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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


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2006-01-11 チャーリー・ワッツ・インタビュー(前編)
 以下はいまから15年ほど前に発表したインタビューを再編集したものです。長くなるのでぼくの話の部分は割愛して、チャーリー・ワッツの言葉だけを抜き出しました。今回はジャズとの出会いなど初期の話が中心で、次回に後編を紹介します。

2006-01-11 チャーリー・ワッツ・インタビュー(前編)_e0021965_23241014.jpg 「ジャズに興味を持ち始めたのはアール・ボスティックの演奏を聴いてからだった。12歳のときだから1953年ごろじゃないかな? 「フラミンゴ」がイギリスですごく流行ってね。いとこがそのレコードを持っていたんだ。意識して聴いた音楽の最初がジャズだったってわけさ。それからいろいろ聴くようになった。自分で最初に買ったのがビリー・エクスタインのレコード。次がジェリー・マリガンの「ウォーキン・シューズ」だった。そのレコードでドラムスを叩いていたチコ・ハミルトンのブラシ・ワークが、子供ながらに素晴らしく映ったんだね。ストリートを歩いている感じがリアルに伝ってきた。それで、自分もジャズのドラムスをやるんだって思い立ったのさ」

 「でも、家じゃドラムスは買えなかった。だから、持っていたバンジョーのボディを改造してスネアのようなものを作ってね。「ウォーキン・シューズ」をかけながら一日中叩いていたっけ。それからチャーリー・パーカーやジョニー・ドッズやウディ・ハーマンのファースト・ハードのレコードも買った。パーカーを買ってからは、今度は彼と共演だ。そうやっているうちに17、8歳になって、ジャズ・クラブに出入りするようになる。よく行ったのがロンドンの『フラミンゴ・クラブ』。ここでさまざまなミュージシャンを聴いたよ。ローカル・ミュージシャンばかりだけど、みな素敵だった。ジャズ・ドラマーになりたい気持ちを行くたびに強くしたものさ」

 「当時のイギリスでは、モダン・ジャズよりトラディショナル・ジャズに人気があってね。わたしもパーカーやマリガンを聴く一方で、ルイ・アームストロングやシドニー・ベシェやホット・リップス・ペイジやビックス・バイダーベックが好きだった。ルイのホット・ファイブとホット・セヴンを初めて聴いたときはびっくりした。何て言えばいいかな、とにかく感動の種類が違った。でも、大きくなるにつれてモダン・ジャズにのめり込んでいった。MJQなんかすごく好きなグループだったよ。ミルト・ジャクソンのソウルフルなプレイ──あれは最高だ。あとはエリック・ドルフィー。彼のユニークなサウンドは衝撃的だった。それまでの考えかたが変わってしまうほど感じるものがあった」

 「ティーンのころに一番影響を受けたのはバディ・リッチ。彼はビッグ・バンドにもスモール・コンボにもフィットできる数少ないドラマーだ。それからアート・テイラー。本当は彼らのようにプレイしたかった。けれど自分のスタイルを説明するなら、ルイ・ヘイズやミッキー・ローカーのようなものかな。ローカルなジャズ・バンドに入って叩かせてもらったっけ。でも、それらの多くはディキシーランド・ジャズだったりエディ・コンドン・スタイルだったりした。一方、1960年前後のロンドンではスキッフルが非常に流行っていてね。ジャズとロックとカントリーとブルースと、とにかくそんな音楽がごっちゃになったようなやつさ。アメリカ音楽に憧れた若いロンドンっ子が始めたものだけれど、わたしもいくつかのスキッフル・バンドで演奏していた。1959年にはアレクシス・コーナーのグループに入って、そこで出会ったのがストーンズの連中だった」

 「大きかったのはキースとの出会いだ。彼はシカゴ・ブルースに詳しくてね。《ジャズをやるなら、その前にシカゴ・ブルースを聴け》って言われた。アレクシスのバンドもいつの間にかブルース・バンドになっていたしね。わたしも若いから音楽に対して柔軟だった。だから、シカゴ・ブルースにも耳を傾けるようになったんだ。ストーンズ結成前後っていうのはいろいろな音楽に夢中になっていた。メインはモダン・ジャズだったけれど、ファッツ・ウォーラーなんかもよく聴いてたよ。彼のグループにいたスティックス・ジョーンズはほとんどのひとが注目していないけれど、リズム・ドラマーとしては最高だと信じている。本当の意味でバーチュオーゾと呼べるひとなんだ」

 「バディ・リッチのようなドラマーに最初はなりたかった。けれど、トニー・ウィリアムスを聴いてからは彼一辺倒になった。ケニー・クラークやビリー・ヒギンズのコピーもした。このふたりはシンバルの使いかたが最高なんだ。でも、トニーを聴いたらもう彼しかいなくなった。バディ・リッチも、目のあたりにすれば口では言えないほど凄いドラマーだ。けれどトニーの魅力にはかなわない。エルヴィン・ジョーンズをもっとモダンにして、ビートをさらに複雑にしたドラミング──あれは革新的だった。最初に彼を観たのは1963年か64年かな。マイルスのバンドに入ってロンドンに来たときだ。トニーは多分18歳か19歳だった。ガーンときたよ。やられたなって感じだ。年下にこれだけ叩かれたら堪らない──そんな気持ちがしたことを覚えている。以来、トニー・ウィリアムスが最高のドラマーになった。彼がラリー・ヤングとジョン・マクラフリンの3人で結成したライフタイムはいまでも最高のバンドだと思っている」

 このインタビューを読めば、チャーリー・ワッツがどれほどジャズにのめり込んでいるかがわかると思います。次から次へと飛び出してくるミュージシャンの名前を耳にして、ぼくはぞくぞくする気分を味わっていました。次回はもっとマニアックな話になります。
by jazz_ogawa | 2006-01-11 23:19 | 愛しのJazz Man | Trackback(1) | Comments(17)
Tracked from いいタイトルが決まらない.. at 2006-01-12 03:38
タイトル : 「チャーリー・ワッツ・インタビュー(前編)」を読んでみる
Excite Blogのトップページ(エキサイトブログセレクション 更新情報)に 大好きな懐かしい名前が!! 最近はブラック系の音楽しか聞けない耳になってしまったので、今はロックはほとんど聴かなくなってしまいましたが、昔二人の親友の影響でローリングストーンズに一時期はまってました。東京ドームのライブも一度観に行きました。 ストーンズといえばギタリストのキース・リチャーズが大人気で、もちろん僕も好きなのですが、一番好きなメンバーは服装はいつもお洒落でジャズ志向の高いドラマー、チャーリー・ワ...... more
Commented by forcek at 2006-01-12 02:08 x
クゥーたまらないですね小川さん、ワッツの話はまるで自分がココロの中で聴いてきたJAZZのヒストリーの中の一遍でもありますねー(少し俺とは違うけど笑)、俺の中ではボスティックはメガネ面のチープなジャケットだったり、マリガンのどこまでも男前なナイト・ライツな感じやチコ・ハミルトンのインコゴニートのジャケットにもカバーされたけどもっとインナー・スペース的な感じだったりトニー・ウィリアムスは確かにマイルスの前に現われた天才的な少年でバディ・リッチは当時のスカパラじゃないけどグルービーで、でも本物はエルビンだなーって思いつつビックスのアル中ぶり等も好きで(見たことありませんが笑)ミルト・ジャクソンのアッシーでファンキーな感覚やファッツ・ウォーラーのエンターティメント性もLikeだったり、だいたいは俺もCDで聴いていますが、ワッツのJAZZ好きぶりに感心させられました、すいません小川さんまた多少(いつも笑)酔ってますが俺のブログに小川さんの話をさせてもらいました<(_ _)>また後編楽しみにしてますー。
Commented by puftaddy at 2006-01-12 03:58 x
昔ストーンズファンだったのでトラックバックさせていただきました。
さほどJazzに詳しくない僕にとっては、今回の前半戦で既に超マニアックなお話しに聞こえています(滝汗)
Commented by jazz_ogawa at 2006-01-12 10:57
puftaddyさん、トラックバックありがとうございます。
チャーリー・ワッツの後編は、明日にでもアップしますのでよろしく。
Commented by jazz_ogawa at 2006-01-12 10:59
forcekさん、ここに書いている話はいくらでも引用してください。
チャーリー・ワッツって本当にジャズ・ファンなんですよね。そのことが少しでも伝わっていればいいのですが。
Commented by じゅば at 2006-01-12 18:22 x
チャーリーワッツがこんなにジャズ好きだなんてほんとにびっくりです!
ストーンズは一番新しいのしか持っていませんが、CDを聴いてる限りジャズ好きのドラマーだなんて全く想像もつきません。ロックだから当たり前ですが…。
あんなにすごいロックバンドのドラマーがジャズファンだなんて、不思議な感じがします。
ストーンズの他のメンバーもジャズを聴くんでしょうか?ちょっと気になります。
Commented by jazz_ogawa at 2006-01-12 19:13
じゅばさん、チャーリー・ワッツは生粋のジャズ・ファン、それも相当な通でした。ほかのメンバーはどうなんでしょうね? ストーンズのレコーディングにはソニー・ロリンズやウエイン・ショーターも入っていますし、ミックは興味が少しはあるみたいですが。
Commented by puftaddy at 2006-01-12 20:26 x
>じゅばさん
R.ストーンズのルーツは元々ブルース、R&B、ソウル、Jazzなどの黒人音楽でした。初期のアルバムではR&Bの名曲のカバー曲が入ってたりします。そして、もちろんミックもキースもジャズは好んで聴いてますよ~。ロン・ウッドはどうだったかなぁ?
Commented by hilaling at 2006-01-13 04:31
ストーンズとしてのインタビューで、こんな情熱を語っているモノは無いのでは? キースからブルースを教えてもらったなんて・・・。ミックとキースはブライアン・ジョーンズからブルースのレコードを借りてのめり込んだとインタビューで読んだ記憶があります。でもキースってのが面白いですね。後半も楽しみです。
Commented by jazz_ogawa at 2006-01-13 08:52
hilalingさん、コメントありがとうございます。後編は今晩アップする予定です。
Commented at 2006-01-14 01:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Lynnbvf at 2006-09-29 16:06 x
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Commented by Takagi at 2008-04-11 22:51 x
はじめまして。こんにちは。
質問があります。回答願えれば幸いです。
「ファッツ・ウォーラーのグループにいたスティックス・ジョーンズ」というのは、Slick Jones のことでしょうか? それとも、やっぱり別人でしょうか?
Commented by jazz_ogawa at 2008-04-12 20:39
Takagiさん、はじめまして。
スティックス・ジョーンズというひとのことはわかりません。スリック・ジョーンズの間違れませんが、チャーリー・ワッツはそう話していました。
Commented at 2008-11-03 16:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by jazz_ogawa at 2008-11-04 00:56
Tさんいろいろありがとうございます。Tさんのこのコメント、非公開にしなくてもいいと思うのですが、間違えて非公開にしちゃったのでしょうか?
Commented by 高橋 at 2008-11-04 06:03 x
小川さん お疲れさまでした。チャーリー・ワッツのこと1日のストーンズの写真をきっかけに知ったのです、調べたらこのインタビュ-記事があってびっくりして間違って非公開にしてしまいすみません。ワッツは他のメンバーとは違う大人しい雰囲気で逆に存在感が感じられ引きつけられましたがこれを読んでやはりと思いました。こちらこそ参考になりありがとうございました。
Commented by jazz_ogawa at 2008-11-04 07:18
高橋さん、チャーリー・ワッツは穏やかなひとですが、一所懸命に話してくれて、ぼくもとてもいい経験をさせてもらいました。
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