
取材を受けたのは1週間前の14日。日経新聞では月に1回、「ロックタイムズ」という見開きの広告ページを掲載しているそうです。それで、今回ぼくが頼まれたテーマはマイケル・ジャクソン。

ジャクソン5がデビューしたときからのファンですから、いろいろと語れます。ニューヨーク留学中はちょうど『スリラー』が大ヒットしていたときですし。MTVでは連日プロモ・ヴィデオが繰り返し流れていました。
ぼくは、縁あって彼の初来日公演時、「東京ドーム」でのコンサートに関わることができました。残念ながら(?)マイケルは怪我をしなかったため、コンタクトはなかったですが、それでも間近で観たリハーサルや本番には強い印象を覚えました。

あの『This Is It』そのままの光景が目の前で展開されていたんですから。マイケルは、常に穏やかな態度でメンバーや関係者に接していました。彼の周りにはいつもお互いのことを思いやる優しい心遣いが溢れていました。幸せな空間といえばいいでしょうか。
その優しさとプロフェッショナルとして一切の妥協を許さない厳しさとが不思議な調和でひとつになっていました。いまぼくが思い出すのは、そのときのパフォーマンスの素晴らしさよりも、あの場に漂っていた空気です。あんな空間は二度と体験できないでしょう。
そうそう、肝心なことを忘れていました。掲載は11月30日の夕刊だそうです。