
早いもので今年もあと2ヶ月。快調(と勝手に思っていますが)に飛ばしている「Jazz Conversation」も残るところあと8回。この勢いを保ち、来年もガンガン行きたいと思っています。
その思いも込めて、明日からは月1の新企画を始めます。題して「必聴! ジャズ名盤」。
以前、リスナーの方から「名盤紹介のコーナーも作ってください」というメールをいただきました。このことは番組開始の時点で考えていたんですが、やりたいことがたくさんあって、そのままになっていました。

ありきたりの「名盤紹介」では面白くない。なにせへそ曲がりで、ひととは違うことをやりたいぼくですから。それなら、ディレクターが番組用にSACDプレイヤーを購入していることだし、高音質盤もしくはオリジナルLPで聴く「名盤紹介」なら面白いかな? という結論に達しました。
それともうひとつ、「名盤」についても考えてみました。「名盤」って何? ってことです。「名盤」の定義なんてありません。100人が100人、口を揃えて「名盤」と呼べるものなどこの世に1枚もありません。ならばぼくにとっての「名盤」、いい換えれば大切にしているアルバム、それを紹介するのがいいかな。それなら簡単ですし。
「簡単」っていうのも、「Jazz Conversation」にとって重要なキーワードです。というか、これはぼくの行き方でもあります。簡単なことばっかりやってきたら、けっこう楽しい人生になっちゃった。それが「Jazz Conversation」にも存分に生かされています。
というわけで、ぼくにとっての「名盤」をみなさんに押し付けちゃうコーナーが明日から始まる「必聴! ジャズ名盤」です。といっても妙なものは選びません。ひととは違うことをやりたいぼくですが、こういうところは実に平凡。そもそも誰も知らないようなアルバムを得意げに紹介するなん、ぼくの美意識にそぐわないですから。そんなのかっこ悪いじゃないですか。
でも早川義男のデビュー・アルバムのタイトル『かっこ悪いことは何てかっこいいんだろう』という言葉に「なるほど」とも思っています。矛盾だらけのぼくです。まあ、どうでもいいです。「どうでもいい」もぼくの大切にしているコンセプトですし。
長々と書いてしまいましたが、明日のラインアップはこうなります。
Jazz Conversation #094(2011.11.06.放送)
①【16:00:ジャズで聴く子守唄・童謡】
②【16:30:マイルス・デイヴィスの真実(第94回:第2期黄金クインテットが始動)】
③【17:00:Meet The Star(第80回:日野皓正)】
④【17:30:必聴! ジャズ名盤(第1回:『スタン・ゲッツ/ゲッツ=ジルベルト』)】

日野皓正さんは8月にも「Meet The Star」にご登場願いましたが、今回は「東京Jazz 2011」のトーク・ショウから一部を紹介しながら、代表的な演奏を聴く趣向です。日野さんのトークも絶好調です、お楽しみにしてください。
それでは明日の16時、InterFMでお耳にかかりましょう。
ぼくは、このあと銀座の「ONGAKUゼミナール」に行ってきます。その前に、今日は久々、映画でも観ようかな?