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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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TEL: 078-265-6595

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 日本のミュージシャンのライヴに行くことが多いこのごろです。別に意識しているわけではありませんが、昨日(11月29日)も原宿の「ブルー・ジェイ・ウェイ」でヴァイブ奏者の赤松敏弘さんのライヴを聴いてきました。
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 赤松さんの演奏に初めて触れたのはいまから15年以上も前です。当時から彼は周囲を振り向かせるほどのイノヴェーターでした。そのしばらくあとに、ぼくは友人と組んで、新宿の「ピットイン」で月に一度「ナウズ・ザ・タイム・ワークショップ」と題したコンサートを主催するようになりました。これは、有能な若手に演奏の機会を与えることを目的にしたイヴェントです。動機は、有名アーティストしか話題にのぼらないジャズ状況に大きな危機感を覚えていたからです。
 赤松さんが率いていたA-プロジェクトを「ナウズ~」で紹介しようという考えは、イヴェントを企画した時点から心の中にありました。そしてそれは実現して、このシリーズ・コンサートに出演してくれたグループを数組フィーチャーした『ナウズ・ザ・タイム・ワークショップ』(ファンハウス)というアルバムにも参加してもらいました。実は、この作品がぼくのプロデュース一作目だったんですね。
 以来、赤松さんの演奏やプロジェクトにはできるだけ関心を払ってきました。驚くほど旺盛な創作意欲と高い創造性。コンスタントにリリースされるアルバムのヴァラエティに富んだ内容。15年ほどの間に、彼は「ナウズ~」当時に抱いた期待をはるかに上回る成長を示してくれました。

e0021965_22384329.jpg そんな赤松さんが、今年2枚の作品『シナジー』と『フォーカス・ライツ』(ベガ・ミュージック)をリリースしました。「ジャズのかっこよさ」を追求しようというコンセプトで吹き込んだ2部作です。昨日観たのは、アルバムの発売を記念してのコンサートでした。最初のセットが『シナジー』、次のセットが『フォーカス・ライツ』からという構成です。
 オープニングの「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」で早くも圧倒されました。アルバムでもそうでしたが、さまざまな編成で演奏が行なわれる趣向です。舞台ではミュージシャンの入れ替わりもあります。ピアノとのデュオで演奏された「オン・グリーン~」はスタンダード中のスタンダードですが、とても新鮮に感じられました。e0021965_2239469.jpg
 ところで演奏を聴いていたら、赤松さんがボストンのバークレー音楽大学で師事したゲイリー・バートンのことが心に浮かんできました。別に彼がバートンのコピーをしているということではありません。その昔、バートンはロック・ギタリストのラリー・コリエルをグループに加えて『ダスター』とか『ロフティ・フェイク・アナグラム』(BMG)といったアルバムを吹き込んでいます。ジャズとロックの融合が行なわれた初期の作品です。
 これらのアルバムはリアル・タイムで聴いたのですが、そのときにとてもわくわくしたことを覚えています。それは、彼らがとても触発的な演奏を繰り広げていたからです。それと同じ種類のわくわく感を赤松さんのステージからも感じました。
 そんなことを思っていたら、演奏の合間に赤松さんがバートンのことに触れたのです。どうして赤松さんがバートンのことを知ったかと言うと、ハービー・マンの『メンフィス・アンダーグラウンド』に参加していたラリー・コリエルが気になり、彼の参加したアルバムということで、赤松さんはバートンのレコードを買ったということでした。
 何か面白いですよね。赤松さんの演奏を聴きながらバートンとコリエルのことを思っていたら、赤松さんも似たような話をしたのですから。彼もやっぱり『ダスター』や『ロフティ・フェイク・アナグラム』をわくわくしながら聴いたんじゃないでしょうか。

 ここしばらく、ジャズとロックが融合を果したころのことを調べています。これって40年近く前の話で、ぼくがちょうどジャズにのめり込んだ時期なんですね。あのころは本当にわくわくしながら毎日レコードを聴いていました。そのわくわくしたころのことを思い出したくて、もう一度当時のことを振り返っています。
 いつか60年代の話をまとめたいと思っているんですが、これはその下準備でもあります。来春、河出書房新社から出す本でも一部ですが触れる予定です。そんなこともあって、いま一度自分なりにあの時代を追体験しようというわけです。
 いまでは、「フュージョンはマイルスから始まった」みたいに語られています。しかし実際はもっといろいろなことが起こっていました。そのことを忘れたくないのと、どんなことが起こっていたかを次の時代に伝えるのがぼくの世代の役目だと思っているからです。
 そんなことを考えていたら、もう少し頑張って仕事を続けてもいいかなという気分になってきました。だって面白いことや楽しいことを沢山経験してきたんですから、それを自分だけのものにしておくのは勿体ないですよね。
 それを自慢話と思うひともいるようですが、この年になった自慢話が沢山あるほうがいいじゃないですか。自慢話もないような人生だったら悲しいですもんね。と、今日は少し居直りも入ってしまいました。
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by jazz_ogawa | 2005-11-30 23:12 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(2)
 今日は嬉しい驚きがありました。それもふたつです。どちらも朝日新聞に出ていたのですが、ひとつは「書評」に『TALKIN'』が掲載されていたことです。評者は安部寧さん。
 安部さんと言えば、音楽評論の重鎮です。一度もお目にかかったことはありませんが、ぼくが子供のころからすでに大御所だったかたです。たしかシャンソンやポピュラー・ミュージックがご専門かと思います。昔はジャズについてもいろいろ書かれていたようですが。
 その長老の安部さんが『TALKIN'』を取り上げてくださったことにも驚きました。朝日新聞は、聞くところによれば、評者が本を選ぶということです。これは当たり前の話ですが、世の中には担当者の推薦や何らかの力関係が評者とは無関係のところで働くケースがあります。
 安部さんがご自身でこの本に興味を持ち取り上げてくださったことが驚きであり、それをとても嬉しく思いました。しかも、思いもよらぬお褒めの言葉を頂きました。ぼくも、ひごろからいろいろなことを書いています。書かれたひとの気持ちを考えながら書くことに務めていますが、今日の驚きと喜びも今後の糧にしたいと思います。

 もうひとつの驚きは、ソニーが打った一面広告です。何の広告かと言えば、同社のファミリー・クラブ(通販)が発売する『マイルス・デイヴィス・アナログ・コレクション 1955~1965』の紹介です。
 これは、ぼくが10年くらい前から担当者に企画を持ちかけていたものです。可能な限りオリジナルに忠実な形でジャケット、ディスクのレーベル・デザイン、内袋などを再現し、しかもベスト・サウンドで復刻する、そんな内容です。
 もちろん簡単には出せません。こちらも忘れかけていたころに、「やはり何とか発売に漕ぎ着けたい」という話になって、本格的に動き出したのが1年半くらい前のことです。
 アルバムは全部で20枚。それに詳細なディスコグラフィーや書下ろしのライナーノーツ、さらにはボーナス・ディスクもつけることにしました。e0021965_11193497.jpg
 ディスコグラフィーは、以前作ったものをベースに最新の情報を加えました。これも大変な作業でしたが、納得できるものになったと思っています。ボーナス・ディスクは、これまでCD化された際にいくつかのアルバムに追加されていた未発表の別テイクを集めて、初めてLP化しました。これらの演奏は、LPではこのボーナス・ディスクでしか聴けません。
 今年の春からこの監修作業に入りました。すでに予約は受けつけていますが、まださらなる完璧性を求めて担当者と協議中です。
 例えば、日本盤がオリジナルの『マイルス・イン・トーキョー』と『マイルス 1958』については、オリジナルの帯も再現してほしいとリクエストを出しています。現時点では予算的に厳しいとの返事を貰っていますが、ぼくはまだ諦めていません。

 それで話は最初に戻りますが、何が嬉しい驚きかと言えば、まさか全国紙に一面広告を打つとは思っていなかったからです。雑誌に広告を打つことは聞いていたのですが、新聞広告、しかも一面広告の話は知らされていませんでした。これは会社にやる気がある、売る気がある気持ちの表れです。
 自分が監修した企画です。それを精一杯いいものにして売り出したい思いが強く伝ってきました。ぼくも、さらに努力とアイディアを結集して、グレードの高いものを目指したいと思っています。
 そもそも、20枚組です。ワンセットが8万円以上もします。買う側も生半可な気持ちでは買えません。もちろん、作る側も真剣です。
 もうこれ以上クォリティの高いものは作れないでしょう。少なくとも、これまでに発売されたどのLPより音質は向上するはずです。エンジニアも最高の方にお願いしました。ディスクも重量盤です。まだ仕上がっていませんが、ジャケットもきちんとチェックしようと思っています。
 それにしても、よくぞこんな企画を通してくれました。
 「自分が欲しいものを作るのが一番」
 担当者の言葉です。しかし、世の中、そんなことだけではやっていけません。さらりとこう言ってくれた担当者が、どれだけ社内で頑張ったことか。もちろん、ビジネスですからそれなりの採算は考えてのことでしょう。それもあっての新聞広告だとは思います。

 この商品、詳しくは新聞の広告か同社のHP(http://www.sonymusicshop.jp/miles/)をご覧ください。また、HMVや山野楽器などでも予約ができるようです。
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by jazz_ogawa | 2005-11-27 11:28 | Works | Trackback | Comments(4)
 昨日(25日)は朝日カルチャー・センターでの「ブルーノート・コレクション~ジャズのたしなみ方」。7月から始まったこの講座も、今回で終了です。2期全5回でブルーノートの魅力がどこまで伝えられたか、自分ではよくわかりません。
 最初はひと前で話すのが重荷だったのですが、5回目にもなると、根が図々しいのか、何とか平然を装うことぐらいはできるようになりました。でも、苦手意識はまったく変わりません。

 それしてもブルーノートは奥が深い、改めてそう思いました。ビバップ~ハード・バップの名門レーベルとして有名なブルーノートですが、そのほかにも、オルガン・ジャズ、ファンキー・ジャズ、ジャズ・ロック、新主流派、そしてフリー・ジャズまで、さまざまなスタイルをこのレーベルはカヴァーしています。昨日はそのエッセンスをと思い、ジミー・スミス、デクスター・ゴードン、ジョニー・グリフィン、アイク・ケベック、サム・リヴァース、マッコイ・タイナー、オーネット・コールマンを聴きました。
e0021965_5371544.jpg 相変わらず、何を話すかはそのときまでまったく考えていません。話し始めると、次から次へといろいろなことが浮かんでくるんですね。これは文章を書くときと同じです。
 でも文章の場合は、あとからいくらでも訂正がききます。ところが、話は演奏と同じで二度と同じ言葉で同じことは話せませんし、訂正はできても、話してしまったこと自体を抹消することはできません。そこで、どんどん支離滅裂な方向へと走っていくのですが、昨日いらして下さったみなさんは、そんなぼくの話がわかってもらえたでしょうか?
 話が下手なので、どうしてもそれを説明しようと、言葉が多くなってしまうんですね。言葉が多くなるから、さらに話がわかりにくくなる、それもジャズのことなので何とかわかりやすく表現しようとするから、ますます説明口調になって、もっと話が混乱するという悪循環。ぼくの話はそんな風になりがちです。それがわかっているから、苦手意識に繋がるんでしょう。ここで自分のことを分析しても仕方ないんですが。

 でも、その昔、ミュージシャンをやっていたころですが、先輩から「ありきたりのフレーズは絶対に弾くな」と言われました。「わざと妙なフレーズや間違った音から始めて、それをどう理論的に正しいフレーズの中に組み込むか、そういう練習をしろ」と言われたのが、いまも心に残っています。文章も話言葉も、ぼくの場合はそんな感じです。
 考えてみればこれまでの人生もそうでした。どうも、最初に何かミスをしてしまうことが多いんですね。それをどうやってまともな方向に軌道修正するか、そんな連続でここまでやってきたような気がします。
 それでいま振り返ってみると、自分なりにまあまあの行き方ができたような思いがしています。「冗談じゃない、お前のお陰で酷い目に会った」というひともいるでしょうが(きっと沢山──ああ怖い)。

 朝日カルチャー・センターでは、来年の1月28日に1回だけですが「小川隆夫のマンハッタン・ジャズ・カタログ ジャズにはまろう」という講座を開きます。これは先日出版した同名本に連動するもので、ニューヨークのジャズ・クラブの話を交えながら、ライヴの名盤を聴くといった内容です。興味がある方は是非ご参加下さい。(朝日カルチャー・センター:http://www.acc-web.co.jp)
 いまのところ、朝日カルチャー・センターでの講座はここまでしか決まっていません。今後はマイルス・デイヴィスでやりませんかと言われていますし、昨日も受講生の方から「今度はマイルスでやってください」とのリクエストを頂きました。話すのは苦手ですが、できればいいなぁとも思っています。もし決まりましたら、このブログで報告しますね。
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by jazz_ogawa | 2005-11-26 11:13 | Works | Trackback | Comments(3)
 先月の『TALKIN'』に続いて、全音楽譜出版社から『マンハッタン・ジャズ・カタログ』が発売されます。取次ぎの関係で、単行本というのは一斉に店頭に並ぶのではないようです。大手の書店ではこんな状況になっています。もし見つけたら、ぜひご覧になってください。

【21日配本】文教堂・八重洲・旭屋・有隣堂・戸田書店

【22日配本】HMV

【28日配本】紀伊國屋・丸善・三省堂・リブロ・啓文堂・TSUTAYA

【配本日マチマチ】楽器店・タワー・ディスクユニオン

 この本、“カタログ”とタイトルしていますが、カタログの体裁をとっている読み物を目指して書きました。旅行ガイドにもなるし、ジャズ関連スポット・ガイドにもなるし、読み物としても楽しめるしの欲張り企画です。ニューヨークに行くひとも行かないひとも読んで楽しめることを心がけました。e0021965_113334100.jpg
 それにしても大変でした。全部で323ヵ所、マンハッタンを上から下まで、文字どおり右往左往して店の写真を撮り取材しました。しかも取材中に潰れる店もあれば新たにオープンする店もあって、8月末の時点での最新情報としていますが、もうすでにない店もあるかもしれません。
 そういうわけで、数年に一度は改訂版を出そうと思っていますが、売れないことにはそれもできません。で、肝心な中味ですが、概要を紹介しておきます。

11月下旬発売予定
「マンハッタン・ジャズ・カタログ」
小川隆夫・著/A5判/216頁/定価2,205円(本体2,100円+税)
ISBN4 -11-880174-4
発行:(株)全音楽譜出版社
【内容】
巻頭カラー:
マンハッタン全図/地下鉄・バス路線図/エリア・マップ/現地の交通ガイド/マンハッタン・コレクション
本文:
第1章 ジャズ・クラブ・カタログ
第2章 中古・廃盤レコード店/CD店/オーディオ店カタログ
第3章 楽器店/楽譜店/書店カタログ
第4章 ジャズ関連スポット・カタログ
第5章 レストラン/コーヒー・ショップ/デリ・カタログ
付録 ジャズ的マンハッタン周遊モデル・コース

 思った以上に大変だったのが地図の作成でした。これは精緻を極めています。地図の作成者にも大変なお手数をおかけましたし、編集者もこれはまいったなと100回は後悔したことでしょう。しかしお陰さまで大変満足な仕上がりになっています。
 とくに編集を担当してくれたお嬢さん(年齢は秘密)には頭が下がります。彼女(へヴィメタ嬢)がいなければ、この本は実現しませんでした。ぼくの夢だったこの企画を現実のものとするため社内を奔走し(楽譜出版社のなのにどうして旅行ガイドを出すの? などの関門をクリア)、少ない予算のためDTPまで自分でこなし、挙句に営業まできちんとフォローしてくれて、まさに八面六臂の大活躍でした(です=いまも奔走中)。
 彼女はニューヨークに行ったことがないのに、最後はぼくより詳しくなっていました。「あそこの角から2軒目の何とかという店に行くには、この地下鉄よりこちらの路線のほうが近いですよ」とか、「あの店は通りの左側ですね」とか、ぼくの間違いを何度訂正してくれたことか。

 ぼくは編集者に恵まれていると思います。このヘヴィメタ嬢(外見は違いますが)をはじめ、ジャズ本なんか出版社としては商売にならないのに、いつも熱心な編集者のお陰でこれまでに何冊も本が出せたと思っています。とくに今回は内容が大変だっただけに、へヴィメタ嬢の体調を悪くさせたらどうしようかと心配するほど一所懸命にやって頂きました。
 その結晶がこの本です。売れるといいなぁと思うのは、売れればもちろんぼくは嬉しいのですが、それ以上に彼女の苦労に報いることができるからです。
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by jazz_ogawa | 2005-11-20 11:39 | Works | Trackback(2) | Comments(9)
 小曽根真と塩谷哲(しおのやさとし)のピアノ・デュオは、これまでに聴いたピアノ・デュオの中でも上位に入るものでした。14日に渋谷Bunkamuraのオーチャード・ホールで聴いた彼らのステージは、グランド・ピアノを2台並べただけのシンプルな設定ながら、多彩な表現とテクニックでおおいに楽しませてくれました。e0021965_23154437.jpg
 彼らはそれぞれが所属するレーベル(ヴァーヴとビクター)から9月にデュエット作品を発表しています。その中からの選曲で、すべてがどちらかのオリジナル、1曲もスタンダードや他人の曲はありません。それをふたりが自在に料理していくのです。CDで聴いていた曲も随分違った内容や印象を覚えました。それがジャズのいいところでしょう。
 プログラムに塩谷さんが書いていました。
 「ここまで自分の音楽を聴き込んで理解してくれて、一緒にやろうと言ってくれたひとはいなかった」
 これに尽きると思います。ジャズの場合、セッションは日常茶飯事ですが、その多くは単なるセッションです。顔を会わせて、曲を決めて、適当に段取りをしてゴー、という感じでしょうか。これはこれでハプニングに期待できる面白さがあります。しかし、互いの音楽を理解し合って演奏する場合は、また違った魅力が生み出されます。

 小曽根さんが塩谷さんにデュオの提案をしたのは、彼の音楽が本当に素晴らしいと思ったからでしょう。それは、第一部で塩谷さんの曲を小曽根さんがソロで弾いた曲からもよくわかります。反対に、第二部では塩谷さんが小曽根さんの曲をソロ演奏しました。互いに、自分の曲がこんな風に演奏されて幸せだとステージでコメントしていたのが印象に残っています。e0021965_23174845.jpg

 ぼくにも、最近対談本を出してわかったことがあります。相手を知ることで、深い話ができるということです。当たり前のことですが、対談相手の平野啓一郎さんと実際に話し合って、それが実感できました。相手を知ることは自分を表現することに繋がるのですね。
 これまでにも雑誌などで対談はいろいろやってきました。しかしそれらの多くは、テーマが決まっていて、それについて複数のひとが意見を交わすものです。これはジャズで言うセッションみたいなもので、ぼくが得意としている出たとこ勝負です。
 しかし平野さんとの場合は、出たとこ勝負ではありましたが、時間がたっぷり取れたこともあって、真剣に彼のことを理解しながら自分の話もできたのです。オーチャード・ホールでの演奏を聴きながら、そのことを考えていました。

 小曽根さんは日本でもトップ・クラスのジャズ・ピアニストです。その彼に、芸大の作曲科を中退し、オルケスタ・デ・ラ・ルスのピアニストとして世界中で活躍した塩谷さんがどう立ち向かうのか。会場に行くまでの興味はそこにありました。しかしそんな風に考えるのは、彼らのことを理解していなかった証拠です。
 ふたりは互いを立てながらも自分を表現する手法で、見事に調和の取れた演奏を繰り広げました。それでいて、演奏がどこに飛んでいくのかわからないハプニング性もあちこちで認められたのです。誰よりも楽しんでいたのがステージ上のふたりでしょう。演奏の行方に一番はらはらどきどきしていたのも彼らだったと思います。
 「少しでも気を抜くと、自分がどこにいるのかわからなくなってしまう」
 小曽根さんの言葉です。それほどに演奏は変幻自在で、その場でどんどん変わっていきました。まさに出たとこ勝負ですが、それを見事に纏め上げる協調性にも彼らは卓越していたのです。そういうことができるのもジャズなんですね。しかし、それはふたりが本当の意味で優れた音楽家であり、互いを尊敬し、理解し合っていたからです。

 優れた音楽家が顔を揃えただけでは、素晴らしい演奏はできても、感動させることは難しいと思います。感激と感動はまったく違います。感激できる音楽は世の中に沢山ありますが、ぼくが感動できるのはその中のわずかです。それはひととひととのつき合いにも当てはまるかもしれません。感動できる出会い──これからどのくらいあるのかなぁ? そんなことを考えながら帰途につきました。
 
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by jazz_ogawa | 2005-11-16 23:23 | ライヴは天国 | Trackback(4) | Comments(5)
 年齢を理由に今回で日本ツアーは最後にすると宣言したソニー・ロリンズ。その最終公演に行って来ました(11月11日。東京国際フォーラム・ホールC)。5日にも同じ国際フォーラムのホールAで聴いてきましたが、今回は追加公演で、5000席あるホールAよりもぐっとこぶりのホールC、しかも14列目のほぼ真ん中という、距離的にも音的にもちょうどいい座席で観ることができました。
 5日は、途中で休憩を挟んでの2時間でしたが、今回は休憩なしで2時間のステージにアンコールが1曲という構成です。それにしてもロリンズは元気一杯。この間よりも音に張りがあり、しかも強力無類のプレイを聴かせてくれました。とても1930年生まれとは思えません。
 しかし、この日でロリンズのプレイが日本で聴けるのは最後です。ぼくは、朝から彼のことばかりを考えていました。さすがに診療中は頭を切り替えていましたが、昼休みも診療後も、ロリンズのことをいろいろと思い出していました。

 初めて聴いたのは1968年1月のことです。このときはピアニストのヒュー・ロウソンが急遽来日できなくなり、ぷーさんこと菊地雅章さんが入りました。そのときに会場の厚生年金会館の裏にあった東京医大のキャンパスを見て「この大学に入りたい」、そう思って猛勉強をしたことも懐かしい記憶です。
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 これまでのコンサートで一番感動したのもロリンズのコンサートでした。留学中の1982年11月、ニューヨークの「ボトムライン」でぼくはロリンズにジャズの真髄を教えてもらいました。目の前でこれでもかこれでもかとブローする彼の姿から、ジャズの楽しさ、スリル、感動、興奮など、さまざまなものを本当の意味で初めて感じたのです。
 翌年4月には、ニューヨークの「タウン・ホール」でロリンズとわが隣人のウイントン・マルサリスが共演したコンサートも観ました。このときは、始まってすぐにロリンズが舞台で倒れてコンサートが中止になってしまいました。理由は、サックスをブローしようとそっくり返ったところ、勢いあまってそのまま転倒して後頭部を打ち、一瞬気を失ってしまったからです。

 インタビューもこれまでに5~6回はさせてもらいました。電話インタビューも加えれば10回くらいはインタビューしたでしょうか。ぼくがインタビューしたアーティストの中で一番多いのがロリンズです。マイルス・デイヴィスが亡くなってしばらくあとにインタビューしたときは、事前に奥さんから、「まだショックから立ち直っていないのでマイルスの話題は避けて」と頼まれました。彼もマイルスのことを心から愛していたんですね。
 ニューヨークのリハーサル・スタジオで長時間のインタビューに応じてくれたこともありました。このときは、少年時代から現在までをとても丁寧に語ってくれて、おおいに恐縮したと同時に、その率直で心優しい態度にも感激しました。

 この間の8月にロリンズの自宅でインタビューさせてもらったことはブログに書いたとおりです。そのときに感じたちょっとうしろ向きの姿勢は、2回の東京コンサートを聴く限り完全に払拭されていました。新曲も披露してくれましたし、演奏自体が実に前向きで、現代の活きのいいサックス奏者と比べてもまったく負けていません。フリー・ジャズ的なブローを随所に散りばめてのプレイは、ロリンズがいまもモダン・テナーの最前線にいることを示していました。
 コンサート中盤で「Someday I'll Find You」を演奏したときは、何度もこのタイトルをコールしていました。「いつかまた会えるよね」。満員の聴衆に向かってロリンズがこう言ってくれたのでした。ぼくも心の中で「I hope so」と答えていました。

 しかしこのコンサートを観たら、まだまだロリンズは元気一杯、本当にまた日本にも来てくれるのじゃないかと思えるほどでした。前言撤回、結構じゃないですか。いつでも翻してください。待っています。
 アンコールで演奏した「イン・ア・センチメンタル・ムード」にロリンズの気持ちがよく表されていました。センチにはなりたくなかったけれど、これが日本で聴くロリンズ最後の演奏かと思ったら、ぼくは深い感動にとらわれていました。
 不世出のテナー・サックス奏者。その彼のプレイを何度も聴けたことは、ぼくの自慢であり誇りです。この時代に生きたことを感謝したいと思います。 
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by jazz_ogawa | 2005-11-12 11:01 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(1)
e0021965_7493881.jpg 本日、以下のようなCDが発売されました。これは3月に出版した『ジャズのたしなみ方』(全音楽譜出版社)に連動する一種のベスト盤です。入門者向けに、ユニバーサルミュージックが所有する名演・名唱を16曲集めました。すべては本で紹介したものです。
 ジャズは難しい。何から聴いたらいいのかわからない。そんなかたのために選曲したものですから、ここから聴き始めるのもいいのでは? そんな気持ちで選曲しました。すべてがジャズの歴史を代表する傑作ばかりです。


小川隆夫:監修・選曲
ジャズのたしなみ方 How to Enjoy Jazz
UCCU-1077
発売::ユニバーサル クラシックス&ジャズ
\2,300(税込)

●著者の小川隆夫氏による監修・選曲による本に掲載されている名曲ばかりを集めた初心者向けコンピレーション・アルバム。

<収録曲>
①セイ・イット/ジョン・コルトレーン
②イッツ・イージー・トゥ・リメンバー/ジョン・コルトレーン
③イパネマの娘/スタン・ゲッツ=ジョアン・ジルベルト
④マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ/オスカー・ピーターソン
⑤酒とバラの日々/オスカー・ピーターソン
⑥コルコヴァード/オスカー・ピーターソン
⑦ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー/オスカー・ピーターソン
⑧奇妙な果実/ビリー・ホリデイ
⑨イエスタデイズ/ビリー・ホリデイ
⑩マイ・オールド・フレイム/ビリー・ホリデイ
⑪煙が目にしみる/クリフォード・ブラウン
⑫ザ・キャット/ジミー・スミス
⑬夢のカリフォルニア/ウェス・モンゴメリー
⑭ハウ・ハイ・ザ・ムーン/エラ・フィッツジェラルド
⑮朝日のごとくさわやかに/ジョン・コルトレーン
⑯ローラ/ザ・グレート・ジャズ・トリオ
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by jazz_ogawa | 2005-11-09 07:51 | Works | Trackback | Comments(10)
 昨日(11月6日)は国際フォーラムでソニー・ロリンズのコンサートを聴いてきました。これが日本に来るのは最後とのこと。毎回ロリンズの来日は満員の盛況ですが、今回はあっという間にチケットが売り切れたそうです。11日の追加公演も即ソールドアウトだったらしく、このコンサートに行けたのはラッキーでした。
 以前ブログにも書きましたが、ニューヨークの自宅まで押しかけてロリンズにインタビューしたのが8月のことです。これは『月刊プレイボーイ』の仕事で、今回で引退するという話の真相を聞くためでした。それから2ヵ月半、あのときはちょっと元気がなかったロリンズですが、今回は元気一杯、いつも通りの彼でした。

 昨年、最愛の夫人を亡くしたロリンズ。彼女が身の回りの世話もビジネスのこともすべて仕切っていました。レコーディングではプロデュースもロリンズと一緒にしていたほどです。彼が引退を口にしたのは、年齢から来る体力の問題もありましたが、一番大きかったのは彼女を失ったことです。
 インタビューしたときは、表面は元気にしていましたが、失意のどん底にあったように感じました。無名のころから苦楽を共にしてきた大切なひとがいなくなったのですから、落ち込んで当然でしょう。来日公演に話を向けても、自信がないなどと言い出す始末でした。
 ソニー・ロリンズと言えば、100年以上におよぶジャズの歴史の中でも巨人中の巨人です。テナー・サックスの大御所として、数々の歴史的名盤も吹き込んできました。その彼の口から自信がないという言葉を耳にするのはショックです。
 しかしロリンズがそう言うのは、彼があまりにも誠実なひとだからです。これまでのキャリアで、ロリンズは3度の雲隠れをしています。最初のときは数ヵ月でしたが、2回目は2年、3回目は3年にわたってシーンから遠ざかっていました。
 理由は、高まる名声に対して自分の実力がそれに見合うものでないと考えたからです。すべての仕事を断って、このときは練習に打ち込みました。2回目と3回目は、すでに生涯の傑作と呼ばれた『サキソフォン・コロサッス』(プレスティッジ)を吹き込み、ジャズ界最大のテナー奏者と呼ばれていた時代のことです。それでもそういう風に考えるロリンズの誠実さと生真面目さに、ぼくは尊敬の念を抱きました。

 そんなロリンズが、今回で日本公演は最後にするというのです。ぼくは居ても立ってもいられず、マンハッタンから3時間くらい離れたジャーマンタウンに彼を訪ねました。インタビューには予定時間を超過するほど熱心に答えてくれましたが、このときも例の生真面目な性格が顔をのぞかせて、非常に謙虚に、そして赤裸々に自分の気持ちを語ってくれたのです。e0021965_5272125.jpg
 そんなことがあったので、果たしてステージでどのようなプレイを聴かせてくれるのか、期待と共に不安もありました。しかし最初の一音を耳にして、ぼくの心配は杞憂だったことがわかりました。次には、世紀の巨匠に対して一抹の不安を抱いたぼくの浅はかさを恥じ入った次第です。

    空に向かってサックスを吹くロリンズ

 そこには紛れもなくテナー・ジャイアントがいました。音を出すだけで、ひとの心を引きつけて離さない──それがロリンズです。張りも艶も失われていません。これでもかこれでもかと豪快なフレーズを連続させる姿は、大好きな日本と日本のファンとの別れを惜しんでいるかのように見えました。
 休憩を挟んでの2時間半。ここ何回かの来日ではもっとも勢いを感じさせるパフォーマンスが満喫できました。何度も拳を握った腕を高く掲げてガッツ・ポーズをしてみせたロリンズ。彼の胸中をよぎったのはどんなことなのでしょう? いつかチャンスがあれば聞いてみたいと思いました。
 もう長旅はしんどいとロリンズは言いました。それでも来年のヨーロッパ・ツアーは決まっていますし、アメリカ国内の演奏も回数は減るでしょうが継続されていくようです。お互いに元気なら、またどこかで彼の豪快なブローが楽しめるかもしれません。
 東京ではあと1回、そしてそれが最後の日本公演になります。11日のコンサートは昨日のコンサートと同様ぼくにとって大切な財産になることでしょう。
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by jazz_ogawa | 2005-11-07 22:55 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(2)
 人生もとっくに折り返し地点を過ぎて、あとどのくらいこれまで通りに元気な生活が続けられるのだろうとか考えている昨今です。それだけに、楽しい時間が過せるというのは本当に有難いことだと思います。とくに昨日(11月5日)は、ここしばらくのうちでも格別に楽しい時間が過せました。
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 平野啓一郎さんとのトーク・セッションです。ブログを読んでくださっている皆さんには耳にタコでしょうが、しつこく書きますと、平凡社から先月出版した『TALKIN'』の出版記念イヴェントを青山ブックセンター本店でやってきました。
 平野さんとは、『TALKIN'』のあとがきにも書きましたが、いくら話してもきりがないほどいろいろな話ができます。それは、平野さんが話上手で聞き上手だからなんですね。平野さんの話を聞いていると、それについてぼくも話したいことがあるとか、ぼくが話したいような話題に持っていってくれるとか、とにかくとても話しやすいんです。
 本にも格闘技の話で、「一方的に技を繰り出して勝負をつけてしまう選手より、相手の持ち技も引き出しつつ自分の技も出して試合を成立させるのがプロ」と書きました。まさしく、平野さんはそのプロそのものなんですね。
 1時間半という限られた時間の中で、ぼくのように出たとこ勝負でしか話ができない人間を、うまくコントロールしてまとまりのある内容にしてくれたのが平野さんでした。いまさらながらに敬服します。
 それから、最後には沢山の方にサインをさせていただきました。字が下手なので(面白いことですがアメリカでも医者には字がへたなひとがとても多いんです)申し訳ないと思いつつ、希望されるかたにはお名前まで書きましたが、あとで「しまった! 頼むんじゃなかった」と後悔したかたも多いんじゃないでしょうか。
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 それにしても25歳も若いひとと本気で話ができるというのは幸せなことです。若いひとと接するチャンスは、ぼくと同世代のひとにくらべれば多いかもしれません。レコード会社や出版社のひと、あるいは本業でも看護師や患者さんなど、まわりには同世代より20~30代のひとが圧倒的に多いんですね。
 しかし、仕事以外のことで彼らとじっくり膝を交えて話す機会はそれほどありません。そんなぼくが、平野さんと話をしていると、いろいろなことで触発されます。若いひとから触発されるっていうことも、ぼくはとても嬉しく思います。
 周囲とのコミュニケーション不足は以前からわかっていたことですが、もっと周りのひとともいろいろと話をしたら、きっと楽しい時間が過せるに違いありません。そんなことにいまごろ気がついた自分が情けないですが、これも平野さんとの時間がなければそのままで終わっていたかもしれません。

 昨日で4週間にわたって続いた週末のトーク・イヴェントもひと段落です。ちょっとほっとしています。この2週間ほどは、本業でも、休みの日や休み時間までピンチヒッターを頼まれて仕事に出ていたので、さすがに疲れました。
 現在は、河出書房新社から来春出版予定の本の執筆にとりかかっています。これが書いていてとても楽しいんですが、そのほかにもいろいろと頼まれている原稿があって、これだけに集中するわけにいきません。この、書きたいのに時間がない飢餓感みたいなものが、ぼくの場合は執筆に功を奏するようです。と、これは自画自賛ですが。
 この本、タイトルは決まっていませんが、「ジャズ・ミュージシャンや関係者が語るジャズの真実」みたいな内容です。『マイルス・デイヴィスの真実』や『ブルーノートの真実』と同じ手法の本ですね。
 ぼくは、『真実』3部作というのをライフワークにしようと思っています。その3冊目は『モダン・ジャズの真実』とタイトルだけ決めていますが、今回の本はその出版に向けての第一段階と考えています。
 『モダン・ジャズの真実』は、これまでの2冊と同様に500ページ以上の大部になると思います。それを最初から書き上げるのは大変なので、今回はその第一弾として300頁弱くらいの本を出します。その後に、出せるようなら続編を出して、いずれはそれらを併せて、多分大幅に書き直すでしょうが、『モダン・ジャズの真実』として発表しようというのが構想です。
 はたしてそんな本を出してくれる出版社があるかどうかはわかりませんが、いまから少しずつ準備を進めていけば、そのうち形になってくるかなと思っています。

 今日は、夕方からソニー・ロリンズのコンサートに行ってきます。その話は、また明日にでも書きたいと思います。
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by jazz_ogawa | 2005-11-06 11:38 | Works | Trackback | Comments(5)
e0021965_5241598.jpg 5日のトーク・イヴェントがいよいよ近づいてきました。対談相手の平野啓一郎さんとはおそらくほとんど打ち合わせなしで本番に突入するので、どんな展開になることやら。本人としてはちょっと心配ですが、反面、楽しみでもあります。いつもの脱線気味なトークは少し控え目にしようと思っているのですが、これも出たとこ勝負ですね。
 主催の青山ブックセンターがなんだかかっこいいデザインのチラシを作ってくれました。でもよーく見ると、電話予約と書いておきながら肝心の電話番号が明記されていません。これはまずいですよね。一応、電話番号を書いておきます。

申し込み先:青山ブックセンター 電話03-5485-5511

 あと入場料500円という点に、平野さんもぼくも引っかかりました。入場料を取るようなものではないと思うからです。そこを担当者に質問したところ、会場は青山ブックセンターのものではなくよそから借りるため、その経費ということでした。それだったら、書店の片隅にでもスペースを作ればいいのに、と思うのですが。
 それにしても、どれだけのひとが来てくれるのでしょう? ぼくは集客力が限りなくゼロに近いので、それについてはまったく責任が持てないよと話してあります。これについては芥川賞作家である平野さんの人気と知名度に頼るしかありません。それでも、このブログをご覧になって当日いらしてくださった方は、是非お声をかけてください。
 
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by jazz_ogawa | 2005-11-03 00:44 | Works | Trackback(1) | Comments(7)
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