立て続けに本の宣伝で恐縮ですが、数日前から『必聴! JAZZ 101』(河出書房新社刊)が発売になっています。これは過去に出した『名盤100』の変形といったところでしょうか。
『名盤100』はいろいろなミュージシャンが同業者を語るものでした。それで、今回は本人が自分のアルバムを語るという内容です。ソニー・ロリンズなら『サキソフォン・コロッサス』、マル・ウォルドロンなら『レフト・アローン』、ウエイン・ショーターなら『ナイト・ドリーマー』といった感じで、大半が本人による自画自賛(反省の弁もあったりしますが)のアルバム紹介になりました。
ミュージシャンに率直なひとが多いのは『名盤100』をお読みになった方ならわかると思います。今回はひと様の演奏や作品について語ったわけではないため、もう少し言いたい放題のひともいました。そこがインタヴューをしていて楽しい体験になります。
そういう部分をなるべく紹介したいと思っていました。ところが書いているうちにいつものようにトランス状態になり、次から次へと浮かんだ文章をひたすらPCに打ち込み、「はい、完成」と相成りました。
ぼくの本、だいたい出足が悪いんですが、先日出した『ブルーノート大辞典』とこの本は最初からいい感じです。といったってベストセラー作家じゃないですから、たかが知れていますけど。それでも嬉しいです。
そういうわけで、気をよくして、いまは7月と8月にに出版予定の本を2冊同時進行で書いています。性懲りもなく、両方ともブルーノート本です。今年が創立70周年なので、この際に出してしまおうという魂胆が見え見えです。80周年のときには音楽の世界、もしくはこの世から消えているかもしれませんので、なりふり構わずやりたいことをやっている感じでしょうか。
それでまったく関係ないですが、来週の金曜日は駒場東大前で「ONGAKUゼミナール」です。詳細は少し前のブログに出ていますので、お時間と興味のある方はぜひご来場のほどを。