
先日、ブラッド・ピット主演のこの映画を観てきました。面白かったです。メジャー・リーグに起こった奇跡のような実話を脚色したもので、記録映像と映画のオーヴァーラップが自然で、テーマもユニークですし、10年ほど前の話なのでぼくも覚えていた出来事ですし、というわけで、最初から最後まで楽しめました。
アスレチックス20連勝の裏にこんな話が隠されていたとは知りませんでした。今回もプロデューサーのひとりにブラッド・ピットが名を連ねていましたが、いい映画を作ったものだと思います。彼とコンビを組むおデブちゃんのジョナ・ヒルがこれまたいい味を出していました。

メジャー・リーグはヤンキー・スタジアムに何度か行った程度ですが、日本の野球にはまってシーズン中ほとんどテレビにかじりついていた時期もあります。この写真は2003年のヤンキースVSマリナーズ。松井とイチローが出たので観に行きました。
ま、それはそれとして、この映画というか原作には「The Art of Winning An Unfair Game(不公平なゲームに勝利する技術)」という副題がついています。ヤンキースは一勝するのに140万ドル、いっぽうのアスレチックスは26万ドル(だったかな?)。映画の中で、「アスレチックスはヤンキースのためにスター選手を育てるファームなのか」なんて言葉も出てきます。

貧乏球団が勝利を得るための理論=不公平なゲームに勝利する技術。それを実践したのがアスレチックスのGMビリー・ビーン(ブラッド・ピット)とピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)のコンビでした。
こんな横暴なGM、日本だったら鶴の一声でクビでしょうね。そこは野球に対する文化の違いでしょうか? でもビリー・ビーンの成功にしても「勝てば官軍」的な面もあるとは思いますが。