
初来日したシンガーのカレン・ソウサを先週の金曜日に観てきました。歌はそんなにうまいとは思えませんが、クールで淡々としていてなんとなくいい感じ。自分の世界を持っていて、レパートリーも彼女の個性にぴったりのものばかり。ちょっとジュリー・ロンドンをいま風にしたイメージかしら。

典型的なジャズ・シンガーじゃないですけど、こういうタイプは好きです。スタイリッシュですし都会的。ただし斜め前に譜面立てを置き、そちらばかりをずっと見て歌っている姿がちょっと残念。せっかくの美貌(たぶん)なのにもったいない。シャイなのかしら。
あと、歌う姿勢があまりよくありません。基本的には高いスツールに座って歌うのですが、若いのに猫背で見栄えがいまいち。姿勢が悪いのは見た目の悪さにつながります。声だって出にくいんじゃないかしら。彼女は張り上げずに淡々と歌うスタイルなので、声量はあまり気にしなくていいのかもしれませんが。
ということで、もう少し歌う姿を意識すればとても魅力的なシンガーになるんじゃないでしょうか? こういうの、どなたか注意というか演出しないんですかね。ぼくがマネージャーかプロデューサーだったら真っ先に指摘します。声も歌もレパートリーも素敵なんですから。
【出演メンバー】
Karen Souza(vo)
Hernan Fernandez Miguez(p)
Jorge Lagos(b)
Leandro Peirano(ds)
2013年4月19日 「南青山 ブルーノート東京」 ファースト・セット