
先日のことですが、「ONGAKUゼミナール」に参加していただいてるmikiさんがお住まいの北鎌倉に行ってきました。
鎌倉を含めて湘南は懐かしい場所です。物心がつく前から中学のはじめごろまで、毎年夏になると江ノ島海岸からすぐのところに一軒家を借りて、ひと夏をすごしていました。江ノ電をはさんで、向こう側にはうっそうと木の茂った神社があり、こちら側(海岸側)には「鈴傳」という海産物屋さん。そのお店の脇にある細い路地を入り、「鈴傳」の裏手に夏の間だけ借りていた家がありました。
場所はいまも明確に覚えています。それで、せっかくだからとそのあたりを走ってみました。すると、記憶どおりの場所にいまも「鈴傳」はありました。でも、昔はもっと大きな感じがしたんですけど。ぼくが大きくなったせいで小さく感じたのか、実際にお店の規模を縮小したのかわかりません。屋号を含めてはっきり覚えていたのは、われながらびっくりです。なにしろ半世紀ほど前の情景ですから。

デジャヴとは違いますが、こういう懐かしい気分は海岸線を走っているとさまざまなところで心をよぎりました。あの岩場で遊んだっけとか、あそこからここまで泳いだっけとか。海の景色は変わりませんね。でも、江ノ島に立っている塔は違う形になっていました。

お昼ごはんは「葉山マリーナ」で和食。時系列でいくと、「鈴傳」のある江ノ島方向に向かったのはそのあとです。途中で海岸とボルボを一緒にパチリ。

海にはサーファーがちらほら。海辺には散歩しているひとやドッグランをさせているひとたちが数名。真夏の喧騒が嘘のようにひっそりとしていましたが、こういう情景、ぼくは好きです。祭りのあとの寂しさみたいな雰囲気とか気持ちって、どこか風情があるじゃないですか。

その昔、初めての「マウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァル」が終わったあと、ぼくはとてもいい感じで1ヵ月くらいを呆然としていました。あれは夢だったのかな? みたいな思いというか、余韻を味わっていたんですね。そういう気分の状態、割と好きです。ちょっと自虐的なところがあるのかもしれませんが。
江ノ島には、大学生のころにも夏になるとよく行っていました。家のすぐそばに第3京浜ができたので、道がすいている朝の早い時間に行って、お昼過ぎには戻ってくるとか、夜に行って、ともだちとさんざん騒ぎ、夜中に帰ってくるとか。こういうのもいまではとてもいい思い出です。

江ノ島のあとは鎌倉山を越えてmikiさんのお宅にお邪魔しました。お宅は山の中腹(かしら?)にあって、窓から見える景色が綺麗でした。これは途中でmikiさんが寄ったお花屋さん。
今回はちょっとした日帰りの小旅行みたいなものですが、このくらいのドライヴにボルボはぴったりかもしれません。