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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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e0021965_20201522.jpg 先週の金曜日(23日)と、この間の日曜日(25日)、立て続けにエルダー・ジャンギロフのライヴを観てきました。旧ソ連のキルギス共和国出身のピアニストで、現在19歳。昨年リリースされたデビュー作『エルダー』(ソニー)のライナーノーツを書いたこともあって、とにかく気になっていたピアニストの初来日です。その作品を録音した時点で彼は17歳でした。そして圧倒的なテクニックに、ぼくはびっくりしてしまったのです。
 メンバーは、つい先日発売された2作目の『デイリー・リヴィング~ライヴ・アット・ザ・ブルーノート』(Sony)と同じマルコ・パナシア(ベース)とトッド・ストライト(ドラムス)です。想像はしていましたが、ライヴではテクニックとスピード感に一層の磨きがかかっていました。デビュー作をレコーディングしてから2年近くが過ぎているのですから、当然といえば当然といえます。しかしすでにかなりの完成度をその作品で示していましたから、そこからさらなる成長を遂げるのも大変なことではあります。

 W杯でどんよりした気分になっていた金曜日は、そんなことを考えながら会場の「草月ホール」に向かいました。そして1曲目からぼくはその演奏に心を奪われてしまったのです。デビュー作に入っていた「レインドロップス」ですが、爽やかさと強力なタッチが入り交ざった独特のプレイが実に個性的な響きを醸しだします。
 つい先日発売された2作目の『デイリー・リヴィング~ライヴ・アット・ザ・ブルーノート』(Sony)でも気配は感じられていたのですが、エルダーのプレイは1作目より叙情味が表現されるようになっていました。それが超絶技巧でばりばりとピアノを弾く一本調子の内容から、変化に富んだ表現へと演奏を発展させていく原動力になったと思います。

 タイプやスタイルは全然違うのですが、エルダーのプレイに接して、ぼくは40年近く前に初めて聴いたチック・コリアのことを思い出しました。スタン・ゲッツのグループで初来日したのですが、まったく無名だった彼のプレイに、ゲッツより強い衝撃を覚えたんですね。
 その時点では、ジャズのコンサートなどほとんど行ったことがなかったのですから、そうした音楽との新鮮な触れあいもそのときの衝撃には加味されていたことを否定しません。しかし、彼のプレイからは何かまったく違う種類の響きが聴こえてきました。これは直感みたいなものです。
 それと同種の思いを、エルダーのプレイからも感じました。こういう体験は、チック以外でいえば、ウイントン・マルサリスがハービー・ハンコックのグループに入って初めて日本に来たときだけです。ですから、金曜日は実にいい体験をさせてもらいました。

e0021965_20203334.jpg ただし、ぼくは一方でこんなことも考えてもいました。チックもウイントンも登場してきた時代が重要なんです。彼らのような新人が、あの時代は求められていたんですね。ところがいまの時代、果たしてエルダーのプレイが多くのジャズ・ファンに求められているかといえば、残念ながらそうではないと思います。
 ジャズといってもスタイルが拡散してしまい、リスナーの興味も多様化しているため、伝統的なスタイルを発展させた形の演奏はそれほど高い評価は受けないのが現実です。そこが残念だし、情けなく思います。ジャズは日々進化している音楽ですからそうなるのも仕方ないのですが、それでも素晴らしい演奏やミュージシャンがそれなりの評価も受けられない現実は淋しい限りです。
 などと書いてしまいましたが、エルダーに対する評価はこれからです。ぼくの予想が先走りで的外れであることを祈るばかりです。3~4年後に、あのときは馬鹿な予想をしたもんだと、反省するようなことになればいいのですが。

 日曜日に行ったのは、一般には公開されない内輪の会でした。能楽師の大倉正之助さんが個人的に主催した会だと思うのですが、ぼくはAvexのかたから「ぜひ来てください」といわれて行ってきました。会場はキャピトル東急ホテルの「ザ・ガーデンビュー」です。ここで昼下がりにジャズのライヴが行なわれるというのも面白いセッティングです。大倉さんは鼓の人間国宝で、年齢はぼくと同じかちょっと若いか、といった世代のひとです。
 最初、ぼくはてっきりエルダーと大倉さんが共演するものとばかり思っていました。ところが共演はせずに、エルダーのトリオの演奏だけで終わってしまいました。なぜ大倉さんがエルダーを招いてこの会を開いたのか、ぼくにはわかりません。招待されていたかたも、みな能楽関係のひとみたいでした。そして、当のAvexの担当者は法事があるとのことで、その場にいませんでした。ですからぼくが呼ばれた理由も、会の目的も不明です。
 しかし、今回は「草月ホール」よりもっと至近距離でエルダーのプレイを観ることができました。ぼくの席からは、指の動きも手に取るようにわかります。流麗なタッチのエルダーですが、動きだけを観ていると、意外なほどごつごつした印象を覚えました。
 これって、昔、何度か「ヴィレッジ・ヴァンガード」で観たビル・エヴァンスの指の動きに似ています。彼も流れるような指使いではないのに、出てくる音は非常にスムーズで、しかも美しい響きを有していました。見た目と聴こえる音に、イメージ上の差があるとでもいえばいいでしょうか。
 「草月ホール」で聴いた「思い出のサンフランシスコ」の響きがとてもエヴァンス的だったのですが、その理由がわかったように思います。エルダーは驚異的なテクニックで話題を集めていますが、エヴァンスと同じで、バラードのように穏やかな表現をしたときのほうが魅力的です。それも、指使いと関係しているのかもしれません。

e0021965_20463687.jpg さて、今週の土曜日はHi-Fiのイヴェントがあります。何を回すか決めていませんが、「ONGAKUゼミナール」の余韻もあるので、サザン・ソウル特集でもしようかと思っています。興味のあるかたはぜひいらしてください。ぼくの出番は23:30から30分です。

【DATE】7/1(sat)
【PLACE】 @Shibuya PLUG(http://www.shibuya-plug.tv/
【TIME】23:00-05:00
【CHARGE】2000yen/1drink
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by jazz_ogawa | 2006-06-28 20:33 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(4)
e0021965_1222541.jpg 「ONGAKUゼミナール」にお越しいただいたみなさんありがとうございました。昨日は高校のときから熱中してきたメンフィス・ソウルを特集しましたが、お楽しみいただけたでしょうか? 

 ぼくはこういう黒人らしいサウンドが大好きです。高校のときにオーティス・レディングとサム&デイヴの存在を知って以来、この音楽にはまって現在に至っています。もっとも、ぼくの中でメンフィス・ソウルが全盛期と思われるのは1960年代中盤から後半にかけての数年間です。その時期に残された作品をいまに至るまで繰り返し聴いてきただけのことですから、進歩も何もないんですが、いいものはいつまで経ってもいいということでしょう。
 昨日はそのことが自分の中で再確認できました。改めて、彼らの素晴らしさ、そして敬愛してやまないスティーヴ・クロッパーの魅力などに触れながらの2時間でした。

 そして、ついでにぼくの秘蔵テープもかけちゃいました。これは浪人時代に作ったデモ・テープで、ディスコのオーディション用に録音したものです。15戦(くらい)無敗の「無敵のデモ・テープ」と内輪で呼んでいたものです。あの時代にあれだけできればいいでしょう??? と自画自賛してしまいましたが、みなさんにはどう聴こえたでしょう?
 去年、30年近く住んでいたところから引っ越しをしたのですが、その際に昔のテープをいろいろ見つけました。これもその中にあったものです。アマチュアでやっていたときや、セミ・プロ(ギャラを貰っていたからプロですかね?)でやっていたとき、はたまたスタジオでレコーディングしてお蔵入りしたもの、テレビや映画の音楽などスタジオ・ミュージシャンとしてレコーディングしたものなど、いま聴くと恥ずかしいものですが、捨てるのは忍びないテープをいろいろ見つけました。まあ、青春の置き土産みたいなものですね。

 それらを聴いていたら、当時のことがいろいろと思い出されてきました。そこで、昨日はそのころ夢中だった「メンフィス・サウンド」をテーマにしたようなわけです。
 そのときにもちょっと触れましたが、当時は圧倒的にモータウン・サウンドが注目されていました。オーティス・レディングなんてほとんどのひとが知らなかった時代です。いまだってそれは変わりがないでしょう。例えばモータウンの代表的なアーティストであるスティーヴー・ワンダーやマーヴィン・ゲイやシュープリームスは知っていても、オーティス・レディングやウィルソン・ピケットの名前は一般的ではありません。

e0021965_12153936.jpg 当時のぼくは、モータウンの白人的なサウンドに違和感を覚えていました。ストリングスやオーケストラを使っての音作りより、オルガンやギターやシンプルなブラス・サウンドを用いたメンフィス・サウンドのほうが黒人らしくていいと思っていたんですね。
 いまではモータウン・サウンドも大好きですが、それでもやはりソウル・ミュージックをプリミティヴな形で伝えているメンフィス・サウンドがぼくには好ましく思えます。いってみれば、演歌歌手がポップスを歌うような違和感がモータウン・サウンドにはありました。
 しかし、メンフィス・サウンドもそのうちにつまらないものになっていきます。ぼくが好きなメンフィス・サウンドは黒人マーケット用に作られたものだったんですね。それをアトランティックが配給するようになって、徐々に白人マーケットに広がっていきます。となれば、白人向けのサウンドに少しずつ変化していくのは仕方がないことです。
 純粋培養みたいなところがあったメンフィス・サウンドが変質していくにつれて、ぼくの興味は薄れていきました。オーティス・レディングの死と、それに続くアレサ・フランクリンの成功が、メンフィス・サウンドの終焉(ぼくてきには、ということですが)に拍車をかけました。
 ということで、昨日はメンフィス・ソウルの創世記から1960年代終盤までを、脱線しながら聴いてみました。以下に昨日の曲目を貼りつけておきます。

【選曲】
e0021965_12155295.jpgM-1 Booker T. & The MG's/Green Onions
M-2 Ben E. King/Stand By Me
M-3 Solomon Burke/If You Need Me
M-4 Otis Redding/I've Been Loving You Too Long
M-5 忌野清志郎/雪どけ
M-6 Sam & Dave/Hold On! I'm Comin'
M-7 Wilson Pickett/In The Midnight Hour
M-8 秘蔵テープ/In The Midnight Hour
M-9 Otis Redding/Try A Little Tenderness
M-10 Percy Sledge/When A Man Loves A Woman
M-11 The Bar-Kays/Soul Finger
M-12 Archie Bell & The Drells/Tighten Up
M-13 Aretha Franklin/Respect
M-14 Sam & Dave/When Something Is Wrong With My Baby
M-15 ズー・ニー・ヴー/When Something Is Wrong With My Baby
M-16 Eddie Floyd/Knock on Wood
M-17 Arthur Conley/Sweet Soul Music
M-18 Aretha Franklin/I Say A Little Prayer
M-19 Otis Redding/(Sittin' on)The Dock of the Bay
M-20 Clarence Carter/Slip Away


e0021965_12163122.jpg さて、たったいま思いついたのですが、次回は「ニュー・ロックの時代~アメリカ編」をやりたいと思います。1960年代後半になると、ビートルズとは違ったスタイルのロック・バンドがいろいろ登場してきます。「ニュー・ロック」とは、そうした音楽を称して、CBSソニー(現在のソニー)がキャンペーン用に生み出した呼称です。
 サンタナ、BS&T、アル・クーパー、モビー・グレイプ、フロック・・・
 そのあたりを時代の動きとあわせて紹介してみましょうか。時期はお盆明けということで、いかがでしょう?
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by jazz_ogawa | 2006-06-25 12:22 | ONGAKUゼミナール | Trackback(2) | Comments(16)
 以前からこのブログでお知らせしていました日経BPのウェッブ・マガジン『セカンド・ステージ』でのディスク紹介(「永遠のジャズ!」)が、先週からスタートしました。長期の連載予定で、さし当たって2回目は2週間後にアップされることが決まっています。その後は毎週か2週間ごとの更新になりますが、まだどちらになるかは未定です。
 これはソニーミュージックの通販部門であるCD Clubとのタイアップなので、いってみれば宣伝というか、そこからCD Clubで扱っているCDを買ってくださいということなんでしょう。ぼくとしては、それとは関係なくこのページでさまざまなアーティストとの交遊録を書いていきたいと思っています。
 左側にある「大人スタイル」のバナーをクリックしていただければ、そのページに飛びます。

 そしてもう1本が小僧comのWEBマガジンでの連載です。こちらは当ブログで不定期に書いてきました「愛しのJazz Man」をそちらに移行させたものになります。今後の「愛しのJazz Man」も、左にある「小僧com」のバナーをクリックしていただければ、そのページに直接つながりますのでお読みいただけます。こちらは毎週更新する予定です。

 どちらも同じような趣向の読みものです。内容は重ならないようにしようと思っていますが、いい加減な性格なので、たまにはどちらかで書いたような話が出てくるかもしれません。そこは愛嬌と思って許してください。もっともしばらくは、さすがに何を書いたか覚えているでしょうから、それぞれで違う話を書いていくと思いますが。

 それにしても、いまや団塊世代ビジネスが花盛りなんですね。ぼくもその世代ですから、ちょうど仕事を頼むのに手ごろなんでしょう。ぼくには、前にも書いたと思いますが(この程度のことはまだ忘れていません)、二面性があるんですね。年齢をすごーく意識するときと、まったく忘れているときとがあります。
 こういう仕事を頼まれると、「そうか、ぼくも団塊世代だったんだ」とか、体の調子が悪くなれば、「年だからね」などと思います。ところがたいていの場合は年齢のことを忘れています。幼いというか、成長していないというか。
 これは、多分に医者という職業が関係していると思います。大学を卒業して、そのまま大学病院の医局に入ったわけですが、医局でも大学の先輩・後輩の関係がずっと続いていました。医局をやめてからも、務めているのが医局の先輩や後輩が開業しているクリニックですから、いまだに学生気分を引きずっているような状態です。
 これがいいのか悪いのかわかりません。世間知らずのまま、温室育ちでここまで来てしまいました。有難いことに、ぼくの周りにいるひとたちはみなさんとても親切です。ですから、これまでの人生であまり嫌な思いをしたことはありません。
 なんだかWEBマガジンの話が妙な方向に来てしまいましたので、今日はこのくらいにしておきましょう。
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by jazz_ogawa | 2006-06-21 23:39 | Works | Trackback | Comments(8)
e0021965_1815438.jpg ぼく自身、昔はジャズ・ギタリストになりたいと本気で考えていた時期があって(若気のいたりですが)、いまも昔も音楽のジャンルを問わずギタリストには興味を持っています。小沼ようすけさんがデビューしたときも、レコード会社が送ってくれた視聴用のCDを繰り返し聴いて、素直ないいギタリストが登場してきたものだと強い関心を覚えたことが思い出されます。
 それが5年くらい前のことだったでしょうか。興味を持っていたアルト・サックスの太田剣さんやオルガンの金子雄大さんが入っていたことでもこの作品は気に入って、CDのリリース直後に行なわれたライヴにも何度か足を運びました。
 以来、それほど頻繁ではありませんが、小沼さんのライヴは観てきました。そして、昨日は2年ぶりくらいになるかと思いますが、久々に彼の演奏に接することができました。これまでは小さなジャズ・クラブで観たり、コンサート・ホールの場合は単独ライヴではなくショウケースみたいな形のものだったりで、この大きさの会場で小沼さんの単独ライヴを観るのは初めてです。

 ステージは二部構成で、第一部は彼のギター・ソロでした。ブレッドの「イフ」(懐かしい!)から始まり、「イズント・イット・ロマンチック」、「オーヴァー・ザ・レインボウ」、「オレオ」とアコースティック・ギターで演奏し、その後はエレクトリック・ギターに持ち替えたり、再びアコースティック・ギターに戻ったりと、8曲くらい演奏したでしょうか。
 小沼さんは若いギタリストです。デビュー作には「Jazz/R&B/Pockの壁を越え、ギタリスト・小沼ようすけここにデビュー!」のコピーがついていました。たしかにアルバムでは、現在までそういう方向性が打ち出されてきました。その最たるものが、昨年リリースされた『TKY』でしょう。
 ところが、昨日のライヴでは非常にオーソドックスなジャズ・ギタリストという素顔(?)を見せてくれました。「イズント・イット・ロマンチック」にしても「オレオ」にしても、正統的なジャズのコード・プログレッションを用いながらの展開が、気持ちよく聴けました。
 「イズント・イット・ロマンチック」では、昔散々コピーしたタル・ファーロウのソロを頭の中でなぞりながら、小沼さんのプレイとオーヴァーラップさせていました。伝統的なジャズ・ギターの奏法を取りながらも、ハーモニーやフレージングに彼ならではの現代性も認められます。大げさにいえば、ジャズ・ギターの発展が自分なりに体験できた気分になれて満足のライヴでした。

e0021965_18152335.jpg 「Quest Hall」では、9月16日に「小僧こだわりJAZZ Live vol. 2~TOKU plays standard and more」(詳細はhttp://www.kozocom.com/devinch/user/ShowContentsEvent.do?page=/events/index.html)を開催します。昨日このホールに行ったのも、小僧comのスタッフが会場を見ておきたいということからご一緒した次第です。9月のコンサートでは、ロビーでワイン・テイスティングも予定していますので、ロビーや会場の広さ、それらの位置関係などを確認したかったようです。
 昨日のコンサートでは、ロビーに小沼さんが使っているギターなどが展示されていました。ぼくが持っているギブソンのD-175の最新モデルもあり、それを見ていたら指がちょっとむずむずしてきました。
 コンサート前とインターミッション中には、ロビーでDJがジャズのレコードを回していました。プロデューサーとしてコンサートをやることを前提に会場に足を運ぶと、9月のコンサートではこれもありだななどと、何か思うところがあるものです。
 小僧comのコンサートでは、ただ会場に来て音楽を聴いておしまい、ということにしたくありません。プラス・アルファの要素をいろいろ盛り込めるところに、ぼくは楽しさや面白さを見出したいと思っています。
 前回のブログでも書きましたが、CDは音を聴くツールではなくて、パッケージも含めてすべてがひとつの創造物です。コンサートも同じだと思います。

 とここまで書いて、それは当たり前のことだと気がつきました。でも、当たり前のことがなかなか当たり前にできていない物事が世の中にはたくさんあります。最近ではシンドラーのエレヴェーターがそうですよね。
 思いつきでいまもこの文章を書いていますから、だんだん脱線しそうになってきました。これはまずいので、このへんでやめましょう。
 そうそう、会場でDJをやっているひとをよく見たら、某レコード会社のディレクター氏でした。他社のアーティストのコンサートでDJをやっているところに、人間関係の良好な一面が見えたことも気持ちがよかったですね。ぼくは、こういう枠組みにはまらない姿勢が大好きですから。

 今日は、これからテレビで「がんばれニッポン」です。以前にも書きましたが、スポーツに関してはネガティヴ・シンキングですから、期待はしていません。勝てば儲けものといったところでしょう。もちろん勝ってほしい気持ちはみなさんと同じですが。
 でもネガティヴ・シンキングのぼくですから、今日勝ってもブラジル戦があるし、オーストラリアだってあと1勝する可能性が高いし、勝ち点で2位になったとしても得失点差が今度は響くだろうしと、いくらでもネガティヴなことが思い浮かびます。
 またまた脱線してきましたが、最後まで書いてしまいます。これって、きっと医者をやっていることと関係しているんじゃないかと思います。それというのも、医者としてぼくは悪いほうへ物事を考える傾向にあるからです。いい換えれば楽観視しないということです。
 常に症状や状態が悪化することを想定して診察しているのがぼくなんですね。症状が改善してきても、また何かの拍子で悪化するかもしれません。そういう思考がいつの間にか出来上がってしまいました。でも、医者の場合は慎重なほうがいいでしょう。常に最悪のケースを考えていれば、準備にも怠りがないということです。
 もうこれくらいにしておきましょう。あとは「がんばれニッポン」です。
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by jazz_ogawa | 2006-06-18 18:26 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(7)
e0021965_1049981.jpg 最近一番嬉しかったCDがこれです。このところ紙ジャケットでクォリティのいいものを作ってくれるようになったソニーの決定版でしょう。1973年に来日したときのステージを収録したもので、LP時代に横尾忠則がアート・ワークを担当し、画期的な22面体ジャケットの体裁で発売されました。
 そのときの価格が6300円で、当時としては3枚組でこの値段は普通だったんですが、ジャケットがフツーでない部分、レコード会社は大変だったそうです。何しろ売れれば売れるだけ赤字になるような豪華仕様ですから、以後、横尾さんにジャケットは頼んじゃいかんという禁止令が出たそうです。
e0021965_10502323.jpg その前代未聞・空前絶後の22面体ジャケットを紙ジャケット仕様で復元したのが今回のリリースです。3枚組で6825円というビミョーな値段ですが、これでもソニーは出血大サービスなんじゃないでしょうか?
 どこかのネット販売のカスタマー・レビューでは「高い」とか「22面体ジャケットの復元に意味があるのか」みたいなことが書かれていますが、ぼくには「安い」、「意味がある」ものなんですね。このあたりはひとぞれぞれです。CDという“物”に興味がないひとには、「高い」し「意味がない」でしょう。
e0021965_10512059.jpg
 でも、ぼくは理屈ではなくて、こういう“物”が大好きです。こういう“物”を作って出そうという“気持ち”も尊重したいと思います。今回も、社内では懸念の声があがったんじゃないでしょうか? とにかく、担当ディレクター氏の熱意が伝ってくる商品ではあります。
 ソニーのHP内にある担当者のブログでは、発売にこぎつけるまでの制作秘話が100回以上も掲載されています。それを読むと、いかに大変だったか、そして大変であれば大変であるほど楽しんでいるディレクター氏の姿が目に浮かんできます。
e0021965_1052295.jpg
 この22面体ジャケットは、1991年にも一度出ています。そのときはまだ紙ジャケットが登場していなかったため、2枚組のCDと別途制作されたジャケットが纏められてスリップ・ケースに入っていました。このときは2枚組で4100円でした。
 肝心なのはここです。CDなら3枚組のLPが2枚組で済みます。ところが、今回はアナログ盤と同じで3枚組になっています。ぼくはいつも、こういうマニアックな復刻物の場合、たとえば2枚組のLPが1枚のCDに変更されていることに残念な思いをしてきました。
e0021965_10524350.jpg ジャケットの復元にとことんこだわっているメーカーでも、ここが無神経なんですね。当然価格に反映されますから、会社的には安くして沢山売りたいという気持ちが優先されているのはわかります。
 でもこういうことって、商売は二の次にしてやってほしいなぁとも思います。無理な相談だとはわかっていますが、わかっていてもそう思っちゃうんですね。担当者にしてみれば、実情も知らないで勝手なこというなよ、といったところでしょう。でも思っちゃうものは仕方がありません。
 そんなことを日ごろから考えていたので、今回の3枚組は快挙だったと思います。オリジナル仕様にとことんこだわった結果は、こちらの予想以上に素晴らしい出来映えでした。


 音楽は文化です。ぼくは、パッケージから宣伝の仕方から、極端なことをいえば担当者まで含めて、すべてが音楽という文化だと考えています。そこがダウンロードをすればこと足れりとしているひととの決定的な違いです。
e0021965_10532115.jpg つまり、音だけを楽しむのではないんですね。例えば、絵の場合は、どんな額縁に入って、どの美術館で見るのか、どんなひとが見に来ているのか、会場ではどんなものが売られているのかとか、あらゆるものを含めてぼくは楽しみます。
 音楽も同じで、総合的なもののなかのひとつの要素が演奏なり歌だと考えています。これはぼくのへそ曲がり的思考から出てきた発想なので、おそらくほとんどのひとが異を唱えるでしょう。それでいいんです。ひとそれぞれですから。理由も理屈もありません。そう思っちゃったんだからしょうがないでしょう、ということです。


 ところで、横尾さんで思い出しました。先日作家の平野啓一郎さんと次回の本の打ち合わせをしたときのことです。平野さんは横尾さんとも親しく、先日アトリエにお邪魔したそうです。そのときに話題になったのがスーギさんと和田さんのことでした。
e0021965_10541535.jpg あれは、「スーギさんへのオマージュといったから盗作騒動になってしまったんだ、対応の仕方が悪かった」というのが横尾さんの考えです。それではどうすればよかったのか。横尾さんいわく、「飛行機に乗ってイタリアまで行き、スーギさんのアトリエで絵の写真を何枚も撮り、その絵を見ながらそっくりな絵を描く、というパフォーマンスだった」といえばよかったのに、ということでした。
 さすが横尾さん! ぼくは感心しました。たしかにそんなことをするひとはいませんし、それなら、(芸術と呼べるかどうかはわかりませんが)たしかに何らかの表現手法と解釈してもいいかもしれません。ぼくは、そういうの大好きですし。

 横尾つながりで妙な方向へ逸れてしまいましたが、最後に紙ジャケットでの不満をひとつ。それは帯(業界用語ではキャップ)です。最近はソニーもそうですし、東芝あたりもアナログ時代の帯も再現しています。だだし、これも社内のシステム上無理なんでしょうが、規格番号と価格が現在のものになっています。
e0021965_10551389.jpg これもそっくりそのまま同じものにしてもらえたらどんなに気分がすっきりすることでしょう。オリジナル通りに復刻というのは一種の遊びです。パロディといってもいいかもしれません。それならとことんやってもらいたいものです。
 旧価格や旧番号をそのまま載せると混乱をきたすというのであれば、そんな混乱はきたさないと思います。きたしたとしても、それはそれでいいじゃないですか。そもそも、冗談みたいなものなんですから。それが大変だと思うところが、もうすでにこの手のことをする上では適していない感覚かもしれません。ジャケットを入れているビニール袋にでもその旨を記載すればいいだけのことでしょう。ジャケットの出来は最高でも、サンタナの場合もそこが弱点といえば弱点でした。でも、面識はありませんが、担当ディレクター氏には心からお礼をいいたいと思います。
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by jazz_ogawa | 2006-06-16 11:04 | MHR | Trackback(1) | Comments(9)
e0021965_2232303.jpg 今回は後半のトーク部分から紹介します。木住野さんのライヴが終わって、ここからは彼女とのトーク・タイムで、ステージにふたつの椅子が並べられました。これまた打ち合わせをほとんどしていません。最初に互いのボサノヴァ感みたいなものを話したところで、木住野さんが絶妙な質問をしてくれました。
 「小川さんはジャズを聴くきっかけがボサノヴァだったんですね」
 この質問から話は弾んでいきます。ぼくは中学2年のときに偶然『ゲッツ=ジルベルト』を聴き、それからボサノヴァに興味を持ちました。その先にあったのがジャズだったことからジャズ・ファンになったんですね。そんな話をしていたら、今度はこんな質問をされました。
 「それで小川さんはドクターでもあるんですよね」
 木住野さんはなんて優しいひとなんでしょう。本来ならぼくが木住野さんから話を引き出さなくてはいけないのに、反対にインタビューされている状態です。ここでもひとくさり自分の話をしてしまったので、今度こそ木住野さんの話を聞こうと思い、話ながらそのタイミングを図っていました。
 すると、なぜか会場から笑い声があがったんですね。最初は気づかなかったのですが、ぼくの背後に藤田社長が立っていました。実は、この日はふたりのサプライズ・ゲストがいらしていたんです。このまま話が続くと、彼らを紹介する時間がなくなってしまうと判断したのでしょう。
 ぼくもそのことはわかっていたんですが、時間的にまだ大丈夫と考えていました。ところが話は弾み、思わぬ時間が過ぎていたのですね。
e0021965_22253691.jpg そこでわれに帰ったぼくは、会場後方にいたジョージ・ムラーツさんを紹介しました。彼はオスカー・ピーターソンをはじめ、多くの一流ミュージシャンと共演してきたチェコ出身の世界的なジャズ・ベーシストです。今回はヘレン・メルリの伴奏で来日していました。木住野さんとは、彼女がプラハでレコーディングした『プラハ』のお膳立てをすべてしてくれた関係です。もちろんレコーディングでも素晴らしいベースを弾いています。
 この日はサウンド・チェックのときから来ていました。ですから、本番が始まったら途中で帰ってしまうのではと思っていたのです。ところが終わったあともしばらく会場にいて、ぼくたちと歓談してから帰っていきました。楽しい時間が過ごせていたとしたら、こちらも嬉しいのですが。

 さて、もうひとりのサプライズ・ゲストは小僧comの取締役である平松庚三さんです。この名前、いまでは知らないひとはほとんどいないと思います。今週は例の会社の株主総会が開かれますから、再び新聞紙上を賑わせるかと思います。
 そもそも小僧comは、「人生の後半戦を楽しもうよ」との考えから平松さんが始めた会社です。それが、急遽例の会社の社長に推挙されたため、目の回るような忙しい日々を過ごすはめになりました。そこで、小僧comの運営は他に任せて、今回のイヴェントも開催されたというのがいきさつです。
 しかし仕事人間である平松さんは、大変な遊び人間でもあります。この日も、朝からハーレー・ダヴィッドソンのツーリングで富士山のほうまで行き、そのまま会場に駆けつけてくれました。
 木住野さんはそのことを知らされておらず、自分の背中のほうかときどき歓声をあげるライダーズ・ジャケットを着た怪しげなおっさんがいると勘違いし、「どうしよう」と思いながらピアノを弾いていたそうです。
e0021965_22455458.jpg
 その平松さんにも舞台に上がっていただき、しばらくは3人でトークをしました。はたからみれば、株主総会を控えて目の回るほど忙しい時期だと思います。しかし、忙しいのは構わないけれど、忙しいだけではいけないと平松さんは言います。こういう時間を過ごしてリセットしなければいい仕事はできない、という意見はまさに仰せのとおりだと思いました。
 でも、遊ぶことも、努力をしないとできないのがぼくたちの世代かもしれません。努力して遊べというんじゃなくて、遊びの時間をつくるのには工夫(努力)が必要ということです。自分のことを振り返っても、遊ぶのは得意だった世代と思いますから。
 ぼくも二足のわらじを履いているので、時間のやりくりが大変です。でも、そのやりくりに考えをめぐらすことも楽しさに繋がっています。
 平松さんとお話をして、仕事のスケールはまったく違いますが、同じような考えで人生を過ごしてきたかただと感じました。ライヴ終了後も、平松さんはきちんといろいろなかたにご挨拶をされて、決して忙しそうなそぶりは見せません。それでも、その後はハーレーを駆って会社に戻っていったそうです。スイッチの切り替えの巧みさに、人生の極意を見せつけられたように思いました。

 会場もそろそろクローズの準備に入りました。その後は、木住野さんのトリオと関係者、そしてスタッフ全員が集まり近くのイタリアン・レストランで打ち上げをしました。ぼくの経験からいうと、こういう会で全員が揃うことはまずありません。とくに、ミュージシャン・サイドの全員が集まってくれたことをとても嬉しく思いました。

 次のイヴェントは24日の「ONGAKUゼミナール」です。昨日はがっくりきましたが、それまではサッカーのW杯を見ながら、本の執筆にいそしもうと思っています。
 あと、8月12日にもうひとつトーク・イヴェントが決まりました。5月に銀座のバー「BAR Le sept」で「JAZZ探訪」を行なったのですが、その2回目です。詳細が決まりましたら紹介しますので、よろしければいらしてください。
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by jazz_ogawa | 2006-06-13 22:48 | Works | Trackback | Comments(6)
 以前からこのブログで何度か紹介してきました「Takao Ogawa Presents・小僧こだわりJAZZ Live vol.1」ですが、昨日原宿の「Blue Jay Way」で無事開催することができました。お集まりいただいた方にはここでお礼を申し上げます。お陰さまで気持ちよく盛り上がったライヴになったと思います。

e0021965_1191955.jpg イヴェントは7時から始まりました。小僧comの藤田社長から簡単なイヴェントの紹介や会社の説明があって、次が問題です。ぼくが20分のトークをしなくてはいけないからです。事前に話す内容を考えていると、そればかりが気になってしまいます。そこで、いつものように出たとこ勝負でステージにのぼってしまいました。
 最初は木住野さんの紹介をさせていただき、この日のテーマであるボサノヴァに話を持っていこうと思いました。でも、それだと20分もたないかもしれません。木住野さんのことを話しているうちにそう考えたんですね。そこで、急遽思いつきでジャズの大まかな歴史についての話に切り替えました。かなりはしょったり、途中で脱線しそうになるのを抑えたりして、60年代まで来ました。ここで、今度はボサノヴァの話をする魂胆です。
 まあまあ自分ではうまく話をつなげられたかなと思ったのですが、これで20分ぐらいになっているんじゃないかと気がつきました。そこでこの続きは次回でと、ちゃっかり9月に予定している2回目の宣伝をして、あとは木住野さんのトリオをステージに呼び上げました。
 ベースの安ヵ川大樹さん、ドラムスのトミー・キャンベルさん、と順に呼び上げたのですが、トミーのところで木住野さんが出てくるという番狂わせ。トイレ中ということで、最後にトミーが出てきたのには、いかにも彼らしくて笑ってしまいました。

e0021965_21293371.jpg 演奏はジョビンの「ウェイヴ」から始まりました。今回のライヴを木住野さんにお願いしたのは、彼女がいつも心地のよい、かつパッションが感じられるプレイを聴かせてくれるからです。彼女の演奏には、情景が感じられるというか、その演奏を通して自分なりのストーリーが思い浮かんだりして、とてもイマジネイティヴなんですね。

 このコンサート・シリーズは、ジャズに興味はあるけれどちょっと敷居が高くてとか、ジャズは難しいんじゃないの? といったかたを対象にしている部分もあります。もちろん熱心なジャズ・ファンのかたにもいらしていただきたいので、どちらにも満足していただける演奏家が条件です。そこで真っ先に思い浮かんだのが木住野さんでした。
 そして「ウェイヴ」を聴いた途端に、自分の選択は間違っていなかったと確信しました。「小僧こだわりJAZZ Live」では大人が寛げる空間を提供したい、とぼくは考えています。その場に相応しい音楽を演奏し、心地よい雰囲気を演出してくださった木住野さんとメンバー、そして彼女のスタッフには最大の感謝をしたいと思います。演奏されたのはこんな曲目です。

【セット・リスト】
1. Wave / A.C.Jobim
2. Red Blouse / A.C.Jobim
3. Nostalsia / 木住野佳子
4. UkiUki / 木住野佳子
5. Come Together / Beatles
6. Waltz For Debby / Bill Evans
7. Con Passione / 木住野佳子

e0021965_1112244.jpg 先月発売されたボサノヴァ集の『bossa nostalsia』と、以前に発売されたもう1枚のボサノヴァ集『シエスタ』からの選曲が中心です。ぼくが描いていたとおりの構成で、これまた納得の内容でした。
 帰りがけに声をかけてくださったかたたちからも口々によかったと仰っていただけましたし、集計したアンケートでも「大変よかった」と「よかった」ばかりだったので、お世辞もあるでしょうが、ひとまず胸をほっと撫で下ろしました。
 1時間ほどのステージはまたたく間に終り、このあとは木住野さんとのトーク、そしてあっと驚くサプライズ・ゲストの登場、さらにはアンコール演奏と続いて、「小僧こだわりJAZZ Live vol.1」は予定した9時ごろに無事終演しました。
 長くなりましたので、後半部分は次回に報告させていただきます。
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by jazz_ogawa | 2006-06-11 11:21 | Works | Trackback | Comments(4)
e0021965_2305467.jpg グリーティング・カードなどを売っているホールマーク(Hallmark)は、アメリカでもっとも有名な小売店チェーンのひとつでしょう。そこが、北米店だけですが、興味深いCDを期間限定で売り出しました。『Songs From Here & Back』と題されたビーチ・ボーイズの未発表アルバムです。
 内容は、1974年と1989年の未発表ライヴに、ブライアン・ウィルソン、アル・ジャーディーン、マイク・ラヴがそれぞれ1曲ずつを提供するというもの。ちょっとどころか、ファンならかなり気になる1枚ではないでしょうか。
 各人のソロ曲ですが、ブライアンは「ザ・スピリット・オブ・ロックンロール」を新たに録音し直したヴァージョン、アルは以前サイト限定で発売したCDシングルから「PTクルーザー」、マイクは「クール・ヘッド、ウォーム・ハート」というもの。すでに、日本でもディスク・ユニオンに入荷しているようです。
e0021965_2315538.jpg ぼくは直接ホールマークのサイトから注文しましたが、北米限定なのでニューヨークのアパートに送ってもらいました。そういうわけで、次にニューヨークに行くまで聴けません。でも、別に急いでいるわけじゃないのでそれでいいやと思っています。だって、ディスク・ユニオンの半額以下で買えるんですから。
 あるサイトにはこんな書き込みもありました。

 このアルバムは日本国内で買うことはまず不可能。というのもHallmarkが作ったCDのため、全米のHallmark Gold Crown Store内で直接買うか、インターネットで購入できるのは北米在住者だけだからだ。インターネットではHallmarkの会員になることすら不可能である。日本のHallmarkでは輸入しないし、八方ふさがり状態。2007年に大手のディストリビューターから発売する計画があるとは書かれているが、カラ手形かもしれないし、内容が変わるかもしれない。さらに発売は5月15日から7月23日の期間限定、販売も4000枚限定と、焦る情報ばかり書かれている。

 でも、ディスク・ユニオンには入荷しているみたいですから、興味のあるかたはチェックしてみたらいかがでしょうか。収録曲目は以下の通りです。

■ Live(Previously Unreleased)
01. Intro(narration only)
02. Dance, Dance, Dance
03. Wouldn't It Be Nice
04. Surfer Girl
05. Kokomo
06. Car Medley Intro(narration only)
07. Little Deuce Coupe
08. I Get Around
09. Good Vibrations

■ New Song
10. The Sprit Of Rock & Roll(Brian Wilson)
11. PT Cruiser(Al Jardine)
12. Cool Head, Warm Heart(Mike Love)

e0021965_2321563.jpg アメリカではこうした形の限定盤が結構出ています。最近の要チェックはスターバックスでしょう。北米店のみで発売されたボブ・ディランの『Live At The Gaslight 1962』は、初期のライヴを収録した注目作品でした。ストーンズの『Rarities』も、アメリカのスターバックスで売られていたのはデジパック仕様で、裏にスターバックスの文字が印刷されていて、市販ヴァージョンとは違っていました。日本で売られているのは通常のEU盤にステッカーを貼っただけのものですが。
 そのほかにも家電チェーンのBest Buyは、ポール・マッカートニーの『Back In The US』にライヴのドキュメンタリーを収めたDVDをつけて通常の価格で発売しました。またかなり以前ですが、ビデオ店のBlockbusterはポールのラジオ番組『Oobu Joobu』からヴォーカル・トラックを集めた『Oobu Joobu-Ecology』や、リンゴのオールスターズによるライヴ盤『Ringo Starr And His All-Starr Band Vol.1』を発売したりと、見逃せないものがいろいろあります。

 コレクションとは、振り返ってみると情報収集に尽きると思います。あちこちにアンテナを張り巡らし、あとは果報は寝て待てというところでしょう。もっともそれなりにお金はかかりますが。そして、今日もぼくのアンテナは世界からの新しい情報を受信しようとスイッチオンの状態です。

 まったくこれとは関係ありませんが、今週の土曜日は「Takao Ogawa Presents・小僧こだわりJAZZ Live」の1回目があります。こちらは果報は寝て待てとはいかないので、どうなることやらとちょっと心配です。興味のあるかたは、ぜひいらしてください。ひょっとしたら、ひょっとするひとが登場、あるいは来場するかもしれません。
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by jazz_ogawa | 2006-06-07 23:07 | 平凡な日々 | Trackback | Comments(6)
e0021965_1147196.jpg 話題の映画を観てきましたが、予想通り、いまいちの内容でした。理解力がどんどん乏しくなっているぼくなので、原作も読んでいたのですが、そのときも8割がたしかわかっていませんでした。どうも宗教関連は苦手で、そこがよくわからないままに読み進んでいたため、面白さが100パーセント理解できていなかったんですね。
 それで映画ですが、原作を読んでいてもその程度の理解力ですから、読まずに見ていたら何がなんだかよくわからなかったでしょう。映画は原作のストーリーを追うのが精一杯で、細かい説明がかなり省略されています。映画だけで作者のストーリーをきちんと伝えていたかどうか? 読まずに観たひとの感想はどうなんでしょう?
 宗教のところはよくわからないので、原作では謎解きの部分を楽しみながら読んでいました。映画ではその謎解きがあっさりと描かれていて、簡単に解けてしまう印象を受けました。そこが物足りなさを感じた最大の理由かもしれません。
 それと、原作でも感じたことですが、ものすごーく都合のいい形で登場人物が出てくるんですね。限られた時間しかなく、しかも命の危険にさらされている切羽詰った状況で、主人公は実に冷静沈着。それはエンターテインメントだからいいんですが、それにしてもすべてが都合よく運んでいってしまうところに、松本清張的なものを感じました。
 でも映画を観たことで、殺された館長の姿や聖杯などがヴィジュアル化されて、わかりやくなった効用はありました。ただ、もう少しダ・ヴィンチがいろいろなところに仕掛けた謎やヒントについての説明があれば、さらに楽しめたんですが。
 満員かと思っていたのですが、空席もありました。封切られて2週間なのに、ちょっと意外です。ぼくが行った六本木の「ヴァージン・シネマ」は全席が指定で予約できます。土曜の4時半ごろの回です。一番混みそうな時間帯ですが、隣の2席は空いていましたし(真ん中のかなりいい席)、ほかにもいくつか空席があったようです。

 あと、もうひとつ気になったのは字幕です。いつ、どういう風にして作ったんでしょうね。この映画、日本の配給会社のひとでも直前まで観れなかったんじゃないでしょうか? それとも、観れたのかなぁ。試写会はぎりぎりになって行なわれたんですよね。字幕を作ったひとは、かなり早い時点で観ていたんでしょうね。ま、どうでもいいことですが。

e0021965_11453619.jpg ところでこの話に出てくる「オプス・デイ」ですが、これは実在する団体で、マンハッタンのレキシントン・アヴェニュー243番地にあります。それで、当然のことながらそこにも行ってみました(右の写真)。というより、ぼくのアパートから近いのでしょっちゅう歩いていた場所なんですね。
 何気なくいつも歩いていたところですが、ここがそうだといわれれば、ひとの出入りもなく、ちょっと不気味な印象を覚えます。この中で、あの「肉の苦行」が行なわれているにでしょうか? でも、マンハッタンならどこにでもあるビルのひとつです。
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by jazz_ogawa | 2006-06-04 11:52 | 映画&DVD | Trackback | Comments(8)
e0021965_23484415.jpg 今月はイヴェントが2回あります。
 10日には小僧comという、団塊の世代向けにさまざまなコンテンツを紹介していく会社が主催する「Takao Ogawa Presents・小僧こだわりJAZZ Live」の1回目として、ピアニストの木住野佳子さんのトリオでボサノヴァを聴くライヴを行ないます。こちらは、いまのところ9月と10月のイヴェント開催もほぼ決定しています。
 もうひとつは2ヵ月に一度、駒場東大前の小さなバーで開催している「ONGAKUゼミナール」です。今回はアトランティック系のリズム&ブルース特集で、高校時代から聴き続けてきたオーティス・レディング、サム&デイヴ、ウィルソン・ピケットなどの音楽とそれにまつわる話をする予定です。
 25日発売の『月刊プレイボーイ』8月号はマイルス・デイヴィス特集です。中山泰樹さんの監修で、ぼくはディスク紹介を担当しています。
 あと、先月のこのコーナーで紹介しました日経BPのウェッブ・マガジン『セカンド・ステージ』でのディスク紹介も、ようやく今月から始まります。現時点でいつからアップされるのかわかりませんが、毎週更新の予定です。こだわりや思い入れを全面的に出してほしいとのことで、それならと引き受けました。最初の4回はマイルス・デイヴィスです。開始期日が決まりましたらお知らせします。
 さらに、7月1日にはDJイヴェントも予定されています。料金は未定ですが、「渋谷PLUG」というクラブで23:00から05:00までやります。これも詳細が決まり次第アップしますのでどうぞよろしく。


【Activities】
06.10. 「Takao Ogawa Presents・小僧こだわりJAZZ Live vol.1」(木住野佳子ボサノヴァを弾く)
原宿「Blue Jay Way」 18:00開場、19:00開演 入場料:一般8400円、小僧プレミア会員6300円(w/1 drink) 問い合わせ:03-5464-2727 E-mail:contact@kozo-japan.com 詳細はこちら:http://www.kozo-japan.com/

06.24. 『小川隆夫ONGAKUゼミナール』(第9回:アトランティック系R&B特集)
駒場東大前「Orchard Bar」 21:00~23:00 チャージ1500 円(w/1 drink) 問い合わせ:03-5453-1777 詳細はこちら:http://www.orchardweb.jp/
07.01. DJ Event@渋谷PLUG(http://www.shibuya-plug.tv/top.html)
    OPEN/START:21:00 Charge:未定


【Articles】
06.01. 『The CD Club』(8月号)
    『マンハッタン・ジャズ・クインテット/カム・トゥゲザー』の紹介

06.20. 『スイングジャーナル』(7月号) 
    「ディスク・レビュー」
    「名盤研究『ホレス・シルヴァー/ソング・フォー・マイ・ファーザー』」
    「ゴールド・ディスク紹介『ロン・カーター/ディア・マイルス』」

06.20. 『CDジャーナル』(7月号)
    「カラー・レビュー」
    「試聴記」
    「輸入盤紹介」

06.25. 『月刊プレイボーイ』(8月号)
    「マイルス・デイヴィス・ディスク紹介」

06.   『セカンド・ステージ』(http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/)(毎週更新)
    「ディスク・レビュー」


【Linernotes】
06.07. 翻訳『オリジナル・サウンドトラック/ミュージック・クバーナ~ザ・サン・オブ・キューバ』(ビクター)
06.21. 『ウイントン・マルサリス/シック・イン・ザ・サウス』(ソニー)
06.21. 『ウイントン・マルサリス/アップタウン・ルーラー』(ソニー)
06.21. 『ウイントン・マルサリス/リーヴィー・ロウ・モーン』(ソニー)
06.21. 『ウイントン・マルサリス/マルサリス・プレイズ・モンク』(ソニー)
06.21. 『ウイントン・マルサリス/ジョーズ・クール・ブルース』(ソニー)
06.21. 『ウイントン・マルサリス/ザ・ミッドナイト・ブルース』(ソニー)
06.21. DVD『オスカー・ピーターソン/自由への讃歌』(ジェネオン)
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by jazz_ogawa | 2006-06-01 23:52 | Works & Information | Trackback | Comments(13)
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