いやぁお元気でした。初来日のボブ・ドローにインタヴューをし、そのあとステージを観てきたんですが、12月で90歳になるとはとても思えない若々しさ。
これまでに90歳前後のミュージシャンに何度かインタヴューしたことがありますが、その中で群を抜いて若いのがボブ・ドロー。お年寄り(失礼)とはまったく思えませんし、話していてもそのことを感じさせません。
いまだ前向きに人生を送っているひとの元気さ。それに触れることができてぼくも嬉しくなってしまいました。それとチャーリー・パーカーと共演したことのあるひとがまだ現役バリバリでステージに出ていることにも嬉しい驚きを覚えました。
ステージでも当然のことながら元気いっぱい。もともと飄々としたパフォーマンスをするひとですから、そこに枯れた味わいも加わり面目躍如たる楽しさを満喫させてもらいました。
インタヴューでは当然のことながらマイルスとのレコーディングについて語ってもらいましたし、シュガー・レイ・ロビンソンとのことやパーカーと共演したときの話、メル・トーメの「カミン・ホーム・ベイビー」に関するエピソードなどにも触れてもらいました。
それにしても淀みのないトーク。いずれ「Jazz Conversation」で紹介しますが、お聞きになったらみなさんも驚くんじゃないかしら。
【出演メンバー】
Bob Dorough(p, vo)
Steve Berger(g)
Pat O'Leary(b)
2013年6月29日 「南青山 ブルーノート東京」 ファースト・セット