思っていました。
 それぞれの役者が、ひとりの人格の中にあるまったく違うキャラクターを演じるのは、映画の企画としては面白いと思いますが、この映画についていえばちょっと脈略がなさ過ぎてシュールに感じられました。もっとも、それがこの作品の特徴だといわれてしまえば、その通りです。

 ディランが「ニューポート・フォーク・フェスィヴァル」でエレキを弾いてブーイングされたときは、日本でも話題になりました。この映画にも、「ニュー・イングランド・ジャズ&フォーク・フェスティヴァル」と名称を変えていましたが、そのシーンが出てきます。いまでは誰もそんなことは思わないかもしれませんが、あの時代、ぼくたち日本のディラン・ファンやフォーク・ファンまで、もう彼は終わったと思ってショックを受けたことを覚えています。
 本当にがっかりしました。当時は、フォークならフォーク、ロックとは違うという思いが普通だったんですね。ですから、ディランはロックに魂を売った、フォークを裏切ったと、ぼくなんかも本気で思いました。
 考えてみれば、身勝手な話で、その時点でぼくはロック少年でもあったわけですから、ディランがロックを始めたっていうのは喜んでもいいことのはずなんです。でも、日本もアメリカも同じだったと思いますが、ロック・ファンはその変節を冷たい目で見ていたように思います。
 ディランの歌じゃありませんが「時代は変わる」んですね。いまだったら、フォーク・シンガーがロッカーになっても、それほど目くじらは立てないでしょう。あのころの若者の間には反戦の機運が高まっていて、それの象徴がディランでした。
 しかし当の本人は、そういう風に思われるのがいやだったんでしょう。それでロックを歌いだしたって部分もあったと思います。この映画でも、周りが勝手なレッテルを貼ることにうんざりしているディランがあちこちで登場します。

2008-06-02 『アイム・ノット・ゼア』@「渋谷シネマライズ」_e0021965_10411612.jpg サントラは出たときに買って、iPodで繰り返し聴いていました。ディランて本当にいい曲が多くて、そのことにいつもながらびっくりしてしまいます。本人によるヴァージョンもいいんですが、このサントラのように、他人のカヴァーにも面白いものが多いんですね。そこがディランの曲の特徴だと思っています。それだけ、彼の歌って、それぞれのひとが独自に解釈したくなるんでしょう。だから、こういう映画も作られたのかもしれません。
 あと、吉田拓郎や岡林信康がディランの影響を受けていることも、映画を観ながら思い出していました。

2008-06-02 『アイム・ノット・ゼア』@「渋谷シネマライズ」_e0021965_10413844.jpg 10年近く前に、ディランを中心にした本で『20世紀のロック名盤300』というのを、何人かのかたと書きました。ぼくは彼のアルバムでは「ジョン・ウェーズリー・ハーディング』が一番好きで、そのアルバムのことなんかを紹介しています。
 この本は、なかなかよくできていて、ディランのアルバムを全部紹介しつつ、彼に影響を受けたひと、彼から影響を受けたひとなどのアルバムが紹介されています。ディランを中心にして、フォークとロックの流れを知ろうという企画です。ポピュラー・ミュージックがディランを中心に動いてきた、あるいは動いているとは思いませんが、それでも彼は重要な影響力を示してきました。この本は、そういうことをがわかるようになっています。
by jazz_ogawa | 2008-06-02 10:52 | 映画&DVD | Trackback | Comments(12)
Commented by mmm at 2008-06-03 23:45 x
岡山シネマクレールにて、公開直後、月曜日の夜にみました。観客は15人でした。
長澤まさみの 隠し砦の三悪人 11人でした。
ディズニーの 魔法にかけられて 6人でした。
ディランに負けるようじゃ駄目ジャン長澤まさみと思っていたら、観客動員数50万人突破。めでたし、めでたし。
それはともかく、アイム・ノット・ゼアはすごい。感動しました。誰にでも勧められる類の映画ではありませんが、これぞ映画の醍醐味と思わせる映像美、物語性。ディランもさぞお喜びのことでしょう。
Commented by こばやし at 2008-06-05 07:46 x
朝のニュースで見たのですが、日本でもiPhoneが発売される事になりそうですよ。小川さんはすでにiPod touchをお持ちですがiPhoneも手に入れますか?
Commented by jazz_ogawa at 2008-06-05 07:55
こばやしさん、発売されたら気が変わるかもしれませんが、いまはあまりほしいと思いません。それよりは、iPod Touchの大容量で電池の持ち時間の長いものを出してほしいのですが。
Commented by yuricoz at 2008-06-05 14:27
なるほど~と思いながら読みました。小川さんがわかりづらいのに、その時代を知らない私にわかるかな~でも見たいな~というのが感想です。^^;
あのブーイング場面は、ドキュメント映画みたいので見ました。かわいそうだったけど、かっこよかったです!!
Commented by jazz_ogawa at 2008-06-05 16:14
yuricozさん、逆にその時代のことを知らないほうが、素直に入れるかもしれません。当時と比較して、重箱の隅をつつきたくなってしまうこともないでしょうから(笑)。
Commented by yuricoz at 2008-06-06 09:40
素直に見てきますね♪
前売り買ったのに、もったいないことにならないよーに!!笑
Commented by すとれいほんず at 2008-06-20 00:09 x
『20世紀のロック名盤 300』面白そうなので読んでみました。
「ラム」「バンドオンザラン」でもなく「McCartney」が挙っていたのは嬉しかったです。
ところでローリングサンダーレヴューでおいてさえ、また「バイオグラフ」収録のアバンダンドラヴでもTボーン・バーネットの名を挙げる人は日本ではまずいませんね……「ブリンギン ダウン ザ・ホース」(ウォールフラワーズ)でも一言も触れられていません?? ロスロボス〜アリソン・クラウスetc、サントラ、ソロと素晴らしいのに。

「エデンより彼方に」は作品自体さることながら、エルマーバーンスタインが近年に無いほどの最高の「映画音楽」を聴かせていて、感銘深い1本でした。このディラン映画はDVDを待つことになりますが、必ず観させていただきます。
Commented by jazz_ogawa at 2008-06-20 11:16
すとれいほんさん、読んでいただいたんですね。ありがとうございます。
ウォールフラワーズは、ストーンズの「Bridges to Babiron」ツアーのときだったと思いますが、ロスのドジャーズ・スタジアムで観たときのオープニングアクトでした。父親の面影を追い求めてしまったため、いまいち楽しめなかった自分に反省しきりです。
Commented by すとれいほんず at 2008-06-28 17:45 x
先日の書込みにも返事いただきありがとうございます。
『Music Magazine』によるとジェイコブの新作は、'06年 Tボーンバーネットのツアーに同行しソロで前座をつとめたのがきっかけで曲を書き始めたそうですね。小川さんは聴かれましたのでしょうか? 僕もそのうち聴いてみようと思っています。
Commented by jazz_ogawa at 2008-06-29 00:39
すとれいほんずさん、国内盤が数日前に出た『シーイング・シングス』のことですよね。まだこのソロ・アルバムは聴いていませんが、今度CD屋さんに行ったら買う1枚になっています。
Commented by すとれいほんず at 2008-09-06 00:25 x
またこんな所に今更書込んで申し訳なく思います。ですが……
Tボーン・バーネット「エッセンシャル」2枚組の国内盤リリースを知ったもので、まだTボーンを聴いていない方には手を出しやすいベスト物とも思い書かせて頂くことに致しました。それと、矢野顕子の新作がTボーン;Produceという事です。ディランのブートレッグシリーズもなんだか馬鹿高い限定版なども出るようですネ(僕は通常盤で充分ですが ^_^)それでは、また、
Commented by jazz_ogawa at 2008-09-06 10:57
すとれいほんずさん、ディランのシリーズ、ぼくは豪華版を予約しました。個人的には初期のライヴをこのシリーズで出してほしいんですが。
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