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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
TALK EVENT■
小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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 おかげさまで今回の「ONGAKUゼミナール」も盛況でした。お忙しい中、ご来場のみなさんに心から感謝します。また、今回は初の試みでしたが、「Jazz Conversation」をお聴きの方の中から3名さまをご招待させていただきました。楽しんでいただけたでしょうか?

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 それで今回は普段あんまり聴くことのない楽器を集めてみたんですが、どうだったかしら? 馴染みのない楽器や、「これでもジャズ?」なんていうのもあったと思います。でも、そこはお堅いこと抜きということで、「こんな演奏もあるんだ」なんて思っていただいたり、「これは意外といいぞ!」なんて思っていただけたら嬉しいんですけど。

 エエェ! ぜんぜんつまらなかったって? そこはそれ、つまらなければ、いかに自分の気に入っている音楽が素晴らしいかっていうことの再確認になるじゃないですか。って、居直っても仕方ないですけど。

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 でも、ぼくの持論は「駄目な音楽も聴け」ですから。「駄目な音楽を聴けば聴くほど素晴らしい音楽のよさがわかる」。そういうことなんですね。素晴らしい音楽だけを聴いていたら、どうしてそれが素晴らしいのかがわからなくなるかもしれませんよ。「駄目」とか「いい」というのは比較ですから。

 一昨日の音楽はぼく的に駄目なものじゃないですけど、そこは個人の好みなので、好き・嫌いはあっていいでしょう。それで、どんな曲をかけたのか。紹介しておきますね。

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★尺八からシタールまで~さまざまな楽器が奏でるジャズ特集
【フレンチホーン】フォア・フレンチ・ホーンズ/フォー・メン・オン・ア・ホーン
【チューバ】レイ・ドレイパー/アイ・ハドント・エニワン・ティル・ユー
【ソプラニーノ】渡辺貞夫/パストラル
【ベース・クラリネット】エリック・ドルフィー/オン・グリーン・ドルフィン・ストリート
【ハーモニカ】トゥーツ・シールマンス/エスターテ
【バグパイプ】ルーファス・ハーレイ/バグパイプ・ブルース
【尺八】山本邦山/序
【オカリナ】明田川荘之/アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリー
【ウクレレ】ライル・リッツ/ハヴ・ユー・メット・ミス・ジョーンズ
【ハープ】ドロシー・アシュビー/オータム・イン・ローマ
【チェロ】ロン・カーター/ラリー
【ヴァイオリン】スタッフ・スミス/ジャダ
【バンジョー】ベラ・フレック/オフ・ザ・トップ(ザ・グラヴィティ・ホイール)
【シタール】アナンダ・シャンカール/スノウ・フラワー
【スティール・ギター】ロイ・スメック&ヒズ・パラダイス・セレネーダーズ
【アコーディオン】アート・ヴァン・ダム/イッツ・イージー・トゥ・リメンバー
【セレステ】ジーン・ハリス/ゴーイン・ホーム

 妙な楽器も混ざってるでしょ? ただし、時間の関係でヴァイオリンスとスティール・ギターは割愛しました。でもたまにはこういう楽器による演奏を聴くのもいいんじゃないでしょうか? ぼくは久々で、新鮮な気分を味わっていました。

 最後に宣伝を。
 次回の「ONGAKUゼミナール」は6月12日、駒場東大前「Orchard Bar」です。
 そのあとは7月17日に、作曲家の佐藤礼央さんとの「よもやま話」。こちらは一昨日と同じ銀座「le sept」です。
 興味のある方はぜひご参加ください。
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by jazz_ogawa | 2010-05-31 14:55 | ONGAKUゼミナール | Trackback(1) | Comments(4)
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 明日の「Jazz Conversation」ですが、quasimodeからリーダーの平戸祐介さんとパーカッションの松岡”matzz”高廣さんをゲストにお迎えしました。

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 おふたりともブルーノート・レーベルの大ファンですし、ブルーノートからアルバムを発表しているということもあって、ブルーノート談義で盛り上がろうという趣向です。好きな演奏を選んでもらい、それらを聴きながらの30分。たまにはこういう企画もいいんじゃないでしょうか?

 それで構成ですが、こんな感じでいきたいと思います。

Jazz Conversation #022(2010.5.30.放送)
①【16:00:今月の新譜(2010年5月)】
②【16:30:マイルス・デイヴィスの真実(第22回:新たなる音楽への旅立ち)】
③【17:00:Meet The Star(第20回:平戸祐介&松岡”matzz”高廣)】
④【17:30:ジャズで聴くミュージカル】

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 冒頭、【今月の新譜】の前に、先ごろこの世を去ったハンク・ジョーンズさんを偲び、彼のソロ・ピアノで1曲聴くコーナーを設けました。「Jazz Conversation」のインタヴューから5日後、ハンクさんは最後のレコーディングを行なっています。7月に発売予定ですが、その少し前にそのアルバムを聴きながらの追悼特集を組むことにしました。

【マイルスの真実】は相変わらずの調子です。すっかりトップ・トランペッターになった彼のプレイがどのくらフィーチャーできるか。話したいこともいろいろあるし、こればっかりはやってみないとどうなるかわかりません。

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 最後の特集コーナーでは、ミュージカルをジャズ化した作品から選曲をしてみます。スタンダードの多くは出典がミュージカルです。ですから、スタンダード特集と内容的に変わりはありません。でもそれじゃ面白くないので、作品すべてがひとつのミュージカルに題材を求めたもの、たとえばシェリー・マンの『マイ・フェア・レディ』とか、マイルスの『ポーギーとベス』とか、そういったアルバムから曲をピックアップしたいと思います。

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 それで、本日は銀座にある「Bar le sept」での「ONGAKUゼミナール」。この番組をお聴きの方で参加を希望された3名も参加していただけることになりました。ありがとうございます。お目にかかれるのを楽しみにしています。
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by jazz_ogawa | 2010-05-29 11:21 | Inter-FM | Trackback(1) | Comments(12)
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 今日で84歳の誕生日を迎えるマイルス。考えてみると、ぼくがマイルスと会うようになったのは1985年のことですから、彼が59歳と9ヶ月のとき。いまのぼくとまったく同じです。ぼくもあと3ヶ月で60歳ですから。この違い。ウーン。

 って、帝王と自分とを比較するのはおこがましいですよね。でも、何か感慨深いものを覚えます。そうか、このあと5年であの世に行ってしまったのか。ウーン。

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 あのときのマイルスは、いまのぼくよりぜんぜん元気でしたし、迫力がありました。アーティスト、あるいはクリエイターならではの前向きの姿勢がビシバシと伝わってきたものです。24歳年上の彼に何度触発されたことでしょうか? ぼくにとっては、本当に得がたい出会いでした。

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 それで、今日は久々に「愛しのジャズマン」としてマイルスを。

『ジャズ楽屋噺~愛しきジャズマンたち(東京キララ社)』より~

 ぼくは自虐的な人間なのだろうか? マゾっけはないつもりだが、怒られたのに嬉しく思った経験がある。マイルス・デイヴィスと会っていたときだ。彼と会っているときはいつも細心の注意を払うようにしていた。しかしマイルスの口から飛び出してくる話はいつだって面白いし、興味深い。彼は問わず語りの名人だから、途中で余計な口を挟まないほうがいい。しばし沈黙の時間が流れても、そういうときはなにかを考えたり思い出したりしているのだから、先をうながしてはいけない。そのことはいつも肝に銘じていた。話したいように話してもらうのが一番だ、と。

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 マイルスと会うときは長時間におよぶことが大半だった。10時間以上というのもざらだ。昼に会って明けがたまで宿泊していたホテルにいたこともあれば、午後に家を訪ね、夕方一緒にコンサート会場に行き、終了後に車に同乗して家まで戻り、そのまま5時間以上つき合ったなんてこともある。

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 インタヴューをするわけじゃない。ただ、だらだらと時間がすぎていく。マイルスはその間になにか食べたり、絵を描いたり、音楽を聴いたり、誰かに電話をしたりと、普通のことをやっている。ぼくは透明人間になったつもりで、邪魔をしないようひたすら務める。それでなにかを話したくなれば、勝手に話が始まる。そのときにぼけっとしていてはいけない。話しそうになったときは、それを察知し、すぐ聞き役に回れるよう構えるのがこつだ。

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 最初はこのペースというか空気に戸惑ったが、マイルスはマイルスでそうやって時間をすごすのを楽しんでいるようだった。まったく無視をするわけじゃない。かといって、気を遣っているそぶりもない。ぼくはひたすらマイルスがいる空間に溶け込む。そのことに集中していた。それでも彼はときどきこちらを喜ばせようと思うのか、勝手に昔話をしたり、ぼくが聞きたそうなことについて話し出したりする。
 こちらはそれをひたすら聞いて、相槌を打つか、褒めちぎるか、羨ましがるか。まあ褒め殺しのようなことをするのだが、するとマイルスはますます気分がよくなるようで、思わぬエピソードを披露してくれたことも再三だった。

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 そんなあるとき、つい調子に乗ってギル・エヴァンスについて質問をしてしまった。たまたま、彼と共演した『クールの誕生』(キャピトル)の話をマイルスがしていたときだ。
「ギルが書くアレンジは、その時点のレヴェルからいってかなり高度なものだったんでしょうか?」
 そんなことを口にしてしまったのだが、いいながら同時にぼくは後悔もしていた。マイルスが話をしているときに、腰を折るようなことは絶対してはいけない。このときはちょっと気が緩んでいたのだろう。そのとたん、彼がこちらを睨んでひとことこういった。

 So What?

 マイルスの口癖である。
「だからなんだっていうんだ?」
 マイルスにこういわれてすくみあがらないひとはいないだろう。これで、あるかないかわからないようなものだけれど、ガラスみたいにもろい信頼関係も崩れてしまった。すべてが不用意なひとことで終わってしまった。彼の機嫌を損ねて部屋から追い出されたインタヴューアーが何人もいることは知っている。ついに、ぼくもそのひとりになったか。

 I'm so sorry.

 と蚊の泣くような細い声で答えるのが精いっぱいである。あとは、こうべを垂れて、次にマイルスからどういわれるかを待っていた。しばしの沈黙。時間にしたら5秒も経っていなかっただろうが、そのときは永遠に続く沈黙のように感じられた。

 Very hard, It was very hard of Gil's chart, so what I didn't care because of fantastic  music.

 正確には覚えていないが、マイルスは何事もなかったかのように、こんな言葉であとを引き継ぎ、そのままぼくの質問に答えつつ、ギルのアレンジについての特徴を語ってくれた。しかし、あのときはたしかに怒られたと思う。

 それにしても怖かった。だけど、絶体絶命の心境に陥りながらも、心の片隅では嬉しさもこみあげていた。マイルスから、有名な口癖のSo what? をいってもらえた。そんな日本人が何人いるだろう? こんな風に考えるぼくは、やっぱりマゾヒスティックな人間だろうか?

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 しかし、同じように感じていたひとをぼくは知っている。ハービー・ハンコックだ。彼もマイルスからSo what? といわれ、ちぢみあがった口だ。
「でも嬉しかったよね」
 感じることは同じなのだ。

 内山さん、写真いろいろ無断借用しました。ゴメンナサイ。でも、宣伝になるかも。
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by jazz_ogawa | 2010-05-26 10:25 | 愛しのJazz Man | Trackback(1) | Comments(12)
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 5月26日はマイルスの誕生日。生きていれば84歳。先日この世を去ったハンクさんよりまだ若い。19年前にマイルスはこの世を去っていますから、ハンクさんに比べるとかなりの早死にでした。

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 それはそれとして、マイルスの誕生日を祝して、明日は2時間ぜーんぶマイルスです。こんなこともやっちゃうところが「Jazz Conversation」のいいところというか、ぼくの暴挙を却って後押ししてくれるディレクターに感謝です。

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 それで、こんな内容を考えてみました。

Jazz Conversation #021(2010.5.23.放送)
①【16:00:秘蔵音源で聴くマイルス・デイヴィスの真実】
②【16:30:マイルス・デイヴィスの真実(第21回:西海岸のミュージシャンを触発)】
③【17:00:マイルスよもやま話(1時間)】

【秘蔵音源で聴くマイルス・デイヴィスの真実】
 これはちょっとすごいかも。ぼくは海賊版に興味がないのでこういう音源も世に出ているのかもしれませんが、未発表音源のマスターテープ・コピーを手に入れました。

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 まずは「フリーダム・ジャズ・ダンス」のセッション・リールからリハーサルの模様を。マイルスがロン・カーターに熱血指導しています。『マイルス・スマイルズ』に収録されている演奏ですが、その完成テイクにこぎつけるまでの30分ほど。全部はかけられないので、マイルスの肉声がたっぷり聞けるパートを抜粋しました。

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 次はコロムビアの倉庫で眠っていたベティ・メイブリーの未発表音源。このベティさん、マイルス夫人で、『キリマンジャロの娘』のジャケットを飾っているひとです。それからこのアルバムには、彼女に贈った「ミス・メイブリー(マドモアゼル・メイブリー)」という曲も含まれていました。ファンならご存知ですよね。

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 ベティさんは《女性版ジェームス・ブラウン》とも呼ばれていたシンガーで、マイルスにロックへの興味を持たせたり、それまでスーツ姿だった彼にカラフルなシャツやパンタロンをはかせた張本人でもありました。左側の女性ですよ。

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 そのうちこんなになっちゃうんですけど。
 彼女の人脈で、マイルスはジミ・ヘンドリックスと交流を結ぶようにもなりました。

 この未発表音源、全部で5曲が手元にあります。本来なら『ダウン・ホーム・ガール』のタイトルで発売されるアルバムでした。その中から最高にかっこいいシャウト・ナンバー「ボーン・オン・ザ・バイユー」を紹介します。

 メンバーがすごいです。
John McLaughlin-guitar Larry Young-organ Harvey Brooks-bass Mitch Mitchell-drums
Produced by Miles Davis Rec.69-05-14

 どうです。ミッチ・ミッチェルはジミ・ヘンドリックスのドラマーです。このことからもマイルスとジミヘンの関係がうかがい知れます。ジョン・マクラフリン、ラリー・ヤング、ハーヴェイ・ブルックスはこれより3ヵ月後に吹き込まれる『ビッチェズ・ブリュー』に参加します。

 そして、ここでもマイルスの熱血指導が。今度はジョン・マクラフリンにギターのカッティングを伝授します。これが面白い! そのあとは、ベティさんとのトークもあります。新婚ほやほやなので、マイルスもほかのひとと話すより優しげなところが微笑ましいかな?

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 それから最後は『スケッチ・オブ・スペイン』の目玉曲「アランフェス協奏曲」のリハーサル・シーンや、ベティさんの前の奥さんだったフランシス・テイラーのインタヴューなど。これは『コンプリート・マイルス&ギル』のボックス・セットが出たときに、米コロムビアがプロモーション用に作ったCDが出典です。

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 どうです、この30分、聞き逃せないでしょ。このパートだけ聞いて、あとは違うチャンネルに回したら嫌ですよ。後半にはSFとNYから持ち帰ったお土産プレゼントの告知もありますからね。

 ぼくとしては毎週「2時間丸ごとマイルス」でもいいんですけど。あ、ダメ? さすがのディレクター(ヒロユキさん=番組ブログ参照)もこれは許さないか(苦笑)。
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by jazz_ogawa | 2010-05-22 11:42 | Inter-FM | Trackback | Comments(20)
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 おとといはぼくにとって大きなニュースがふたつ届きました。コメント欄にも書きましたが、ハンク・ジョーンズさんの死去と『スイングジャーナル』誌の休刊です。どちらの情報も少し前から耳にしていたのですが、ついに来るべきときがきたかとの思いです。

 ハンクさんは、2月にお会いしたときはあんなにお元気そうで、かくしゃくとしていたのに、との思いが強いです。でも91歳のご高齢ですから、何が起こってもおかしくはないし、大往生という言葉がぴったりなんじゃないでしょうか。

 生まれて初めてインタヴューらしきものをさせてもらったのがハンクさんです。まだこの仕事に入る前のことで、留学中にニュージャージーのお宅にお邪魔をして、1時間ほどいろいろなお話をうかがいました。

 極度に緊張していた上、英語もろくに話せないぼくに対し、ハンクさんは実に辛抱強く、わかりやすい英語で答えてくれました。あのときご馳走してくれたクッキーのおいしかったこと。話の内容はあんまり覚えていないのですが、クッキーの味はいまも覚えています。

 ぼくの名前もラッキーでした。業界の大先輩でオール・アート・プロモーションの社長さんが石塚孝夫さんといいます。ハンクさんは、石塚さんの招聘で何度も日本に来ています。それで「タカオ」という名前をすぐに覚えてくれました。

 石塚さんは、それこそ数え切れないほど多くのジャズ・ミュージシャンを日本に呼んでいます。そして、みなさんが石塚さんを敬愛しています。そういうわけで、ぼくの名前も覚えやすいらしく、ハンクさんに限らず、このことは仕事をする上で本当に助かりました。

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 20年以上前ですが、FM仙台でオールナイトのジャズ・プログラムを放送したことがあります。そのときの司会・進行はぼくで、目玉のプログラムは、石塚さんが招聘していたハンク・ジョーンズ・トリオとアニタ・オデイのライヴ。ハンクさんとアニタさんと石塚さんと、コンサート前に仙台のホテルで夕食をご一緒させていただいたことも、いまとなっては楽しい思い出ですね。

 初めてお会いしたときからハンクさんは相当なお歳の印象でした。でも考えてみると、あのときは今のぼくよりひとつかふたつ年上だっただけなんですね。そこまで長生きはしなくていいですけど、体に気をつけていれば、ぼくもあと30年近くは元気で世界中を回れるかもしれません。人生の先輩として、ハンクさんはぼくに希望を与えてくれました。いまは心から冥福を祈るしかできませんが。

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 追悼の気持ちを込めて、先ほど「Jazz Conversation」のPodcastingに2月のインタヴューがアップされました。収録は2月19日、「ブルーノート東京」の楽屋、On Airは3月14日。おそらく、ハンクさんが残した最後の肉声ではないでしょうか? 最後に出てくるステーションIDを聴いたとたん、さまざまな思いが胸をよぎり、はからずも涙してしまいました。

 今日はもうこれで胸いっぱいです。『スイングジャーナル』誌の終焉についても書きたかったのですが、それは来月、最後の号が出たときにしましょう。
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by jazz_ogawa | 2010-05-19 12:41 | 平凡な日々 | Trackback | Comments(10)
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 先日のブログでも簡単に紹介しましたが、6月12日(土)に駒場東大前の「ORCHARD BAR」で「60年代音楽」の6回目として【Beatles Part 3】をやります。今月の「ONGAKUゼミナール」も終了していませんが、気がついたら6月の「ONゼミ」まで1ヶ月を切っていました。集客、大丈夫かなぁ?

 これでビートルズは最終回・・・の予定です。前回は『マジカル・ミステリー・ツアー』まで聴きましたので、その続きから始めます。この時期のビートルズは、その音楽性が多彩な広がりを示すと同時に、サウンド的には徐々にシンプルなロックへと収斂していきます(とぼくは考えています)。その妙をみなさんと楽しめればいいんですけど。

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 イヴェントの詳細はこうなります。

日時:2010年6月12日(土) 午後8時~10時頃
会場:駒場東大前「Orchard Bar」
チャージ:2,000円(1ドリンク付)
テーマ:The Beatles part 3

参加ご希望の方はお店に予約(080-3463-1807)をしてください。
http://blog.livedoor.jp/nobby2jack/archives/cat_50015795.html)、もしくはコチラから

 それから、7月のイヴェントも決まりましたから、こちらも予約を開始とします。

 作曲家の佐藤礼央さんと3月にスタートした『小川隆夫x佐藤礼央 よもやま話』の2回目です。前回に続いて『映画編』のパート2を、7月17日(土)に銀座の「Bar le sept」で開催します。こちらもいまから予約ができます。

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日時:2010年7月17日(土) 午後6時~8時頃
会場・予約:銀座「Bar le sept」(03-5537-2388)
チャージ:3,000円(1ドリンク付)
テーマ:小川隆夫x佐藤礼央 よもやま話~映画編 part 2

参加ご希望の方はお店に予約(03-5537-2388)をしてください。


「僕は、あんまり誰も知らないけど、すごくいい映画をセレクトしてみようと思います」(Leoさんからのメッセージです)

ならば「僕は、誰でも知ってるすごくいい映画をセレクトしてみようと思います」(小川)
 
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by jazz_ogawa | 2010-05-17 11:42 | ONGAKUゼミナール | Trackback | Comments(22)
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 5月13日付け朝日新聞(東京版)の朝刊で「ブルーノート東京」のことが書かれています。「らんどまーく@東京」という記事で、そこにぼくのコメントも紹介されています。お暇でなおかつ朝日新聞をお持ちの方はチェックしてみてください。

 なお全文は朝日新聞のHPでも読むことができます。(http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000461005130001

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 それから明日は「Jazz Conversation」の放送日ですが、数日前にApp Storeを覗いていたら、無料アプリの第1位にこんなものがありました。

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 Wi-Fi接続でradikoが聞ける「ラジ朗」なるアプリがしばらく前に配布されていたんですが、今度は公式アプリで、こちらだと3G回線で接続できます。Wi-Fi環境でない場所でも、地域内(東京、神奈川、千葉、埼玉)なら、いつでもどこでもradiko加盟のラジオ局による放送が聴けます。

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 ということで、明日の日曜日、午後4時から6時は、PCがなくてもラジオがなくても、iPhoneで「Jazz Conversation」がお楽しみいただけます。まだダウンロードしていない方、無料ですから試してみてはいかがでしょうか? でも、よその番組を聴いちゃいやですよ。

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 こんな感じで放送中の曲目も確認できます。
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by jazz_ogawa | 2010-05-15 10:24 | Works | Trackback | Comments(4)
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 ご存知の方も多いでしょうが、ナット・キング・コールの弟さんです。こちらは遅咲きで、最初のアルバムを発表したのが47歳のとき。

 兄のナットは12歳上。兄3人と姉ひとりの末っ子。男の兄弟は全員がミュージシャンで、教会でピアノを弾く母親について5歳のときからフレディさんもピアノを習っていました。

 今年で79歳になるフレディさん、温厚な紳士でした。ナット同様の渋いバリトン・ヴォイス。彼のそっくりさんではありますが、フレディさんはフレディさんで魅力的な弾き語りの名手になりました。

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 子供のころは、シカゴの家にカウント・ベイシーやビリー・エクスタインが遊びに来ていたとか。でも音楽より野球が好きだった彼は、ジャズの大御所とキャッチボールに興じていたそうです。羨ましい!

 次回はそんなこんなのエピソードを紹介しつつ、フレディさんの魅力に迫るパフォーマンスが紹介できればと考えています。

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 それで、これがラインアップです。

Jazz Conversation #020(2010.5.16.放送)
①【16:00:ジャズになった日本の曲】
②【16:30:マイルス・デイヴィスの真実(第20回:ニューヨークでの挫折)】
③【17:00:Meet The Star(第19回:フレディ・コール)】
④【17:30:レーベル特集(第5回:ヴァーヴ~インスト編)】

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 巻頭特集では外国のミュージシャンが演奏する日本の童謡と唱歌を紹介します。なんだか自慢話をしてしまいそうな気分なんですが、自重できるかどうか。うーん、難しいかな? 小川家の隠れた秘密(そんなに大げさなことじゃないですが)を披露しちゃおうかな?

 マイルスの《講義》は、パリから戻ってニューヨークで味わった挫折感をどのくらい紹介できるか。話したいことはたくさんあるんですけど、うまくまとめられるかどうか。そこがポイントです。

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 それで最後の30分はヴァーヴを代表するアーティストによる代表的な演奏を選ぼうと思っています。

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 それからこのブログと番組ブログでも書いていますが、「ONGAKUゼミナール」(5月29日)に3名様ご招待の応募を受付中です。締め切りは20日。お時間と興味のある方は奮って応募してください。番組宛に「ONゼミ参加希望」とかなんとか書いてメールをしてくれればOKです。待ってます。

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 ついでといってはなんですが、6月12日(土)には駒場東大前の「Orchard Bar」で「ONGAKUゼミナール」を開催します。「60年代音楽」シリーズの6回目で、テーマはビートルズ(Part 3)。

日時:2010年6月12日(土) 午後8時~10時頃
会場:駒場東大前「Orchard Bar」
チャージ:2,000円(1ドリンク付)
テーマ:The Beatles part 3

参加ご希望の方はお店に予約(080-3463-1807)をしてください。
http://blog.livedoor.jp/nobby2jack/archives/cat_50015795.html)、もしくはコチラから

 こちらもよろしく、お願いします。
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by jazz_ogawa | 2010-05-14 10:19 | Inter-FM | Trackback | Comments(2)
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 先日のブログでSFの「Amoeba Music」に行ったと書きましたが、このレコード・ストアのハリウッド店で実況録音されたのが『Paul McCartney Amoeba's Secret』。

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 これは同店限定で4曲入りのシングルCDと12インチのアナログ盤が2008年だったかに出ました。そのフル・ヴァージョンが、今年初めに発行されたイギリスの新聞「The Mail On Sunday」(1月17日号)の特典CDとしてついていたんですね。ぼくはそのときに2部買いました。

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『Paul McCartney Live In Los Angeles』と題されたフル・ヴァージョンは12曲入り。

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 それにしてもこの新聞、こういうフリーCDをいつもつけてくるので要注意です。前にも、同じポールの『Memory Almost Full』が特典でついていて、ジャケットに新聞社のロゴが入っていたので、そちらも買いました(http://ogawatakao.exblog.jp/8312011)。

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 右が最初に出た4曲入り。

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 こちらが裏です。

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 結局、このライヴ盤もCDだけでこれだけ溜まってしまいました。日本盤(4曲入り)は通常盤とSHM-CD盤があります。

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 それで、これがぼくの持っているすべてです。左が12インチ・シングルで右下が国内盤のサンプルです。
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by jazz_ogawa | 2010-05-12 12:53 | マイ・コレクション | Trackback | Comments(6)
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 総じて期待はずれではありました。観たい映画もあったんですが、大半はすでに観たもの。それでも帰りのANA便はセレクションがヴァラエティに富んでいたので5本も観てしまいました。

 行きのUA便で観たのはこれ1本。サンドラ・ブロック主演の『しあわせの隠れ場所』。何がなんでも観たい映画ではなかったですが、ほかにこれといったものがなかったし、サンドラ・ブロックがこれでアカデミー賞とゴールデン・グローヴ賞を取ったというんで観ることにしました。

 それで、どうなんでしょう? もっと素晴らしい演技をした女優さんはいたんじゃないの? というのがぼくの本音です。メリル・ストリープとか。

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 で、帰りの便で最初に観たのが『今度は愛妻家』。悪くはないですが、いまいちかな?石橋蓮司は最高でしたけど。

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 それでついでにもう1本、邦画を。吉永小百合と笑福亭鶴瓶が出ていた『おとうと』。これ、本当に身につまされました。

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 すでに観ている映画ですが、他に積極的に観たいものがなかったので『シャーロック・ホームズ』を。マッチョなホームズとワトソン博士。シリーズ化されたら、続編も当然観に行きます。

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 そろそろ寝たほうがいいのはわかっていたんですが、ついでだからもっと観て、寝不足気味で家に帰れば、時差ぼけ防止になるかな? そう思って観たのが『噂のモーガン夫妻』。映画館に行ってまでは観ない映画です。

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 それで最後にもう1本。『恋するベーカリー』。このメリル・ストリープは平凡だったかな。

 以上、6本。UAのラインアップが期待はずれでした。まあ、無料なので贅沢はいいませんけど。
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by jazz_ogawa | 2010-05-10 18:47 | 映画&DVD | Trackback(1) | Comments(8)
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