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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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 聴いてきました。24日の「ブルーノート東京」と、昨日のホテル・オークラです。

 去年の「東京Jazz」のハンクさんも素晴らしかったですが、今回もよかったです。90歳というのにかくしゃくとしていて、タッチによどみがありません。力強さはあまり認められませんが、もともとこのひとは《瀟洒なタッチ》で評判を呼んでいたんですから、年齢を重ねることによってまさに面目躍如のプレイをするようになったと考えてもいいでしょう。

「ミスティ」とか「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」とか、お馴染みの曲のオン・パレードです。難しいことは言いっこなし。こういう洒落たピアノを聴くのもぼくは大好きです。カクテル・ピアノをとても上等にしたような演奏とでもいえばいいでしょうか。

 やっぱりハンクさんは凄いなぁと思ったのは「マーシー・マーシー・マーシー」ですね。やや後乗りのアプローチがモダンでかっこいい。こういう演奏ができるところに魅力が集約されているように思いました。

 高齢であることを自然に受け入れ、それをさらなる魅力に結び付けている姿は、見ていて心が和みます。これも人柄でしょう。このひと、ステージに出てきただけで優しさが滲み出ています。実際、話をしても穏やかだし真摯だし、それでいてユーモアもあります。接するたび、こんな老人(失礼)になれたらいいなぁと思います。

「ブルーノート」ではアンコールを2回やってくれました。ただし楽屋に引っ込むのが面倒くさいのか、ステージから帰りそうな素振りをしながら、耳に手を当てて拍手の大きさを確認し、ピアノに戻るという、ハルク・ホーガン+ジェームス・ブラウンのようなやり方です。こういうことも、ハンクさんがやれば好感が持てます。

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 ゲストにTOKUさんを迎えたホテル・オークラでのライヴは「ブルーノート」以上。なにせ休憩なしでほぼ2時間演奏したんですから。アンコールは4回。「ブルーノート」と同じで、帰ろうとしません。最後の2曲はソロ・ピアノで「イン・ア・センチメンタル・ムード」と「ザ・ヴェリー・ソウト・オブ・ユー」。至芸でしたね。枯れた味わいというのがぼくもわかる世代になってきたんでしょう。枯れすぎてカサカサは困りますが、ハンクさんのピアノには適度な潤いがあって、それが味を生み出していました。

 手は少々もつれます。でも、ジャズのスピリットは健在です。むしろタッチが弱い分、こちらも一所懸命に聴き耳を立てながら演奏に没入できました。面白いのは没入しているんですが、とてもリックスして聴けるんですね。没入にもいろいろな形があることを知りました。

 ハンクさんのような存在は稀有といっていいでしょう。若くて生きのいい演奏も好きですが、こういうしっとりとした、スウィートで洒落ていて心地のいい演奏も得がたいものです。そしてぼくは、どちらかといえばこういう音楽が好きになってきたかもしれません。

 とんがったジャズやロックもいまだに「いいなぁ」と思いますが、許容範囲が広くなってきたということでしょうか。まあ、もともとほとんどのものに「いいなぁ」と思うタイプですから、そのあたりはどうなんだか自分でもよくわかりません。

 音楽的に新しいものは見つけられなくても、それまでになかった体験はできます。それがハンクさんのライヴでした。ミュージシャンはこうやって、そのときどきで自分のものを出せば、ひとを感銘させることができる。そう思いました。ただし、それはごく一部の優れた才能を授かったひとに限るんでしょうが。ハンクさんもそんなひとりです。ですから、ぼくは彼の演奏をこれからも大切に聴いていこうと思っています。

 驚いたのは、ホテル・オークラでの演奏終了後、ハンクさんの希望で、「CDを購入したらサインをします」とアナウンスされたことです。2時間休憩なしで演奏し、そのままサイン会です。ぼくは90歳まで生きるとは思いませんが、その年でニューヨークに行き毎晩ジャズ・クラブを覗くなんて芸当は絶対にできません。恐るべき90歳を目の当たりにして、音楽以外にも思うところがたくさんありました。

 そうそう、今年のグラミー賞でハンクさんは「Lifetime Achievement Award」を受賞しています。偉大なミュージシャンの演奏を立て続けに2回聴けたぼくは幸せ者です。
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by jazz_ogawa | 2009-02-28 09:50 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(4)
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 日曜日に『惑星漂流60周年!』記念イベントと題した「あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜」を九段会館で観てきました。あがたさんもデビューのときからずっと聴いていて、たまたま現在ぼくの仕事を手伝ってくれているGomezが彼のマネージャーをしていたこともあり、いまもときどきあちこちのライヴに顔を出しています。

 それで、今回はひさびさにかつてのメンバーが顔を合わせるというので、これは行かねばと。内容はこんな感じです。

 あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜
      ~惑星漂流60周 in 東京~

 あがた森魚『惑星漂流60周年!』海上海底全国潜行オーシャンクロスロードツアー
 2008年8月30日から年明けまで通して、北から南まで行っているツアーの一大記念イベント!
 あがた森魚の原点である、デビュー当時の演奏メンバーとのライヴをここに企画いたします

出演:あがた森魚/鈴木慶一/矢野顕子/武川雅寛/和田博巳/駒沢裕城/本多信介/渡辺勝/かしぶち哲郎/久保田麻琴/浜口茂外也/緑魔子他

at 九段会館(東京都千代田区九段南1-6-5)

●2009年2月22日(日) 
開場 17:00 開演 18:00

 去年の後半に全国をツアーして回ったライヴの総決算みたいなコンサートですね。懐かしい顔ぶれがずらりと揃い、気分は1970年代初めの日比谷野音とか「渋谷ジャンジャン」でした。

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 本人はあんまり歌いたくないらしいですが、ちゃんと最後のほうで「赤色エレジー」も歌ってくれました。あがたさんの声は独特で、うまいとは思いませんが存在感抜群。こういうシンガーは得がたいです。最初からあがたワールドが全開で、独特のヴォーカルが不思議な時代感覚を生み出していました。

 レトロでモダン。こういう世界を醸し出せるのはあがたさんしかいません。その世界にぞっこん惚れ込んでいるぼくは、ですから40年間こういう世界を楽しむことができて幸せです。しかも、この日は緑魔子さんまで登場してデュエットを聴かせてくれたんですから、あがたさんにとっても最高の一夜だったんじゃないでしょうか。

 アンコールでは全員がステージに登場して、「大寒町」が歌われました。休憩なしの3時間。コーラス隊も入れると20人以上の大所帯。これだけのメンバーが集まることはもうないかもしれません。クラプトンとジェフ・ベックも凄かったですが、こちらのコンサートもぼくにとってはとんでもない内容でした。

 最後にどうでもいいことですが、鈴木茂さんの事件にはがっかりです。「いい歳して何やってんだよ! 馬ッ鹿じゃないの」っていいたいですね。「まだ、あんなもの卒業してなかったの?」ともいっておきましょう。

 それにも増して、ちょうど再発されたばかりのはっぴいえんどのCDが出荷停止になったというのもアホくさいです。過剰防衛というか。出せばいいじゃないですか。鈴木さんの事件とはっぴいえんどの価値は関係ないでしょ。

 罪は罪ですが、音楽に罪はありません。そういう妙な判断をするところが、ぼくにはくだらなく思えました。発売して文句をいってくるひとがいるならいわせておけばいいんです。そういうことをいうひとの顔も見てみたいじゃないですか。どんなひとがそんなこと言うんだか。変な生真面目さ、ぼくは嫌いです。なんせ、いい加減がモットーですから。
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by jazz_ogawa | 2009-02-25 10:21 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(5)
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 いやぁー凄いものを観てしまいました。先行予約でチケットを手に入れてから、指折り数えて待っていたかいがあったというものです。その昔、さんざん憧れたふたりが同じステージに立っている。それだけで感激です。しかも、ふたりしてギターまで弾くんですから。って当たり前ですが。

 昨日は埼玉スーパー・アリーナで行なわれた初日のコンサートに行ってきました。それにしてもジェフ・ベックには感動しました。エリック・クラプトンもよかったですが、ギタリストの共演という視点で観るなら、ぼくは圧倒的にジェフ・ベックがよかったですね。やっぱりギター一本40年以上のひとと、途中でシンガーに転向したギタリスト(とぼくは思っています、でもこれはこれで最高ですが)との違いでしょうか。

 共演は、クラプトンのバンドにジェフ・ベックが客演する形で行なわれました。つまり、クラプトンのレパートリーでふたりがソロを繰り広げるスタイルです。他人のレパートリーを演奏しても、ジェフ・ベックはすべての曲で趣向を凝らした独特のプレイでクラプトンを圧倒しました。

 クラプトンも悪くはありません。ただ、どの曲のソロも同じに聴こえました。クラプトンはそれで自分のスタイルを完成させているので、それはそれで満足です。いわゆるクラプトン節ってやつですね。でもそこにジェフ・ベックが加わってくると、どうしても元ギタリストとしては聴き比べてしまいます。

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 このふたりのプレイに出会ったのは40年以上前のことです。クリームを聴いてそのプレイに度肝を抜かれたぼくですが、そのクラプトンが現在のようになるとは当然のことながら思ってもいませんでした。

 というより、将来はどんな音楽をやるんだろう? なんて考えることは誰もしていなかったと思います。クラプトンはあれ以来自分の音楽を発展させ、現在のスタイルになりました。いまのクラプトンからクリーム時代の彼を結びつけるのは難しいです。

 ところがジェフ・ベックは昔のまんま。もちろん彼の音楽もいまだに発展しています。しかしイメージは昔のまんまです。初めてライヴを観たのは、ベック・ボガード&アピスの来日公演です。これだって35年以上前でしょうか? あのとき武道館で聴いたジェフ・ベックと昨日の彼とはイメージがほとんど同じです。実際はまったく違っているはずなんですが、そこが面白いと思いました。

 コンサートは一部がジェフ・ベック、二部がクラプトン、そして三部が両者の共演の構成。言い換えれば、オープニング・アクトがジェフ・ベックで、メイン・アクトがクラプトン。その後半にジェフ・ベックが参加という形です。

 なんだかもったいなくて、共演の一曲目で終わりにして、あとは大事にとっておきたい、みたいな妙な思いにもとらわれました。もちろん全部観たいんですが、全部観ちゃったらいけないような気がしたんですね。こんなに凄いものを観ていいんだろうか、

 演奏がどうだとかといったことは関係ありません。といいながらさんざん思いのたけを書いてしまいましたが、究極をいわせてもらうなら、ふたりが並んでいるだけで100点満点の試験にたとえるなら100点あげてしまいます。あとは至福の時間を楽しむだけでした。

 アンコールも面白かったですね。スライ&ファミリー・ストーンの「アイ・ウォント・テイク・ユー・ハイヤー」。この曲ではクラプトンも歌わず、ギタリストに徹しました。

 こんなにワクワクしたコンサートはめったにありません。ありきたりですが、こんな言葉しかありません。生きててよかった。

 それで、今晩はあがた森魚さんのコンサートに行ってきます。嗚呼、この節操のなさよ。
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by jazz_ogawa | 2009-02-22 11:02 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(17)
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 今年になって2冊目の本が発売になりました。Amazonをチェックしたら発売日が今日になっているので、そろそろ書店にも並ぶのではないでしょうか。

 今回のテーマは「ジャズはライヴに限る」

 とかいっていますが、さんざんレコードやCDを買いあさっているぼくですからいまいち説得力は弱いでしょうか。でも、弱いと思っているあなた、馬鹿にしてはいけません。何しろ中学のときからライヴに通い始め、大学時代は「新宿ピットイン 友の会」に入り、朝・昼・夜の部に全部入り浸っていた日も数え切れません。そもそも新宿の大学を選んだ最大の理由も「ピットイン」や「タロー」があったからです。

 ニューヨーク留学中の2年間はほぼ毎日、どこかのジャズ・クラブに出没していました。はしごなんてザラです。おかげで2年目にはたいていのジャズ・クラブに顔パスで入れるようになりました。

 70年代は、外国から来るジャズ・ミュージシャンのライヴ(ロックも同様)はほとんど一番安いチケットを買って観に行きました。もっとも医者になってからは、前売り券を無駄にしたことも数知れずですが。

「数が多けりゃいいてもんじゃない」

 そう仰るひともいるでしょう。重々承知です。でも聴かなきゃ話は始まりません。数が多ければいいんです。とにかくライヴはミュージシャンと聴き手の一期一会のひとときです。そうやって聴いてきて、本当に身の毛のよだつすごいライヴに何度も接することができました。

 てな、ことを書くんじゃなかったです。本の宣伝をするつもりでした。でもタイトルを見れば、説明不要ですよね。補足するなら、タイトルの前にかっこして(小川隆夫が愛する)という文句が入っていると考えてください。ぼくの好きなライヴ盤の紹介ですから、みなさんがいいと思うかどうかはわかりません。

 でも名盤選ってそんなもんでしょ。だから「あれが入っていない」とか「これが入っていない」とかのヤボはいいっこなしです。ここはぼくが選んだ113選ということでご理解ください。

 妙なものも入っています。でも、ぼくは基本的にすごーく当たり前のものが好きなので、たいていのひとが名盤と考えているものをたくさん選んであります。ありきたり、ってことですね。1冊目はそれでいいでしょ? 

 それから、いくらマイルスが好きだからって、マイルスのライヴ盤を全部紹介することもしていません。『アガルタ』も『パンゲア』も入っていません。ですから、できれば続編も出したいのですが、それはこの本の売れ行きしだいです。そういうわけで、みなさんよろしくお願いします。内需を拡大しないと、日本は本当に沈没してしまいますよ。

 最後になってしまいましたが、Thanks to Ruth Lion & Michael Cuscuna for cover photoということで。
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by jazz_ogawa | 2009-02-19 20:37 | Works | Trackback | Comments(2)
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 去年の後半からクラシックに再び興味が出てきて、何十年ぶりかで浴びるように聴いています。とはいっても、マニアになるのが怖くて、ジャズやロックのようにきちんと聴いてみようという気持ちに自己規制をかけているという、ちょっと変態的な聴きかたに終始しているんですが。

 そういうわけで、なんの脈略もなく、激安のCDボックスを適当に買いあさっています。拍車をかけたのは年末に出たグレン・グールドのこのCDです。ソニーが発売を始めたBlu-spec CDという高音質CDを聴き、音質のよさはそれほど感じなかったんですが、演奏の面白さに引きつけられました。

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 その前に、このブログで紹介したバロック60枚組のボックスを聴いていたのが、のめりこむ複線になっていたんでしょう。これって6000円しなかった超激安のCDです。しかも音源にもソニーとBMGの原盤が使われていて、海賊盤ではありません。

 そこで、この手のものに興味を持ち、Amazonをチェックしたらいろいろあったので、片っ端から買い始めました。

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 『Beethoven: Complete Masterpieces』はソニーから出ている60枚組。コンプリートというタイトルに惹かれ、かつ6000円ちょっとという価格に、何も考えずワン・クリックしました。

 Amazonには「この商品を買った人はこんな商品も買っています」という紹介があり、あとはワン・クリックを立て続けに数回繰り返し、あっという間に543枚(計算あってるかしら?)のCDが届くことになってしまいました。

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 そのうちのひとつ『Bach Edition: Complete Works』は155枚組(!)で15000円弱。

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 さらにその上をいくのが『Wolfgang Amadeus Mozart: Complete Works』で、こちらは170枚組で12000円ちょっとだったと思います。

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 さらに物欲は抑えることができず、今度はその昔さんざん聴いたイ・ムジチの『四季』が懐かしくなり、『Vivaldi Masterworks』なる40枚組(8500円くらい)をワン・クリック。

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 そういえばカラヤンもよく聴いたことがあったなぁと『Symphony Edition』も。これはドイツ・グラモフォンに残されたカラヤンのシンフォニーを集めたもので、38枚組(9000円くらい)です。

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 あと、現在オーダーしているものには、ソニーでグールドが吹き込んだコンプリート・ボックスもあります。『Complete Original Jacket Collection』という80枚組ですが、これは現在廃盤になっているようで、Amazonのマーケット・プレイスに新品で3万円ちょっとで出ていたので、これまたワン・クリックして、現在は到着待ちです。

 どうしてこんなに大量にクラシックのCDを買ったかというのには、もうひとつ理由があります。去年のクリスマスにiPodをプレゼントしてもらったんですね。それまで、ロック号、ジャズ号、和物号、寝室用と4台使い分けていたんですが、そこにもう1台が加わったので、ロック号に入れていたR&Bを独立させるか、ジャズ号に入れていたヴォーカルを独立させるか悩んでいたところ、思いついたのがクラシックでした。それで、目下のところこれらのCDをせっせとiPodに入れています。

 ところでクラシックは超激安のボックス・セットが流行りなんでしょうか? しかもメジャー・レーベルがこういうものを出しているとは。ジャズやロックでもやってくれたら最高なんですけど。たとえばブルーノートの1500番台コンプリートが1万円だったら、これは大変なことになりますね。
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by jazz_ogawa | 2009-02-16 14:56 | マイ・コレクション | Trackback(4) | Comments(14)
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 今日はヴァレンタイン・デイですが、男性のみなさんはチョコレート、もらいました? ぼくは、ウーン、どうでしょうか(笑)。

 10日のことですが、青山にあるクラブ「Velours」で開かれたブルーノート創立70周年記念のパーティに行ってきました。

【INVITATION】
祝!! ブルーノート・レーベル創立70周年!!
アニバーサリーを記念した限定プレミアム・パーティーへご招待!!
日本を代表するクラブ・ジャズ・バンド=クオシモードがブルーノートの名曲をカヴァーするスペシャルLIVEセットをお披露目します!!

2009年、ジャズの名門ブルーノート・レーベルがめでたく70周年を迎えました。創設者アルフレッド・ライオンがこだわり続けた洗練されたサウンド、アートワーク、スタイルは、今でも“CLUB”という若い世代のダンス・ミュージックのシーンで大きな影響を与えています。そんなシーンを代表するDJ/アーティストを招き、プレミアムな70周年パーティーを開催いたします。

出演:SPECIAL LIVE:quasimode(クオシモード)
DJ:沖野修也、須永辰緒、MURO

 レコード会社から声をかけてもらったこのパーティはJ-WAVEのリスナーを対象にしたものです。なんでも抽選で25組50名が招待されたとか。応募総数は1300以上あったそうです。

 ブルーノートの創立記念パーティといえば、20年前の1989年1月6日にニューヨークで開かれたときも参加しました。あのときはルー・ロウルズ、ダイアン・リーヴス、アンドリュー・ヒルとかが、会場の「バードランド」でパフォーマンスを聴かせてくれましたっけ。その日は大雪で、翌日帰国する予定だったぼくが「飛行機、飛ぶかなぁ」と心配していたら、隣にいたジャッキー・マクリーン夫妻が口を揃えて「明日は明日よ」と、慰めなのかなんなのかわからない言葉をかけてくれました。

 パーティ終了後、まだイースト・ハウストンにあった「ニッティング・ファクトリー」でデヴィッド・マレイのインタヴューをしましたが、そのときに彼の口から天皇陛下崩御の知らせを受けたことも鮮烈な思い出です。そのあとは、わざわざこの日のためにサンディエゴから出てきたルース・ライオンとミッドタウンのレストランで夕食をして、アルフレッド・ライオンの最後の日々についていろいろ聞かせてもらいました。みんな、いまとなっては懐かしい思い出です。

 しかし、ジャズは思い出の彼方に押しやるほどヤワな音楽じゃありません。ブルーノートはいまも進化を続けています。その象徴がクオシモードです。ぼくは、彼らのライヴがなにより聴きたくてパーティに出席しました。

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 このグループが1月にブルーノートから出した『モード・オブ・ブルー』がとにかく素晴らしかったからです。ブルーノートの名曲、それも隠れた名曲にスポットライトをあてたレパートリーを演奏したのがこの作品でした。それがかっこよくて、ぼくはすっかりノックアウトされてしまいました。

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 クオシモードのメンバーは4人。平戸祐介(ピアノ、キーボード)、松岡”matzz”高廣(パーカッション)、須長和広(ベース)、奥津岳(ドラムス)。ただし、レコーディングやここしばらくは奥津が体調不良のためドラムスを今泉総之輔が務め、そこにギグによって何人かのホーン・プレイヤーが参加します。この日は福山光晴(トランペット)と岩本義雄(テナー・サックス)が加わり、アルバムから平戸のオリジナル「モード・オブ・ブルー」、ジャック・ウィルソンの「オン・チルドレン」、ホレス・パーランの「コンガレグレ」(作曲はレイ・バレット)、シダー・ウォルトンの「ザ・ロナー」、そしてケニー・ドーハムの「アフロディジア」が演奏されました。

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 ぼくは招待席で関係者と歓談していたんですが、最初の一音が鳴ったとたん、そのサウンドの素晴らしさに思わずフロアに飛び出し、そのまま最後まで聴き入っていました。これぞ、この間から勝手にいっている「現代の1960年代型ジャズ」です。典型的なブルーノート・サウンドでありながら、いまのジャズなっています。すべてがかっこよくて、ジャズがファッショナブルな音楽であることを改めて痛感しました。

 ブルーノートの黄金時代って、とにかくジャズがかっこよかったじゃないですか。音楽も演奏も、そしてミュージシャンもみんなかっこよかった。その現代版がクオシモードです。

 ブルーノートの70周年記念パーティがクラブ・ジャズと呼ばれる音楽で埋め尽くされていたことも嬉しかったです。アルフレッド・ライオンは常に時代の先端を行くジャズを好んでいました。もし彼が生きていて、いまもレコードを作っていたら、こういうジャズに興味を向けていたに違いありません。

 このイヴェントに参加し、クオシモードのパフォーマンスに聴き惚れ、体でリズムを取っていたら熱いものが込み上げてきました。ライオンの遺志が感じられたからです。こういう体験ができるとき、ぼくはジャズが、そして音楽が好きでよかったと思います。自分の息子に近い世代のメンバーから、ジャズの楽しさを改めて教えてもらえる。これって素敵でしょ?

 ところですっかり忘れていたんですが、ピアノの平戸さんは、15年前にぼくも審査員を務めたハイネケン主催のジャズ・コンテストで1位になったひとです。そのときもレコーディングの話があったのですが、実現はしませんでした。そんな実力派の彼がクオシモードでぼくの前に登場してくれた喜びも、この夜はしみじみと感じました。音楽って、ほんとにいいですね。
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by jazz_ogawa | 2009-02-14 10:43 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(6)
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 おとといですが、昨年リリースされた『バトゥカーダ』の発売記念ライヴに行ってきました。「STB 139」が超満員になっているのを見たのは久しぶりです。このところ素敵なアルバムを連発しているので、平賀さんの人気も安定してきたってことでしょう。

 ぼくはいい意味でびっくりしました。オープニングで歌われた「バトゥカーダ」の最初の一節を聴いたときです。彼女のヴォーカルがこれまで以上に自信に溢れていたからです。貫禄という言葉は適切じゃないかもしれませんが、堂々たる歌いっぷりに絶好調を感じました。昨年はニューヨークで録音した2作品を発表し、2年連続で『スイングジャーナル』のディスク大賞【ヴォーカル国内部門】で1位に輝やいています。人気に実力が伴ってきたということでしょう。

 コンサートでは、いつもと違ってバックのメンバーも豪華でした。女性ばかりの弦楽四重奏が加わったり、時間の関係で見逃してしまいましたが、2部には寺井尚子さんも参加しています。ぼくが観た1部よりそちらのほうがよかったんでしょうね、きっと。ウーン、残念でした。

 昨年はInter-FMの「Marica Club」に出演させていただいたり、今回の『バトゥカーダ』のライナーノーツを書かせていただいたりと、嬉しいことに平賀さんと少しだけ縁ができました。そういうことがあって、今回のコンサートは心待ちにしていたひとつです。

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 1部では『バトゥカーダ』からのセレクションを中心に、その前の作品『モア・ロマンス』からも2曲が歌われました。ストリングスの響きがゴージャスで、こういう贅沢なライヴはなんだか得した気分になれます。

 ぼくのようなものがいうのはおこがましいですが、以前マンハッタン・ジャズ・クインテットと共演したコンサートのときより、平賀さんのヴォーカルはひと回りもふた回りも大きくなった気がしました。あれが1年半くらい前のことです。それからさらにいろいろな経験を積まれたのでしょう。

 音楽ってつくづくそのひとの人生の映し鏡だと思います。とくにステージではそうした面が凝縮されるんじゃないでしょうか? 個人的に平賀さんのことは存じませんが、彼女の音楽に対する姿勢とか、考え方が、コンサートを通して伝わってきました。でも、これってこちらの勝手な思い込みですから、迷惑千万かもしれませんね。

 それにしても、コンサートやライヴって楽しいですね。いつもと違ったセッティングで聴けたおとといのステージは、平賀さんにとっても思い出深いもののひとつになったんじゃないでしょうか。そういう時間が共有でき、レコードやCDとはまた違う楽しさが満喫できた一夜でした。
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by jazz_ogawa | 2009-02-11 11:51 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(4)
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 3ヵ月に一度、銀座のバー「le sept」で開催している「ONGAKUゼミナール」ですが、次回は3月7日に開催します。今回のテーマは、常連のmiki3998さんのリクエストに応え、「ONゼミ版 サウンド・イン"S"」としました。

「サウンド・イン"S"」ってご存知じですか? 74年から81年までTBSで放映されていた上質な音楽番組です。フジテレビの「ミュージック・フェア」に対抗して作られた番組で、こちらのほうがジャズっぽい選曲だったように記憶しています。ぼくはほとんど毎週観ていました。

 そういうわけで、今回はぼくがこの番組を作るんだったら、こんなアーティストにこんな曲をやってもらいたいという想定でプログラムを考えようと思います。登場するのは日本人アーティスト。

 いま頭に浮かんでいるのは、雪村いずみ、ハイファイ・セット、南佳孝、世良譲、北村英治、マーサ三宅、伊藤君子、笈田敏夫、山本剛、菅野邦彦さんといったひとたちです。あとは、ジャズでなくても、ぼくの好きなポップス、たとえばブレッド&バターとかユーミンとか、そういった曲をかけるかもしれません。渡辺貞夫さんのバラードとかもいいですね。インスト編とヴォーカル編にわけるのもありでしょう。

 たまには日本人アーティストを特集するのもいいですよね。普段、あんまり聴くチャンスがないと思いますので。ぼくの与太話が入るためじっくり聴くことはできないかもしれませんが(笑)こういう機会に興味のある方は是非接してみてください。

 詳細はこうなっています。

3月7日(土) 『小川隆夫ONGAKUゼミナール』(第12回:ONゼミ版 サウンド・イン"S") @Bar le sept銀座 18:00~21:00PM 会費3000円(w/1 drink)
問い合わせはコチラから
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by jazz_ogawa | 2009-02-08 11:06 | ONGAKUゼミナール | Trackback(1) | Comments(6)
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 今年で結成40周年をブレッド&バターのコンサートを「東京文化会館小ホール」で観てきました。フェスティヴァル以外で彼らのライヴを観るのは何十年ぶりでしょうか。その間にも新譜が出るたび買ってきたので、身近な存在ではありますが。

 今回は杉真理さんとの共演です。観るまでは、最後に共演と思っていたのですが、最初から3人が出てきて、途中からそれぞれのセットも交えての2時間でした。杉さんのライヴも70年代に観たっきりなので、懐かしかったですね。

 これは「東京文化会館が贈る、大友直人 Produce ポピュラーウィーク 2009」の一環ということです。イヴェントは日曜まで行なわれていて、ちなみに他の日にはこのようなひとたちが登場します(しました)。

 2/4(水)CHAGE
 2/5(木)原田真二×木根尚登
 2/7(土)武部聡志×川江美奈子
 2/8(日)千住明×辛島美登里

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 ブレッド&バターとは、彼らがデビューする直前にセッションをしたことがあります。向こうは絶対に覚えていないでしょうが、このデビュー作に関連しています。デビュー40周年ですから、あれは40年前、そう1969年のことです。あのころのぼくはロックとジャズに明け暮れていました。

e0021965_1052554.jpg 彼らの歌で好きなものに、ユーミンが書いた「あの頃のまま」があります。昔の音楽仲間が久しぶりに偶然会う内容で、相手はサラリーマンか何かの堅気の仕事についているんでしょう。そして自分はといえば、まだ昔の夢を追い続けている(サーファーかな?)。でも会えばあの頃のままのふたり、そんな内容です。

 ぼくもあのころの夢は諦めていなくて、またそのうち音楽をやろうかな、なんていい歳してかなり本気で思っています。ただし右腕の神経症状が回復しない限りギターがちゃんと弾けないので、難しいかもしれません。

 医者になって、仕事はなんとかやってきたつもりです。それでもなんらかの形でずっと音楽と付き合ってきました。気持ちだけはあのころのままです。医者といっても就業形態がかなり特殊なので、「いまでもあのころと同じで気まぐれに街をゆく」のはぼくも同じです。

 ぼくも「人生のひとふしをまだ卒業していない」ですし、大人になりきれていないと周りのひとによく言われますから。この歳になったら、永遠に子供のままでしょうね。いまさら大人になったら、却って薄気味悪がられるかも、です。

 この歌がいいのは、「他愛のない夢なんかとっくに諦めてしまった」友人のことも否定していないところです。「幸せの形はひとそれぞれだから、ひとは自分を生きていく」はほんと、いい言葉だと思います。

 ぼくも自分を生きてきました。そしてこれからも生きていきます。つまり、やりたいことをやればいいいのねって、自分に都合よく解釈しています。なにせ、今年は「Act Naturally」がモットーですから。って、いままでもずっと「Act Naturally」で生きてきてますけど。

 それでコンサートですが、オープニングはデビュー作に入っていた「野生の馬」。そこから始まって、クロスビー・スティルス&ナッシュの「Helplessly Hoping」、「Teach Your Children」ときて、杉さんが書いたコマーシャルソング「ウィスキーが、お好きでしょ」も3人で歌われました。この曲のフル・ヴァージョンは初めて聴きましたが、コマーシャルに使われているメロディ以外のパートもすごくよかったです。

 そして次に「あの頃のまま」が3人で歌われ、あとは杉さんのパートにバトンタッチ。アンコールで歌われた「特別な気持ちで」と「君の友達(You've Got A Friend)」まで、すっかり彼らの世界にはまってしまいました。ところで「特別な気持ちで」って知ってますか? これ、スティーヴィー・ワンダーがブレッド&バターにプレゼントした曲です。ただし、その後に自分が「心の愛(I Just Called To Say I Love You)」として発表することになったため、ブレッド&バターのヴァージョンはお蔵入りしてしまったものです。作詞は「あの頃のまま」と同じユーミンです。

 ああ、それにしてもブレッド&バターの歌声とメロディは心に残ります。いまも「あの頃のまま」が頭の中では鳴り響いていますから。
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by jazz_ogawa | 2009-02-07 10:10 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(8)
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 先週の土曜日に観てきました。アクション・シーンの展開が速くて、ついていくのが精一杯です。こういうのはゲーム世代の映画かもしれませんね。

 のっけから、凄いカー・チェイスのシーンが連続します。山道みたいなところをガンガン飛ばしながら、正面衝突しそうになったり、車が180度向きを変えたり、接触したりしながらのアクション・シーンは、とにかくスピード感が最高です。でも、ディテールがわかりません。目がついていきませんから。アストン・マーティンをボロボロにしてしまうのはもったいないなぁ、なんて思いながら観ていました。

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 それから何度も格闘シーンが出てきます。これも動きが早いので、誰がどうなっているのかよくわかりません。それでも結果はわかっていますから、ここは細かいところまで観るより、スピーディな動きを相対的に体感すればいいんでしょうね。

 映画のスタッフってこういうシーンに張り切るんでしょう。いままで観たことのないカー・チェースや格闘のシーンを作って、同業者に「どうだい!」っていいたいんだろうなぁ、なんて思いました。同業者は同業者で「やられた!」とか、「あの程度ならどうってことないじゃん」とか、そんな風に思っているかもしれません。

 動きが早くてついていけなかったシーンにはこんなのもありました。テーブルがコンピューターのディスプレイになっていて、タッチすると、その画面が壁のディスプレイに映し出され、そこからどんどん画面が進んでいくというものです。聞くところによれば、これはソニーとかサムソンが開発していて、どこかの展示会で発表していたとのことですが、このシーンはもう少しじっくり見たかったですね。

 ただし今回のボンドは荒れていて、これまで以上に暴力的でした。それが映画のテーマにつながっているので仕方ないですが、感情が冷ややかで、前作のような共感を覚えませんでした。

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 ボンド・ガールについて、ぼくのまわりの評判はいまいちですが、好きですね、こういうタイプ。

 ストーリーは相変わらずのジェームス・ボンド話でどうってことないです。でも、映画館の大画面で観る価値はありました。そもそもこの手の映画は大好きですから、ぼくのような単純人間向きの映画じゃないでしょうか。小うるさいことをいうひとや、映画に小難しい理屈をつけるひとには向かないでしょうが。
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by jazz_ogawa | 2009-02-06 09:45 | 映画&DVD | Trackback | Comments(6)
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