
昨日の午後はスバルの広報誌『カートピア』の取材を受けました。『カートピア』はスバルのショウルームなどに無料で置かれている月刊の広報誌で、ぼくのインタビューは9月号に掲載されるとのことです。取材は、マッキントッシュ製のカー・オーディオを搭載したレガシーに試乗して感想を話すというものでした。
まずは運転しているシーンの撮影です。自動車関連の写真撮影にはそれなりの配慮が必要なことを初めて知りました。窓からの景色に他社の車が写っていたり、特定の会社とわかる建物が入っていたりするのはまずいんですね。いわれてみればそうですよね。それからひとが写っているのもよくないということで、まずは神宮外苑に行ってみました。
外苑の中をぐるぐる回ってその間に写真を撮ったのですが、カメラマン氏は何かピンと来ないようです。そこで今度は丸の内に向かいました。土曜なので道も空いていて、ここで運転シーンの撮影はOKになりました。
次は車の外でポーズをとってほしいということになり、お台場に向かいました。なんだかモデルになったようで、「ちょっと違うんだよなぁ」という思いが払拭できないまま撮影は終わりました。
最近はときどき取材される側に回るようになりましたが、いつもはこちらがインタビューアーなので、どうも違和感があります。そんなことを思いながら、お台場のカフェでインタビューになり、結局は2時間近くも話してしまいました。
こんなことをしていたので、土曜は原稿をまったく書きませんでした。ちょとまずいんで、今日は原稿書きにいそしもうと思っています。でも、その前に「マイ・コレクション」を。
今回はビートルズの『ホワイト・アルバム』です。例の真っ白なジャケットに「THE BEATLES」のエンボス文字と、全世界にひとつしかない通し番号が印刷されているだけのアレです。アルバム・タイトルも何もありません。そこで誰が呼ぶともなく『ホワイト・アルバム』の俗称で通るようになりましたが、正式には『THE BEATLES』がタイトルのようです。

コレクターにはこの通し番号が重要なんですね。ぼくは「0000266」というのを持っています。『アンソロジー』がアメリカで放映されたときに、コネティカット州のハートフォードでそれを記念して大規模なビートルズ・フェアが開催されました。これはビートルズ関連のグッズなんかを売るフェアです。
そこでこのレコードは見つけました。値段は相当安かったです。といっても、それなりですが。ジャケットのコンディションもよくありません。それでもこの番号には惹かれました。というわけで、躊躇することなく即購入です。

ところで、『ホワイト・アルバム』は、イギリスで1998年に紙ジャケット仕様でのCD化が実現しました。そのときもアナログLP同様、通し番号がジャケットに印刷されていました。手に入るなら若い番号のものがほしいと思うのは当然でしょう。
このときはイギリス・プレスしか認められず、日本盤はそれに解説書をつけてのリリースとなりました。ですからアメリカ盤もありません。番号をごちゃ混ぜにして、イギリスから全世界に輸出されました。というわけで、それからの数ヵ月間はあちこちのレコード店を覗いては番号をチェックしていました。本当、無駄なことばっかりやってますね。

それで見つけたのが「0002049」番です。新宿のレコード屋さんで買いました。どのくらいの枚数が作られたかわかりません。4桁のまあまあ若い番号ならいいほうでしょう。その後も中古盤店などでこれより若い番号があれば買いたいと思い、ちょこちょことチェックはしているんですが、現状はこの番号です。
こういうのって出されると困るんですが、嬉しいですよね。ビートルズは本格的な紙ジャケ化もまだ始まっていませんし、そのほかにもやってほいしいことはたくさんあります。解散して35年が過ぎてもこうやって楽しめるんですから驚きです。
ところでディスク・ユニオンで売られているロシア製の紙ジャケは海賊版だと思いますが、ジャケットのクォリティが素晴らしくてつい買ってしまいます。アップルもしくは東芝EMIには最低でもこのレベルでの紙ジャケ化をしてもらいたいと願っています。Nさん、よろしくね。

これがアメリカ盤『マジカル・ミステリー・ツアー』のロシア製紙ジャケです。ロシア盤は基本的に英パーロフォン盤を踏襲していますが、これは米キャピトル盤を再現しています。なぜかといえば、アメリカ盤には24頁のブックレットがダブル・ジャケットの内側にホチキスで留められているからです。それを再現したかったんでしょうね。下の写真が内側のブックレットです。相当満足のいく出来映えです。
もうひとつ、『ホワイト・アルバム』も30周年記念のイギリス盤より再現性に優れています。オープントップ仕様はイギリス盤と同じですが、ジャケットのコーティングがこちらのほうがいい感じになっています。サイズもイギリス盤が通常の紙ジャケよりワン・サイズ小さかったのに対し、こちらは通常サイズで、そこもポイントです。もちろん付属物もすべてついています。

ただしこのシリーズですが、全種類が出ないうちにこのところリリースがストップしています。非合法なんで、それが関係しているのでしょうか?
こういうものが出されてしまうことは問題です。それを買うぼくもいけないんですが、レコード会社が出してくれないんですから仕方がないでしょう。この事態をレコード会社は真摯に受け止めて、ユーザーが望んでいる商品を出すようにしていただきたいものです。正規盤でこのクォリティなら多くのひとが大歓迎するはずです。
音楽関係の仕事をしているぼくが海賊版(だと思いますが実態はわかりません)を買うことは倫理的にも道徳的に許されないでしょう。そんなことは百も承知です。しかしぼくは居直って、今後もほしいものは買い続けます。それがコレクターっていうもんでしょう。
それと同時にレコード会社や担当者にもしつこく要望を出します(これまでにもさまざまな要望をしてきました)。