
一昨年に続いてバート・バカラックのコンサートに行ってきました。前回は「TOKYO JAZZ 2012」に組み込まれていたため1時間ほどのステージで、しかもオーケストラではありません。
今回はストリングスを含む30人くらいの編成によるコンサート。やはりバカラックの音楽を聴くにはこういうセッティングがいいです。
オーケストラ公演は6年ぶりのこととか。バカラックを含む11人(うちコーラスが3人)がツアー・バンドで、そこに日本人のストリングス、パーカッション、ホーン(ふたり)が加わる構成。ツアー・バンドにはキーボード奏者のビル・カントスも参加していました。

すっかりお年を召したバカラックですが美青年ぶりは相変わらず。日本でいえば都倉俊一さんといったところでしょうか。
それにしても大半が知っている曲ばかり。それも60年代にヒットしたものが極端に多いですから、いかにこその時代のバカラックが凄かったか。リアルタイムで体験はしているものの、改めてそのことに思いがいたりました。
コンサートは「世界は愛を求めている」から始まり、途中で例のかすれ声、息も絶え絶えのバカラック・ヴォーカルで「ザ・ルック・オブ・ラヴ」「雨にぬれても」「アルフィー」「ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム」なんかが歌われました。これが実にいいんです。最後はのどを詰まらせ咳こんでいましたが、そこは来月で85歳ですから。
でもバカラックは元気いっぱい。冗談を盛り込みながらのMCもよかったです。
アンコールでは、「今日初めて披露する」といって新曲を紹介したり、2年前にサンディエゴで初演したミュージカルからの曲をやってみたりと、バカラック・メロディがいまだ健在なことを示してくれました。
休憩なしの2時間弱。これだけのステージができるならまた来日してくれることも夢じゃないかもしれません。
【出演メンバー】
Burt Bachrack(cond、p、vo)
Burt Bachrack Band with Singers
Tokyo New City Philharmonic

2年前「国際フォーラム」のロビーでばったり。