
6月27日に彼らのライヴを観てきました。翌日にはふたりにインタヴューもできて、元ギター・キッズのぼくは少々興奮気味。今日までブログに書かなかったのは、その興奮を抑えるため。なんてことではありませんが、ツアー終了後までちょっと写真の掲載は見合わせてほしいとのことで、今日になりました。

今回の共演は、ふたりが使用しているギブソンからラリーさんに話が行き、それで松本さんとのレコーディングが実現しました。約1ヶ月にわたって行なわれたツアーは、そのアルバム『Take Your Pick』に合わせてのもの。

そういうわけで、ステージではアルバムからの曲を10曲、さらにアンコールではラリーさんの〈ルーム335〉と松本さんの〈#1090〉が演奏されました。ぼくの目は最初から最後までふたりの指元に釘付け。こんなに集中してギタリストの手先を観ていたのは久しぶりです。

B'zの松本さんは17歳のときからラリーさんのレコードを聴いていたというくらいですから、ふたりの息もピッタリ。自分が考えてきたハーモニーと同じようなものをラリーさんも考えていた、みたいなことをインタヴューで教えてくれました。

目をつぶって聴いているとどちらがどちらかわかりません。このグループ、ツイン・リードっていうんでしょうか? ふたりがテーマ・パートではメロディとハーモニーを分担して弾きます。このバランスが見事でした。
それから、どちらも途中でギターを一台も替えないんですね。最近のギタリストは1曲ごとにギターを持ち替えるひとが多いですが、彼らは違いました。まさにギタリスト、ギター1本で勝負している感じじゃないですか。

ふたりともいくつかのエフェクターは用いていますが、どちらもひとつのギターで多彩なサウンドを聴かせてくれました。こういうところがライヴ派ミュージシャンの真骨頂というんでしょうか? 松本さんのプレイを生で、しかも至近距離で観たのは初めてですが、指の動きも綺麗で無理がなく、さすがでした。
ラリーさんのES-335もいいし、松本さんが弾くギブソンのダブル・カッタウェイ・モデルもいいし、ギターがほしくなってしまいました。なおふたりのインタヴューは次回の「Jazz Conversation」で紹介できると思います。興味のある方、楽しみにしていてください。