ダイアンのステージを観たのは久しぶりでした。あるときから貫禄が出てきましたが、月曜日(14日)に「ブルーノート東京」で観た彼女は、まるでカーメン・マクレエのように堂々としていました。
スキャットでバリバリ歌う姿はサラ・ヴォーンを思わせましたし、いまのダイアンがジャズ・シンガーの最高峰に上り詰めていることは間違いありません。
この夜はギター入りのカルテットを従えてのステージ。スキャットを多用していたこともあり、ダイアンもバンドの一員という感じのパフォーマンスでした。「シンガーと伴奏」のスタイルではなく、彼女もメンバー同様ソロで応じるスタイルはジャズ・ヴォーカルの醍醐味を味わわせてくれました。
そして、今回もステージ前にインタヴュー。少女時代のことからブルーノートでメジャー・デビューをして今年で24年。その間のことをダイジェスト的に語ってもらいました。
ステージでも歌詞に盛り込んで歌っていましたが、ダイアンにとって1987年の「マウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァル」出演は、その後の運命を変えるほど大きな出来事だったようです。そんな話も、いずれ「Jazz Conversation」で紹介したいと思っています。