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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
TALK EVENT■
小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

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 先週末に『スイングジャーナル』の取材を受けました。いつもは取材する側ですが、今回は増刊号ということもあって、コレクター訪問の頁の対象者にされてしまったようです。内容はこんな感じです。

12月臨増メイン企画
「ジャズ・コレクションの王道をいく!…ジャイアンツにすべてを捧げた男たち」
 マイルス・デイビス編:小川隆夫

<カラー2頁>
●門外不出の家宝盤

 <モノクロ頁6頁>
●完全蒐集へのかくも長き道程
●蒐集心得五箇条
●附記:完全制覇を終えて

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 編集者とカメラマンの高橋慎一さんが来られて、マイルスのサイン入りジャケットやひとふで描きのような絵など、ぼくが大切にしているものをいろいろと写していきました。

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 今回は洒落でジャケットのパロディを作るということから、ぼくの場合はマイルスの『サークル・イン・ザ・ラウンド』になりました。タバコを手に挟んで、その手をおでこに当てているような写真です。

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 着ているものや指輪などの小道具にも凝るべきだったのですが、風邪気味だったのでその気力がなく、タバコも吸わないので火もつけず、いい加減な感じで撮ってしまいました。もう少しきちんとやるべきだったといまでは後悔しています。それでもどんな仕上がりになるのか、恥ずかしいような怖いような、それでいて楽しみでもある変な気持ちです。

 これまでにもこういう写真はいくつか撮ったことがあり、それらは河出書房新社から出している2冊の『名盤100』の表紙にも紛れ込ませて再使用しました。今回の写真ももう少し前に撮っていたら、12月に出す3冊目の『名盤100』にも使えたのですが。

 明日もある雑誌の取材を受けます。「アナログ盤に寄せる思い」みたいなものがテーマのようです。インタヴューアーもカメラマンもよく知っているひとなので、こちらも楽しみです。
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by jazz_ogawa | 2007-10-30 18:23 | Works | Trackback | Comments(11)
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 昨日は台風の影響もあって、東京も午後から生憎の大雨と風になってしまいました。そのような悪条件にもかかわらず、ご来場くださったみなさん、本当にありがとうございました。相変わらず集客力ゼロのぼくですから、いつになくこじんまりとした会になりましたが(大雨のためと思いたい)、お陰でぼくもリラックスして、いいたい放題という感じでした。

 テーマは「Jazz, another world」。イメージでタイトルをつけたため、具体的な内容は考えていませんでした。いくつか選曲するうちにイメージが湧いてきて、最終的にはこのような内容になりました。

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【アジアン・サイド】
1.白木秀雄/山中節 from『さくら さくら』1965年ベルリン録音
白木秀雄(ds)、日野皓正(tp)、村岡健(ts)、世良譲(p)、栗田八郎(b)、白根絹子、野坂恵子、宮本幸子(琴)

2.菊地雅章+山本邦山/序 from『銀界』1970年東京録音
菊地雅章(p)、山本邦山(尺八)、ゲイリー・ピーコック(b)、村上寛(ds)

3.渡辺香津美/ウォーク・ドント・ラン from『MOBO』1983年ニューヨーク録音
渡辺香津美(g)、ロビー・シェイクスピア(elb)、スライ・ダンバー(ds)

4.ボビー・エンリケス/セニョール・ブルース from『リカード』1981年ロサンジェルス録音
ボビー・エンリケス(p)、エイブ・ラボリエル(elb)、アレックス・アクーニャ(ds)、ポンチョ・サンチェス(conga)

【マイルス・サイド】
5.マイルス・デイヴィス/シャンゼリゼの夜(テイク2) from『死刑台のエレヴェーター』1957年パリ録音
マイルス・デイヴィス(tp)、バルネ・ウィラン(ts)、ルネ・ユルトルジュ(p)、ピエール・ミシェロ(b)、ケニー・クラーク(ds)

6.ジョン・マクラフリン/エキストラポレイション from『エキストラポレイション』1968年ロンドン録音
ジョン・マクラフリン(g)、ジョン・サーマン(bs)、ブライアン・オッジス(b)、トニー・オックスレイ(ds)

7.ジョー・ザヴィヌル&ザ・ザヴィヌル・シンジケート/スリー・ポストカーズ from『ワールド・ツアー』1997年ドイツ録音
ジョー・ザヴィヌル(key、vocoder)、ゲイリー・ボウルソン(g)、ヴィクター・ベイリー(elb)、パコ・セリー(ds)、マノロ・バドレーナ(perc)

8.ボブ・ベルデン/グレイト・エクスペクテイションズ from『マイルス・フロム・インディア』2006-7年ニューヨーク&インド録音
(たぶん)ウォレス・ルーニー(tp)、ジョン・マクラフリン(g)、アダム・ホルツマン(key)、マイケル・ヘンダーソン(elb)、レオン・チャンクラー(ds)他

【アザー・サイド】
9.ガトー・バルビエリ/縁は異なもの from『チャプター・スリー』1974年ニューヨーク録音
ガトー・バルビエリ(ts)、ランディ・ブレッカー(tp)、エディ・マルチネス(p)、ロン・カーター(b)、グラディ・テイト(ds)、オーケストラ

10.ジャンゴ・ラインハルト/ラ・メール from『ジャンゴロジー』1949年イタリア録音
ジャンゴ・ラインハルト(g)、ステファン・グラッペリ(vln)、ジャンノ・サフレ(p)、カルロ・ペコリ(b)、オーレリオ・デカロリス(ds)

11.ガボール・ザボ/イエスタデイ from『ジプシー '66』1965年ボストン録音
ガボール・ザボ、バリー・ガルブレイス(g)、渡辺貞夫(as)、アル・スティンソン(b)、グラディ・テイト(ds)

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 とくに何かひとつのテーマで話を進めていくスタイルでなかったため、各曲やアーティストについての脱線話で、結局、これ以外にも2曲用意してあったのですがカットしてしまいました。また、今回は初めてお土産を用意しました。内容は秘密にしておきましょう。お客さんが少なかったので、皆さん、複数をお持ち帰りいただけたようです。

 いま、ワールド・シリーズを観ながらアップしているところですが、それにしても松坂と松井の対戦、見ごたえがありますね。
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by jazz_ogawa | 2007-10-28 10:57 | ONGAKUゼミナール | Trackback | Comments(10)
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 前にも一度紹介しましたが、ボブ・ベルデンが凄いプロジェクトを完成させました。題して『Miles From India』。インドのミュージシャンと、マイルス・バンドを去来したミュージシャンのコラボレーションです。マイルス役はウォレス・ルーニー。錚々たるメンバーが、自分の参加した曲の再演をしています。ゲストはこのようなひとたちです。
 ちなみに上の写真は、左からアダム・ホルツマン、マイケル・ヘンダーソン(!)、ピート・コージー(!)、スコット・ノール(エンジニア:元気だったのね)、ボブ、アシスタント・エンジニア

Dave Liebman-soprano sax, tenor sax, flute, Indian flute (1972-74)
Gary Bartz-soprano sax, alto sax (1970-71)
Mike Stern-guitar (1981-84)
Pete Cosey-guitar (1973-76)
John McLaughlin-guitar (1969-72)
Chick Corea-piano (1968-72)
Adam Holzman-keyboards (1985-87)
Robert Irving, III-keyboards (1980-88)
Ron Carter-bass (1963-69)
Benny Rietveld-electric bass (1987-91)
Michael Henderson-bass (1970-76)
Leon 'Ndugu' Chancler-drums (1971)
Jimmy Cobb-drums (1968-63)
Badal Roy-tablas (1072-3)

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 呆れるほど凄いと思いませんか? この間のニューヨークでボブからこの作品のコピーをもらって以来、ことあるたびに聴いています。インドで地元のミュージシャンを集めてベーシックな部分は録音してきたんですが、インド音楽的な要素はそれほど強くありません。むしろパーカッション的な使いかたがされていたり、イントロにインド風のコーラスが入ったりと、これが実に自然に響きます。さすがボブ、と改めて彼のアレンジの才能の感心しました。

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 ピート・コージーです

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 こちらはマイケル・ヘンダーソン

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 左からひとりおいて、ジミー・コブ、ロン・カーター、ゲイリー・バーツ、ボブ

 それでどんな曲をやっているかっていうと、このようなものです。アルバムは2枚組になります。

 Songs: "All Blues", "So What", "Blue In Green", "In A Silent Way/It's About That Time", "Great Expectations", "Spanish Key", "Miles Runs The Voodoo Down", "Ife (part 1 and part 2), "Jean Pierre", "Miles From India"

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 この作品をなんとか日本でも出したいと思い、あるレコード会社に話を持っていきました。先方も乗り気なので、これから交渉に入るところです。どうなるかはわかりませんが、うまくいくことを願っています。
 ボブから昨日もらったメールでは、来年、ニューヨークの「タウン・ホール」でこのプロジェクトのコンサート開催が決まったそうです。タイミングが合えば観に行きたいと思っています。

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 The "Bitches Brew Oil Can Bass Drum"
LENNY WHITE'S DAD MADE THIS FOR HIM AND LENNY USED IT ON "BITCHES BREW" WE USED IT ON THE MILES FROM INDIA PROJECT

 明日の「ONGAKUゼミナール」でも、「Jazz, Another World」のテーマにぴったりなのでこのアルバムの曲もかけます。明日はお土産つきにしました。価値観にもよりますが、けっこういいものと思っていただけるかもしれません。家に転がっているものなんですけどね。
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by jazz_ogawa | 2007-10-26 11:22 | 平凡な日々 | Trackback | Comments(10)
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 20日の土曜日に、渋谷でこの日から始まった『インヴェージョン』を観てきました。事前にまったく予備知識がなく、ニコール・キッドマンが主役というだけの興味で観たのですが、かなり楽しめました。
 帰りにわかったのは、この映画、30年位前に公開された『ボディ・スナッチャー』のリメイク版で、さらにさかのぼるとSFの古典『盗まれた街』の4度目のリメイクだということです。どんな話かまったく知らず、そういうこともわからずに観ていました。
 医学ミステリーみたいな要素もあるので、ぼくはロビン・クックが書きそうな話だなと思いながら観ていました。そういえば、最近ロビン・クックの新作って出ているのでしょうか? このひとのノンストップで事件が連鎖していくストーリーは大好きですね。

e0021965_15123926.jpg さて、映画ですがストーリーはいたって簡単、ものわかりの悪いぼくにもちゃーんと理解できました。でもニコール・キッドマンが目当てですから、ストーリーは二の次です。ただしホラー映画のようにドキッとさせられる怖さが随所にあって、それはそれで最後まで目が離せない内容でした。


e0021965_1513038.jpg ニコール・キッドマンとコンビを組むのは『カジノ・ロワイヤル』で007役を演じたダニエル・クレイグ。このひと、『カジノ・ロワイヤ』の役がかっこよかったんで気に入っていたんですが、今回の役どころはいまいちでした。
 個人的な気持ちとして、ああなったあとは一緒には住めないですね。そのときのことがトラウマになって、ぼくだったら何かのときにその光景を思い出してしまうからです。それより黒人の病理学者が出てくるんですが、そちらの役柄に好感が持てました。あくまでわき役ですが。

e0021965_15132129.jpg あとひとつ、最後に救出されるときのヘリコプターのパイロットが無表情だったんで、ひょっとして彼らもそうだったの? と思ったりもしました。こうなると、それこそ話はエンドレスになってしまいますので、さすがにそこまでのどんでん返しは考えなかったんでしょう。ぼくだったらそういう風にして、そこで映画を終わらせる演出を考えますが。

 これからも観たい映画がいろいろあります。THE QUARTETのイヴェントでmiki3998さんが推薦してくれた『幸せのレシピ』、ロバート・デニーロの『グッド・シェパード』、あとは『ALWAYS 続・三丁目の夕日』あたりでしょうか。キャサリン・ゼタ=ジョーンズも好きなので、『幸せのレシピ』はぼく向きじゃないと言われているんですが、ニューヨークが舞台でもあることですし、観ようと思っています。ただし、早く観ないと終わってしまうかもしれませんね。
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by jazz_ogawa | 2007-10-23 15:18 | 平凡な日々 | Trackback(1) | Comments(4)
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 昨日は、15日に続いて「国際フォーラムA」でTHE QUARTETのコンサートを観てきました。今回は、小僧comがコンサートに連動させた企画の事前レクチャーと終了後のオフ会もあります。それで、6時から近くのお店でこのためのチケットを購入していただいた方としばし歓談をしました。
 こういう催しは初めてなので、どうしたらいいかわかりません。お店にはほかにもお客さんがいます。ですから、いわゆるレクチャーはできません。テーブルをいくつか並べた席が用意されていて、そこに参加者のみなさんが集まってきました。結局、世間話のような感じで15日のコンサートのことやメンバーについての四方山話などを30分ほどしてから、みなさんと一緒に「フォーラム」に行きました。

 コンサートは全員がすごく張りきっていました。年齢のことを考えれば、そろそろへばっているころかしら? なんて危惧していたんですが、4人とも元気一杯、最初から15日のコンサートとはまったく違うプレイに驚かされました。
 とくにウエインが素晴らしかったですね。このひと、頭の中はどうなっているんだろう? と思いました。大ブローをするわけじゃありませんが、発想力が非凡です。意表をつくフレージングの連続に、いまだ彼が傑出した存在であることを痛感しました。ハービーも15日のときより大胆なタッチをしています。先日のコンサートもいたく感心したんですが、それ以上のものを全員が聴かせてくれました。
 演奏したのははこんな曲です。メモしていたわけじゃないので、勘違いが入っているかもしれません。当てにはしないでください。

「ソー・ホワット」
「処女航海」
「アイ・ソウト・アバウト・ユー」
「天国への7つの階段」
「アウン・サン・スーチー」
「いつか王子様が」
「81」
「オール・ブルース」
【アンコール】「フットプリンツ」

 バラード風の「処女航海」は15日より圧倒的によかったです。短いソロでしたが「いつか王子様が」で聴かせたウエインの鋭いソロも印象的でした。「アウン・サン・スーチー」のエキゾティックなソプラノ・サックス・ソロもお見事! の一語です。

 この日のチケットはかなり以前にソルドアウトになっていました。決して安くないチケットです。しかも5000人規模のホール。それも東京では2回目。それでもソルドアウトというのは、現在のジャズ状況を考えると素晴らしいことだと思います。
 このコンサートにスーパーヴァイザー的な形でかかわれたことを誇りを感じました。制作を任されたプログラムも完売したようで、そちらもよかったし、嬉しかったし、ほっとしています。

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 コンサート終了後は、入り口近くでみなさんと落ち合い、オフ会の会場へ。あいにくかなりの雨が降っていて、みなさんにはご不便をおかけしました。会場で会った作家の平野啓一郎さんも急遽参加していただけることになり、みなさん、コンサートの余韻を楽しみながら、終電車が出るぎりぎりまでの時間を和気藹々とした雰囲気の中で過ごしていただけたようです(と勝手に思っています)。
 オフ会ではコンサートの話をみなさんとできればいいと思っていたのですが、結局ほとんど関係のない話で盛り上がってしまいました。平野さんの参加も大きかったようです。
 面白かった話をひとつ。会場がイタリアン・レストランで、たまたまそこでもピアノ・ソロとそこに女性シンガーが加わって歌うライヴがありました。そのときに「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」を彼女が歌いだしたところ、平野さんが「これ、ぼくもこの間、友人の結婚式で歌ったんですよね」と言いだしたんです。彼が結婚式でギターを弾いた話は聴いていましたが(その写真はこちら)、歌を歌ったとは知りませんでした。しかもキャロル・キングの「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」とは意外です。
 だって、平野さんはハード・ロックとかプログレのファンで、この歌がレストランで流れてくるまではレッド・ツェッペリンの再結成話で盛り上がっていたんですから。平野さんいわく、「結婚式で歌う歌って、結構選ぶの難しいんですよね」。
 そう、ぼくも昔はそれで苦労しました。最近は結婚式に呼ばれることもなくなりましたが、若いころは月に何度もあったりで、そういうときはたいてい「お前、何かやれ」ということになります。で、弾き語りみたなことをやるはめになりますが、いつも何の曲にするかで悩んだことを思い出しました。あれも青春でしたね。

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 このオフ会、面白い出会いもありました。初めてお目にかかった方の中に脳外科の女医さんがいました。女性で脳外科医は珍しいんじゃないでしょうか? そのうち機会があればいろいろお話をうかがいたいと思います。
 それから、遠路はるばる青森からいらしてくれた方もいます。この間のニューヨーク・ジャズ・ツアーにも、おひとり青森在住の女性が参加してくださいました。そのことをお話すると、同級生だったとのこと。でも、おふたりは申し合わせたわけじゃないので、参加は偶然です。ちなみに、ニューヨーク・ジャズ・ツアーに参加してくださった青森の女性もドクターです。ドクターが参加してくれるのも嬉しいようなやばい(笑)ような、です。
 そういうようなことで、ぼくは非常に楽しい時間が過ごせました。みなさんはいかがだったんでしょう? コンサートの余韻をこのオフ会でうまく膨らませていただけていたらいいのですが。

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 それで、次回のイヴェントは27日(土)の「ONGAKUゼミナール@駒場」です。21時スタートで、詳細は左側のTopics欄のTalk Eventからご覧になれます。こちらはいつも集まりがいまひとつなので、興味とお時間のある方はぜひいらしてください。
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by jazz_ogawa | 2007-10-20 21:41 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(21)
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 THE QUARTETの演奏を聴いて気分が盛り上がってきたので、明日のコンサートに弾みをつけるため、ハービー・ハンコックについてのエピソードをひとつ。これは、来春発売する『愛しのジャズメン パート3』に掲載予定の原稿です。
 どうしてハービーからこの話を聞いたかのいきさつは端折ります。気になる方は、拙著発売の暁にお読みください、と、これは前宣伝です、早すぎますが。

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「わたしはマイルスのバンドに5年と少し在籍したが、毎回クビになるんじゃないかと思って演奏していた」
 ハンコックがマイルスのクインテットに抜擢されたのは1963年5月のこと。当時、マイルスはグループの再編に取りかかっていた。2ヵ月前にはベースのロン・カーターを迎えたし、ハンコックが加入する直前に参加したのが17歳のドラマー、トニー・ウィリアムスだった。テナー・サックス奏者だけが以前からのジョージ・コールマンで、マイルスのクインテットはこのメンバーで新たなスタートを切る。
「1年ほど前にドナルド・バードがわたしをマイルスの家に連れていってくれた。そのときに弾いたピアノが、マイルスの心にずっと残っていたんだろう。それもあって、ロンとトニーを得ていた彼は、このリズム・セクションに一番フィットするのがわたしと考えてくれたようだ。そこでわたしたち3人を家に呼んで、リハーサルをすることになった」
 ところが、マイルスはなんの注文も出さない。ハンコックにしても残りふたりにしても、どうやったらいいのか、皆目見当がつかない。
「3~4日、マイルスの家でリズム・セクションだけの演奏をした。最後にマイルスも加わって、少しだけ一緒にプレイしたのかな? それで“明日レコーディングするからスタジオに来い”っていわれた。わたしが、“それはあなたのグループのメンバーになるってことですか?”って聞くと、マイルスに“レコーディングするのかしないのか”ってムッとされた」
 ハンコックは、どうしていいのかわからないので前任者のウイントン・ケリーやビル・エヴァンスのプレイを見習い、同じように演奏していたという。それを2~3ヵ月続けていたら、どうにもフラストレーションが溜まってきた。
「出身地のシカゴで演奏したときに、溜まりに溜まったものが爆発して、自分のやりたいように弾いてしまった。これでクビだなと思いながら楽屋に戻ると、マイルスは“どうしていままでそういう風に演奏しなかったんだ”といってくれた。彼は、誰のコピーでもない、わたしにしかできないプレイが聴きたかったのさ」
 それでも、ハンコックはグループを去るまで試行錯誤を続けていた。マイルスの音楽はいつも進化していたからだ。それに追いついていけなければ、即刻クビになる。その恐怖心が常につきまとっていたから、緊張感のある演奏が維持できたと振り返る。名盤と呼ばれる『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』をライヴ・レコーディングしたときも、ハンコックは大きなミスをしたそうだ。
「タイトル曲のイントロを、うっかりして、打ち合わせとはまったく違うスタイルで弾いてしまった。録音テープは回っているし、途中でやめるわけにいかない。それでこのときもクビを覚悟して、コンサートが終わるまで、あとはいつも以上に緊張して演奏した」
 ところがこのときもマイルスは褒めてくれた。その話を聞いたせいか、以来このアルバムを耳にすると、マイルスとハンコックの間に漂ういつにないぴりぴりした緊張感が感じられるようになった。気のせいかもしれないが。
 しかし、やがてハンコックにもマイルスのグループを去る日がやってくる。ミスをしたからではない。病気で仕事に穴を開けてしまったのが理由だ。その穴を埋めたチック・コリアが、そのまま後任としてマイルスのクインテットに加わることになった。
「世の中、そういうものだよ。マイルスからは大きなレッスンを受けた気持ちだった。常に自分であれ。そういう感じで、わたしたちにはやりたいようにやらせてくれた。責任は自分が取るから、といった態度でね。その姿勢をわたしも見習っている」

 さて明日のTHE QUARTET。このような緊張感とは別種でしょうが、やはりある種の緊張感が漂うものになるんじゃないでしょうか? 4人の思いは知るよしもありません。しかしいつもと違う気持ちで演奏することだけは、何となく察せられます。いやぁ、楽しみになってきました。
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by jazz_ogawa | 2007-10-18 16:25 | 愛しのJazz Man | Trackback | Comments(16)
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 すでに大阪と横浜でコンサートが開かれましたが、昨日は東京の初日。このメンバーならある程度の予想はつくのですが、その予想を超えて素晴らしいプレイの連続でした。ハービー・ハンコック67歳、ウエイン・ショーター74歳。このヴェテランはやっぱり侮れない。どんなときでも、こちらを驚かせ、かつ嬉しい気持ちにさせてくれる創造的な演奏を聴かせてくれるからです。
 そんなことが実感できただけでも素晴らしいコンサートでした。これまでにもいい音楽を沢山聴いて、そのうちの何割かは実際に目撃もしてきました。目撃者になれる喜びにも格別なものがあります。自己満足なんですが、こういう自己満足って生きていく上でのいい隠し味になると思いませんか?

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「ソー・ホワット」から始まったコンサートからは、いい意味で和気藹々の雰囲気が感じられました。とはいっても、演奏はとても尖がっているんです。ハービーにしろウエインにしろ、まったくフレーズに妥協していません。ウエインは40年くらい前に初めて聴いたときと同じようにフリー・フォームのプレイに徹していましたし、ハービーもまったくありきたりのフレージングではありません。むしろ、以前より過激になっていたほどです。
 ぼくの常識からいけばあらゆることをやり尽くしたと思える彼らが、いまも新しい音を追求している。しかも四苦八苦しているのではなく、楽しみながらやっている様子を目の当たりにして、目撃者の喜びを感じたんですね。その和気藹々の雰囲気はロンにもジャックにも当てはまります。
 互いを知り尽くした仲間がステージの上で、真剣勝負ではなく、楽しみながら演奏している。それでいて、ほとんどの真剣勝負的演奏以上にスリリングなプレイをしてみせる。こんなに面白いコンサートはめったに観られません。
 ロンがワン・ノートを延々と弾くイントロで始まった「いつか王子様」では、ウエインがテーマに入り損ね、ハービーが待ちきれずにメロディを弾き始めます。そういうところもウエインらしくて微笑を浮かべてしまいました。
「81」や「フットプリンツ」など、ウエインとハービーがいた時代のマイルスのレパートリーが演奏されたのもよかったです。何日か前の朝日新聞に掲載されたハービーのインタヴューでは、「マイケル・ブレッカーやジョー・ザヴィヌルに追悼する曲をやるかも」と書かれていましたが、そういうことにはなりませんでした。「処女航海」と「アウン・サン・スー・チ」以外はすべてマイルス・バンドのレパートリーで固められていて、今回の趣旨がほぼ貫徹されていたのもよかったと思います。

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 不思議に思ったのは、コンサートを聴いていて、「ここにマイルスが入ったら」ということを一度も思い浮かべなかったことです。マイルスにトリビュートしているのにマイルスのことを忘れていたんです。どういう心理状態だったんでしょうね? それだけTHE QUARTETが、マイルスのレパートリーを演奏しながら彼ら独自の演奏をしていたからでしょうか。
 マイルスのレパートリーでもアレンジはまったく違うし、メンバー全員のプレイがいまのスタイルになっていました。それにしても、ウエインがいまだに新しいコンセプトでサックスを吹いていることには驚かされます。というかこのグループ、「いつか王子様」のようなスタンダードを演奏してもありきたりの4ビートでメロディックなプレイなんかまったくしません。
 それがいいとか悪いとかじゃなく、ぼくはそういう姿勢が彼らの演奏を面白いものにしてきたと考えています。とてもアグレッシヴなんですね。妥協もしなければ、聴き心地のいい演奏をしようという気もさらさらないようです。
 ぼくが彼らに望んでいるのがこういう演奏です。だから、まさにジャストミートな内容でした。お酒を片手に心地のよい4ビートを聴きたいなら、ほかのグループやアーティストを聴けばいいんですから。

 次回の東京コンサートは19日です。小僧comの企画で、コンサート前に近くのお店に集まって、解説というのはオーヴァーですが、簡単なレクチャーみたいなものをしてから会場に向かいます。コンサート終了後は、レクチャーに参加した下さった方と、銀座のレストランで食事をしながらオフ会みたいなことをやります。こちらもいまからおおいに楽しみにしています。
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by jazz_ogawa | 2007-10-16 20:39 | ライヴは天国 | Trackback(2) | Comments(26)
e0021965_1425961.jpg 行き帰りの飛行機やニューヨークで観たい映画がなかったため、これからしばらく週末は映画館にでも行こうかなと考えています。それで昨日は六本木の「TOHOシネマズ」で『パーフェクト・ストレンジャーズ』を観てきました。「ラスト7分11秒―衝撃の事実に、あなたは絶対騙される」のキャッチコピーで宣伝していたやつです。

 たしかにどんでん返しに次ぐどんでん返しで、意外なひとが犯人でした。ストーリーは割と単純です。ただし、観終わってから、「こんなに面倒くさいことして犯人をでっち上げなくても、ほっときゃたぶん狙い通りのひとが犯人にされんじゃないの?」と思ったんですが、どうでしょう? でもそんなことをいったら話が成立しませんから、これはこれでいいんでしょう。

e0021965_1444668.jpg 最近のブルース・ウィリスはあんまり好きじゃないんですが、この映画はハル・ベリーの魅力で最後まで楽しく観ることができました。『ダイ・ハード4.0』のブルース・ウィリスは、以前のシリーズほどじゃないですが、まあまあ魅力的でした。でもこの映画の彼は、役柄も影響していますが、ぼくにはいまいちでしたね。

e0021965_1451636.jpg それよりは、ハル・ベリーの仕事仲間であるジョヴァンニ・リビシの役柄が面白かったです。彼女に寄せる複雑な感情、それも最後は妙な雲行きになるんですが、途中まではこの男の気持ち「よーくわかるななぁ」なんて思いながら観ていました。

 今週末あたりから面白い映画がいくつか始まりそうなので、今年は読書の秋じゃなく、映画の秋になるかもしれません。映画とは関係ありませんが、明日はTHE QUARTETを観に行きます。こちらも大阪公演が素晴らしかったという話を聞きましたので、とても楽しみにしています。
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by jazz_ogawa | 2007-10-14 14:07 | 映画&DVD | Trackback(4) | Comments(6)
 このところ愛聴しているアルバムをいくつか紹介しておきます。

e0021965_2103670.jpg『ハリー細野&ザ・ワールド・シャイネス/FLYING SAUCER 1947』
 2005年から始めた細野晴臣さんの歌物プロジェクト「東京シャャイネス」の発展形のような作品です。以前からのテーマだった1940~50年代あたりの雰囲気を湛えながら、レトロでモダンなサウンドが最高です。
 バックを固めるワールド・シャイネス(徳武弘文、高田漣、伊賀航、コシミハル、浜口茂外也)のメンバーを見ればわかるひとにはわかる内容でしょう。マーティン・デニー風エキゾティック・サウンドもあれば、ジャズ・ソングもあるし、カントリー&ウエスタン調もある。細野流ルーツ・ミュージックの集大成的作品という内容で、買う前から愛聴盤になることはわかっていました。

e0021965_2105440.jpg『和幸/ゴールデン・ヒッツ』
 ニューヨークで一番聴いていたのがこのアルバムです。加藤和彦と坂崎幸之助のユニットで、フォーク・クルセイダーズあるいはポーク・クルセイダーズからの派生ユニットといったところでしょうか。
 遊び心に溢れたふたりです。このユニットは欧米で活躍する架空スーパー・デュオ・グループみたいな扱いで、ブックレットの解説もまったく出鱈目な内容になっています。それぞれの曲はシングル盤として発売された設定で、ジャケット写真まで掲載されているから笑えます。
 S&G風やサイケデリック風、あるいはビートルズ風など、音楽とリンクしたジャケット写真や解説も楽しめました。パロディ風ではありますが、音楽自体はどれも素晴らしいし、いかにもふたりがやりそうな遊び心が一杯で、9月に行なわれたライヴに行けなかったのがかえすがえすも残念でなりません。

e0021965_2111477.jpg『あがた森魚/タルホロジー』
 今年はデビュー35周年ということで、この新作をはじめ過去の作品もいろいろと再発されています。あがたさんはデビューしたときから好きでした。独特のヴォーカルとサウンドは、それまでにもそのあとにも聴いたことのない「あがたサウンド」「あがたミュージック」になっています。
 久保田麻琴さんがプロデュースしたこの新作は、あがたさんの大好きな稲垣足穂的世界が展開されたものです。1曲目の「東京節」なんて、ぼくと同じ世代のひとなら子供のころにさんざん歌ったんじゃないでしょうか? すっかり忘れていましたが、一番はソラで一緒に歌えました。やっぱり子供のころに覚えたものは忘れないんですね。

e0021965_211305.jpg『あがた森魚コンサート~『永遠の遠国』at 渋谷ジアン・ジアン』
 もう一枚あがたさんの作品。こちらは1978年の未発表ライヴです。よくこんなテープが残っていたものだと思います。この直後から、あがたさんはヴァージンVSを結成してパンク時代に突入するのですが、この作品は本来のあがたワールドが全開したものです。
 当時は3枚組のボックス・セット『永遠の遠国』に取り掛かっていました。その内容とバックのメンバーもリンクしています。「泣き虫パンク幼年期」とこのころは呼ばれているのですが、まさにあがたさんの《泣き節》が真価を発揮した内容といえるでしょう。「金魚鉢のハムレット」や「サルビアの花」あたりは、森進一以上に《泣き節》が決まっています。持ち味の昭和浪漫より、このあたりは演歌の世界を感じました。実にいいです。
 『永遠の遠国』は、前もって購入希望者からレコード代をもらい、それを使って制作する方式が取られました。ところがいつまで経っても完成しません。そのうち、お金を払ったひとたちの両親から苦情が入るようになってきました。そんなときにあがたさんのマネージャーになったのが、このブログでもごくたまーにコメントを寄せてくれるt_gomezさんです。
 このひとがあがたさんの尻を叩かなかったら『永遠の遠国』は完成しなかったでしょう。ボックスには「20世紀少年読本」なる凝った本や、駄菓子屋で売っているようなさまざまなものがおまけとして入っています。それらの編集から手配からアセンブルから印刷からプレスから、何から何まで手がけたのがt_gomezさんでした。『永遠の遠国』が世に出たのは1985年のことです。

e0021965_2114752.jpg『ブレッド&バター/海岸へおいでよ』
 これも素敵なアルバムです。ぼくの大好きな曲のひとつに「あの頃のまま」があります。ユーミンが1979年にブレッド&バターにプレゼントした曲です。このアルバムは、その曲に登場した人物たちも30年近くが経って、いまごろどうしているんだろう? そんなコンセプトで作られました。前にもこのブログで紹介しましたが、歌詞はこんな感じです。



 ネクタイ少しゆるめ寂しげなきみが
 馴染みの店に腰すえる夜は
 陽焼けした両足を投げだしてぼくも
 "SIMON & GARFUNKEL"久しぶりにきく
 人生のひとふしまだ卒業したくないぼくと
 たあいない夢なんかとっくに切り捨てたきみ
 For Myself For Myself
 幸せの形にこだわらずに
 人は自分を生きてゆくのだから

 この歌に強いシンパシーを感じます。ぼくはどっちの人物だろう? なんてね。サラリーマンではないけれど、きちんとした仕事にはついています。でもまだ夢も追い続けていますし、SIMON & GARFUNKELもずっと聴き続けてきました。ここに歌われるふたりを足して二で割ったというか、両方を兼ね備えているのかもしれません。そういう人生が過ごせて幸せです。
 それで、今回のアルバムに出てくるさまざまなひとたちですが、やっぱりそれぞれが自分の人生を歩んでいるんですね。仕事人間だっていいですし、遊び人だっていいと思います。自分が納得できる人生を送っているのなら。アルバムを聴きながら、思わずそんなことを考えてしまいました。
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by jazz_ogawa | 2007-10-11 21:12 | MHR | Trackback | Comments(14)
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 昨日、ツアーに参加してくださったみなさんと同じ便で帰ってきました。成田の飛行場でお別れしたのですが、口々に「楽しかった」「ほかでは体験できないツアーでした」などといっていただけたのが嬉しかったです。初めてニューヨークに行かれた方は、これを機にご自分の足と目でジャズやニューヨークをもっと体験していただけたらと思います。

 ツアーのお手伝いができて楽しかったんですが、CDやレコードに関しては収穫がありませんでした。映画もそうです。面白い作品が公開されていなかったのと、楽しみにしている機内上映にもぱっとしたものがなかったですから。

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 珍しいCDとしてはこれでしょうか。ポール・マッカートニーのアメリカ・ツアーでスポンサーだったトヨタのレクサスが顧客に配ったコンピレーションです。注目すべきは最後の2曲。ここでしか聴けない「ドライヴ・マイ・カー」(2005年の「スーパー・ボウル」のハーフタイム・ショウ)と「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」(2002年の「ドライヴィングUSツアー」のアナハイム公演)が入っています。

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 トラヴェリング・ウィルバリーズが出したCDシングル7枚を紙ジャケット化し、それらをボックス(左上)に入れたものです。こういうものが発売された情報はありません。海賊盤だと思いますが、ジャケットの印刷やディスクの感じからすると公式盤といわれても納得できます。きりがなくなるので海賊盤は基本的に買いません。でも、どちらかわからないときは買うしかないでしょう。ということで入手しておきました。

e0021965_1657070.jpg あとは滞在中に発売された新譜をいくつか買いました。トップの写真にあるディランとボスのCD、それからミックのベスト盤なんかです。ディランはベスト盤ですが、限定の3枚組ボックスは出来がかなりいいです。国内盤を予約しているんですが、現物を見たらほしくなって即買いしました。国内盤もキャンセルはしないでそのまま買います。
 ミックのベスト盤はデラックス・エディションと通常盤の2種類が出て、両方とも買っておきました。最近はポールにしてもリンゴにしても、デラックス・エディションが同時に出るので、買うものが増えて嬉しい悲鳴です。

 映画は、帰国直前に公開されたジョージ・クルーニー主演の『マイケル・クレイトン』が気になったのですが、時間がなく観られませんでした。機内上映は悲惨で、月が変わったのに行きも帰りもまったく同じプログラムにはがっかりです。香港行きの便も映画の数が少ないだけで、内容は同じでした。しかも観たい新作はなく、映画に関してANAはUAより力を入れていない印象です。

e0021965_16571897.jpg それで、行きは、『市民ケーン』、『Life 天国で君に逢えたら』、『スウィングガールズ』、『日本一のホラ吹き男』、『オーシャンズ13』、帰りは『カサブランカ』と『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を観たんですが、観たことのない映画が『Life 天国で君に逢えたら』と『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』というのも何だかなぁ、という感じです。

 今日からさっそく本業に戻っています。来週はThe Quartetの来日コンサートがありますし、それに絡めたイヴェントもあります。次回のニューヨーク行きは年末・年始にかけてですが、それまでひと働きです。
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by jazz_ogawa | 2007-10-09 16:57 | NY Mapができるまで | Trackback(1) | Comments(6)
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