あっという間でしたが、こういう短い滞在も、気分転換ということだけを考えたらいいかも。といっても、東京にいるときと同じで、相変わらず原稿を書いたりゲラをチェックしたりしているんですが。でも、仕事が途切れずにあるのはつくづく有り難いことと思います。ついつい流されてしまいますが、本当はひとつずつ心して仕事をしなくてはいけませんよね。
午前中はいつもと同じです。朝食、ジム・ワーク、ちょっと仕事、といったところです。それでお昼はチャイナタウンに行きました。チャイナタウンといえば、何とかのひとつ覚えで「Joe's Shanghai」(9 Pell St.)です。食べるのも、これまたいつもと同じ。まったく冒険をしないのがぼくですから。グルメのひと(そうでないひとも)から見れば、何ともったいないと思われるでしょうね。
で、これが小小籠包です。
こちらはShanghai Flat Fried Noodle。
伝票に15パーセントのチップが加算されるようになりました。気がつかないとさらにチップを払ってしまいます。この店に行く方はお気をつけください。
その後はソーホーでちょっと買い物をして、そのままW. HoustonにあるWiFi Freeのコーヒーハウスでゲラのチェックをしました。iPod touchを持ち歩いているんですが、マンハッタンでは結構ノラ電波が拾えます。でも電波の状態は必ずしも安定していないようで、うまく繋がらないところも結構多いです。さすがにここは問題なかったですが。
夜は、これまた行きつけのスパニッシュ・レストラン「El Faro」(823 Greenwich St.)へ。
まずはJamon Serrano y Aceitunas。生ハムですね。生ハムの脂身は簡単に外せるので楽勝です。
パエリアはいつものPaella a la Marinera。
それと、これはMarinera with Green Sauce。パエリアとグリーン・ソースはハーフ・ポーションにしました。これでもふたりなら十分です。
その後は8丁目の「Cachaca」(35W 8th St.)でウォレス・ルーニーのクインテットを聴いてきました。この店はいつできたんでしょう? 初めて行く店です。
ウォレスと会うのは久しぶりで、店に入ったら片隅の席でマネージャーと話をしているところにぶつかりました。最初、暗くてそこにいるのがウォレスとわからなかったんですが、こちろをじろじろ見ているので、目をこらしてみたら彼でした。
この日のマウスピースはマイルスからもらったものでした。なにせ、ウォレスはマイルスから3本トランペットをもらった(青、黒、無塗装)ひとですから、うらやましい限りです。
ステージでは、いつものようにウォレス風マイルス・クインテットみたいな演奏に終始していました。サックスは弟のアントワーヌ。
リズム・セクションのメンバーは名前を聞いたのですがメモしなかったので覚えていません。ピアノとフェンダー・ローズのこのひと。若いころのハービー・ハンコックかスライ・ストーンみたいな風貌でした。
ドラマーは17歳。ジャック・デジョネットの再来のような激しいドラミングとテクニシャンぶりにびっくりです。
ウォレスは1月にレコーディングをする予定だと言っていました。日本にも来たそうなので、どこかプロモーターを紹介しようと思っています。
こんなものを帰りにみつけました。商魂逞しいというか・・・。
これで、今回のニューヨーク旅行はおしまい。あとは明日、JFKに行くだけとなりました。