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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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 日々、気になるアルバムがたくさん登場していますが、今回はTraveling Wilburysのボックス・セットが出ましたので、そのことについて。
 Traveling Wilburysは、ジョージ・ハリソンが中心になって結成された一種の覆面ユニットでした。といっても最初から正体はばればれです。ボブ・ディランとロイ・オービンソンの声は、ちょっと音楽好きのひとならすぐにわかってしまうほど特徴的ですから。そこにトム・ペティとジェフ・リンが加わったこの架空の兄弟、それぞれにちゃんと名前もあります(ネルソン・ウィルバリーはジョージ、オーティス・ウィルバリーはジェフ・リン、レフティ・ウィルバリーはロイ・オービンソン、チャーリーT・ジュニア・ウィルバリーはトム・ペティ、ラッキー・ウィルバリーはボブ・ディラン、だったかな?)。

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 この兄弟は2枚のアルバムを発表して消滅しました。『Traveling Wilburys Vol. 1』と『Traveling Wilburys Vol. 3』です。なぜか『Vol.2』はありません。それが海賊盤業者を喜ばせました。アウトテイクなんかを集めた『Vol.2』があちこちから出されたものです。

 それはそれとして、長らく廃盤になっていたこの2枚、今回めでたく未発表4曲とDVDもつけての3枚組で米Rhinoから再発されました。嬉しいのは、通常のパッケージと布張りスリップ・ケース入りのデラックス・エディションの2種類が登場したことです。
 いまのところEU盤はなくUS盤のみで、来月は国内盤が出ますが、それはUS盤のデラックス・エディションに解説をつけたものになるみたいです。もちろんそれも買います。あとは、2500枚限定で出された7インチ・シングルもあって、こちらは「Handle With Care」と「Handle With Care (EXTENDED VERSION)」のカップリングでした。それから3枚組のLPがEU盤で発売されるとHMVのWEBサイトに出ています。9440円と異常に高いですが、これも買わなくちゃ。

e0021965_22554144.jpg 今回の目玉はDVDでしょうか。24分のドキュメンタリーにPVが5曲という構成。しかもこのDVD、日本語字幕もついています。泣けるのは「End Of The Line」です。
 ロイ・オービンソンは『Vol.1』が発売された直後に急死しました。それで最初に制作されたPVの「Handle With Care」には5人が揃って登場していましたが、その後に作られたこちらは、列車の中でトム・ペティの歌うシーンが中心になっているのですが、ロイさんは写真とギターでの登場です。
 彼のヴォーカルがフィーチャーされるシーンでは、ゆり椅子にギターが立てかけられ、それがゆっくり揺れています。額に入ったポートレイトも棚に置かれています。何だかじーんとしてしまいました。そういうわけで、その後にレコーディングされた『Vol.3』は4人によるものです。ジャケットに写っているのも4人です。
 聞くところによると、ロイさんの死因は心臓病だったそうです。享年52歳。キャリアを考えるともっと年上の気がしていたのですが、思っていたより若い。母親の家で倒れて病院に運ばれたといいますが、手遅れでした。ぼくも実家で倒れたらどうなるだろう、なんて不吉なことを思うのはやめておきます。そのときはそのときですから。

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 それにしても、このデラックス・エディションはいいですね。写真でわかるでしょうか? 通常盤にハード・カヴァーのブックレットと封筒がついていて、封筒の中には写真や限定ナンバーが印刷された証明書、スティッカーなどが入っていました。こういうのにマニア心はくすぐられます。

e0021965_22564218.jpg 今月はポールの新譜も出て、久々にビートルズ関連が充実しました。こちらはUS、EU、日本盤と3種類、やはりデラックス・エディションがあり、EUから出た通常盤にもブックレットの別ヴァージョンがあり、さらにはスターバックスで売っているCDはEUの通常盤ですが、ステッカーがついているのでそのためだけで買いました。あとはアナログLPもこれから出ますし、シングルもCDと7インチ盤があります。さらにはプロモ・シングル(CD)もあって、それらを追いかけるのに嬉しい悲鳴をあげているところです。
 こちらもまだ全部は発売されていませんので、それらが揃ったらこのブログで紹介(自慢?)するかもしれません。
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by jazz_ogawa | 2007-06-27 23:10 | MHR | Trackback(1) | Comments(13)
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 昨日は新装なった駒場の「Orchard Bar」で第14回「Ongakuゼミナール」をやってきました。テーマはジャズ・ギター。といってもオーソドックスなジャズ・ギターは前半のみで、後半はぼくがプロデュースしたものの中からギタリストの演奏を集めたので、こちらはフュージョン系でまとめました。

 ラインアップを眺めて気がついたことがあります。選んだギタリストのほとんどが白人でした。意図したわけではなく、好きで聴いていたものを並べたらそういう結果になっただけです。ということは、ぼくは白人ギタリストが好きだったんですね。音色を大切にしているギタリストが好きなので、そういう結果になるんでしょう。

 そこで昨日ですが、自分も学生時代にジャズ・ギターをかじっていたので、そのことを振り返りつつ、1曲ずつ聴いていきました。選んだのは16曲。それだけで1時間20分くらいの量がありますから、最初から全曲かけられるとは思っていません。いつものとおりで、行きあたりばったりです。「できれば全部聴きたいなぁ」という願望で選びました。案の定、3曲ほど省略しましたが、ぼくとしてはいいほうでしょう。

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 用意していったのはこんな曲です(*のあるものは省略しました)。

【前半】
1. Modern Jazz Quartet & Laurindo Almeida/Foi A Saudade(2:37) from『Collaboration』(Atlantic)
2. Tal Farlow/They Can't Take That Away From Me(5:45) from『The Swingin Guitar』(Verve)
3. Kenny Burrell/As Long As I Live(2:44) from『A Generation Ago Today』(Verve)
4. Herb Ellis/Pap's Blues(7:09) from『Nothing But The Blues』(Verve)
5. Barney Kessell/Volare(4:23) from『The Poll Winners Ride Again!』(Contemporary)
6. Joe Pass/For Django(3:24) from『For Django』(Pacific Jazz)
7. Jim Hall/Autumn Leaves(6:54) from『Jim Hall & Ron Carter/Alone Together』(Milestone)
8. Larry Coryell/Onw, Two, 1-2-3-4(5:58) from『Gary Burton/Duster』(BMG)
9. Wes Montgomery/When A Man Loves A Woman(2:54) from『A Day In The Life』(A&M)

【後半】
10. 布川俊樹/Parrot Cops comming Soon(5:09) from『布川俊樹/Valis』(クラウン)
*11. Ralph Towner/Oprah Mode(6:36) from『Vince Mendosa/Start Here』(Fun House)
12. John Scofield/Jung Parade(7:44) from『Vince Mendosa/Instructions Inside』(Fun House)
13. Mick Goddrick & John Abercrombie/Like Someone In Love(5:55) from『Harvie Swartz/Arrival』(BMG)
14. Jimi Tunnell/Not 4(5:35) from『Trilateral Commission』(Glass House)
*15. Bobby Bloom/Viglance(5:00) from『ESP/ESP』(Glass House)
*16. Jon Herington/Major Tom(5:30) from『The Complete Rhyming Dictionary』(Glass House)

 これらの演奏を聴いていて、やっぱりギターはいいなぁとつくづく思いました。前半にかけた9曲は、すべてその昔、自分でも弾いていた曲です。当時のことが思い出されて、懐かしくもありました。

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 曲の順番は、自分が勉強していった順番でもあります。1でボサノヴァ、2でシングル・ノートの弾き方、3で音色、4でブルース、5・6でシングル・ノートとコードのバランス、7でベースとのデュオを学んだということです。8はあまりにも難しくて轟沈しましたが、9ではオクターヴ奏法の練習もよくやりました。いってみれば、これら9曲はぼくがジャズ・ギターを弾く上でのお手本でした。
 いまもギターを弾いているなら、実際に「こんな風にやっていたんだよ」とデモンストレーションもできたでしょうが、でもそれをやったら5曲目くらいでタイムアップしちゃいそうですから、やっぱり無理ですね。

 昨日は、初めてのかたにも何人か参加していただきました。このところあんまりひとが集まらないので、これはとても嬉しいことです。久しぶりのかたもいらしてくれましたし、何とか形になりました。みなさんどうもありがとうございました。とりあえず、次もやろうとは思っています。

 ところでまったく関係ないことですが、いま話題のビリーズ・ブート・キャンプ。はまっているひとが多いようですが、そのうちのどれくらいのひとが体重を減らしたあとのことを考えているんでしょう?
 テレビでも「痩せられる」ことしか触れていませんが、大切なのはその体重を維持することです。「痩せたら終わり」ではなく、「痩せたところから実は始まる」ことをどれだけのひとが認識しているのか、おおいに疑問に感じています。
 痩せたあとにまた体重が戻る。これってとても危険です。イージーに痩せることは考えないほうがいいと思います。リバウンドはとても怖いことです。そのことを念頭に入れて、ウェイトロスに励むのでなくては、ビリーズ・ブート・キャンプもそのほかのダイエットと称している方法も、ある意味害悪です。
 ぼくは体重を減らしましたが、それから現在まで、それを維持するのにかなり気を遣っています。これから先もこのままでいるためには、ずっと食事制限と適度な運動を続けていかなくてはなりません。ひとにそこまで覚悟しろとはいいませんが、でも健康のために体重を減らすというのはこういうことです。イージーな気持ちからはやらないほうが、却って身のためです。
 日本人ってすぐ流行に乗っかるので、ちょっと危険な匂いを感じました。まあ、どうでもいいといえばどうでもいいことなんですが。おせっかい、失礼しました。
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by jazz_ogawa | 2007-06-24 11:51 | ONGAKUゼミナール | Trackback(1) | Comments(14)
 今度の土曜日は、駒場東大前の「Orchard Bar」で「ONGAKUゼミナール」を開催します。今回はテーマをジャズ・ギターにしました。
 最初はジャズ・ギターの歴史をたどろうかと思ったのですが、それをやりだしたらきりがないのでやめます。学生時代に散々ギターを弾いていたので、そのころ好きだった演奏(いまも変わらず好きですが)を前半、後半はぼくがプロデュースした作品からギタリストをフィーチャーしたものを選ぼうかと思っています。こちらは自慢話をしたいがための選曲です。自分でいうのも何ですが、これが結構いいんです。日本ではほとんど無視されましたが、ワールドワイドで見れば売れた作品もいろいろあります。
 脱線話が長くなりそうなので、前半はあっさり、後半はこってりと思っています。でも、その通りにはいかないでしょう。聴きたい曲は全部かけたいのですが、いつものように尻切れトンボになると思います。そんなものでもよければ、ぜひいらしてください。21時から23時過ぎまでやっています。詳細はここまでhttp://www.orchardweb.jp/。なお、お店の電話番号は03-6410-8324に変更されています。

 宣伝はこのくらいにしてMJQです。MJQといってもモダン・ジャズ・カルテットではありません。マンハッタン・ジャズ・クインテットです。結成されてから20年以上、メンバーはいろいろ交代しましたが、いまも日本では絶大な人気を誇っています。昨日も「ブルーノート東京」は満員の盛況で、仕事の都合で開演後にいったところ、客席後方にひとつ椅子を用意してもらい、そこに座って観てきました。

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 リーダーのデヴィッド・マシューズは、アンコールのとき以外、MCはすべて日本語。最後に英語で「I can't speak english」とやったのは大受けでした。でも、曲紹介はいけません。あれほど言ったのに。「エンジェル・アイズ」とか「テイク・ファイヴ」とかを綺麗な発音で紹介しちゃ駄目でしょ! 合格点をあげられるのは「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」でした。一語ずつ区切って日本語風に発音していたのでこれはよしとしましょう。

 演奏は、相変わらず、マシューズのご機嫌なアレンジで腕達者のミュージシャンがそてぞれの妙技を聴かせるスタイルでした。お馴染みの曲をひと味違うアレンジで演奏する。それがMJQの魅力です。ジャズの楽しさを伝えている点で、このグループの演奏はわかりやすいし、魅力いっぱいです。

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 しかもルー・ソロフ、アンディ・スニッツアー、チャーネット・モフェット、そしてヴィクター・ルイスは、いずれもリーダーとして活動しているひとたちです。このメンバーに固定されてからでもかなりの歳月が経っているのでチーム・ワークは抜群。斬新さの点では物足りないところもありますが、こういうグループはいまや貴重かもしれません。客席はおおいに沸いていましたし、ぼくも楽しみました。

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 マシューズには、10月の「ニューヨーク・ジャズ・ツアー」でいろいろと協力してもらうことになっています。そこで打ち合わせがてら、演奏が終わったあと楽屋に顔を出しました。会うのは久しぶりです。5年くらい前に、ぼくが勤務しているクリニックに遊びに来てくれたことがあります。クリニックに遊びに来たというのも妙ですが、昼休みに近くの洋食屋さんでご飯を食べることになっていたからです。
 そのときに、いろいろな曲名の日本語式発音を伝授しました。真面目なマシューズは、単語カードにそれらをひとつひとつ書き込んで、復唱していました。だから、さっきのMCは駄目です。忘れちゃったのかな? とも思っていたのですが「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」はちゃんと覚えていたようです。

 そういえばチャーネットと会うのも本当に久しぶりです。10年以上会っていません。ぼくは以前に比べたらすっかりやせてしまったし、年も取ったので、最初はポカンと口を開けていました。それでも、すぐに思い出してくれたようです。何しろ彼が高校生で、ウイントンの周りをうろちょろしていたころからの知り合いですから、忘れたとは言わせません。

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 チャーネットともいろいろありました。そのことを思い出したので、彼との話は来年出版する『愛しのジャズメン 3』で書くことにしましょう。
 この写真、昔のことがばらされんじゃないかと思い、「まいったなぁ」といった顔をしているチャーネットです。ぼくは「書いちゃうからねー」と笑っています。でも、大丈夫だって! 変なことは書かないから。
 
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by jazz_ogawa | 2007-06-21 21:29 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(4)
 exciteブログの不具合、ぼくのところは改善されているようですが、トップ・ページの「トピックス」に寄せられるコメントを読んでいると、一部では夜中の2時から4時まで接続できない状態が続いているみたいです。
 このブログのアクセス数も夜中の時間帯がかなり減っていますので、繋がりにくいひとがいるのかもしれません。コメントを読んでいると、不具合の状況はそれぞれで違うみたいなので、このブログにアクセスできるひともいればできないひともいるのでしょう、たぶん。
 でも、所詮コンピューターなんてそんなものでしょう。きちんと動作しているほうが不思議だと思っているぼくですから、いままでの快適な状態のほうが非現実的なこととと考えています。機械は壊れたり不具合が起こるから機械じゃありませんか。

e0021965_11172476.jpg てなことを書いていると本題に入れませんのでやめましょう。今日は『芝居半分、病気半分』(紀伊国屋書店)からいきます。
 先日のことですが、ぼくの本を出してくれている河出書房新社の編集者経由でこのようなメールをいただきました。
「ご連絡いたしましたのは、先だって私どもで刊行いたしました、山登敬之『芝居半分病気半分』という本を献本申し上げたく、さしつかえなければ、ご住所をお聞かせいただきたいのです。山登さんは、精神科医として診療にあたるかたわら、長年、劇団・東京乾電池でも活躍していたという異色の経歴の方で、上記エッセイ集のなかで、ジャズ好きな患者さんとのやりとりを綴った章に、小川様に私淑してきた旨、書いているくだりがあり、できれば小川様に献本してほしいとのご希望でございます」

 私淑というのはくすぐったいですが、数日後にその本が届きました。「ダイアルMに廻せ」という小見出しのついたところに、ぼくのことが書かれていました。
 山登さんは、ジャズにはそれほど詳しくないけれど、学生のころはジャズにも耳を傾けていたそうです。先輩から譲り受けたクリニックでもジャズが流れているような環境にあって、そんな中でマイルス好きの患者さんと出会います。そのひとが、あるとき『躁うつとジャズ、特にマイルス・デイヴィスの音楽性との関係について』と題した文章を持ってきたそうです。その中には「躁うつ重症度別マイルスのアルバム・リスト」というものも含まれていました。
 そこで山登先生もマイルスをじっくりと聴きはじめるわけですが、そのときに何か参考になる本はないかと思って手にしてくれたのがぼくの『マイルス・デイヴィスの真実』と『マイルス・デイヴィス・コンプリート・ディスク・ガイド』でした。
 同じ医師で二足のわらじを履くもの同士、どこかに感じるものがあったのかもしれません。私淑というのは言葉のあやでしょうが、こうしてぼくのことを知っていたたけたことは嬉しい限りです。おまけにご著書で紹介までしていただき、山登さんとは面識はありませんが嬉しい限りです。ありがとうございます。
 通勤の際にiPODを愛用している山登さん。「ダイアルMに廻せ」とは、もちろんマイルスのMです。

e0021965_11174127.jpg そういえば、中山康樹さんが3月に出された『リッスン <ジャズとロックと青春の日々>』(講談社文庫)にもぼくが登場します。これは以前出した『スイングジャーナル青春録:大阪編』『同:東京編』(径書房)の文庫本化です。勝手にAmazonに寄せられた「カスタマレビュー」の一部を引用させてもらいます。
「本書は著者のいつもの音楽評論書ではなく、青春回顧録である。いつもの辛口な音楽評とは全く違い、ノスタルジックに(時には自虐的に)音楽への入り口からスゥィングジャーナルを退社するまでを綴っている。マイルス、小川隆夫氏、行方均氏他、ジャズ関連の者との交友やエピソードも面白く読める」ということです。

 中山さんと東芝EMIの行方均さんが、ぼくを音楽の世界に引きずり込んだ張本人です。同じような年齢だったこともあって意気投合し、これまでにいろいろなことをやってきました。中でも「マウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァル」や「ジャパン・ジャズ・エイド」などに立ち上げのときから関係することができたのは彼らのお陰です。そのあたりのこともこの本に出てきます。
 でも、ここに登場するぼくは少し脚色されています。ちょっとおっちょこちょいでおひとよし。反対に行方さんは切れ者。中山さんは、うーん、著者ですから一番かっこいい役回りになっています。3人にキャラクターを持たせたたことで読み物として面白くなっていますが、当事者のぼくとしては複雑な心境です。
 打ち上げのときに、それについてこんな会話が交わされました。

小川:あれって少しないんじゃない? 行方さんはかっこよくなってたからいいけど。
行方:だって、オレ、書き直したもん、ほんとんで全部。
小川:エエッ?
行方:小川さんは書き直さなかったの?
小川:だって、そんなことしたら中山さんに悪いじゃない。だから、ぼくは事実誤認のところだけ訂正してもらったの。
行方:ああいうのは直すもんだよ、ねえ(と中山さんに相槌を求める)
中山:あったりまえじゃない。

 ここでもおっちょこちょいでおひとよしのぼくがいたんですね。本人にいわせれば、奥ゆかしいと言ってもらいたいところですが。
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by jazz_ogawa | 2007-06-18 11:20 | 平凡な日々 | Trackback | Comments(8)
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 13日に渋谷の「C.C.レモン・ホール」で聴いてきました。以前の「渋谷公会堂」ですが、このホールに行くのは久しぶりです。昔はここでもよくロックのコンサートなんかがありました。岡林信康のリサイタルもあったし、ユーミンのコンサートもここで観たかもしれません。ウェザー・リポートの初来日もそうですね。ライヴ・アルバムが出ていますが、ここじゃなかったかしら?

e0021965_23101528.jpg
 今回はオーケストラの前に「大」の字がついています。でも、編成的にはいつもと同じくらいの印象でした。ホール・コンサートということで、ニューヨークからゲストとしてジェームス・チャンスが加わり、中盤をおおいに盛り上げてくれました。

e0021965_2310387.jpg ニューヨークNo waveのカリスマは相変わらずパンクの精神が健在で、「渋さ」をバックにやりたい放題です。ぼくは仕事の都合で、彼が登場する少し前に会場に着きました。ジェームス・チャンスがゲストとは知らないで行ったため、最初は誰だろう? なんて思っていたんですが、遠くから観ても白いジャケットや髪型、ステージ上のポーズからひょっとして? とは思いました。音楽から察するのではなく、外見からそうではないかな? と思ったところがこのひとの存在感でしょうか。というより、ぼくが彼の音楽をよく知らないだけの話ですが。
 それにしても歌は下手でした。わめいているだけ。でもサックスは本物です。キーボードも駄目だけれど、このサックスがあればすべてを許す! そんな感じでしたね。

 「渋さ」は、ジェームス・チャンスと共演しても、いつもの「渋さ」です。そこがいいじゃないですか。ダンドリストの不破さんは、ジェームス・チャンスが大ハッスルしているのでやることがなかったのか、ステージでずっとビデオを回していました。こういうところも彼らしいし、「渋さ」のステージらしくていいですね。
 終盤にはストーンズのコンサートなんかに出てくるような空気で膨らました大きな生物の風船が会場内を浮遊したり、2階席の両脇からこれまた何だかわけのわからないオブジェのようなものが飛び出したりと、いつも以上に演出が派手になっていました。

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 この写真、何だかわからないと思いますが、コンサート終了後のロビーです。「渋さ」がそのままロビーでしばらく演奏していたんですね。こういところも型破りで面白いと思います。

 「渋さ」のいいところは、どんな場所でやっても自分の世界にしてしまうところでしょう。こんなに強烈に自己主張するバンドはいません。しかも、野放図なサウンドの体裁を取っているものの、これほどまとまりのいいバンドも珍しいと思います。いろいろなサウンドがごった煮のように詰め込まれていますが、最近の印象はブラス・ロック・バンドですね。ヴォーカルがフィーチャーされているから短絡的にそう考えてしまう部分もあるのですが、8ビートでソリッドなブラス・セクションがリフを演奏するところなど、初期のシカゴみたいで好きです。

e0021965_23111744.jpg 「渋さ」を聴いてシカゴを思い出すひとなんてひとりもいないでしょう。まったく的外れのコメントだと思いますが、そう感じたものは仕方ありません。何10年も音楽を聴いてくると、頭の中に説明不能な複雑な回路ができちゃうみたいです。「渋さ」のサウンドがその回路を通ると、その先にあるシカゴのサウンドに結びつくんですね。
 ひとには、それぞれの音楽歴があります。音楽を聴けば何かを感じます。その感じる何かに影響を与えるのが個々の音楽歴だと考えています。音楽歴はみんな違いますから、感じ方も違って当然。
 そういうことからいけば、的外れな意見がどんどん登場してくる方が自然かもしれません。それで「渋さ」なんですが、このオーケストラを聴くと、ぼくの回路はいつもフル回転します。あるパートではマイルスにたどり着き、次のパートではジミ・ヘンドリックスだったりと、自分がこれまでに聴いてきた音楽の四方八方へと飛んでいくわけです。ときには、ぐるぐる回って行方不明になったりもします。この行方不明は、言葉を変えると快感ということになりますか。行方不明が多ければ多いほど、頭の中は混乱し、回路はスパークし、その結果、もうひとつ新しい回路が生まれます。こうやって音楽歴がさらに厚みを増していくのです。
 さあ、自分で書いていて何がなんだかわからなくなってきました。そういうわけで、今日はこの辺でやめましょう。でも、いいたいことは何となく伝ったでしょうか? 時間があるときに、一度このテーマできちんと自己分析をしながらもう少しまともなものを書いてみたいと思います。
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by jazz_ogawa | 2007-06-15 23:16 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(15)
 このところブログの接続が悪いと思っていたのですが、exciteのシステムに不具合があるみたいです。繋がったり繋がらなかったり、写真が全部表示されなかったり、接続までに時間がかかったりと、いろいろ不便が生じています。一刻も速く復旧することを願いつつ、本日も更新します。

e0021965_2258599.jpg おととい、『プレステージ』を六本木の「TOHOシネマ」で観てきました。封切り2日目ですから、まだ満員です。半年前に機内で観た『イリュージョニスト』と同じで、時代は19世紀。舞台はあちらがウィーンだったのに対し、こちらはロンドンです。
 そのころって、こういう大掛かりなマジックが劇場で評判を呼んでいたんでしょうか。いわゆる小手先の手品ではなく、瞬間移動など大掛かりな装置を使ってのマジックです。いまの世の中なら仕掛けもいろいろできるでしょうが、1世紀以上も前なら複雑なものは作れません。いまも行なわれているマジックの原型みたいなネタも登場しますし、種明かしもありますから、130分の長編でも最後まで飽きずに観れました。

e0021965_22591549.jpg ストーリーは、振り返ってみればそれほど複雑ではありません。ですが、映画を観ながらだと、「ここはどうなっているんだろう?」とか、「さっきのせりふは何だっけ?」などと考えてしまうので、ちょっとよくわからないところも出てきます。ぼくの理解力不足のせいもありますが。

 ぼくはマジック好きで、いわゆるイリュージョン物がテレビで放送されるときはよく観ます。さすがにライヴは観にいきませんが。大きな劇場だと細部が見えないでしょう。それだとつまらないんじゃないかな? と思うからです。
 テレビだとあちこちの角度から映してくれますし、何度もリプレイしてくれます。それがいいですね。絶対に仕掛けがあるはずですが、まったくわからないものばかりです。ガラスを通り抜けたり、果物の中から卵が出てきたり、コーラの缶が中身も外見もビールになっていたりと、観ているだけで楽しいですね。

 それはそうとこの映画、デヴィッド・ボウイが出ていたんですね。ニコラ・テラスという、エジソンのライヴァルみたいなひとの役を演じていました。割と普通の老人のいでたちです。役柄上しかたないのでしょうが、憧れのひとはいつもかっこよくあってほしいというぼくの願望がちょっと破られました。残念。
 デヴィッド・ボウイの映画では、20年くらい前に公開された『ビギナーズ』がよかったですね。ロンドンで起こった「ジャズで踊ろう」のムーヴメントを伝えるような内容で、ギル・エヴァンスの音楽が使われたり、劇中にブルーノートのアルバム・ジャケットが登場したりしました。

e0021965_22594475.jpg ボウイでは、もうひとつ書いておきたいことがあります。先週ですが、紙ジャケットでソニー時代の作品が発売されました。それで改めて聴き直してみたんですが、結構よかったですね。ブライアン・イーノとのプロジェクトとかがあって、昔のボウイに比べるとかなり実験音楽的です。その先鋭的な姿勢がまったくぶれていないところに、触発されるものが多かったです。
 今回出た5枚は、すべてリミックス集みたいなものがついた2枚組仕様になっています。そのボーナス・ディスクに収録されたリミックス・ヴァージョンも面白くて、原稿を書くときに流しているんですが、しばしば耳を傾けてしまいます。

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 ソニーですから、紙ジャケットの感じや内袋の再現などもほぼ満足ができるものです。ディスク・ユニオンで5枚まとめて買うと特製のボックスがもらえます。しかも、ソニーでも今回はボックスを作っていて、こちらは封入された応募券を送ると、そのうちに届くことになっています。
 ボックスが2種類。「そんなに箱を溜め込んでどうする」と思いつつ、いそいそと応募券を切り抜いて、はがきに貼って投函しました。こういうささやかな楽しみとか喜びが人生には必要なんです。

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 映画の話からデヴィッド・ボウイの紙ジャケットになってしまいました。でもやっぱり『ジギー・スターダスト』が好きかな? そういえばときどき買っているGenesis社の豪華本。一番新しいのはボウイの本なんですね。自分の誕生日プレゼントに買おうかどうか迷っています。でも295ポンドはちょっときついか。負け惜しみじゃないんですが、こういうことに悩めるのも幸せってものですよね。
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by jazz_ogawa | 2007-06-12 23:05 | 映画&DVD | Trackback(2) | Comments(8)
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 先日も簡単に触れましたが、もう一度きちんと紹介しておきたいと思います。

 このツアーはソニー・ミュージックダイレクトが運営するCDクラブが創立15周年を記念して行なうものです。したがって、CDクラブの会員が対象です。参加ご希望の方は、まずCDクラブの会員になる手続きが必要です。ツアーの詳細は小僧comのこのページhttp://www.kozocom.com/events/ny_jazz.htmlで見ることができます。CDクラブのHPもこちらからリンクできます。募集の締め切りは7月末日です。

 ツアーは10月3日(水)~10月8日(月)の4泊6日です。、ANAを利用し、ホテルは未定です。料金は33万円と、個人で旅行するよりは高いと思われるかたもいるかもしれません。しかしホテルの料金が高騰しているため、これならそこそこ安いかなと思います。ソニーが主催するツアーですから、妙なところに泊まるわけにもいきませんし。

 着いた日の午後にはデヴィッド・マシューズの家でティー・パーティを予定しています。彼は日本語もけっこう話せますし、とっても気さくなひとなので、楽しい時間が過ごせると思います。
 着いて早々、マシューズさんの家に行くのには理由があります。翌日、彼がリーダーを務めているマンハッタン・ジャズ・オーケストラのレコーディングを見学に行くからです。そこで初対面になるより、前日に知り合っておけば、スタジオ見学もさらに楽しいものになるのでは? と考えたからです。
 ニューヨークでのレコーディングなんて、普通なら見ることができませんから、いい思い出になるんじゃないでしょうか? もちろんマシューズさんの家でのパーティだって、貴重な体験になるでしょう。

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 この写真は20年以上前にマシューズさんのお宅にお邪魔したときのものです。左から3人目の人物は評論家の油井正一さんです。その他の日本人はレコード会社のひとや元SJの編集長です。無断で載せちゃいましたが、いいよね。まずいと思う人はぼくにメールするように。

 あと、初日の晩はたぶん「バードランド」になると思いますが、全員でライヴを聴きながらのウェルカム・ディナーを予定しています。そのほかにも、CDクラブの奢りで、「カーネギー・デリ」あたりでランチをしようかという話も出ています。

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 2日目の昼間は、バスを仕立てて、マイルス・デイヴィスのお墓をはじめ、「サヴォイ・ボールルーム」の跡地、昔と同じ場所で最近営業を再開した「ミントンズ・プレイハウス」、チャーリー・パーカーが住んでいたアパート、ルイ・アームストロング・ハウス(英語で40分ほどのガイドがつきます)などを巡ろうと思っています。
 レコード屋さん巡りをこのバス・ツアーに組み込むかどうかは思案中です。レコード屋さんに行きたくないひとだっているでしょうから。その場合は、希望者だけ別の時間にご案内します。
 現段階で、この時期にどんなひとがニューヨークで演奏しているかわかりません。個人的に知っているミュージシャンが街にいれば、そのひとたちもご紹介できると思います。でも、これはあてにしないでください。相手の都合もあることですし。
 まあ、何が起こるかわからないニューヨークと、いきあたりばったりのぼくですから、どんなツアーになることやら。それでもせっかくなので、できるだけ参加者のご希望に沿いたいと思っています。食事なんかにもつきあいますよ。
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by jazz_ogawa | 2007-06-09 23:41 | Works | Trackback(1) | Comments(14)
e0021965_23164343.jpg GWはニューヨークにいたので観るタイミングを失っていましたが、やっと日曜日に観てきました。賛否両論がある映画のようなので、自分で確認したい気持ちもありましたし。

 エンタテインメントでないことは最初から承知していましたが、ぼくには何を訴えたいのかがいまひとつ伝わらなかったです。アメリカ批判、つまりはブッシュ批判なんでしょう。それだとしたらかなり遠まわしの印象を覚えましたし、日本が舞台のパートは映画の本筋から考えると、それほど意味があったとは思えません。
 さまざまなひとや状況における「孤独」も描かれていました。いくつかの事実が、次第にひとつの線で結ばれていきますが、もうちょっとストーリーに必然的なものがあったら、もっとこの映画にのめり込めたと思います。アカデミー賞で「最優秀作曲賞」を受賞したグスタボ・サンタオラヤのスコアも、言われて初めて「そうなの」と思う程度で、もっといい音楽もほかの映画であったろうにという感じです。

e0021965_2317148.jpg でも映画を作る上では、こういうストーリー展開のさせ方や、さまざまな状況を設定する手法は評価されるんでしょうね。しろうとなんでわかりませんが、凝った作りであることはなんとなく感じました。
 エンタテインメントと芸術性や主張の共存、音楽も同じですが、そこが難しいところです。この映画を観てそのことを思いました。ブラッド・ピットがいなかったら、興行的にどうだったんでしょう? 
 新人のレコーディングにスターを入れたい。そうプロデューサーやレコード会社のひとが考えるのは自然です。まともな考えでしょう。でもこの考えイコールいつも正しいとは限りません。まともじゃないことをやってこそ、評価される場合だってあるからです。
 この映画、まともな部分とそうでない部分、それらの両面を持っていると思いました。実験的とはいいません。前衛的でもありません。むしろオーソドックスな作り方でもあるようです。でも、映画としてはオーソドックスな内容とは無縁に思いました。この両立は面白く感じられましたが、作品としては観なくてもよかった部類に入ってしまいます。あくまで、映画に無知なぼくの感想ですが。

e0021965_2317198.jpg 家族のあり方も考えさせられました。ぼくの家はかなりおかしな人間関係で成り立っています。1週間前にたまたま甥の結婚式があったことも影響したのでしょう。何となく家族についてぼんやりと思っていました。そんなときにこの映画を観たものですから、家族についてのさまざまな思いや考えが頭の中を巡りました。
 映画でも音楽でも小説でも絵画でも、とにかく何でもいいのですが、何かを考えさせられるものには、自分にとってそれなりに意味があります。観なくてもよかった映画ですが、観たことで普段はあまり縁のないことを考えましたから、やっぱり無駄ではなかったんでしょう。
 ぼくには、そのものの本質とはまったく違うことを考える傾向があります。頓珍漢な性格ですから。でもそういうところから違う発想も生まれることがあるので、それはそれで、自分としては「よしよし」と思っています。
 『BABEL』を観て家族のことを考える。でもこれって頓珍漢なことではなく、誰でもそう思ったことかもしれません。
 そうそう、菊地凛子さん。どこからどう見ても女子高生にしか見えません。こういうのは演技力なのか扮装力なのかわかりませんが、それに一番強い印象を覚えるようなぼくって、この映画を観る資格がそもそもなかったのかもしれません。
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by jazz_ogawa | 2007-06-06 23:20 | 映画&DVD | Trackback(1) | Comments(14)
 その前に、ひとつ気になったことを。例の年金問題です。5年以上前のものについても年金時効撤廃法案が通って支払われることになりました。でも知る限りでどなたも発言していないようなので、提案をひとつ。その分については利息も払ってくれるべきじゃないでしょうか? 税金の振込みなど、少し遅れても利息が上乗せされます。
 今回はその反対のケースです。当然、支払うべきものを支払っていない場合は利息もつけてもらわなくては。でも、ぼくたちの年金からそれが払われるのはおかしいでしょう。ミスを犯した責任をとってもらうためにも、またその責任を痛感してもらうためにも、社会保険庁の職員の給料や退職金で補填してもらうのが筋だと思います。もちろん退職したひとにもこの責任はついて回ります。まさか5年で時効、なんてことはいわないように。
 ぼくの場合は大学病院にいた10何年間かで何ヵ所か勤務先の病院が変わりましたし、ニューヨークにも留学していました。その後は国民年金に加入し、現在はまた厚生年金になっています。こういうケース、間違いの起こる確率が高いと思います。いまのうちに確認しておかなくてはと思っていますが、まだできていません。こういうことに関してはとてもネガティヴ・シンキングなので、きっと間違いが起こっていると思います。

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 さて、本題です。おとといの土曜日、久々に平野啓一郎さんと対談をしました。これは9月にふたりで出す本のためです。今回は平凡社新書から共著という形で出ます。対談は、ふたりで書いた原稿のあとに掲載される予定で、60ページくらいと聞いています。
 本の内容は、「マイルス・デイヴィスに影響を与えたひと、与えられたひと」といったもので、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーからプリンスやマーカス・ミラーまで、20人についてふたりで分担執筆しました。

e0021965_1115920.jpg 対談は、本文で漏れたひとや、マイルスについて語り足りなかったことなどが中心です。どういう形でまとまるかはわかりません。前回ふたりで出した対談本『TALKIN' ジャズX文学』では、マイルスについて語りましたから、今回はその周辺のことを文章でも対談でも表現したいと考えた次第です。
 最初は、もっと違う企画も考えていました。たとえば、1960年代から現在に至る日本のロックについての共著とか、『TALKIN' ジャズX文学』の続編として、マイルス以外の音楽について対談をするとか、です。平野さんはぼくにとって打ち出の小槌のような存在で、どんな話題でもぼく以上の博識と博学で幅広い観点から話してくれます。ですから、ぼくに話ができるテーマなら何でもOK。若いのに大変な方です。

 それでおとといも、完全に圧倒されました。発想が豊かでユニーク。しかもさまざまなジャンルについて造詣が深いときては、ジャズの知識だけで語るぼくなどまったく相手になりません。若いのにたいしたものです。というより、やっぱり天才なんでしょう。
 そういう平野さんですから、会うたびに触発されます。これが実に楽しくて、対談も2時間の予定が3時間くらい続き、その後は食事をしながらもずっとマイルス談義をして、結局は4時間くらいは話が続いたんじゃないでしょうか。60ページ分ですから、それをどうまとめるか。こちらは編集者の作業なので、ぼくたちはとりあえずゲラが上がってくるのを待っていればいいのですが。

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 平野さんとぼくのマイルスに対する共通認識はたくさんあります。その中で「マイルスは憧れる能力に優れていた」ということも話題になりました。マイルスはパーカーに憧れ、ガレスピーに憧れ、シュガー・レイ・ロビンソンに憧れ、といった具合に、いろいろなひとに憧れていました。彼が常にクリエイティヴィティを保っていた秘密がここにあるのでは、ということです。
 観るもの、聴くものに対し、驚くほどマイルスは素直に、それも熱烈に憧れました。たとえばマイケル・ジャクソンやプリンスのスーパースターぶりを間のあたりにしても、妬んだりすねたりしません。ライヴァル視もしないで、ひたすら賞賛し、自分もああいう存在になりたいとまでいいます。この純粋無垢さ、素直さが、マイルスを常に成長させた原動力だったんじゃないでしょうか。
 そんなことを話していて、自分もそうありたいと思いました。ぼくなんか、すぐにひとを羨ましいと思ってしまいます。そう思う気持ちがあるのは悪いことじゃありません。でもマイルスのように、その思いをクリエイティヴィティの発露に結びつけることは現実としてなかなかできません。これ、今後の課題にしたいと思います。ぼくの場合はクリエイティヴィティは大袈裟なんで、日々の生活とかこれからの人生にその気持ちを反映させることができればいいのですが。
 それで平野さんの博識を羨ましく思ったので、とりあえず彼に一歩でも近づけたら、また対談の相手をしてもらいたいなと考えることにしました。ただし知識だけ豊富なひとは世の中にゴマンといます。そういうことではなく、知識や教養がどれだけそのひととなりに結びついているかが大切です。父親くらいの年齢なんですから、せめて互角に話の相手が務められるくらいにはならなくては。でも、これってとても難しいことです。
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by jazz_ogawa | 2007-06-04 11:07 | Works | Trackback(1) | Comments(20)
 
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 上の広告は、10月にぼくのガイドで行なわれるニューヨーク・ジャズ・ツアーのものです。先日ちょっとコメント欄に書きましたので、ご存知のかたもいると思います。その段階では募集を開始していなかったため、詳細をお知らせすることができませんでした。
 このツアーはソニーのCDクラブ主催で、会員向けに企画されたものです。募集期間は6月1日から7月末までだそうです。参加するためには会員になる必要があります。CDクラブに興味のあるかたは、http://www.cdclub.jp/index.htmlをチェックしてみてください。ぼくもいろいろ協力していますが、このクラブ自体、なかなかいい組織だと思っています。ツアーの詳細は会員向けに発行されている会報誌に掲載されているため、CDクラブのHPではわかりません。

 今月は久々に駒場東大前の「Orchard Bar」で「ONGAKUゼミナール」を開催します。果たして今回はどのくらいの方が来てくださるでしょうか? 前回はかなり寂しいものでした。まあ現実はそんなものでしょう。でも気持ちを入れなおして、今回は「ジャズ・ギター特集」でいきます。その昔は《なんたってギタリスト》でしたから、ジャズ・ギタリストには目がありません。誰が登場するか、どんな話が飛び出すか。ネタがありすぎて、自分でもまだわかりません。


【Activities】
06.23. Talk Event『小川隆夫ONGAKUゼミナール』(第14回:ジャズ・ギタリストのすべて)@駒場東大前Orchard Bar 21:00~23:00 チャージ1500 円(w/1 drink)
お店の詳細はこちら:http://www.orchardweb.jp/


【Articles】
06.01. 『The CD Club』(7月号)
    『エディ・ヒギンズ、スコット・ハミルトン&ケン・ペプロフスキー/イ
    ッツ・マジック』の紹介

06.20. 『スイングジャーナル』(7月号) 
    「ディスク・レビュー」
    「ジャイアンツが愛したジャズ名曲名演決定版 第7回:キース・ジャレッ
    ト編」
    「ジャズ名盤講座第5回:ベツレヘム編」

06.20. 『CDジャーナル』(7月号)
    「カラー・レビュー」
    「試聴記」
    「輸入盤紹介」


【Web Magazine連載】
日経BP『セカンドステージ』 「永遠のジャズ」(http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/o-style/)(隔週更新:6月は8日と22日)


【Linernotes】
05.30. DVD『チック・コリア/アルティメット・アドヴェンチャー:ライヴ・イ
    ン・バルセロナ』(ユニバーサル)
06.20. 『ハンク・ジョーンス・グレート・ジャズ・トリオ/プレリュード・ト
    ゥ・ア・キス』(ポニーキャニオン)
06.20. 『ハリー・アレン/ミーツ・トリオ・ダ・パズ』(スイング・ブロス)
06.21. 『V.A./ウィナーズ・サークル』(ビクター)
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by jazz_ogawa | 2007-06-01 22:36 | Works & Information | Trackback(1) | Comments(13)
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