昨日は成城クラブの「成話会」でお話をさせていただきました。50名くらいの来場を想定していたのですが、お蔭様で70名を超えたと聞きました。ご来場の皆さん、本当にありがとうございました。
大半が同級生だったこともあり、いつもの「ONGAKUゼミナール」とは内容を変え、成城時代からこれまでの自分を振り返りつつ、なぜジャズが好きになって、どうしてぼくが皆さんの前でこうしてお話をしているのか、そんな内容で2時間、と考えていました。
ところが、いつものことながら話が長くなり、前半で何とか大学を卒業するところまで、後半では音楽もほとんど聴かず、飛ばしに飛ばして、留学時代から音楽の仕事をするようになり、マイルス・デイヴィスとアルフレッド・ライオンとの出会いまでで終わってしまいました。ここから自慢話大会をしようと思っていたのですが、それはいずれまたということで、時間切れです。
やっぱり、無謀でした。正味1時間40分で、脱線ばっかりするぼくが自分のことを振り返られるはずがありません。それでも、大半はお世辞でしょうが、いろいろな方から「面白かった」、「小川がそんなことをしていたとは知らなかった」といわれて嬉しかったです。
ぼくは、大学が成城じゃなかったものですから、いつの間にか同級生と疎遠になってしまいました。中学のクラス会は一度も開かれていませんし、小学校も高校のクラス会も数えるほどしか開かれていません。それで、昨日は高校以来初めて会うひとも何人かいました。
それにしても本当に嬉しかったし、楽しかったですね。この会がきっかけで、昔の友人が集まることになったのですから。成城時代にはクラスが違うので話をしたことのなかった同級生も何人か来てくれました。この会のためだけに、下田からわざわざ駆けつけてくれた友だちもいましたし。それから、同級生じゃありませんが、成城の大先輩から後輩まで、そして成城とは関係のないひとも来て下さいました。ありがたいことです。
ぼくは中学のときに初めてバンドを作ったんですが、そのときのドラムスと、それこそ高校卒業以来、40年ぶりくらいで会いました。嬉しかったのは、彼がいまも若い連中とバンドを組んでいて、それもヘヴィメタ・バンドだからと、体を鍛えていることです。
実は、数日前にも、同級生が渋谷のライヴ・ハウスで歌をうたうというので観にいったのですが、そのときは、思いもよらぬことに、彼女だけでなくほかにも同級生がふたり、それぞれ弾き語りでステージに登場しました。ぼくはみんなと疎遠になっていましたが、成城の出身者って結束が固くて、彼らはそうやってずっと付き合っていたんですね。驚いたことに、その場に高校の担任だった先生も来たことです。
付き合いの悪いぼくも、最近は縁あって少しずつ彼らの仲間に加えてもらうようになりました。「ONGAKUゼミナール」に来てくれるひともいますし。それで、その渋谷のライヴを観て、とても触発されたんですね。さっそく、翌日、ギターを引っ張り出して、少し弾いてみました。でも、ここしばらく首の調子が悪くて、右腕がしびれ、握力も少し落ちているので、ギターを弾くのはちょっときついですね。もっとも、それ以前に腕が錆びついているので、お話にもなりませんが。
「成話会」のあとは懇親会になりました。2時間の予定が3時間近くになりましたが、残ってくれた全員ひとりひとりとゆっくりお話をすることができて、あっという間に終了の時間が来てしまいました。この会を企画してくれた成城クラブの理事で同級生の浜野さん、たくさんの友達に声をかけてくれたかやさん、それから集まってくれた皆さん、本当にありがとうございました。キララ社の前島さん、同級生で平凡社の及川君もお疲れ様でした。プロジェクター担当のゴメスもありがとね。
昨日も強く感じたのですが、ぼくは本当に周りのひとに恵まれていますね。ぐうたらで適当に毎日を過ごしてここまで来ましたが、それでもなんとかやっていられるのは、周りの皆さんのお陰です。そんなことをしみじみと思いつつ、みなさんが仲良く楽しそうに歓談している姿に触れて、なんて幸せな人生なんだろうと感慨に浸っていました。それでぼくは次の予定があったため、うしろ髪を引かれつつ成城クラブをあとにしたのですが、懇親会後も残ったひとたちで2次会をやったみたいです。