一昨日のことですが、観てきました。1日だけの公演ということもあってか場内は満員の盛況。
先日はわが「Jazz Conversation」にも登場していただき、今回のトリオについてお話をうかがっていたので予備知識はまあまあありました。
でも予想を超える素晴らしさだったですね。2本のギターを使い分け、曲によってさまざまな音色とプレイを披露する香津美さん。アメリカからやってきたふたりの若手も憧れのヒーローと共演している嬉しさを感じさせつつ、真剣そのもの。このまま続けていけばいいトリオになりそうです。
新作『トリコロール』が録音されたのは、昨年10月のこと。香津美さんがニューヨークのジャズ・クラブ「イリディウム」からオファーを受け、そのときに選んだメンバーと、クラブ出演中の昼間にスタジオ録音したのがこの作品です。
「イリディウム」からの条件は、生きのいい若手とグループを組んでほしい、というもの。そこで選ばれたのがヤネク・グウィズダーラ(ベース)とオベド・カルヴェール(ドラムス)。ふたりが素晴らしいコンビネーションで香津美さんをサポートし、かつ触発していきます。
オープニングの「モーメンツ・ノーティス」からアンコールの「ライディーン」まで、最初から最後まで香津美さんのギターに目と耳は釘付けでした。席は端のほうでしたが、香津美さんの斜め前みたいな場所だったので、指の動きもよーく見えました。
音楽的に優れたテクニシャンは指の動きが綺麗です。無駄がないから早弾きもスムーズ。そのことを改めて実感できた夜です。気分がよかったので、帰りに隣のブティックでジャケットを注文しちゃいました(関係ないか)。