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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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2006-12-29 James Brown Public Viewing@Apollo Theater
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 昨日は「アポロ劇場」でJBのPablic Viewingが行なわれました。アトランタから運ばれてきた遺体が、145丁目から白い馬車に乗って思い出の地「アポロ劇場」に最後のお目見えをしたのです。
 アメリカではこういうPablic Viewingはときどき行なわれているようで、同じ日に亡くなったフォード元大統領も、これからワシントンDCとミシガンに遺体が運ばれるようなことをニュースでいっていました。ブルーノートのアルフレッド・ライオンも亡くなったのはサンディエゴでしたが、その後にニューヨークでメモリアル・サーヴィスが行なわれ、埋葬されたのはニュージャージーでした。
 ぼくが「アポロ劇場」に着いたのは1時半ごろです。Pablic Viewingは1時から8時までの予定で、6時半からは関係者のみによるサーヴィスが行なわれるとのことでした。
 1時間も並べば遺体と対面できると考えていたのですが、これは甘かったです。最後尾は劇場から3ブロック半くらい先で、とにかく進むのに時間がかかります。最初の1時間が過ぎても半ブロックもクリアできていません。10分に一度くらい動くのですが、それが5歩くらいのもので、このペースだと時間切れになるんじゃないかと心配になってきました。でも、せっかくニューヨークに来ているときにこういうことがあるのも何かの巡り合わせと思い、寒い中をとにかく並び続けることにしました。
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 ハーレムのど真ん中ですから、周りは黒人ばかりです。JBの人気を考えれば白人や東洋人だっていてもいいと思いますが、ぼくの視界に入ってくるのは大半が黒人で、白人は数えるほど、東洋人らしきひとはひとりも見当たりません。その光景に接して、「死んだら黒人の間で評価されたい」というマイルスの言葉を思っていました。JBも、まさにそのとおりになったのではないでしょうか。当然のことですが。
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 並んでいる間、ひっきりなしにTシャツやJBの写真を売りにくるひとがいて、商魂の逞しさに苦笑しましたが、これがまた歌いながらだったり踊りながらだったりで、見ていて飽きません。こんなところもハーレムならではです。
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 「アポロ劇場」の前は、あちこちの放送局による臨時の中継所になっていました。各局ともトップ・ニュース扱いですから、数も半端ではありません。列はなかなか進みませんから、そういう光景もたっぷりと見ることができました。
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 並び始めてから4時間と少しが過ぎました。6時前なので、劇場の周りはすっかり暗くなっています。入り口の上に設置されたビルボードも煌々と明かりを放ち、いよいよ対面の時間が近づいてきたことを教えてくれます。

 「アポロ劇場」で最後にライヴを観たのは20年くらい前でしょうか。そのときはドウー・ワップのパッケージ・ショウでしたが、ハーレムならではの盛り上がりで雰囲気満点でした。その前にも何度かジャズのライヴを観ていますが、それらより圧倒的に気分が高揚したことを覚えています。
 JBは1956年に、この劇場でいまも行なわれている「アマチュア・ナイト」に出演したのがデビューとなりました。プロになってからもことあるたびにこの劇場でコンサートを行い、ライヴ録音したアルバムは代表作のひとつとして有名です。
 ぼくはJBも好きで、レコードも持っていますし、コンサートにも何度か行っています。しかし、思い入れの点ではオーティス・レディングやウィルソン・ピケットのほうが上です。それでも「パパのニュー・バック」や「アイ・ガット・ユー」などは、その昔レパートリーにしていました。「アポロ劇場」のライヴ盤も、国内盤が出ていなかった時代なので、苦労してオリジナルのキング盤を手に入れました。
 その程度のファンでしかありませんが、やはり「アポロ劇場」とJBの組み合わせには熱いものがこみ上げてきます。

 いよいよぼくを含む一群のひとたちが劇場内に入る番になりました。一列に並び、ロビーを抜けてホール内に入ると、JBの曲が流れています。舞台にしつらえた祭壇に棺がありました。あそこにJBが眠っている。そう思うと、舞台に上る階段で足が震えました。
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 図らずも「アポロ劇場」の舞台に立つことになりましたが、そんな感慨より、目の前にいるJBの姿に釘づけになりました。最初は本人じゃなくて、マネキンが服を着ているのかと思ったほどです。棺に横たわっていたJBがあまりに小さかったからです。顔なんか子どもくらいの大きさしかありません。死化粧をしているからでしょうが、肌にも艶がありますし、しわも目立ちません。ブルーのサテンのスーツを着て、少し微笑んでいるんじゃないかと思うほど穏やかな表情です。
 これまでにもセロニアス・モンクやソニー・スティットの遺体と対面してきましたし、職業柄たくさんの遺体に接しています。それらの中で、記憶している限りではJBの死に顔が一番美しいものでした。立ち止まることは許されないので、実際に拝顔したのはものの20秒くらいです。それでも、その顔を見て、ぼくは癒された気持ちになりました。
 上手から舞台に上がって下手から客席に降りるのですが、そのときにゆっくりと客席を見回してみました。ステージから客席を見ることなど最初で最後でしょう。JBの顔と共にこの光景も脳裏に焼きつけて、ぼくは思い残すことなく「アポロ劇場」を出ました。
 並んでいたときは寒さが身に染みていたのですが、外に出ると不思議とそれほど寒く感じません。物理的な気温を感じさせない何かの作用があるのでしょうか。ぽかぽかしたわけではありませんが、寒くないことを実感しながら「アポロ劇場」の前に戻りました。
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 外には、まだ長蛇の列が続き、正面前には通りをはさんで多くの見物人が集まっていました。みんなJBに最後の別れを告げているようです。このゴッドファーザー・オブ・ソウルは心からハーレムの住人に愛されていたんでしょう。
 そんな情景をまのあたりして、心あたたまる1日が過ごせたことに感謝しながら帰路につきました。
 
by jazz_ogawa | 2006-12-29 14:04 | NY Mapができるまで | Trackback | Comments(12)
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Commented by tsuki at 2006-12-29 22:34 x
小川さんのブログでJBのアポロシアターでのレポートが見れて感動しています。ありがとうございます。穏やかな表情だったんですね・・・
Commented by jazz_ogawa at 2006-12-29 23:09
tsukiさん、まるで無垢な少年のような顔つきをしていました。JBにもいろいろありましたが、安らかに天に召されたのだと思いました。
Commented by hyuma at 2006-12-30 11:14 x
感動の現地レポート、ありがとうございます。JBが本当に愛されていたのがわかります。自分のおやじも今年、心不全で71歳で急逝したのでなんとなく人事とは思えないJBの死でした。
Commented by パイパイ at 2006-12-30 12:22 x
私も1時くらいに行きましたよ。残念ながら列に並ぶのは諦めてアポロの前で手を合わせておきました。ついでに写真の彼からTシャツも購入しましたよ!でも今日のデイリーニュースペーパーでアポロのお棺の中にあるジェームスブラウンの写真を見て、並んで待てばよかったと後悔しています。本当に軽く笑顔でとっても良いお顔でしたね。数年前にJB’Sとジェームスブラウンとシュガーヒルギャングのゴージャス過ぎるショーに行きましたがそのときこそ本当にアメリカにいてよかった、音楽最高と思わせてくれた最高のショーでした。ありがとうジェームスブラウン!
しかし小川さんがそんなに長時間、外で並んだとは、驚きです。尊敬します!ピータールーガーで精をつけてくださいね!
Commented by jazz_ogawa at 2006-12-30 13:13
hyumaさん、コメントありがとうございます。
JBの熱狂的なファンではなかったんですが、ソウル・ミュージックの熱狂的なファンということで、これも何かの縁と思い、JBの冥福を祈ってきました。
Commented by jazz_ogawa at 2006-12-30 13:16
パイパイさんも来ていたんですか。4時間ほど寒い外で立ちっ放しだったので、その間に心臓の具合がおかしくなったらそれこそ笑い話しにもなりません。少しでも具合が悪くなったら帰ろうと考えていました。でも、幸いなことにニトロのお世話にもならず最後まで問題なしでした。またひとつ自信がつきました。これもJBの思し召しと思っています。
ピータールーガーにはいまだ行けていません。行きたいのはやまやまなのですが。
Commented by forcek at 2006-12-30 14:18 x
小川さん、行ってきたんですねー小川さんがNYにいる時期の死ですもんね、何とも巡り合わせの一つでしょうね。まぁJBはジャズでもゆかりが深いですもんね「Ain't It Funky Now」などGrant greenやJimmy mcgriff等相当カバーしてますし、マイルスやプリンス等本物の天才に影響を与えてますしね、俺は「Super Bad」が大好きです(笑)しかし小川さんーモンクやソニー・スティットの遺体とも対面してるんですか。
Commented by jazz_ogawa at 2006-12-30 22:32
forcekさん、ぼくもマーキュリーから出たオルガン物をひところは愛聴していました。いまもたまにDJで使っています。JBの死は、ひとつの時代の終焉を思わせますね。こちらでは、今日もまだJBのニュースが流れています。あとはフォード元大統領の国葬と、フセインの死刑がトップ・ニュースでしょうか。みんな「死」に関することなので、ちょっといやになってきます。
Commented by yuricoz at 2006-12-31 17:26
小川さんの4時間待ちの体に本当に感謝です。
こうして、写真まで見ることができて感動しています。安らかなお顔だったんですね。さみしいですが、なんかほっとしました。
Commented by jazz_ogawa at 2006-12-31 23:15
yuricozさん、JBの遺体はどこかで見たような印象があったんですが、あとで気がつきました。不謹慎かもしれませんが、腹話術で使われる人形みたいだったんですね。まるで少年のようでした。
Commented by clumsya at 2007-01-01 11:51 x
4時間もお疲れ様でした。
JBといえばすでにliving legendといわれて久しく、
これでとうとう本当のlegendとなったのですね。
ニュースで見るだけだと実感が涌きませんが
やはりこういうショットをみてはじめて
亡くなったんだなあと感慨にふけってしまいます。
Commented by jazz_ogawa at 2007-01-01 14:21
clumsyaさん、4時間は長かったですが、こういう機会逃すとあとで後悔すると思い並びました。JBの顔を見たら、ぼく大好きなタイプのソウル・ミュージックはこれで終わったのかなと思い、感無量となりました。
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