渋谷のジャズ・バー「Lezard」で、来日していたラーシュ・ヤンソンのフェアウェル・パーティが開かれました(10月9日)。今回のツアー・メンバーも全員が集まり、関係者やお店の常連さんと一緒に大盛り上がり。
このお店、常連客が毎晩ジャズを演奏しています。月に数回はプロのライヴもありますが、毎晩繰り広げられるお客さんの演奏がこれまたお見事。ほんと、腕達者なひとが多くてびっくりです。
この日も最初はお客さんが交代で演奏。そして、途中から我慢ができなくなったのか、ドラムスのポール・スヴァンベリーが参加。このひと、ラーシュの息子さんです。長身で、たぶん新婚。関係ないか。
ワインをバーに取りに来たベースのトーマス・フォネスベックもそのまま演奏に加わり
たまたまピアノを弾いていたお客さんは超ラッキーな共演ができました。こういうの、最高ですね。
その後は、ヴォーカルのマヤ・ハッチさんなんかも歌い
これまたワインを取りに来たギターのウルフ・ワケーニウスが、お客さんに拉致される形でギターを弾くはめに。このギター、アリア製です。9000円で買ったとか。ほかにもっと高いギターをいっぱい持っている(当たり前か)けど、音がいいのでこれを弾いているとのこと。
これまたワイン目当てにバーに来た主役のラーシュが、メンバーの3人に乗せられ、ピアノを弾き始めました。
ぼくの隣ではトーマスがベースをビンビン弾いていますし、目の前ではポールがドラムスを叩いています。「Lizard」はうなぎの寝床みたいに細長くて、30人も入ればすし詰めになる狭いお店です。超至近距離で聴く彼らの演奏。入場料を払って聴くのとは違い、寛いだ雰囲気の中で4人が自由に演奏しています。最高にラッキーで楽しい瞬間でした。
このお店、「Lezarad」と書いて「レザール」と読みます。トカゲの総称ですね。渋谷の並木橋から代官山方面に向かい、陸橋をわたり切ったところの右側が側道になっていて、線路に向かって戻るようにUターンしてその側道に入り、左側にある数軒目のビルの2階です。
場所がわかりづらいため探しにくいですが、とてもいい雰囲気です。ぼくが通っていた幼稚園とも近いですし(関係ないか)。
隠れ家的な雰囲気のお店で、和恵ママのお人柄か、いい感じのお客さんの溜まり場になっています。それからここのピアノ、最高にご機嫌です。以前、小曽根真さんとここで対談したときに、ピアノの音が気に入り、しばらく弾きまくっていました。
気になるひとに住所を書いておきますね。
東京都渋谷区猿楽町2-5 03-3496-1374
一度寄ったら病み付きになること間違いなしです。今度の金曜日には清水ひろみさんとドン・フリードマンのライヴもあります。