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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
TALK EVENT■
小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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 今年最後の「ONGAKUゼミナール」を、いつものように銀座の「Bar le sept」で開催します。一部のかたには13日とお知らせしましたが、その後、6日に変更されましたのでお間違いなく。

 今回のテーマは、年の瀬ということで『ジャズ版 紅白歌合戦~ポップス~ロック・シンガーが歌うジャズ・スタンダード』とします。大晦日はこの30年ほどニューヨークで過ごしているため、NHKの「紅白歌合戦」は長いこと観ていません。一時はニューヨークの地上波でも放映されていて、そのときは何度か観ましたが、現在は有料チャンネルのみの放送みたいです。ですから最近の紅白がどんなものかよくわかりません。

 まあそれはどうでもいいですが、いまから誰には誰をぶつけようかと思案を巡らせています。こういうのは楽しいですね。候補は結構います。意外なひともいろいろ出場してもらいましょう。

 銀座の「Bar le sept」は20人も入らない小さなお店なので、前回から公平を期すため、この告知をもって予約の開始となります。関係者のブログなどでも募集をしますが、申し込み先はすべて同じで、下記のとおりです。興味のあるかたはぜひいらしてください。

 それともうひとつ、こちらのイヴェントは前回から【禁煙】になりました。お店の外で喫煙できるようにしていますので、愛煙家のかたはご了承のほどを。

12.06. 『小川隆夫ONGAKUゼミナール』(第11回:ジャズ版 紅白歌合戦~ポップス~ロック・シンガーが歌うジャズ・スタンダード) @Bar le sept銀座 18:00~21:00PM 会費3000円(w/1 drink)
お問い合わせ・予約はコチラから


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 それから、11月16日には『 ONGAKUゼミナール【番外編】~祝「SHINE A LIGHT」公開記念~ローリング・ストーンズを聴く・観る』もあります。こちらは少し広い会場なので、まだ席に余裕があるそうです。今回は映像も使って、ストーンズの魅力を楽しみたいと考えています。

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日時: 11月16日(日)
    14:00open  15:00start
場所: 「Live Cafe Again」
  → http://www.cafe-again.co.jp/  東京都品川区小山3-27-3 ペットサウンズ・ビル B1F
    tel:03(5879)2251
    ※「武蔵小山」駅より、徒歩1分
会費: ¥1500 (1drink付)
※ご好評により前回に続き、店内完全禁煙
喫煙コーナーあり

お問い合わせ・予約はコチラから


 ということで、ふたつのイヴェント、なにとぞよろしくお願いします。
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by jazz_ogawa | 2008-10-30 20:07 | ONGAKUゼミナール | Trackback(2) | Comments(2)
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 シンガーのサリナ・ジョーンズに会ってきました。先週の土曜日ですが、NHK-FMの公開生放送「サタデー・ホット・リクエスト」に彼女がゲスト出演したときです。

 22日に新作の『ラヴ・アンド・インスピレーション』が出たので、そのプロモーションをしに来日していたんですね。発売日には、芝公園にある「ザ・プリンス パークタワー」でレセプションがありました。そこに行くつもりだったのですが、あんまり体調がよくなかったのでその日は欠席しました。それで、たまたま「サタデー・ホット・リクエスト」のプロデューサーが、先日ぼくの出た「秋の夜長の偉人たち」のプロデューサーでもあったことから、この日にNHKまで行くことにしました。

 「サタデー・ホット・リクエスト」は、司会が、杏子さん、ヒロシさん(あの「ヒロシです」のヒロシさんですね)、Akinaさんで、14時から18時50分までと、かなり長い時間オンエアする番組でした。リクエストやメールを読んだりしながら、合間に生のライヴが何組か入る構成です。

e0021965_1422866.jpg サリナ・ジョーンズは最初のゲストで、番組が始まって20分くらいのところで登場したでしょうか。彼女のヴォーカルを生で聴くのは久しぶりです。当然ですが、この日は新作からの曲をいくつか聴かせてくれました。

 ぼくは、イギリスのRCAから出たデビュー作を聴いて以来のファンなので年季は長いです。昔のほうがジャジーでしたが、現在のポップ・オリエンテッドな彼女も味わいがあって好きです。ただし、番組ではカラオケ+生ピアノをバックに歌ったのが、ちょっと残念でした。まあこれは仕方がないのでしょう。4曲歌ったと思いますが、1曲だけはピアノとのデュエットで、ですからこれが一番よかったですね。

 ステージが終わって、楽屋へ挨拶に行きました。サリナに会ったのは20年以上前のことです。なので絶対に覚えているわけがありません。ところが楽屋でひと目ぼくの顔を見たとたん、「Long time no see」といって、彼女からぼくのほうに寄ってきてくれました。

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 誰かと間違えたんじゃないでしょうか? だってそのころのぼくはかなり太っていましたし、なにしろ20年以上前ですから。でも、ぼくがやった「アイ・ラヴ・ジャズ・テスト」のことは覚えていましたし(これはたいていのひとが覚えてくれています)、「ドクターだったかしら?」みたいなこともいってくれました。とても記憶力がいいひとかもしれません。

 まだ正式には頼まれていませんが、サリナの特集番組を来年の夏ごろNHK-FMでやることになりそうです。だいぶ先の話なのでどうなるかわかりませんが。それから、彼女は3月か4月ごろに日本でコンサートを開くそうです。もし番組が決まれば、来日したときにインタヴューをするのもいいかもしれません。

 ところで、いち早くチケットの予約をしたジョアン・ジルベルトの来日が延期になりました。コンサートでは毎回遅刻してくる彼ですから、延期になっても驚きません。でも年齢が年齢ですから、このまま中止になるんじゃないかとちょっと心配です。実際、横浜の公演は中止だということですから。
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by jazz_ogawa | 2008-10-28 14:26 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(9)
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 エルダーといっても、まだそれほどの知名度はないかもしれません。2005年にソニーからメジャー・デビューしたピアニストです。このブログでも何度か紹介していますが、彼のライヴを一昨日「ブルーノート東京」で聴いてきました。

 エルダーのフル・ネームはエルダー・ジャンギロフ。ジャンギロフという名前が難しいせいか、ソニーでアルバムを発表するようになってからはファースト・ネームのエルダーでクレジットを統一してきました。それ以前に彼はD&Dというマイナー・レーベルから2枚のアルバムを出していて、ソニーからは3枚のアルバムが出ています。

e0021965_2082064.jpg そのうちの2枚でライナーノーツを書かせてもらった縁から、レコード会社がエルダーの「ブルーノート東京」初出演に招待してくれました。左のジャケットが昨年出た、いまのところの最新作『リ・イマジネーション』です。

 エルダーは超絶的なテクニックの持ち主です。しかもまだ21歳。初めてそのプレイを目の前で観たときはびっくりしました。2年前のことです。2作目となる『デイリー・リヴィング~ライヴ・アット・ザ・ブルーノート』の発売と合わせての来日でした。

 その時点でテクニックは完璧でしたし、閃きにも素晴らしいものがありました。それで19歳です。若いピアニストが内外で話題になっていたところで「真打登場」ということでしょうか。そもそも彼の存在を知ったのは、ソニーからのデビュー作『エルダー』のライナーノーツを頼まれたときです。

e0021965_2084050.jpg その作品があまりに素晴らしかったので強い興味を覚えました。名前から推測できると思いますが、彼は旧ソビエト連邦のキルギスタンで1987年に生まれています。それからいろいろなことがあって、1998年に一家でアメリカに移ってきました。あとは英才教育を受け、2005年にこのメジャー・デビュー作の発売に至ります。さしずめ、ジャズ界のシャラポワといったところでしょうか。

 一昨日の「ブルーノート東京」で最初に驚いたのは、当たり前のことですが、エルダーが青年になっていたことです。去年だったと思いますが「コットン・クラブ」の楽屋で会ったときは、まだ少年っぽい華奢な体形でした。それが「ブルーノート東京」に登場した彼は、がっしりした体つきに変わっていたんですね。

 強力なタッチと超絶技巧で評判を呼んできたエルダーです。そこにさらなる磨きがかかっていたのは、体力というか体型というか、そういうこととも関係があるかもしれません。ぼくの席は彼の背中が目の前にあるようなところで、シャツ越しに後背筋の動きがよく見えました。背中を少し丸めてピアノを弾くので、後背筋が浮き上がります。その動きに無理がないというか、裸の背中を見たわけじゃないのでなんともいえませんが、余計な力が入っていないことがわかりました。

 ステージでは「エクスポジション」や「インセンティヴ」といった曲でスピード感に溢れたプレイを繰り広げ、中盤では絶妙なリズム・アプローチで演奏される「ベサメムーチョ」も聴かせてくれました。表現がこれまで以上に多彩になっていました。それを観れたのが収穫です。初めてエルダーの演奏を聴いたときは、この若さでこれだけ弾けたらあとはどうなるの? みたいな不安を覚えました。でも、天才はさらに成長していくんですね。

 それと、これまで一度も感じたことがなかったのですが、今回は彼のプレイから若いころのチック・コリアの姿が思い浮かびました。というか、いままで気がつかなかっただけかもしれませんが。めりはりの効いた小気味のいいタッチといい、とんでもない方向に展開されていくフレーズといい、演奏そのものは違いますが、最初に聴いたころのチックの面影を見ました。

 若くて才能のあるひとが成長していく姿に接することができるのは嬉しいですね。ぼくなんかとっくの昔に成長することを捨ててしまいましたから、成長途上のひとを応援したい気持ちが強いです。ですから、これからもエルダーのことは気にかけていきたいと思います。
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by jazz_ogawa | 2008-10-25 20:16 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(12)
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 最初に、ひとつお知らせを。
 以前このブログで紹介した日経WagaMagaのインタヴュー記事が月曜からアップされています。金曜までの5日間、計5回の連載です。その後はバック・ナンバーとして残りますので、興味のあるかたはここhttp://waga.nikkei.co.jp/enjoy/music.aspx?i=MMWAe3000016102008をご覧ください。

e0021965_11131683.jpg さて、昨日はMOJO RECORDSのジャズ部門が1周年を迎えた記念に開催されたライヴに行ってきました。このレーベルからはジュニア・マンス、アーニー・ワッツ&プラス・ジョンソン、アンドレア・パガニーニといった外国のアーティストによる作品も出ていますが、今回登場したのは、ニューヨークで活躍中のオルガン奏者、敦賀明子さんのトリオ、ボサノヴァ・シンガーのKarenさん、それにトロンボーンのTommyざんのクインテットというラインアップ。

 まずは、敦賀さんのトリオがご機嫌なオルガン・ジャズを聴かせてくれました。彼女はハーレムにある有名な「Showmans」に出ているほどなので、オーディエンスを乗せるツボがわかっているというか、とにかくオルガン・ジャズの王道を行く演奏で存分に楽しませてくれました。日本人、しかも女性がハーレムのジャズ・クラブで黒人のお客さんを沸かせていると思うと、こちらまで嬉しくなってきます。

e0021965_11135175.jpg ライヴを聴いたのはこれが初めてですが、MOJOから出た最初のアルバム『セントルイス・ブルース』の素晴らしいオルガン・プレイに胸を躍らせました。オルガン・プレイヤーの中には大げさにブルース・フィーリングを強調するひともいます。でも、彼女のプレイはほどほどです。このほどほど加減が、ぼくには絶妙なセンスのよさに思われます。もちろんブルージーな雰囲気を横溢させたプレイも聴かせてくれますが、肝心なのはバランスです。敦賀さんのプレイは、ぼくの好みに合っているってことでしょう。今度は、ニューヨークでもチャンスがあればライヴを聴きに行きたいですね。

e0021965_1114756.jpg 次に登場したのはKarenさん。5月に出たデビュー作『Aruanda』がお気に入りで、夏の間よく聴いていました。ステージは1曲目とラストが彼女の弾き語りで、それ以外はアルバムをプロデュースした吉田和雄さんのドラムスがつくというセッティング。終盤で歌われた「ワン・ノート・サンバ」には、次に登場するTommyさんも加わり、ジャズっぽい雰囲気も楽しめました。

 Karenさんはアルバムのジャケットで見たとおりの清楚な感じです。歌声も綺麗で、アルバムで聴いていたより繊細な表現がなんともいえずよかったです。ギターのコード・ワークもなかなかのもので、Tommyさんが吹いたソロのバックなんか実に見事でした。

e0021965_11142542.jpg Tommyさんのステージも観たかったんですが、体調のことを考え、ここで後ろ髪を引かれつつ「JZ Brat」をあとにしました。出口でKarenさんからお声をかけていただけたのは光栄の至りです。友人から教えられて、彼女のアルバムを紹介したぼくのブログを読んでくれたそうです。これもブログの効用でしょうか。こういうのはとても嬉しいですね。
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by jazz_ogawa | 2008-10-22 11:24 | ライヴは天国 | Trackback(2) | Comments(7)
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 日本では報道されなかったかもしれませんが、11日に高名なジャッズ・フォトグラファーのウィリアム・クラクストンがロスの病院で亡くなりました。ジャズ・フォトグラファーといえばブルーノートのフランシス・ウルフが有名ですが、彼を東海岸の横綱だとすれば、西海岸の横綱がクラクストンです。
 パシフィック・ジャズの創立時からジャケット写真の多くを担当し、1960年代にはファッション写真にも進出し、こちらはポップな感覚で独特の作品を多数生み出しました。中でも奥さんをモデルにした(モデルを奥さんにしたのかもしれませんが)写真が有名です。

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 奥さんが手にしているジャケットは、自身がモデルになったルー・ドナルドソンの『ミスター・シンガリング』(ブルーノート)ですが、有名な『アリゲイター・ブーガルー』も彼の手によるものです。

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 このジャケットですね。

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 パシフック・ジャズのジャケットにはこんなものがあります。

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 クラクストンをテーマにしたドキュメンタリー映画『JAZZ SEEN カメラが聴いたジャズ』(監督:ジュリアン・ベネディクト)の公開に合わせて日本で彼の写真展が開催されたのは2001年のことでした。そのときのインタヴューを以下に紹介して、彼の冥福を祈りたいと思います。

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 この世界に踏み込んだきっかけから話そうか。「ヘイグ」にジェリー・マリガンが出演したときのことだ。1951年だった。東海岸からロスに彼は移ってきて、カルテットを結成したんだよ。チェット・ベイカーが加わったピアノレスのカルテットだ。ジャズ・ファンだったわたしはまだUCLAの学生で、写真で生計を立てようと考えていた。

 それで彼らの写真を撮ろうと思ったんだね。父親の車を借りて、機材一式と助手を乗せて「ヘイグ」に行ったんだ。事前に交渉なんかしていないから、店に乗りつけて初対面のマリガンに写真を撮らせて欲しいと頼んだのさ。彼は気難しいところもあるんだけれど、このときは気さくにOKしてくれた。

e0021965_11351758.jpg それで演奏中の写真やバック・ステージの写真を撮っていたら、ひとりの青年が自己紹介してきた。それがリチャード・ボックだった。パシフィック・ジャズのオーナーになるひとだ。もうすぐレコード会社を作ってマリガン・グループのレコーディングをする予定だっていうじゃないか。それで、その日の写真をジャケットに使わせて欲しいという依頼だった。こちらとしては願ってもないことなんで、その場でOKしたよ。結果として、これが最初の仕事になった。ギャラはたいしたことがなかったけれど、当時の学生には悪くなかった。“ヤッタネ”という気持ちだったよ。それからパシフィック・ジャズで仕事をするようになったんだ。

 このときにチェットとも知り合って、彼とは公私共によく付き合った。チェットは上の歯が一本欠けていたんだ。笑うと漫画のグーフィーみたいだった。だからわたしたちの間ではグーフィーって呼ばれていた。歯が欠けていたのは本人も気にしていたんだろうね。当時の写真で笑っているのはほとんどないんだよ。ウエスト・コースト周辺で演奏すときは、よくわたしの車で店まで行ったっけ。

e0021965_11354068.jpg わたしはガーシュインやコール・ポーターなんかが書いたいわゆるショウ・チューンが大好きで、車の中ではいつもラジオでそういう曲を聴いていた。チェットはあんまりそういう曲を知らなかったけれど、車の中でそれらのスタンダードを沢山覚えたんだよ。彼は耳が良かったから、大抵の曲は一度か二度で覚えてしまった。彼がヴォーカル・アルバムを初めて吹き込んだときは、だからわたしの車の中で覚えた曲ばかりがレパートリーになっていた。

 それにしてもチェットは女性にもてたね。2時間か3時間毎にガール・フレンドが変わっていたっていうのはオーバーにしても、本当にいつも違う女性とつき合っていた。だからマリガンのグループから独立したときは、ピアニストのラス・フリーマンがマネージャーも兼ねて彼のグループに参加したんだ。チェットは自分じゃビジネスのことは何もできなかったからね。女性のことで忙しかったし(笑)。

e0021965_11355524.jpg ジャケット写真で面白かったのはソニー・ロリンズの『ウェイ・アウト・ウエスト』だ。ソニーがカウボーイの恰好をしているヤツだよ。あれは彼のアイディアだった。ソニーは無類のウエスタン映画ファンでね。一度ああいう恰好がしたかったらしい。それで貸衣装屋に行ってカウボーイの服を一式借りてあの写真を写したのさ。黒人のカウボーイなんて実際はほとんどいなかったから、ひょっとしたら物議をかもすかな? とも思ったけれど、そんなことはなかった。あれは「タイム」や「ニューズウィーク」でも紹介されて概して好評だったね。

 クラクストンは気さくで、いかにも「西海岸のひと」といった印象を覚えました。だから多くのミュージシャンと気が合い、信頼されていたんでしょう。そんな彼の冥福を心からお祈りします。
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by jazz_ogawa | 2008-10-19 11:37 | 愛しのJazz Man | Trackback | Comments(12)
 このところ面白い映画がないので、もっぱらDVDを観ています。外出先ではiPhoneかiPod touch、家では42インチのAquosなので、極端に小さな画面とそこそこ大きな画面で観ていることになりますが。

 しかしいざ観ようと思うと、どうしても過去に映画館で観た作品が優先されます。それで気がついたのですが、自分が気になる映画はたいてい映画館で観ているんですね。一度も観たことのない映画で観たいものはそれほどありません。

 ただし物忘れが激しいので、ちょっと前に観た映画でも、ほとんど初めて観るような感じです。ストーリーもはっきりと覚えていないからそれなりに楽しめます。平均すると3日に2本くらいのペースでしょうか。最近は、1960年代のフランス映画を好んで観ています。

 それでは今月に入って観たものをいくつか。

e0021965_11491352.jpg『太陽がいっぱい』
 アラン・ドロンの代表作ですが、何年か前にリメイクされたものも飛行機の中で観ました。1年くらい前でしょうか、彼がテレビの『AMAP X SMAP』に出ていましたが、そのときの偏屈親父ぶりが面白かったですね。若いときのアラン・ドロンはやっぱりかっこいいです。彼の映画では『ショック療法』というカルト的(?)な作品があって、ドン・エリスのエレクトリック・オーケストラがサウンドトラックを担当していました。この2枚組、CDにしてほしいんですが、ソニーの歴代担当者はひとりも首を縦に振ってくれません。


e0021965_11493521.jpg『太陽はひとりぼっち』
 こちらはミケランジェロ・アントニオーニの映画。アラン・ドロンがモニカ・ヴィッティと共演した作品です。モノクロの映像が雰囲気を出しています。倦怠感というか退廃的というか。中学のときに観ましたが、そのときはまったく理解できませんでした。ぼくとは思考回路の違う主人公に共鳴はしませんが、いまなら理解はできます。






e0021965_1154560.jpg『冒険者たち』
 アラン・ドロンついでに、ぼくのフェイヴァリット・ムーヴィーも観てしまいました。これは繰り返し観ているので、せりふもいくつか覚えています。アラン・ドロンとリノ・ヴァンチュラの友情物語を軸に、大好きな女優のジョアンナ・シムカスが絡みます。舞台設定もストーリーも、ぼくの憧れるものです。結末は虚しいですが、男ならこういう友情と恋愛感情を一度は夢見るんじゃないでしょうか。







e0021965_11544961.jpg『恋するガリア』
 高校時代はジョアンナ・シムカスとミレーユ・ダルクがアイドルでした。ミレーユ・ダルクが一躍人気を獲得したのがこの映画です。たいしたストーリーじゃないですが、彼女のコケティッシュな魅力はいまも色褪せていません。こんな女性に振り回されたくないと思いつつ(ぼくとつきあってくれるわけもないですが)、ついつい最後まで観てしまいます。ミレーユ・ダルクの映画では『エヴァの恋人』もよかったですが、これはDVD化されていないみたいです。


e0021965_11584289.jpg『あの胸にもう一度』
 このころのマリアンヌ・フェイスフルは本当に可愛かったですね。付き合っていたミック・ジャガーがうらやましかったです。これは、その彼女とアラン・ドロンの共演作。ふたりがどうなるのか。応援したい気持ちが半分、反対したい気持ちが半分、といったところでしょうか。フランス映画的な結末にちょっとがっかりしたのは、主役のふたりがかっこよかったからです。かっこよければなんでも許してしまう。ぼくにはそういうところがあります。




e0021965_11592881.jpg『悲しみよこんにちわ』
 フランソワーズ・サガンの小説は少女趣味っぽくてほとんど読んだことはありませんが、この映画は好きです。デヴィッド・ニーヴンの洒落男ぶりがいいですし、その上、娘のセシルを演じたジーン・セバーグがなんともいえない魅力を発揮します。デボラ・カーもこういう役を演じたらぴったりです。『華麗なるギャッツビー』もそうですが、大金持ちは自分の家や別荘に長期滞在のゲストを招くんですね。そういう生活に上流社会の洗練さが覗ける映画でした。



e0021965_1201773.jpg『太陽の下の18歳』
 ついでにイタリア映画からカトリーヌ・スパーク物を。どうしようもない内容ですが、彼女も当時はアイドルでした。でもこの映画、昔観たときのイメージと違ってカトリーヌ・スパークの魅力全開とはいえない内容でした。それより、久しぶりに聴いた主題歌がよかったですね。中学のときに組んでいたエレキ・バンドでこの曲をやっていたんですが、一瞬にして当時の情景が甦りました。




e0021965_1211169.jpg『狂ったバカンス』
 これもカトリーヌ・スパークの代表作。いかにもイタリア的なストーリーで、こちらのほうが彼女のキュートな魅力がよく出ているかもしれません。B級ムービーですが、イタリア映画はこういうもののほうが面白いかもしれません。この手の映画を観ていると、内容よりその時代の自分のことをいろいろ思い出すことができます。それがぼくには楽しいのかもしれません。

 もっといろいろ観ているのですが、きりがありませんのでこのくらいにしておきます。
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by jazz_ogawa | 2008-10-15 12:08 | 映画&DVD | Trackback | Comments(17)
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 ちょっと前にAmazonから立て続けに届いたのがこれらのボックス・セットです。開封するのがもったいないのでこのままとっておこうかとも思いましたが、やっぱり中が見たいし、ディランは音も聴きたいので、意を決して開けました(笑)。

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 こちらがボブ・ディランのボックスで、『Bootleg Series Vol.8:Tell Tale Signs』というもの。早いもので、このブートレッグ・シリーズも8作目になったんですね。今回の内容が一番豪華です。通常版はCD2枚組ですが、こちらは完全初回限定生産の3枚組。Amazonの商品紹介によれば、こういうものです。

 1989年から2006年の間に録音されたレア音源・未公開音源を収録した『Tell Tale Signs』。The Bootlegシリーズ第8弾の3枚組デラックス・エディション。『Tell Tale Signs』は、未公開音源や『Time Out Of Mind』、『Love And Theft』、『Modern Times』、『Oh Mercy』など、過去20年にわたる活動の中で名作の誉れ高いアルバム収録曲の別ヴァージョンなど珠玉の27曲を2枚のCDに収録していたが、今回のデラックス・エディションは12曲を収録したボーナス・ディスク、彼が今までにリリースしたシングルのジャケット写真をまとめた150ページのハードカバー・ブックレット、そしてさらにエッセイや写真を掲載した60ページの特製ブックレット付き。

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 そのブックレット2冊がこれですす。

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 左側のブックレットを開くと、裏表紙がこういう感じで開き、各ページに1枚ずつCDが挿入されています。

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 右側のブックレットがジャケット写真集で、各国盤のシングルが実物大の大きさ(たぶん)で登場します。

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 そしてこちらがマイルス・デイヴィスの『Kind Of Blue:50th Anniversary Collector's Edition』の中身です。1枚目のCDにはこのときの未発表テイクも含めて全部で14トラック、2枚目のCDには『1958マイルス』や『JAZZ TRACKS』などで発表されていた1958年5月26日(でしたっけ?)の演奏全5曲に、なぜかラストにこれまで海賊盤で出ていた「ソー・ホワット」が加えられています。ここにこの演奏を入れる必然性は感じませんが、ともあれこれでこの曲も公式発表された演奏ということになります。自分で作っているマイルスのディスコグラフィーにも書き加えておかなくては。

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 以下はHMVの紹介記事です。
 マイルス・デイヴィスが残した、ジャズ史、更には音楽史に燦然と輝く、1000万枚を越えるセールスを記録している、モード・ジャズの金字塔『Kind Of Blue』の50周年記念コレクターズ・アイテム。完全未発表テイクも追加し、特大ポスターや未発表写真を掲載した60ページに及ぶ豪華ブックレット、180グラムの青盤カラーLP(アナログ)など、コレクター心をくすぐる仕様。

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 LPジャケットはオリジナル盤と違ってダブル・ジャケットで、それをひらくとこういう感じになっていました。

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 こちたはハードカヴァー仕様のブックレット。写真もいろいろ使われています。

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 プロモーション用の写真6枚と小冊子、それにビル・エヴァンスが書いたライナーノーツの手書き原稿がひとまとめになって、左端の袋に入っていました。

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 エヴァンスの原稿もきちんと保存されていたんですね。

 さて、次はどんなボックス・セットが登場するか。物欲が強いので、こういうものを買うのが楽しみで日々生きています。
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by jazz_ogawa | 2008-10-13 11:04 | マイ・コレクション | Trackback | Comments(6)
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 昨日は「ブルーノト東京」でジョン・スコフィールドとジョー・ロヴァーノの共演を聴いてきました。このふたり、本当に名コンビです。どちらもいまやジャズ界を代表するプレイヤーですが、ふたりの飄々とした、そして真摯なまでに創造的なプレイに圧倒されてきました。

 6月に出した『「決定! JAZZ黄金コンビはこれだ』でも、彼らのことを書いています。的外れかもしれませんが、ぼくはふたりにこんなことを感じています。ちょっと紹介させてください。

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 ジョン・スコフィールドとジョー・ロヴァーノは本当に仲がいい。親友といってもいいだろう。おひとよしで、音楽に夢中。演奏することが好きで好きで堪らないふたりである。そんな姿に近くで接していると、こちらまで気分がよくなってくる。ひとつの物事に打ち込んでいる姿は、ひとによってさまざまだが、神々しいこともあれば微笑を誘う場合もある。ときには滑稽に見えるときもあるが、いつだってこちらまで気持ちが晴れ晴れとすることに変わりはない。なにかに夢中になっているひとに接していやな気分になったことがない。スコフィールドとロヴァーノの場合も、別れたあとはいつもすがすがしい気分になっている。

 この本には次のようなことも書いています。昨日のステージも同じように感じたので、引用しておきます。

 正直にいって、ロヴァーノには「難しいプレイをするひと」のイメージがあった。ところがスコフィールドと一緒だと、「難しいプレイ」はそのままだが、それが必然的なフレーズで構成されていることがわかってきた。ここのところはうまく説明できない。スコフィールドのうねりが連続するくねくねしたフレーズに絡み、あるいは反対に絡まれる場面に接し、これほどプレイを補完し合っているコンビはないと感じたのかもしれない。
 視覚効果も大きい。CDでそう感じていたものが、ライヴで至近距離から彼らのプレイを聴き、その思いをいっそう強くした。ステージではふたりがフロントの右と左に立ち、どちらも体を前後左右に揺らしながらプレイする。あるときから気がついたのだが、その動きが実に自然で、しかもぴたりと合っていた。
 勝手な憶測だが、それが気持ちをひとつにしていることの表れに思われてならない。ロヴァーノはサックスを吹いていないときでもスコフィールドのプレイに耳を集中させ、彼と同じように体を揺らしている。その没入の仕方がとても気持ちよく受け止められた。

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 昨日はロヴァーノが吹いている面白いサックスも目の前で見せてもらいました。ソプラノ・サックス2本をつないだものです。ベルギーの職人によるカスタム・メイドだそうです。最近ケースができたのでツアーにも持ってこれるようになったといっていました。

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 このサックス、キーもダブルになっていて、黒いキーを押すと左側、金属のキーを押すと右側(反対かもしれませんが)のサックスが鳴ります。両方を押せばユニゾンです。実は、サックには正式な名称もあって、教えてもらったのですが忘れました。ガンサー・シュラーのオーケストラと組んだアルバムのラストで、このサックスを吹いているそうです。

e0021965_1051167.jpg ところで一度だけですが、その羨ましい仲のよさをおすそ分けしてもらおうと、ぼくがプロデュースする作品でふたりに演奏してもらったことがあります。スコフィールドがブルーノートから発表した1作目にして、ロヴァーノとの初共演を記録した『ギタリストの肖像』でプロデューサーを務めたピーター・アースキンのリーダー作『スウィート・ソウル』(Novus-J)がそれです。アースキンがふたりと大の親友だったことから、このときはいくつかの曲に加わってもらいました。
 スコフィールド・カルテットの2作目となった『心象』を吹き込んだのが1990年12月のこと。ふたりがゲスト参加した『スウィート・ソウル』は翌年3月の録音です。そして3作目になる『ホワイ・ウィ・ドゥ』が92年9月に録音され、レコーディング上での活動には終止符が打たれました。

 その後のジャズにはいろいろなことが起こりましたが、スタイル的にそれほどの変化はないように思います。スコフィールドとロヴァーノの共演も、以前のイメージとダブるところが多く、基本的にはブルーノートの作品で聴いたサウンドや音楽性に通じていたのではないでしょうか。それでも、どこからどう聴いても現代のジャズでした。それは、彼らがこの間にも自分のスタイルを曲げることなくジャズの最前線で創造的な演奏を続けてきたことのなりよりの証です。

 最近は、「継続は力なり」という言葉を改めて実感することが多くなりました。ふたりの場合は少し意味合いが異なるでしょうが、やっぱりこの言葉に通じるものを強く感じています。そしてなにより、ぼく自身ずっと音楽を聴き続けてきたことでなにかの力を得ているのかもしれません。このグループは一時的に結成したものとのことですが、「もったいないから、ときどきはライヴ活動するかレコーディングしてください」と頼んでおきました。

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 昔は年に何度も会っていたスコフィールドとロヴァーノですが、このところはタイミングが合わず、すっかりご無沙汰でした。彼らの演奏を聴き、久々に言葉を交わし、昔と同じでようにすがしい気分で家に帰ってきました。
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by jazz_ogawa | 2008-10-10 10:10 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(0)
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 昨日のライヴは最高でした。フラワー・トラヴェリン・バンド。35年ぶりに再結成され、野音に登場したのも36年ぶり。今回の再結成に伴い、サポート・メンバーだったキーボードの篠原信彦さんを正式メンバーに加えてのステージです。

ジョー山中/Joe Yamanaka(Vo.)
石間秀機/Hideki Ishima(Sitarla.)
小林ジュン/Jun Kobayashi(B.)
和田ジョージ/George Wada(Dr.)
篠原信彦/Nobuhiko Shinohara(Key.)

 チケットが売り出されてすぐに買い、それからこの日が来るのを首を長くして待っていました。ぼく自身、野音で音楽を聴くのは30年ぶりくらいです。それもあって、日比谷公園の近くに来ただけでワクワクしてしまいました。

 思い返せば、40年近く前の1969年ごろから、夏から秋にかけての週末はよく野音にいたものです。毎週のように午後からロック・フェスティヴァルが開かれていて、授業が終わるとそのまま野音に行っては、お客さんが少ないときなど、鉄製(?)のベンチで横になり、半分うとうとしながらさまざまなロック・バンドを聴いたものですて。もう少しあとの時代に登場してきたグループも加えれば、FTBをはじめ、THE M、頭脳警察、成毛滋、はっぴえんど、岡林信康とか、名前は忘れてしまいましたが、本当にたくさんのグループを何度も聴いたものです。

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 FTBの思い出もたくさんあります。昨日もMCでジョー山中さんがいっていましたが、日大の全共闘がステージを占拠しようとして、それをFTBとお客さんの「帰れコール」で追い払った光景はいまでも鮮明に覚えています。

 FTBの5人がステージに出てきた瞬間、ぼくは感極まってしまいました。全共闘のこともそうですが、FTBにまつわるさまざまな思いがいろいろと甦ってきたからです。カナダに本拠地を移すきっかけになった万博のロック・フェスティヴァルも観ましたし、2年間のカナダ生活を終えて凱旋コンサートを開いた東京都体育館にもいました。その後も野音でのライヴを聴いたり、どこかのホールでライヴを観た記憶もあります。

 それらの記憶と35年という時間の長さを経ていまここに自分がいる実感を重ねると、懐かしさとか自分がたどってきた道とか、さらには彼らの人生なんかにまで勝手に思いを寄せて、言葉では説明できない奇妙な感慨、それも非常に心が温かくなるような気分が味わえました。

 年を取ったせいか、ライヴを見ると、そのアーティストにまつわるさまざまな体験が懐かしく思えてきます。オープニング・アクトで登場したJohnny , Louis & Charに対しても同じ思いがありますが、とにかく彼らがいまも元気でかっこよく、しかもご機嫌な音楽を聴かせてくれることに感動していました。

 どちらのバンドも、「もう還暦を過ぎた」なんていっていましたが、とにかくみなさん若い。チャーはぼくより年下ですから還暦を迎えていませんが、この日ステージに登場したそれ以外の全員が60歳を超えているはずです。それでいて、いまだに新しい音楽をやっているのですから嬉しいじゃありあませんか。

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 FTBのステージでは昔のアルバムと新作『We Are Here』からの曲が半々くらいだったでしょうか。新作で発表された曲も魅力的ですが、昔の曲もまったく古く感じません。「SATORI」はいま聴いても外国で通用する曲だし内容だと思っています。

 ちなみに、その当時(1970年代初頭)に出たアルバムで世界に通用すると思っているのは、FTBの『SATORI』、サディスティック・ミカ・バンドの『黒船』、ゴールデン・カップスの『ザ・フィフス・ジェネレーション』です。ライヴを観ながら、あの時代の楽しかったことがいろいろと頭の中を駆け巡りました。都合のいい性格なので、いやなことはすべて忘れています。

 FTBのステージを観て、かっこいいひとは年を感じさせないということに改めて気がつきました。ぼくもくたびれた中年になりたくないですから、もっと努力をしなくては。

 ところで、FTBは11月にニューヨーク、12月にはカナダでライヴをするそうです。ネットで調べてみたのですがスケジュールがわかりません。11月にはニューヨークに行くので、タイミングが合えば最高なんですが。 
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by jazz_ogawa | 2008-10-06 09:55 | ライヴは天国 | Trackback(2) | Comments(4)
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 12月5日にマーティン・スコセッシ監督の映画『ザ・ローリング・ストーンズ「SHINE A LIGHT」』が公開されるのを勝手に記念して、「ONGAKUゼミナール」の番外編として、11月にストーンズ特集を開催します。

 内容は映画とまったく関係ありません。でもこのドキュメンタリー、ニューヨークで今年のGWに観てきました。ブログでも紹介しています。IMAXシアターで観たので、超ど迫力でした。しかも、ライヴ・シーンが実にかっこよかったです。さすがマーティン・スコセッシ。ストーンズ・ファン以外の音楽ファンも必見の映画じゃないでしょうか。こんなにかっこいい音楽ドキュメンタリーは観たことがありません。

 ところでストーンズ特集は以前に一度駒場東大前の「ORCHARDバー」でもやったことがあります。今回は映像も一部使いながら、いつものようにその場で思いついたトークと共にストーンズの代表曲を聴きながら2時間ほどをお楽しみいただこうかな、と。

 ストーンズ歴はマイルスより古いです。東京公演はほぼ全部、そのほかにも、ロス、ニューヨーク、ワシントンD.C.でコンサートを聴いてきました。そんな話もしたいです。チャーリー・ワッツにインタヴューしたときのエピソードもあります。話したいことはいろいろありますが、まあそこは適当に、です。

 今回は初めての場所で、スペースもいつもより広いので、これまで以上に集客が心配です。でも主催者のHKO商会の方たちが、銀座のイヴェント同様張り切って準備をしてくれています。参加の予約やイヴェントの詳細は以下のとおりです。よろしくお願いします。



小川隆夫の『 ONGAKUゼミナール【番外編】~祝「SHINE A LIGHT」公開記念~-ローリング・ストーンズを聴く・観る-』

日時: 11月16日(日)
    14:00open  15:00start
場所: 「Live Cafe Again」
  → http://www.cafe-again.co.jp/  東京都品川区小山3-27-3 ペットサウンズ・ビル B1F
    tel:03(5879)2251
    ※「武蔵小山」駅より、徒歩1分
会費: ¥1500 (1drink付)
※ご好評により前回に続き、店内完全禁煙
喫煙コーナーあり

お問い合わせとご予約はコチラから

なお、ご予約の際には、件名に「ONゼミ ストーンズ編」とご記入いただき、お名前と人数、ご連絡先を明記願います。 追って、こちらから受付確認のメールを差し上げます。
なお、ご連絡先は、確認メールを差し上げますので、携帯ではなくPC用アドレスをお書きください。予約確認メールがお申し込み後3日経っても届かない場合はご連絡をください。

また、定員を超える申し込みとなりました際には、キャンセル待ちとさせていただきますので、ご了承ください。

今までのONゼミの会場より広いので、たくさんのご予約をお待ちしております。
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by jazz_ogawa | 2008-10-03 10:21 | ONGAKUゼミナール | Trackback(1) | Comments(14)
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