
白眉はなんといっても初日の昼の部に登場したトニー・ベネット。
御年87歳の現役バリバリです。ステージに登場しただけでぼくは涙腺が緩んでいました。
たしか1948年にレコード・デビューしていますから、そこから数えても65年のキャリア。その年輪を重ねた歌声はいまだ衰えがありません。
なんという歌唱力でしょう。どの曲からも歌の心が伝わってきます。声量もあれば、肩から力を抜いて歌うときのリラックスした様子もお見事。

ステージに出ることを心から楽しんでいたのでしょう。迎える満場のオーディエンスの反応も心温まるものでした。何度スタンディング・オヴェイジョンをしたことか。
昨年のバート・バカラックといい、超ヴェテランの素晴らしいステージに接することができて、ほんと生きててよかった、です。
そのほかにも素晴らしいステージがいろいろありましたが、今年は自分のイヴェントとも重なり、全部のコンサートを観ることができなかったのが残念。

おまけに前回のブログにも書きましたが、地上広場で予定されていたぼくの「トーク&ライヴ」は土砂降りのため中止。
せっかく素晴らしいミュージシャンがこのために待機していてくれたのにもったいない。このイヴェントを楽しみにしていた方にも申し訳なかったですが、泣く子と豪雨にはかないません。

これ、バック・ステージに貼ってあった予定表。

それをアップにすると、この3人をバックにぼくが歌うことになっていた?
【本日のおまけ】

こちらは25年前の写真。お互いに若い。このときのベネットさんがいまのぼくの年齢です。ふたりのジャケットが時代を感じさせます。