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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「ジャズメン、ジャズを聴く」

「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
TALK EVENT■
小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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2006-08-23 マリア・マルダー@JZ Brat
2006-08-23 マリア・マルダー@JZ Brat_e0021965_22552815.jpg 「真夜中のオアシス」のフォーキーでジャジーな歌声とサウンドを耳にして以来、マリア・マルダーはずっと気になるシンガーのひとりでした。この曲を収録したデビュー作『オールド・タイム・レディ』が発売されたのは1974年のことです。渋谷のヤマハで偶然聴いてすっかり気に入ってしまい、ウェザー・リポートの新作を買うつもりだったんですが、こちらを思わず買って帰りました。以来、いったいどのくらい聴いてきたことでしょう。いまではiPODに入っていますから、以前にも増して聴く回数が増えています。
 その後に彼女が出した作品も大半は聴き、ソロ・デビューする以前のジム・クエスキン・ジャグ・バンド時代のレコードなんかも集めました。1982年にはニューヨークでライヴも観ています。ジャケットのイメージより少し太って貫禄が出ていましたが、相変わらずの個性的な歌声にすっかりノックアウトされてしまったことを思い出します。

2006-08-23 マリア・マルダー@JZ Brat_e0021965_2255552.jpg そのマリア・マルダーがこのところはテラークから新作を発表し、たびたび来日しているのは嬉しい限りです。いまではさらに太ってちょっと胡散臭いおばちゃん、あるいはニューヨークあたりにいるPalm Readerといったイメージですが、考えてみればぼくとそんなに年齢は離れていないんですね。こちらも年を取ったものだと思いつつ、今日は渋谷の「JZ Brat」で彼女のライヴを楽しんできました。

 改めて驚くのは、ぼくが好きなアーティストには息の長いひとが多いことです。ストーンズなんか40年以上聴いていますし、11月に来日するジョアン・ジルベルトだって40年以上、マリア・マルダーが30年以上、この間「ブルーノート」で聴いたジョー・ザヴィヌルにしたって40年くらいは聴き続けています。
 嬉しいのはどのアーティストもいまだに元気一杯という点です。こんなことを書くのはおこがましいのですが、彼らのステージや新作に接していると、ぼくも自分が好きなアーティストと一緒に生きてきたんだなぁと実感がわきます。
 たとえばマリア・マルダーの場合、20数年前にニューヨークで聴いたときと、観た目のイメージは変わっていても、音楽的にはそれほど大きな違いがありません。ジョアン・ジルベルトもやはり同じころにニューヨークで聴いて、ほぼ25年ぶりくらいで数年前に東京で聴きましたが、同じ感想を持ちました。
 きちんと聴けば、その間に当然のことながら変化はしています。しかし、ぼくの中では昔のまんまなんですね。それでいて古く感じません。ですから、変化はしているんです。ストーンズがいい例でしょう。ぼくの中では、40年前にレコードで聴いた「サティスファクション」と、この間日本で聴いた「サティスファクション」はほとんど同じイメージなんです。当時とはかなり違うサウンドや音楽になっていることは、頭では理解できています。しかし、キングから出たシングル盤を来る日も来る日も聴いていた中学生のころの姿を瞬時にして思う出させてくれたのがこの間の「サティスファクション」でした。

 音楽っていうのは面白いものです。そのメロディやサウンドには、ひとそれぞれの思い出や時代感が一緒にくっついているんですね。ある場面が瞬時に思い浮かぶ音楽って、皆さんもいろいろ持っていることでしょう。ぼくにもたくさんあります。不思議なことに、そのすべてがいい思い出と結びついています。まったく記憶っていうのは自分に都合よくできているものです。

2006-08-23 マリア・マルダー@JZ Brat_e0021965_2256168.jpg それでマリア・マルダーのライヴです。今回は新作の『シングス・ラヴ・ソングス・オブ・ボブ・ディラン』を発売した直後ということもあって、ひと前で歌うのは今日が初めてと断ってこのアルバムから「ムーンライト」と「雨のバケツ」を聴かせてくれました。ディランの歌は、他人がカヴァーすることでメロディのよさがわかるんですね。これ、ぼくの持論です。

 そういえばディランの新作がもうすぐ出ます。音楽業界にいる有難さで視聴用のテープを何度も聴いていますが、これもぼく好みの内容になっていました。この新作には4曲入りのDVDもついてきます。こちらもディランがいまだ現役ばりばりの姿を映し出しているものばかりで見応えがあります。
 考えてみれば、ディランのレコードも最初に聞いたのが1965年くらいのことですから、やはり40年は聴き続けています。何度かライヴも観ました。それでこのDVDも含めて、やっぱりぼくの中でのディランは昔のまんまなんですね。変化はしていても同じように観えるのは、これまたおこがましいですが、自分も一緒に変化しているからなんでしょう。
 「アーティスト共に歩む」ではないですけれど、こういう日々が「音楽のある生活」だと思っています。好きなアーティストの成長は見届けたいものです。そんなアーティストがぼくにはたくさんいます。ほかにもやりたいことはいろいろあったしいまもありますが、ぼくはこれで十分です。これからも好きな音楽と共に生きていけたらいいですね。

 ところで、今度の土曜は駒場東大前にある「Orchard Bar」で「ONGAKUゼミナール」を開きます。ご用とお急ぎでないかたは覗いてみてください。ディランも1曲かける予定です。
by jazz_ogawa | 2006-08-23 23:03 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(5)
Commented by forcek at 2006-08-24 13:45 x
小川さん、「ジム・クエスキン・ジャグ・バンド」は知りませんでしたー、マリア・マルダーの「Midnight at the oasis」は俺も好きでよく聴いてましたが、アァーマリアは痩せてて可愛らしいイメージだったのに、アレサといいチャカといい...(笑)でも声は健在でなによりです。小川さん、俺も音楽とイイ思い出も繋がっていますが、女性関係だと悲しい思い出も繋がっています、でも確かにそれも今となればイイ思い出ですねー(笑)
Commented by jazz_ogawa at 2006-08-24 16:21
forcekさん、昔のマリア・マルダーはファッション・センスのいいお姉さんのイメージだったんですが、この変貌には参りましたね(笑)。ジム・クエスキン・ジャグ・バンドはレコードがVanguardから出ていました。
Commented by forcek at 2006-08-26 00:18 x
小川さん、今週も「愛しのJAZZ MAN」見ましたー(笑)ドリューがラジコン・マニアなんて知りませんでした(笑)アルバムの「ケニー・ドリュー・トリオ」は音もジャケットも好きでしたし、後は「ブルー・トレイン」や「ダディ・プレイズ・ザ・ホーン」や(デクスターが絡むカーリン・クローグとのブルース・アンド・バラード等)やデフランコの「ミスター・クラリネット」や一連のペデルセンとの掛け合い等、まぁトミフラじゃないけど結構名盤に絡んでる人ですよねー、イヤー小川さんとの二人の笑顔が最高な写真ですねー(笑)
Commented by jazz_ogawa at 2006-08-26 00:24
forcekさん、そういえばデューク・ジョーダンが亡くなりましたね。あと、今日の新聞を見ていたらメイナード・ファーガソンも亡くなってしまいました。素晴らしい演奏を聴かせてくれたジャズ・ミュージシャンが次々といなくなっていくのは寂しい限りです。だからこそ、彼らの素顔を少しでも伝えたいと思います。
Commented by forcek at 2006-08-26 00:37 x
イヤー小川さん、知らなかったです、デューク・ジョーダンもメイナード・ファーガソンも逝ったことを、昨日もたまたま「フライト・トゥ・ジョーダン」を聴いたのですが、どんどんホンモノの達人たちがいなくなりますので、こういった人達にスポットを当てるのも、小川さんの使命だと思いますのでよろしくお願いします。
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