有り難いことに平凡社から2002年に出版した『マイルス・デイヴィスの真実』の3刷が決定しました。これ、ぼくにとっては大変なニュースです。そもそも3800円もする本ですから、そうそう売れるものじゃありません。それが出版した直後に重版となって、それだって奇跡的なことでした。
重版はたいてい勢いのあるうちになるものです。5年も経ったら、その本はほとんど死蔵されたようなもので、売れ行きもストップしたと考えるのが一般的です。あとは絶版を待つばかり。
ぼくはもう『マイルス・デイヴィスの真実』が重版されることはないと思っていました。というより、考えたこともありませんでした。それがここに来て重版になるというのは、わずかずつでも売れていたんでしょう。
本当に有り難いことですし、嬉しいことです。このブログをお読みのかたでお買い上げくださったかたもいらっしゃると思います。すべてのひとに握手したい気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。
それでは、本日の本題です。
どうしようもなくこらえ性のない人間なので、さんざん迷った挙句にiPod touchをとうとう買ってしまいました。2週間近く前のことです。
先日の「ONGAKUゼミナール」で主催者のひとりから現物を見せられたら、もう居ても立ってもいられませんでした。よほど帰りに銀座のMacに寄ろうかと思いましたが、そこは踏みとどまり、一晩寝てもほしい気持ちが失せなければ買おうと自分にいい聞かせ、その日は家に帰りました。
で、翌日は日曜日。いつも朝食後に1時間のウォーキングをするのですが、渋谷まで歩いてちょうど1時間。そう考え、そのまま直行して買ってきました。ひと晩寝てからとかいっていますが、実は前日、家に帰ってHOT SPOTの申し込みも済ませていたので、その時点で買うのは既定の事実になっていました。
HOT SPOTはまだあちこちで電波がキャッチできるわけじゃありません。いまのところ、タリーズ、プロント、モス・バーガーなどで使えます。地下鉄の駅でもキャッチできるとなっていますが、ぼくのタッチはどの駅でも反応しません。どういうことなんでしょう?
偶然ですが、ぼくのアパートのとなりのビルにタリーズが入っていて、ぼくの部屋だとその電波がキャッチできます。それでもPCなら安定しているのですが、タッチだと不安定で繋がるときもあれば駄目なときもあります。ともあれ、こういうことには疎いので、さんざん苦労して、なんとかタッチでもHOT SPOTと接続できるようになりました。
タッチですが、使ってわかったのが文字入力のしにくさです。この大きさを考えれば、これでも最良のシステムなのかもしれません。でも、とにかく打ちづらい。英語の大文字を打つときは、一文字ずつ大文字にする変換ボタンを押さないといけないので、それが厄介です。IDとかパスワードをアルファベットと数字の組み合わせにしているので、これもいちいち変換ボタンを押さないといけません。
あと、やっぱり16Gは少ないですね。2時間の映画なら10本以上入りますから、現実的には問題ありません。それでも、いっぱい入れておきたいぼくとしては、これの10倍はほしいところです。それとバッテリーの持ち時間も短いので、これも不満といえば不満です。
でも「これは過渡期の商品」と納得して買ったんですから、文句はいいません。「持ってないより、持ってたほうがいい」程度の気持ちで買うことにしたのですから。なんだか自分に言い聞かせているみたいですが、このようにうじうじするのがせこいところです。それでも「ないよりあったほうが圧倒的に楽しい」日々を過ごしています。お陰で、最近は本を読む時間がすっかり減ってしまいました。
そういうわけで、日々稼動させているiPodが、タッチも入れて4台になりました。左から、新しい順に、タッチ、ロック号、和物号、ジャズ号です。ロック号のiPodはクラシックの160Gで、残り2台はひとつ前の第5世代です。
このほか、家のサウンドドックに繋いでいる古いiPodと壊れたiPodも捨てることができずに持っていますから、所有しているのは6台です。こうなると、iPodも初代からきちんとコレクションしておけばよかったと思います。
困っているのは、ひとつのPCに複数のiTuneが入らないことです。4台のiPodを動かすとなれば、PCも4台必要になります。タッチを買ったので、使っていないPCも出してきて、狭い部屋で毎日せっせと音楽や映像を入れています。
ぼくは外付けのHDDに、大半の音楽を保存しています。それをiTuneに連動させてiPodに音楽を入れます。そこに映像が加わったため、320GのHDDがそろそろいっぱいになってきました。
そこで、昨日は映像専用にしようと500GのHDDを買いました。これで400本くらいの映画は保存できるでしょう。DVDからiTune用にMPEG化するのに時間はかかりますが、iPodで映像を観るようになって1ヵ月くらいの間で100本くらいはMPEG化していますから、4台のPCを夜中にフル稼働させればどうってことないでしょう。
あとどれくらいあるのかわかりませんが、こういうことに残りの人生の時間を使っています。幸せなんだか、無駄なことをしているんだかわかりませんが、とりあえずこらえ性がない人間ですので、やりたいことがやれているってことは幸せなんでしょう。だって、iPodのある生活が楽しくて仕方ないんですから。