一昨日の土曜日、代官山にある「レザール」で楽しく終えることができました。
クリヤさんのトークは本当に面白くて、2曲目が終わったところですでに50分以上が経過。
結局前半と後半+アンコールで6曲、最後の2曲はメドレーにしたので8曲で終了。
これまでのイヴェントに比べると演奏時間と曲目が少なかったですが、皆さんに「楽しかった」と仰っていただけたので、これはこれで有意義だったかなと。
アメリカの大学で言語学を学んだクリヤさん。音楽学校を出ていないのにそのままフィラデルフィアの大学の音楽講師としてジャズ史を教えるようになったいきさつ。「トントン」と「ガッチャン」で人生を切り開いてきたことがよ~くわかりました。
アメリカ時代の大活躍ぶりも含めて、とにかくすべてが波乱万丈の物語。それを軽妙な口調でお話しいただけたので、ぼくの出る幕はほとんどないまま終わりました。実に楽チンなイヴェントで、ぼくも参加者のひとりとしておおいに楽しまさせていただきました
そのクリヤさん、本日はもうポーランドに向かっています。
寒い中、お越しいただいたみなさまに心からお礼を申し上げます。また「レザール」の和恵さんにも大きな感謝を。
そういえば映画監督の林海象さんもご参加くださいました。
【今後の「ONGAKUゼミナール」】
2月14日(土) 『小川隆夫ONGAKUゼミナール@西船橋 vol.6』(ヴァレンタイン・デイに聴くラヴ・ソング)
@「Ten & Half Cafe+」 千葉県船橋市本郷町421-2 1階(047-711-1911)
開場:15:30 開演:16:00 会費2500円(1ドリンク付き)
ご予約・問い合わせ:お店までお電話、
古今東西さまざまなラヴ・ソングが生まれてきました。ヴァレンタイン・デイ当日にあたる今回はそれらの中からジャズでお馴染みの歌と演奏を選んでみたいと思います。
2月28日(土) 『小川隆夫ONGAKUゼミナール~60年代音楽シリーズ 第26回:渡辺貞夫も日野皓正もみ~んな若かった~タクト・レーベルの真髄を聴く』
@渋谷百軒店(ひゃっけんだな)「PANAMA JOE's」 渋谷区道玄坂2-19-1(03-3461-9047)
開場:17:30 開演:18:00 会費:2500円(1ドリンク付き)
1960年代後半、日本のジャズ・シーンにはアメリカ留学を終えた渡辺貞夫を中心に、オリジナリティを追求する若手が増えてきました。そうした意欲的なミュージシャンに次々とレコーディングの機会を与えていたのが弱小家電メーカーのタクトです。渡辺貞夫を中心に、新人だった日野皓正に初リーダー・レコーディングのチャンスを与えるなど、次代を担う有能なミュージシャンを起用してのアルバム作りがやがて日本のジャズ・ブームに繋がっていきます。
今回は60年代後半の日本におけるジャズ・シーンでもっとも重要な足跡を残したタクト・レーベルの作品を聴きつつ、その時代の動きを紹介したいと思います。
3月28日(土) 『小川隆夫ONGAKUゼミナール』(第36回:70年代日本のジャズ対決~TBM vs EW)
@銀座「le sept」 中央区銀座6-7-19 ミクニ銀座ビル7F(03-5537-2388)
開場:17:30 開演:18:00 会費3000円(1ドリンク付き)
2月に「60年代音楽シリーズ」で特集したタクト・レーベルに続いて、今回は70年代に日本のジャズ・シーンを盛り上げた2大レーベルのスリー・ブラインド・マイスとイースト・ウィンドを紹介します。
日本の若手を中心に名盤の数々を残したTBM。片やビッグ・ネームや海外のアーティストによる作品も含むEW。これらふたつのレーベルなくして日本のジャズは語れません。次回は当時のジャズの動きを紹介しながら、これらのレーベルに残された重要な演奏を聴きたいと思います。