昨日観てきました。ステップス・アヘッドは日本のレコード会社の企画から始まったステップスが改名したグループ。メンバーはその都度変更されて、というかほとんどレギュラー活動はしていないと思うのですが、今回は強力な顔ぶれが揃いました。
留学中に「ボトムライン」で観たステップス・アヘッドは、イリアーヌがニューヨークに出てきた直後のこと。あれから30年以上がすぎていますが、そのときのプレイに圧倒されたことはいまでもはっきり覚えています。あのときはマイケル・ブレッカーとピーター・アースキンが繰り広げる壮絶なデュエットに圧倒されました。ベースはオリジナル・メンバーのエディ・ゴメス。
今回はベースがイリアーヌのパートナーでもあるマーク・ジョンソン、そしてサックスがアンディ・シェパード。ピーターはそのまま。
マークには、25年ほど前にぼくがプロデュースしたピーターの『スウィト・ソウル』でベースを弾いてもらったことがあります。当時のピーターとマークは名コンビでしたよね。昨日の《ブルーノート東京」でも名コンビぶりを発揮していましたが。
そしてリーダーのマイク・マイニエリ率いるステップス・アヘッド。常に新しいジャズをクリエイトしてきたグループとしての面目躍如たる演奏に、今回も心地のよい時間をすごすことができました。
ソロよし、グループのサウンドよしです。ピアニストに徹したイリアーヌの姿も久々に観ることができて、それも満足。しかも渡辺貞夫さんのお席に呼ばれて一緒に観ることができました。なんと幸せなことか。
伝統的なジャズもいいけれど、こういうのもいい。気が多くて困ってしまいます。
【出演メンバー】
Mike Mainieri(vib)
Bob Sheppard(sax)
Eliane Elias(p)
Marc Johnson(b)
Peter Erskine(ds)
2015年2月9日 「南青山 ブルーノート東京」 ファースト・セット