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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「ジャズメン、ジャズを聴く」

「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
TALK EVENT■
小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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e0021965_233696.jpg 今月はいつもよりちょっといろいろなことがあります。まずは毎週土曜日の朝ですが、井川遥さんがbayfmで放送している『ANA Sky Communication』にマンスリー・ゲストとして出演します。

 単行本は今年3冊目になる『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』(河出書房新社)が10日過ぎには書店に並ぶと思います。過去にインタビューしてきた163人のミュージシャンが、さまざまなアルバムに対して語ってくれたコメントを集めたものです。平たくいえば「ミュージシャンが紹介するジャズの名盤集」というところでしょうか。

 4日の夜には、原宿の「THC(トーキョーヒップスタークラブ)」でDJをやってきます。映画『ブライアン・ジョーンズ~ストーンズから消えた男』絡みのイヴェントです。

 トーク・イヴェントは12日と26日にあります。12日は、5月に開催して好評(?)だった銀座のバーで行なう2回目で、新刊『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』の中から選曲する予定です。
 26日は、2ヵ月に1回やっている『ONGAKUゼミナール』です。今回は「ニュー・ロック~ソニー編」と題して、アル・クーパーやモビー・グレープなんかを聴こうと考えています。

 これから夏本番という感じですが、暑さにめげず、みなさんも楽しい日々をお過ごしください。


【Broadcast】
毎週土曜日(8月) 『井川遥のANA Sky Communication』(bayfm 78.1 10:00-11:00AM)マンスリー・ゲストとして「World Communication」(10時半過ぎごろ)のコーナーに出演。http://www.bayfm.co.jp/ana/diary/index.html(ここで音声が聴けるようです)



【Activities】
08.04. DJ Event@原宿「THC(トーキョーヒップスタークラブ)」
「Dance with Brian Jones」 TIME:8:00~11:00PM Charge:free
http://www.tokyohipstersclub.com/

08.12. Talk Event『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』@Bar le sept銀座 18:00~21:00PM 会費3000円(w/1 drink) 問い合わせ:HKO商会イベント運営委員会(matc@wind.sannet.ne.jp)

08.26. 『小川隆夫ONGAKUゼミナール』(第10回:ニュー・ロック~ソニー編)@駒場東大前Orchard Bar 21:00~23:00 チャージ1500 円(w/1 drink)
問い合わせ:03-5453-1777(http://www.orchardweb.jp/


【Book】
08.10. 『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』(河出書房新社)


【Articles】
08.20. 『スイングジャーナル』(9月号) 
    「ディスク・レビュー」
    「名盤研究『バド・パウエル/シーン・チェンジズ』」

08.20. 『CDジャーナル』(9月号)
    「カラー・レビュー」
    「試聴記」
    「輸入盤紹介」


【Web Magazine連載】
日経BP『セカンドステージ』 「永遠のジャズ」(http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/o-style/)(隔週更新:8月は11日と25日)

小僧com 『愛しのジャズ・マン』(https://www.kozocom.com/entertainment/index.html)(毎週木曜更新)


【Linernotes】
08.16. 『V.A./スーパー・ジャズ・ベスト・ボックス』(ユニバーサル)
08.23. 『セロニアス・モンク・ウィズ・ジョン・コルトレーン/ザ・コンプリー
    ト1957リバーサイド・レコーディングス』(ビクター)
08.23. 『ハル・ギャルパー/ナウ・ヒア・ディス』(ワードレコーズ)
08.23. 『ジェリー・マリガン/オリジナル・ジェリー・マリガン・カルテット』
    (東芝EMI)
08.23. 翻訳DVD『エラ・フィッツジェラルド/ジャズ・アイコンズ Vol.4』
    (ユニバーサル)
08.23. 翻訳DVD『ルイ・アームストロング/ジャズ・アイコンズ Vol.5』
    (ユニバーサル)
08.23. 翻訳DVD『バディ・リッチ/ジャズ・アイコンズ Vol.6』(ユニバーサル)
08.23. 翻訳DVD『カウント・ベイシー/ジャズ・アイコンズ Vol.7』
    (ユニバーサル)
08.30. 『チック・コリア/リターン・トゥ・フォーエヴァー~ライヴ・アット・
    モルデ』(ユニバーサル)
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by jazz_ogawa | 2006-07-31 23:39 | Works & Information | Trackback | Comments(12)
e0021965_14512896.jpg 昨日の午後はスバルの広報誌『カートピア』の取材を受けました。『カートピア』はスバルのショウルームなどに無料で置かれている月刊の広報誌で、ぼくのインタビューは9月号に掲載されるとのことです。取材は、マッキントッシュ製のカー・オーディオを搭載したレガシーに試乗して感想を話すというものでした。

 まずは運転しているシーンの撮影です。自動車関連の写真撮影にはそれなりの配慮が必要なことを初めて知りました。窓からの景色に他社の車が写っていたり、特定の会社とわかる建物が入っていたりするのはまずいんですね。いわれてみればそうですよね。それからひとが写っているのもよくないということで、まずは神宮外苑に行ってみました。
 外苑の中をぐるぐる回ってその間に写真を撮ったのですが、カメラマン氏は何かピンと来ないようです。そこで今度は丸の内に向かいました。土曜なので道も空いていて、ここで運転シーンの撮影はOKになりました。
 次は車の外でポーズをとってほしいということになり、お台場に向かいました。なんだかモデルになったようで、「ちょっと違うんだよなぁ」という思いが払拭できないまま撮影は終わりました。
 最近はときどき取材される側に回るようになりましたが、いつもはこちらがインタビューアーなので、どうも違和感があります。そんなことを思いながら、お台場のカフェでインタビューになり、結局は2時間近くも話してしまいました。

 こんなことをしていたので、土曜は原稿をまったく書きませんでした。ちょとまずいんで、今日は原稿書きにいそしもうと思っています。でも、その前に「マイ・コレクション」を。
 今回はビートルズの『ホワイト・アルバム』です。例の真っ白なジャケットに「THE BEATLES」のエンボス文字と、全世界にひとつしかない通し番号が印刷されているだけのアレです。アルバム・タイトルも何もありません。そこで誰が呼ぶともなく『ホワイト・アルバム』の俗称で通るようになりましたが、正式には『THE BEATLES』がタイトルのようです。
e0021965_1459517.jpg
 コレクターにはこの通し番号が重要なんですね。ぼくは「0000266」というのを持っています。『アンソロジー』がアメリカで放映されたときに、コネティカット州のハートフォードでそれを記念して大規模なビートルズ・フェアが開催されました。これはビートルズ関連のグッズなんかを売るフェアです。
 そこでこのレコードは見つけました。値段は相当安かったです。といっても、それなりですが。ジャケットのコンディションもよくありません。それでもこの番号には惹かれました。というわけで、躊躇することなく即購入です。

e0021965_150561.jpg ところで、『ホワイト・アルバム』は、イギリスで1998年に紙ジャケット仕様でのCD化が実現しました。そのときもアナログLP同様、通し番号がジャケットに印刷されていました。手に入るなら若い番号のものがほしいと思うのは当然でしょう。
 このときはイギリス・プレスしか認められず、日本盤はそれに解説書をつけてのリリースとなりました。ですからアメリカ盤もありません。番号をごちゃ混ぜにして、イギリスから全世界に輸出されました。というわけで、それからの数ヵ月間はあちこちのレコード店を覗いては番号をチェックしていました。本当、無駄なことばっかりやってますね。
e0021965_1503472.jpg それで見つけたのが「0002049」番です。新宿のレコード屋さんで買いました。どのくらいの枚数が作られたかわかりません。4桁のまあまあ若い番号ならいいほうでしょう。その後も中古盤店などでこれより若い番号があれば買いたいと思い、ちょこちょことチェックはしているんですが、現状はこの番号です。
 こういうのって出されると困るんですが、嬉しいですよね。ビートルズは本格的な紙ジャケ化もまだ始まっていませんし、そのほかにもやってほいしいことはたくさんあります。解散して35年が過ぎてもこうやって楽しめるんですから驚きです。

 ところでディスク・ユニオンで売られているロシア製の紙ジャケは海賊版だと思いますが、ジャケットのクォリティが素晴らしくてつい買ってしまいます。アップルもしくは東芝EMIには最低でもこのレベルでの紙ジャケ化をしてもらいたいと願っています。Nさん、よろしくね。

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 これがアメリカ盤『マジカル・ミステリー・ツアー』のロシア製紙ジャケです。ロシア盤は基本的に英パーロフォン盤を踏襲していますが、これは米キャピトル盤を再現しています。なぜかといえば、アメリカ盤には24頁のブックレットがダブル・ジャケットの内側にホチキスで留められているからです。それを再現したかったんでしょうね。下の写真が内側のブックレットです。相当満足のいく出来映えです。
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 もうひとつ、『ホワイト・アルバム』も30周年記念のイギリス盤より再現性に優れています。オープントップ仕様はイギリス盤と同じですが、ジャケットのコーティングがこちらのほうがいい感じになっています。サイズもイギリス盤が通常の紙ジャケよりワン・サイズ小さかったのに対し、こちらは通常サイズで、そこもポイントです。もちろん付属物もすべてついています。
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 ただしこのシリーズですが、全種類が出ないうちにこのところリリースがストップしています。非合法なんで、それが関係しているのでしょうか?
 こういうものが出されてしまうことは問題です。それを買うぼくもいけないんですが、レコード会社が出してくれないんですから仕方がないでしょう。この事態をレコード会社は真摯に受け止めて、ユーザーが望んでいる商品を出すようにしていただきたいものです。正規盤でこのクォリティなら多くのひとが大歓迎するはずです。
 音楽関係の仕事をしているぼくが海賊版(だと思いますが実態はわかりません)を買うことは倫理的にも道徳的に許されないでしょう。そんなことは百も承知です。しかしぼくは居直って、今後もほしいものは買い続けます。それがコレクターっていうもんでしょう。
 それと同時にレコード会社や担当者にもしつこく要望を出します(これまでにもさまざまな要望をしてきました)。
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by jazz_ogawa | 2006-07-30 15:34 | マイ・コレクション | Trackback(1) | Comments(6)
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 ぼくが所属しているDJ集団TEAM HIGH-FIDeLITYからイヴェントの告知です。ぼくも21:30から45分ほど回します。

【Dance with "Brian Jones" 8/4(Fri)@THC】
 話題の映画「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」の公開記念DJイベントをHI-FIがプロデュースすることになりました。先日のストーンズ来日公演の興奮も記憶に新しいなか、ストーンズ結成の鍵を握る男ブライアン・ジョーンズにスポットを当てた映画公開記念のDJイベントです。当日はストーンズの原曲だけでなく、激レア音源、リミックス、ストーンズ・チルドレンなアーティストをフィーチャーした楽しいイベントになります。時間帯もほどよく、すごく心地よいSPACEですので、よかったら遊びにきてください!

【DATE】8/4(fri)
【PLACE】 @TOKYO HIPSTERS CLUB 3F cafe:Liberte
【TIME】19:00--23:30
【DJ】doc savage / DJ Jadow / and more from TEAM HIGH-FIDeLITY
【CHARGE】FREE
http://www.tokyohipstersclub.com/


e0021965_10573880.jpg「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」公開記念盤 Premium Tribute to STONED(DVD付)
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by jazz_ogawa | 2006-07-30 10:57 | 平凡な日々 | Trackback | Comments(2)
 早いものでこのブログを始めたのが去年の7月26日ですから、すでに2年目に突入したことになります。この1年で、今日の分を入れると162件の記事を書いてきました。自分でもよくぞ挫折しないでこんなに書いたものだと思いますが、それにおつき合いしていただいたみなさんも本当にご苦労さまでした。
 いつまで続くかわかりませんが、これからも折々に思ったことを垂れ流しのごとくに節操も遠慮もなく書き連ねていこうと思います。呆れてしまうひともいるでしょうし、飽きてしまうひともいるでしょう。肩に力を入れず、いい加減な気持ちで適当に書いていきますので、あまり真面目に受け取らず、読み流していただければ幸いです。

 毎週木曜は小僧comで連載中の「愛しのJazz Man」が更新される日です。最初はこのブログで連載していましたが、小僧comからの「たっての頼み」(ここを強調しておきます)で引越しをしました。
 左にあるバナーでその連載に飛びますが、ぼくの活動を記録するのもこのブログの目的ですから、毎月最後の更新がされたところで総集編を掲載することにしました。本日の更新で連載は6回目になります。以下に冒頭の部分だけを順に載せておきます。


#001:Chet Baker チェット・ベイカー(tp, vo)
e0021965_21184412.jpg これまで多くのミュージシャンにインタビューし、中には親しい友人としてつき合ったひとも何人かいる。直接ミュージシャンたちの言葉を聞くたびに、そのひとの真の音楽性に触れ、音楽に対する熱い思いに驚かされ、豊かな人間性に感激してきた。
 そんな愛しのJazz Manたちの言葉をフィーチャーしながら、少しでもJazzの魅力を紹介できればと思う。
 第1回目は、ウエストコーストジャズを代表するトランペッターでシンガーのチェット・ベイカー。
 独特の音色が強い哀愁を感じさせるチェット・ベイカーは、大好きなトランペッターのひとりだ。ヴォーカルも肩から力が抜けていて、この抜け具合に何かほっとさせられる。チェットのトランペットとヴォーカルを聴いていると、きりきりしているときも心が和むから、沈静効果があるのかもしれない。
全文はこちら

#002:Miles Davis マイルス・デイヴィス(tp)-前編-
e0021965_2118599.jpg ぼくにとって、ジャズの世界で一番大きな存在がマイルス・デイヴィスだ。気難しいことで知られている彼のこと。そう簡単にインタビューなどできない。ぼくの場合もまさしくそうだった。
 1985年のことである。レコード会社の依頼で初めてマイルスにインタビューをすることになった。場所はニューヨーク。このときは、春に出る予定の新作(『ユーアー・アンダー・アレスト』)について話を聞いてほしいというものだった。ところが問題がひとつ。肝心な音が到着していないのだ。アメリカの本社に問い合わせても、まだミックスダウンもされておらず、そちらにもない状況だった。
全文はこちら

#003:Miles Davis マイルス・デイヴィス(tp)-後編-
e0021965_21193728.jpg 「さあ、何が飲みたいんだ? オレンジ・ジュースか?」
 1985年3月2日、ついに会うことのできたマイルス・デイヴィスが最初に発した言葉である。この日、ぼくはロサンジェルスのマリブにある彼の別荘にいた。
 居間に通され、待つこと数分。マイルスは明るいレンガ色のジャンプ・スーツ姿で登場した。2階から階段を降りてくる姿を見て、ぼくは思わず拍手をしそうになった。20年近く憧れ続けてきた人物が、すぐ目の前でにたりと笑いながら立っている。そのマイルスが、オレンジ・ジュースを用意し、自分はペリエをグラスに注ぎ、いきなり、「いったい何をさせようっていうんだ。写真を撮るのか? それじゃ洋服を変えなきゃ駄目だ」などと一方的に喋り始めた。
全文はこちら

#004:Alfred Lion アルフレッド・ライオン(producer)
e0021965_21195227.jpg ぼくの人生にとって極めて大きな意味を持っているのが、1985年の2月から3月にかけてのアメリカ行きだった。このときに、初めてマイルス・デイヴィスのインタヴューをしたのはこの前に書いたとおりだ。そしてアルフレッド・ライオンと出会えたのも、意義の深い出来事になった。
 アルフレッド・ライオン。世界一のジャズ・レーベルと多くのファンから呼ばれているブルーノートの創業者にして、モダン・ジャズの黄金時代を彩る数々の名盤をプロデュースした人物である。ブルーノートが名盤の宝庫といわれているのも、ライオンが異常なまでの熱意で次々と優れたミュージシャンの演奏をレコーディングしていたからだ。そして、それらがぼくたちファンにとってはかけがえのない財産になっている。
全文はこちら

#005:Jimmy Smith ジミー・スミス(org)
e0021965_21224558.jpg ジャズ界切っての大食漢は誰か? 知る限りではオルガンのジミー・スミスが横綱である。このひとは1日に5回も6回も食事をする。しかも1回の量が半端じゃない。とにかく何でもいいのだ。
 レストランに行けば、そこで一番早くできる料理と一番おいしい料理の両方を注文する。すぐに出てくる料理で軽く腹ごしらえして、それからおいしいものをゆっくり味わおうという魂胆だ。すぐに出せる料理といえばカレーとか麺類である。こういうのがスミスにとってはアペタイザーになる。だから気取ったレストランなど苦手だという。
全文は
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by jazz_ogawa | 2006-07-27 21:33 | 愛しのJazz Man | Trackback(1) | Comments(15)
e0021965_21395139.jpg しばらくスパイク・リーの映画は観ていなかったんですが、最新作の『インサイド・マン』を「新宿武蔵野館」で観てきました。
 スパイク・リーといえば、『ドゥ・ザ・ライト・シング』、『モー・ベター・ブルース』、『マルコムX』など、寵児として話題を呼んでいたころの作品は封切られると同時に全部観ていました。ニューヨークが舞台だったり、ジャズがテーマだったりで、興味があったんですね。社会派的な内容に考えさせられることも多々ありましたし。それから、せりふがとにかく気が利いていて面白い。そこにはまっていた時期があります。

 久々に観たスパイク・リー作品は、過去のものにくらべればエンタテインメント性が強調されていました。それでも、人種に関するせりふ、皮肉とユーモアがない交ぜになった会話、ニューヨーカーなら誰でもうなずいたり笑ったりするだろう機知に富んだいい回しとか場面は相変わらずです。
 デンゼル・ワシントン、ジョディ・フォスター、クライヴ・オーウェン、ウィレム・デフォーが出演して、テーマが銀行強盗。もしハリウッドがこの素材で映画を作れば、もっと壮大でエンタテインメント性の高い超話題作になったかもしれません。
 ハリウッド映画にくらべれば、スケールが小さいことは否定しません。しかし、そこがスパイク・リーのスパイク・リーたるゆえんです。ぼくにはすごく楽しめる映画を彼は作ってくれました。

e0021965_2140755.jpg スパイク・リーの映画で楽しく感じるのは会話です。ブラック・ユーモアに近い冗談をいいながらも核心をずばっと突くせりふにニヤリとさせられます。日本語だと単なる冗談になってしまうことでも、英語だとそれがやけにスマートに映るんですね。ぼくもこういう会話を楽しみたいといつも思っています。
 うまく説明できないんですが、会話を楽しむっていうのは、楽しい話をするのとは意味が違うんです。言葉のキャッチボールを楽しむとでもいえばいいでしょうか。そんな会話ができる友人もいたんですが、そのひとは地方に引っ越してしまったので、たまにメールでのやりとりしかしなくなってしまいました。某レコード会社のひとともこれに近い会話をしていますが、お互いに皮肉を利かせてしまうので、ぼくがイメージしている会話とは少し違います。
 アメリカ人だとブランフォード・マルサリスとプロデューサーのマイケル・カスクーナがこのタイプですね。ただし、こちらの英語力が大幅に不足しているため、受け答えで楽しめる会話が成立しないところにもどかしさを感じています。
 こういう会話ができる友人・知人はなかなかできないものです。どういうひととならこういう会話ができるんでしょう? 何でもわかり合えるけれど、ちょっと距離がある関係。それと同世代であること。この辺にポイントがあるようです。
 あまり親しすぎてもだめだと思います。ちょっと遠慮をしながら、その遠慮を踏み越える瞬間を楽しむということでしょうか? 座談の楽しさというのが、ぼくのいいたいことに一番近いかもしれません。

 その面白さがスパイク・リーの映画には至るところで認められます。ストーリー自体はちょっとわからないところもありましたが、登場人物のせりふや会話がニューヨーク的で、こういう話ができたら羨ましいなぁと思わせられました。
 これは『シンデレラ・マン』のボクサーとマネージャー、それから『ミリオンダラー・ベイビー』のトレーナー同士の会話なんかにも認められました。冗談の中に知的なやりとりがあるんです。ただし、この「知的」なものも知性や教養ではなくてセンスなんです。
 翻ってみれば、自分は毎日いかに垂れ流しのようにしか言葉を発していないかということです。これからはもう少し気の利いた言葉を使ったり話をしたりしてみたいものです。なんていうことを、この映画を観てから考えていました。

e0021965_21402119.jpg そうそう、音楽はテレンス・ブランチャードが担当しています。このところニューオリンズに引っ込んでいてジャズの現場にはあまり出てこない彼ですが、すっかり映画音楽の色に染まっているようです。サスペンス映画向きの音楽をこの映画でも見事に作り上げていましたし。
 おそらく自宅のスタジオで録音したと思いますが、こういう仕事が性に合っているんでしょうか。それはそれでいいことなんですけれど、反面ちょっと寂しい気もします。ウイントン・マルサリスが回れ右をしてニューオリンズ・ジャズの継承に執念を燃やしているいまだからこそ、その穴を埋めてもらいたいんですけれどね。でも、人生いろいろですから、これはこれで素晴らしいと思います。
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by jazz_ogawa | 2006-07-25 21:44 | 映画&DVD | Trackback(1) | Comments(4)
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 2日前の金曜日ですが、山下洋輔さんのコンサートに行ってきました。今回はCITIBANKがスポンサーということで、テーマが「ニューヨーク」。いいじゃないですか。
 山下洋輔さんといえば、20年近くニューヨーク・トリオを率いても活動しています。そのセシル・マクビーとフェローン・アクラフで組んでいるトリオをリズム・セクションに、トロンボーンの松本治さんが指揮を執るオーケストラとの共演。こちらは日本人ミュージシャンの精鋭で結成されたフル編成です。

 コンサートは1曲目から力が入った内容でした。「ディス・クッド・ビー・ザ・スタート・オブ・サムシング・ビッグ」が演奏されたんですが、スインギーで豪快なビッグ・バンド・サウンドに乗って山下さんが気持ちよさそうにパーカッシヴなプレイを披露してくれました。途中でソロを吹いた池田篤さんも最初から飛ばして、いいプレイを聴かせてくれました。
 池田さんといえば、その昔、友人と新宿「ピットイン」で月1回プロデュースしていた「ナウズ・ザ・タイム・ジャズ・ワークショップ」にも何度か出てもらって以来のおつき合いです。その後に彼がニューヨークで活動していたときもしばしばお会いしていました。その池田さんが素晴らしいソロを聴かせてくれたことにもすっかり嬉しくなってしまいました。

 最初から話は脱線しますが、山下さんと初めてお会いしたのもニューヨークでした。ぼくが留学していたときですから、25年ほど前になります。当時はまだジャズの仕事はしていなかったんですが、知人から紹介されました。
 そのときの山下さんは、ジャマイカでソロ・ピアノを録音する前だったかあとだったかにニューヨークに寄ったということで、ぼくは案内役を仰せつかったんですね。数日間でしたが、ぼくのアパートに来て下さったり、一緒にチャイナタウンやミッドタウンにいったりと、楽しい時間が過ごせました。
 そのときの話は、光栄なことに山下さんのご著書『風雲摩天楼秘帖』にちょっとだけ出てきます。ぼくのアパートからチャイナ・タウンまで歩いて20分ほどでしたが、その間ずっとシュールなジョークを話していた山下さんの姿が強く印象に残っています。

 話を戻しましょう。2曲目は「ワルツ・フォー・デビー」がオーケストラ・ヴァージョンで演奏されました。山下さんがフリー・ジャズを演奏するようになる前は、ビル・エヴァンス風のピアノを弾いていた記憶がぼくにはかすかですがあります。
 そんなことを思い出させてくれた選曲ですが、山下さんのプレイはそんなぼくのノスタルジックな気持ちをいとも簡単に、それも気持ちよく破壊してくれました。
e0021965_1454051.jpg そのあとは、オーケストラが引っ込んで、ニューヨーク・トリオの演奏になります。2月にリリースされた『ミスティック・レイヤーズ』からの選曲で、最初が「ギャザリング」、その後はアルバムにもゲスト参加していた川嶋哲郎さんのテナー・サックスを加えたカルテットで「グルーヴィン・パレード」とチャールス・ミンガス作の「フォーバス知事の寓話」と続きました。新人のころから聴いてきた川嶋さんの暴れっぷりが痛快で、トリオの演奏もよかったですが、カルテットの演奏はそれ以上に楽しめました。

 もうひとつ脱線話を。数年前にセシル・マクビーと話をしていたときのことです。「東京の街を歩いていたら、若い女の子が自分の名前が入った紙袋を持って歩いているんだけど、あれは何だ?」というのです。ぼくもしばらく前から気がついていました。「Cecil McBee」というブランドの服が女の子の間で流行っていたんですね。
 ぼくは、「セシルがミュージシャンを辞めてデザイナーになったのかと思った」と答えてふたりで大笑いしましたが、セシルはその店にいって、自分の名前を話して袋をたくさんもらって帰ったそうです。あの袋は、その後どういう使いかたをされたんでしょう?

e0021965_146328.jpg さて、第二部です。再びオーケストラとの共演で「ファースト・ブリッジ」と「ミスティック・ビート」が演奏されて、次にゲストのレディ・キムが登場しました。
 レコード会社は《ビリー・ホリデイの再来》みたいなイメージで売りたいらしくて、たしかにその雰囲気がステージからは伝ってきます。コンボをバックに歌った彼女を観たことはありますが、オーケストラと一緒に歌うのを観るのは初めてです。しかもピアノが山下さんというのもいろいろな意味で興味深く思いました。
 迫力あるサウンドやソロを得てそれなりの雰囲気は出していましたが、結果からいえば、レディ・キムにこのバックは荷が重かったかもしれません。そんなことを思って聴いていたら、彼女の歌が終わったところで隣にすわった評論家の瀬川昌久さんが耳打ちをしてくれました。「日本のオーケストラは歌伴でも隙間がなさ過ぎますね。あれじゃ、歌いづらいでしょう」。まさしくそうだと思います。

 レディ・キムが3曲を歌い、その後がこの夜のハイライトです。ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」が山下さんとオーケストラの共演で演奏されました。過去にも山下さんがこの曲を弾いたのは何度か聴いています。クラシックのオーケストラをバックにしたときもよかったですが、このジャズ・ヴァージョンも充実していました。
 欲をいえば、もう少し山下さんにもオーケストラにも暴れてほしかったところです。ジャズなんですから、最後は滅茶苦茶になるくらいのほうが面白かったんですが、まあそんなことはありえないということで、結果としてはかなり満足できました。
 最後に出演者を紹介しておきましょう。以下のメンバーにもうひとり女性のトロンボーン奏者が加わっていたのですが、残念ながら名前がわかりません。

【出演】山下洋輔 NEW YORK TRIO and SPECIAL BIG BAND

 山下 洋輔 Yosuke Yamashita (Piano)
 セシル・マクビー Cecil McBee (Bass)
 フェローン・アクラフ Pheeroan akLaff (Drums)

 エリック宮城 Eric Miyashiro (Trumpet)
 西村 浩二 Koji Nishimura (Trumpet)
 木幡 光邦 Mitsukuni Kohata (Trumpet)
 高瀬 龍一 Ryuichi Takase (Trumpet)
 松本 治 Osamu Matsumoto (Trombone)
 中川 英二郎 Eijiro Nakagawa (Trombone)
 片岡 雄三 Yuzo Kataoka (Trombone)
 山城 純子 Junko Yamashiro (Trombone)
 池田 篤 Atushi Ikeda (Saxophone)
 米田 裕也 Yuya Yoneda (Saxophone)
 川嶋 哲郎 Tetsuro Kawashima (Saxophone)
 竹野 昌邦 Masakuni Takeno (Saxophone)
 小池 修 Osamu Koike (Saxophone)

 ゲスト・ヴォーカル:レディ・キム (Lady Kim)

 山下さんは前立腺がんの「早期発見・早期治療」推進キャンペーンとして、「Panjaスイング・オーケストラ」を久々に結成して9月にコンサートを開きます。そちらもおおいに楽しみになってきました。
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by jazz_ogawa | 2006-07-23 14:14 | ライヴは天国 | Trackback(5) | Comments(10)
e0021965_1271173.jpg 忙中閑ありといいたいところですが、実際はまだ原稿に追いまくられています。それでも、今日とういうか、もう昨日になってしまいましたが、面白いことがふたつありました。
 ひとつはタレントの井川遥さんのラジオ番組『ANA SKY COMMUNICATION』(bayfm 78.0MHz)に8月のマンスリー・ゲストとして出演させてもらったことです。放送は8月の毎週土曜日(午前10時~11時)で、ぼくの出番は『ワールド・コミュニケーション』というコーナーで10時半過ぎから10分くらいです。これについては放送日が近づいたらきちんと紹介します。

 そしてもうひとつが、この間から気になっていた映画『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』の試写会に行ったことです。ラジオの収録が渋谷で8時からあって、試写会が同じく渋谷の「シネクイント」で9時半というのはグッド・タイミングです。
 収録が終わって映画館にかけつけると、ちょうど映画が始まったところでした。無駄な時間がないのは、せっかちで貧乏性のぼくにとっては、それだけで気分がよくなるものです。
 映画のストーリーをサイトから引用しておきます。

e0021965_1275863.jpg 1969年7月3日、イギリスのBBC放送はこう報じた。「ローリング・ストーンズのギタリスト、ブライアン・ジョーンズが自宅のプールにて死体で発見された、享年27歳」
 1963年のデビュー以来、世界最高の怪物ロックンロール・バンドとして君臨するローリング・ストーズの創始者であり、リーダーであったブライアン・ジョーンズ。その彼の死の謎を解くべく、10年以上に渡るリサーチを元に製作された今作。一体、ブライアンに何が起こったのか?
 カリスマ性を極めた絶頂期に「俺たちはビートルズになる気はない」と宣言し、ストイックに音楽を追求し始めたブライアンは、次第にバンドから孤立し、予想だにしない結末を迎える。
 他殺か? 自殺か? 事故死か? いまも語り継がれるブライアン・ジョーンズの「謎の死」。封印され続けた、ローリング・ストーンズ史上、最大のスキャンダルの真実が明らかになる!

e0021965_1281352.jpg ストーンズの中で、実質的に音楽の方向性を担っていたのがブライアンだと思います。曲を書いているのはミックとキースにしても、サウンド面やアルバムのプロダクションに関しては、ブライアンの意向が大きく反映されていました。
 そのあたりのことは以前「ONGAKUゼミナール」でも話しました。ブライアンとメンバーの目指すものが変わっていったことは、『サタニック・マジェスティーズ』や『ベガーズ・バンケット』あたりを聴けばなんとなくわかると思います。
 そのブライアンについて、この映画がどこまで真実に迫っているか。そこに興味がありました。映画はブライアンの音楽性にスポットを当てるというより、彼の死の謎を解き明かすことが主体になっています。それでも1960年代のカルチャーがふんだんに盛り込まれた映像は、その時代に気持ちを半分くらい置いてきてしまったぼくには興味深いものでした。

 それにしてもブライアンがストーンズにいた1960年代のデカダンは何て魅力的なんでしょう。まだ子供だったので、そういう世界は知りませんでしたが、もう7~8歳年が上だったら、もろに影響を受けていたでしょうね。
 ぼくが生きてきた56年間(正確にはまだ55年ですが)で、あれほど退廃的で、文化がいろいろな面と意味とで発展し変化を遂げた時代はなかったように思います。しかも、それは世界的な規模で起こっていたんですから、もう少し年が上だったら、その渦中に何とか身を置けたかもしれません。
 その時代のロンドンにもニューヨークにも行ってみたかった。とないものねだりをしても始まりませんので、あくまで憧れの異次元空間ということで想像力を張り巡らすことにします。

 で、映画はどうだったかといえば、上に書いたような興味はある程度満足させてくれました。ただし作品としてはちょっと? というところじゃないでしょうか? まあ、好みはひとそれぞれ。そしてこの映画がどんなに酷評されようと大絶賛されようと、そういう周囲の意見には関係なく、ぼくは観に行ったでしょうけれど。
 だって、ブライアンがテーマの映画なんて、二度と作られることはないと思います。それに、何より彼やストーンズが大好きなんですから。
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by jazz_ogawa | 2006-07-21 01:32 | 映画&DVD | Trackback | Comments(9)
e0021965_11311026.jpg ジョージ・ハリソンがボブ・ディランやエリック・クラプトンに声をかけて開催した「バングラ・デシュ難民救済コンサート」の模様が3枚組のLPボックスセットとしてアップルから発売されたのは1971年12月のことです。とにかく豪華なメンバーとヒット曲の数々が網羅されていて、発売日に新宿の「コタニ」で買ったことを鮮明に覚えています。

 1971年8月1日、ジョージの提唱によってニューヨークの「マジソン・スクエア・ガーデン」で開催されたのがこのコンサートです。ジョージがリンゴ・スターと一緒にひと前で演奏したことや、ジョージとクラプトンの顔合わせ、それになんといっても久々にライヴを行なうディランの登場など、話題も盛りだくさんの内容でした。
 この日のコンサートは昼夜2回にわたって行なわれ、夜の部はフィルムに収められて映画として日本でも上映されています。それも公開日に観に行きました。のちにこの映画もビデオ化され、しばらく前には待望のDVD化も実現しています。

 コンサートでは、ジョージの救済者然としたたたずまいも印象的でしたが、ぼくにとってのハイライトはディランです。コンサートの終盤にジョージとレオン・ラッセルとリンゴをしたがえ、ディランは、白っぽいパンツにジージャン姿でアコースティック・ギターを弾き、ハーモニカを吹いて、お馴染みの5曲を歌います。このシーンが圧巻でした。
 3枚組のLPに収録されていたのはこのような曲です。

e0021965_11312666.jpg【Side A】
1. Introduction(George Harrison/Ravi Shankar)
2. Bangka Dhun(George Harrison)

【Side B】
3. Wah-Wah(George Harrison)
4. My Sweet Lord(George Harrison)
5. Awaiting On You All(George Harrison)
6. That's The Way God Planned It(Billy Preston)

【Side C】
7. It Don't Come Easy(Ringo Starr)
8. Beware Of Darkness(George Harrison)
9. While My Guitar Gently Weeps(George Harrison)

【Side D】
10. Jumpin' Jack Flash(Leon Russell)
11. Youngblood(Leon Russell)
12.Here Comes The Sun(George Harrison)

【Side E】
13. A Hard Rain's Gonna Fall(Bob Dylan)
14. It Takes A Lot To Laugh,It Takes A Train To Cry(Bob Dylan)
15. Blowin' In The Wind(Bob Dylan)
16. Mr.Tambourine Man(Bob Dylan)
17. Just Like A Woman(Bob Dylan)

【Side F】
18. Something(George Harrison)
19. Bangla Desh(George Harrison)

 今回も前置きが長くなりました。いよいよ、コレクションの紹介です。この3枚組ボックス・セットを、アメリカのキャピトルは2枚組ゲイトフォールドのLPで出そうと考えたのです。1982年のことです。しかも収録曲をひとつも減らすことなく2枚にすべてを詰め込むという有難い内容です。
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 ところが直前にアルバムは発売中止になりました。理由は、法的に問題のあることがわかったからです。もともとこのアルバムはチャリティとして発売され、売り上げの一部がバングラ・デシュの救済に当てられました。それで各ミュージシャンも発売をOKしていたんですね。
 ところが、今回はそのベネフィットについてまったく考慮がされず、普通に発売されることで準備が進められました。これは問題です。キャピトルの法務がどのような考えでゴー・サインを出したのか知りませんが、チャリティ・アルバムが商業目的の商品になってはまずいでしょう。
 ということで、どのくらいプレスしたかは知りませんが、とにかく発売前にすべては廃棄されました。ところが、その一部が倉庫に残っていたんですね。こういうのをデッドストックといいますが、それが一部ですが市場に出回ったことがあります。その1枚がこれです。
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 うるさいことをいえば、これは非合法です。お金を出して売買してはいけません。そんなことは百も承知です。でも、現物を見たら買わないわけにはいきません。そこがマニアの悲しいところです。申し訳ないですが、これを買ってもバングラ・デシュには何の貢献にもなりません。
 でも、3枚組のボックスが出たときは、日・英・米と3種類買いましたし、たしか映画の収益金も一部はベネフィットに回されているはずです。そのくらいの貢献で許してください。

 あれば買う。「山があるからのぼる」のと同じで、これはコレクターの性です。もちろん開封などしません。未開封のまま、新品の状態で保存しています。
 ぼくは、この「未開封」という言葉にも惹かれます。「未開封」アルバムのコレクターでもあります。いろんなレコードの未開封盤を持っています。それらを棚に並べていると、1960年代のレコード屋さんに行った気分になれます。
 他愛もない話ですが、コレクターなんてこの程度のものです。まわりのひとから見たら理解されない人種です。で、ここでまた居直ってしまいますが、理解されるようならコレクターではありません。コレクターとは変人の究極形です。どれだけ変人かでコレクター度も計れます。
 茶道、華道のようにコレクター道というのも作って、その家元になりたいという夢も昔は持っていました。珍しいレコードをぼくに上納すると名取になれとかね。本当にばかですね。
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by jazz_ogawa | 2006-07-17 11:36 | マイ・コレクション | Trackback(1) | Comments(6)
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 このところひたすら本業と原稿書きに時間を割いているため、それ以外のことは何もしていません。昨日は河出書房新社から来月発刊される『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』の再校を読み終わって、編集者にわたしました。これで、あとは青焼きをチェックするだけで、この本はおしまいです。やれやれ、といったところですね。
 あとは11月に発刊される『ジャズ・スタンダード大辞典』(全音楽譜出版社)の曲解説を今月中に書き終えることにしているんですが、これがなかなか進みません。850曲のうち残すは100曲弱のところまで来ています。『ジャズマン~』がひと段落したら、こちらに集中するつもりでした。
 ところがここに来て、ライナーノーツを7本くらい頼まれてしまいました。それがすべて締め切りまで数日しかないという超特急のリクエストです。頼まれたら絶対に断らないのがモットーなので、当然引き受けて、それをいま必死で書いているところです。というわけで、またまた『大辞典』は棚上げになっています。ヘヴィメタ嬢、すまん!
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 ですからこんなことを書いていてはいけないのですが、せっかく「マイ・コレクション」というカテゴリを作ったので、自慢の品を今日も紹介しましょう。
 ところで「カテゴリ」とexcitは標記していますが、どうして「カテゴリー」じゃないんでしょうか? これって「category」のことですよね。だったら「カテゴリー」と読むほうが一般的だと思うんですけど、なんで「カテゴリ」なんでしょう? どうでもいいことですが。

 なかなか本題にたどりつけません。が、そろそろ今日の「マイ・コレクション」です。国内発売されたビートルズのCDでは、おそらくこれが一番珍しいんじゃないでしょうか。『アビー・ロード』の回収盤です。CD化が始まった最初のころに、東芝EMIが売れ筋の作品を厳選して出した中の1枚です。価格は3500円。現在の輸入盤価格から考えたら倍くらいですね。
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 ただしこの『アビー・ロード』、アップルから許可を取らずに出してしまったらしいんですね。ビートルズ関連の商品はとても管理がうるさいのに、どうして出してしまったのかわかりません。それで回収騒ぎになりました。どれくらいの数が売れたんでしょう?
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 LPが2200円くらいで買えたと思いますから、3500円出してCDを買ったひとはかなりのファンやマニアだったと思います。それで、このCDはいまや高値で取引されるアイテムになりました。無理してでも買っておいてよかった1枚ですね。
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 レーベルがアップルではなくてオデオンというのも、なんだか怪しげです。このあたりも、きちんとした許可を取っていないことに関係があるのかもしれません。
 ビートルズの回収盤といえば、以前もブログに書きましたが、この間出たアメリカ盤とEU盤の『THE CAPITOL ALBUMS, VOL.2』の初回盤が回収騒ぎになりました。ただし実際は回収されず、クレームがついたら正規のものに交換するということで、なんとなくうやむやになってしまった感じです。大半のユーザーはそのことすら知らないようで、こちらは残念ながらコレクターズ・アイテムにはなりそうもありません。
 あともうひとつ、これはかなり珍しいと思いますが、ジョージの『バングラデシュ』で回収盤があります。それについては、次回紹介することにします。
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by jazz_ogawa | 2006-07-14 00:40 | マイ・コレクション | Trackback | Comments(10)
 たまにはぼくのコレクションも紹介しましょう。今回はビートルズの珍しいレコードから。これはアメリカ盤で、《ブッチャー・カヴァー》と呼ばれているものです。

 ビートルズのレコードは、初期のころは各国で内容の違うものが発売されていました。とくにアメリカでは、イギリス盤より曲目を少し減らして、それで稼いだ分にシングル盤のみで発売された曲を合わせて、イギリスでは出ていないアルバムを何枚か作っています。
 1966年6月にアメリカのキャピトルから発売された『YESTERDAY…AND TODAY』もそんなアルバムのひとつです。このような内容でした

e0021965_23125174.jpg【Side A】
1. Drive My Car
2. I'm Only Sleeping
3. Nowhere Man
4. Dr. Robert
5. Yesterday
6. Act Naturally

【Side B】
1. And Your Bird Can Sing
2. If I Needed Someone
3. We Can Work It Out
4. What Goes On
5. Day Tripper

 収録されたのは、このひとつ前に発売されたアメリカ盤『ラバー・ソウル』で漏れた4曲(A①③、B②④)、シングルで発売済の4曲(A⑤⑥、B③⑤)、次回作『リヴォルバー』からの3曲(A②④、B①)というものです。
 アルバムのジャケットには、《ブッチャー・カヴァー》と呼ばれる写真が用いられる予定でした。ビートルズの4人が白衣を着て、解体された肉を膝に乗せ、4人が残酷そうな笑みを浮かべている写真は、ひと目見ただけで十分に問題になりそうでしょう? 一緒に写っているばらばらになった人形は胎児を連想させますし。
 下のジャケットがモノラル盤です。
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 アメリカのみで発売された編集盤ですが、ジャケット写真はイギリスでリリースされたシングル盤「ペイパーバック・ライター/レイン」にも使われる予定でした(のちに写真は変更されます)。そのジャケットを、発売元の英EMIは『ニュー・ミュージカル・エキスプレス』誌の広告に使っています。また『ディスク・アンド・ミュージック・エコー』紙の一面にも別ヴァージョンのカラー写真が掲載されました。
 ところがあまりにもこれらの評判が悪かったため、ビートルズのイメージを大きく損なう恐れがあると判断したEMIは、キャピトルに写真の使用禁止を通達します。こうして発売寸前に、その写真をジャケットに用いたレコードがは回収されることになりました。

 ここからが本題です。回収は決定したものの、新しいジャケットが間に合わないんですね。そこで急場のしのぎとして、初回出荷分には《ブッチャー・カヴァー》の上に新しいスリックを貼りつけたレコードが売り出されました。
 また一部ですが、通知が間に合わず、《ブッチャー・カヴァー》のまま出荷されたものもありました。こうして《ブッチャー・カヴァー》はビートルズのキャピトル盤における最大のコレクターズ・アイテムになったのです。
 もっとも高値で取り引きされているのは、《ブッチャー・カヴァー》のままで売られた《ファースト・ステート》と呼ばれるオリジナル盤です。
 次が《ペイスト・オーヴァー》で、こちらはスリックが《ブッチャー・カヴァー》の上に貼られた状態(PASTE-OVER)のジャケットを意味しています。新しいジャケットは白地に4人が映った《トランク・カヴァー》と呼ばれるものです(曲目の右側に掲載したデザイン)。白地の右はし中央付近(「Today」の文字の下)に《ブッチャー・カヴァー》に写ったリンゴの頭が透けて見えれば、それが《ペイスト・オヴァー》です。
 そしてもうひとつ、《ピールド・カヴァー》と呼ばれるものがあります。こちらはそのスリックを剥がして(PEELED)、《ブッチャー・カヴァー》を露出させたものをいいます。下に《ブッチャー・カヴァー》が隠されていれば、剥がしてみたくなりますよね。
 しかしこれがやっかいで、粘着力の強い糊が使われていたため、なかなか綺麗に剥がせません。そのため、途中で破けてしまったものや、《ブッチャー・カヴァー》まで一緒に剥がしてしまったものなど、程度の悪い《ピールド・カヴァー》が残されることになりました。
 ぼくが持っているのは、《ピールド・カヴァー》です。どちらもまあまあの状態で剥がされています。上のジャケットを見て下さい。右上の一部が白くなっているのは、一緒に剥がれてしまったためです。それでも、これは綺麗な部類に入るでしょう。
 当時はステレオ盤とモノラル盤の両方が発売されています。珍しいのはステレオ盤です。《ブッチャー・カヴァー》自体、程度がいいのは滅多に出回りません。出回ったとしても大半がモノラルで、ステレオ盤は入手が非常に困難だと思います。
 これがそのステレオ盤で、こちらはモノラル盤よりコンディションが良好です。
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 違いは上部に「NEW IMPROVED FULL DIMENSIONAL STEREO」と書かれていることです。

 これらのレコードはニューヨークの中古盤屋で見つけました。どちらも10年ほど前のことですが、相場より相当安い値段で手に入れることができました。オークションなどでは何度か出ていましたが、売りに出されたステレオ盤の実物をこの目で見たのはこれが最初で最後です。
 ほしいレコードは見つけたときに買う。これが鉄則です。いまにしてみれば、そのことを守ってよかたなぁと思っています。
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by jazz_ogawa | 2006-07-10 23:42 | マイ・コレクション | Trackback | Comments(4)
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